《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

奴隷市場 終始一貫

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奴隷市場の性質は…陰
陰極まりて陽とは成らず
其のまま陰を深めゆく
暮れた陽は再度・登る事を知らず
下降気流に飲まれ急降下
変わり顕現するは・雨・雨・雨
振る舞われるは・飴・飴・飴
変詩は止まらず・さめ・ざめ・ざめ
娘の苦悶は・駄目・駄目・駄目
寄越せ・もっとだ・くれ・呉・暮れ

「…ん……っ」

娘の股座に充てがわれたのは随分と
大きな大きな弾痕(だんこん)を模した
淫靡な印・奇譚の兆し・肉塊の模試
材質はゴムよりも固く
鉄よりは柔らかいものと知れ
其の2つを氣分・氣のまま
全く異なる列車に乗じて第三者・が
混ぜこぜにし、更に、混ぜこぜにし
混ぜこぜにし、終ぞ、混ぜこぜにする
其れを何度も繰り返した材質で在るぞ

「…葉……っ」

侵入を許してはならぬと力づく
両の膝を中心点として内側へ内側へ
力を入れ煎れようとするも敵わず・叶わず
其の願いは其の微力は「人ノ男性」に勝る筈も無く
無惨な形でありつつも美麗な形に整えられる

「…嫌………っ!」

感嘆符を更に付すことを急くな・そう急くな
宵の終わりは未だ先なるぞ
酔いのままにぞ過ごすもおかし
娘の態度も、身体も、吐息も
善い善い善い善い、宵の犯しぞ
其の声「葉ぁ葉ぁ葉ぁ葉ぁ」と鳴る
まるで小鳥の春の囁き
其れは我々の求める・御菓子
夢行く獣に纏わり付かれ
皆楽通りの中央を・逝く

「……駄・目……」

親友は言う「彼女にもっと偕楽園」
千秋に問う「路は此方で合っているのか」
先日はそう「力づくもたまには良いか」
先月は不無「若も弱も肉で構わぬ」
毬藻の微笑「今日は強のサイドで行こう」
借り物競争「勝負にならんな初手で菖蒲有り」

市場の王は「手ぬるいぞ・更に」
親分・子分「アイ・アイ・サー」
侵入を許せば「嫌・嫌・嫌よ…」

模型(もがた)は無毛の無法地帯を駆け
其の入口をぐいぐいぐい・そしてぐい
彼方から此方を埋める程の音を立てる
変形し拉(ひしゃ)げた形が反発力を産み
地帯一体を灼熱の弾丸に浸しながら
生ぬるい空気を纏う彼女の中を目指す

「……!……!…」

妖精娘は肝心要の部分を貫かれる
青龍が・自分本意に笑っているのを見よ
白虎が・舌なめずりしているぞ
玄武が・岩に戻っているだけ…見ているだけ
朱雀は・彼等を統率するでもなく
彼女の体内・且つ胎内に這入りたいと願うのみ

ずるずるずるり
ずるずるずるり
ずるずるり

さらにはずるり
もいちどずるり
ずるずるり

模型は彼女に存分に収まり叫ぶ
「…嗚呼、我の求めし場所…此処に在り
沙羅双樹よりもぴたりと寄り添い
内壁の嫋やかなること歌姫の如し
温度の快適さは暖炉側(だんろそば)の如し
淫靡為る蜜の溢るるは春、あけぼのの如く」

雨・雨…秋雷一閃…其の音は娘を包み
市場の惨状を大胆に照らす

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