《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場 悲劇

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::::::::::::::

2じょうめが
とけてゆきます
いのなかに

じょうざいに
ふされたもじれつ
とくとみよ

かしらもじ
D・からはじまる
あやしもじ

なかもじは
M・につづいて
おりますぞ

おわりもじ
T・がしゅうてん
つなげれば
このよはらくえん
にほん・ていえん

ひらてうち
おしりぺん・ぺん
もみじばれ
卍(まんじ)のもんじが
にひひ・と・わらう

みみもと・で
だれかがぎたーを
かなでゆく
じび・いんこうか
はよう・いかねば

めのなか・に
ひかり・むらさき
もうまくが
なにやら・へんな
ゔぃじょんをみせる

いぶくろ・の
すみずみみたす
じょうざいは
とけゆき・きえて
じょうみゃくのなか

::::::::::::::

はねのもと
けんこうこつは
じん・じん・じん

てつばけつ
あつめたおとは
かん・かん・かん

なつやすみ
たずねるともだち
こん・こん・こん

ようせいは
ひとつせきばらい
ごほ・ごほ・と

にまいばね
しばりかさねて
ぎう・ぎう・ぎう

あいのみつ
ねんどをまして
どろ・どろ・どろ

むくなあし
きれいなおみあし
ふら・ふら・ふら

ばいぶぜめ
めいんのめろでぃー
じじ・じじ・じ
ゆめのなかにて
せかいは・こうさ

::::::::::::

老人と
若い娘が
二人きり
ベッドの上で
言葉を交わす

天窓から
刺した月光
其の他に
此の部屋照らす
もの・非ざれば

言葉のみ
交わす二人の
知恵の実を
誰かが食べて
臓腑に消した

暖炉から
炎の揺らめき
暖かい
蛇は恥じらい
部屋の外へと

天窓に
映る天体
お月様
妖精・奴隷は
二人を見ている

::::::::::::::

「引き合う力
 惹かれ合う力
 そんな、話をしよう」

老人の口調は
何処までも優しく
何処までも理知に富む

彼は小さな
2つの破片を
袋から探し当て
隙間に並べてみせる

「…?」

「…磁石、
 此れについては?
 何か知っているかな?」

「…は、い
 磁石には、S極とN極がある…
 そんな、こと、くらい
 ですが…」

「そうだ」

「…」

「SとNは引かれ合う
 磁力、というものが
 働いている」

「引かれ合う力について
 少し、踏み込んで
 観察してみるとしよう」

言葉が心地よい

彼の優しい言葉を
只、聞いているだけで
十分に暖かい
そんな気持ちになれる

身体はリラックスしよう
頭のスイッチはオフにしよう

ベッドは暖かい
暖炉の炎も
そして…
彼は優しい

:::::::::::::::::

《S←……・……→N》

…SとNを引き離すと…

《S→・←N》

…くっつこうとする力が働く
 もともと、仲良しなのかな?

…それとも、もともと
 1つのものだったのかな?
 引き離されて嫌がってる様にも
 見えなくもない・が

《S←……・……→N》

…SとNを引き離すと…

《S→・←N》

…くっつく
 何度やっても、同じ
 
…此処で産まれる疑問は2つ
 《何故、引き合うのか?》
 《何故、何度やっても
   同じ現象が発生するのか?》

…答えはシンプルだ
 「そういう、ものだから」
 世界はそのように
 出来ているのだな




《S←…………・…………→N》

…先程よりもっと、離してみる・と

《S⇒・⇐N》

…もっと強く引かれ合う
 答えは同じ、
 「そういう、ものだから」
 此れを物事の「性質」
 という

…せい、しつ…


《S←………………・………………→N》

…もっと強く、
 互いが意識できないほどに
 引き伸ばす
 半ば、強引に

…すると

《S               N》

…互いの磁力が
 届かなく・なる
 SはNを
 NはSを
 意識することが出来なくなり
 独立した存在に・なる

…本当はSもNもなく
 両方の特質を備えた
 完全な存在だったのに

…これは《悲劇》だ
 互いの中心軸を失い
 中空を彷徨う存在
 
…Sであり、
 Nではあれど
 元々のものでは
 無くなってしまった

…では、如何にすれば
 元に戻れるのだろう?
 
…どうすれば
 もう一度、貴女と、
 もう一度、貴方と、
 逢瀬を重ねることが
 できるだろう?
 答えは?
 君の、答えは?
 如何に

…せい…
 ちょう?

…そう、其れが答えだ、
 シンプルで力強い答え、
 Sは、より強靭なSになり
 Nは、より美しいNになる
 
…其の旅が終わったとき
 魂はまた
 引かれ合うだろう
 何故なら
 《そういう、ものだから》

…Sは
 小さなSを引き付け
 強大な力を得る
 小さな、
 小さな、
 国を支配するようになる頃
 誰もが言う、
 「…あいつには、
 敵わない」
 と



…Nは
 小さなNを引き付け
 さらに美しくなる
 無駄なものを省き
 もともと美しかった身体は
 更に艷やかに、
 更に可憐なものとなる
 すれ違うオトコは皆、
 2度、3度と
 彼女を見ずにはいられない
 誰かが言う、
 「…貴女は、
 特別なのよ…」
 と 
 
 そんな日々が続き
 何もない空間で
 もう一度めぐり逢う

 すると

 以前のSではない
 以前のNではない
 もっと強い絆で結ばれる

 これは肉体の領域ではなく
 魂の領域の・話

 肉体
 エーテル体
 アストラル体
 メンタル体
 コーザル体

…我々の世界は広い
 通常意識では
 探知出来ないほどに
 
…離せば離すほど
 彼と彼女の絆は
 深く、強く
 確かなものになっていく

…現実の距離が
 離れれば
 離れるほど
 魂の絆は
 深まっていく
 そんな・話だ

:::::::::::

深まれば
知恵の恵みと
交差する
左には過去
重ねて逢瀬

旅行けば
群れの宿路
十字路に
誰かが立って
此の俺を呼ぶ

妖精が
迷いに迷い
誘われて
奴隷市場の
最下層にて

意味の無い
内気問答
する故に
危篤な文字列
浮かんで消える

:::::::::::::
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