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交差
奴隷市場 脳内視座
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にじょうめだ
のめのめ・ほらよ
ぷれぜんと
あきさめ・ぜんせん
あくいを・そえて
いやいやと
くびふるしぐさ
あわれなり
どうせ・のばねば
ならないの・なら
はやくのめ
のむんだ・はやく
そうせねば
よけいな・いたみを
ともなう・ことに
おやぶんが
「ひらていっぱつ」
ちゅうくうに
ういた・でんぶに
いちだ・すえれば
「ああ」・「あああ」
むすめはさけぶ
ひびきゆく
すぱんくばんぐ
ひらていっせん
はやくのめ
のめねばぶつぞ
はやくのめ
いやいやしぐさ
ひらていちげき
もういちど
こんどは・ばちばち
にど・てうち
あかいもみじが
さいてしもうた
「あ」「あ」「あ」
いたみをつかまえ
のう・かいろ
ひっしになって
あばれまわって
えんどるふぃん
けそうけそうと
こころみる
すぱんくばんぐ
ひらてのれんだ
「あ」「あ」「あ」
さけべどおわらぬ
ひらてうち
てだれのしょさだ
あくまのしょさだ
そのさなか
むすめはくちに
じょうざいを
ねじねじ・こまれ
あいざわ・ほまれ
くちのなか
とけゆくならば
それもよし
ぜっこん・ちんか
ほほえみ・さんか
ぱん・ぱん・と
うちつづけるのが
おやぶんで
ああ・ああ・と
なきわめくのが
むすめなり
やくわり・ぶんたん
おとこと・どれい
:::::::::::::
すきありと
こぶんがわれめに
きすをする
あまい・きっすは
やくひんの・あじ
だえきから
こうくうしんぱん
まじりあい
じょうざいをとかし
2じょうめをとかし
よのなかを
むらさきいろに
するのです
よのなかを
ばらいろせかいに
するのです
よのなかを
「く」のないせかいに
するのです
よのなかを
へいせいなものに
するのです
よのなかを
あいあるものと
するのです
じょうざいは
かのじょのなかで
とけてゆき
ひのもとを
さらにたちあげ
もやすのです
たねびから
まちのすみずみ
やくのです
やきゆけ・ば
ただののっぱら
のこります
のっぱらに
あじをしめたる
じぬし・たち
ここは・おれのだ
ここも・おれのだ
こんらんに
じょうじるけもの
ここにあり
むじひな・ひらて
でんぶに・うちつけ
ほれ・ほれ・と
うちつけるのも
なおたのし
いや・いや・と
くびふるしぐさ
きらりぼし
ふむ・ふむ・と
うなづくかんきゃく
きつりつし
ああ・ああ・と
むすめがないて
はね・しぼり
ぴん・ぴん・と
とっきがきつりつ
しております
とっきとは
みっつのものを
いうのです
まずひとつ
みぎむねごらん
ぴんくいろ
おいしいかじつが
そこに・あります
さてふたつ
ひだりのむねにも
ございます
あまがみ・どうぞ
つよがみでも・よい
さいがわら
またぐらとっきを
ごらんあれ
ひとの・さいずの
はんぶん・くらい
ばいぶぜめ
かいはつされた
おまめちゃん
じょうざいどうだ
ききめは・どうだ
にまいばね
むらさきしぼりは
つづくのだ
しゅうちゃくえきは
かすみの・なか・へと
::::::::::::::
じょうざいを
にじょうのまされ
むすめっこ
ようせいどれいは
すでに・ふらふら
ちどりあし
しかしそのあし
ちにつかず
ちゅうにうかんで
なみだ・ぽろぽろ
のうないに
けむる・けむるは
いずこかな
みしらぬばしょばしょ
みしらぬものの
::::::::::::
少女の瞼(まぶた)
其の裏に
奇特な世界
過去の記憶か
嫌・前世
前世の記憶か
嫌・違う
何処かで見たよな
そんな気が・する
《懲罰房》
付された文字は
不吉なり
男が一人
女が一人
拘束され、
苛烈な責めに
喘いぐ女
腰骨は細く
表情は苦悶
「…嗚呼っ!」
被虐の声が響き渡る
室内に嬌声が反響する
《懲罰房》
名前に相応しい
ものであることを
教えてやる
「躾けが…なって
おらんの、だ」
「…嗚呼、やめ、て…
…御容赦、くだ、さい…」
その部屋に所狭しと
並べられた
奇妙な形状の淫具を見よ
「後ろ」に
スティックを
挿されたまま
振動する球体に
全身を襲われる・娘
「…駄目
…駄目っ!
あ、あ、あ…あ…っ!」
男は何かが気に食わないようだ
前頭筋に怒りの筋張りが
見てとれる
もう少し
そうしているといい
お仕置きだ
お仕置き、してやる
「……」
早いぞ
ぐったりするな
直ぐに起こしてやる
これを飲め、
ほれ
ほれ、
苦い、
苦いお茶だ
南米産の
覚醒茶、
お前の為に
作らせた
:::::::::::::::
「おいで
ソファは寒いだろう」
其の男の声は
優しかった
迎えた夜に暖炉の灯り
昨夜の嵐が嘘のように
今夜は月が
顔を出している
「話をしよう、
昨夜の話の続きを…
おいで」
「…は、い」
子猫は尻尾を丸くして
ベッドで丸くなる
彼は左端に
子猫は右端に
ベッドの中は温かい
彼の心も温かい
今夜はそれに
包まれていたい
そう・思う
「…続きをしよう
どこまで話したかな?
…そうそう
月まつわる2つの話…
1つは
不思議な天体であるということ
そこまでは、話したかな」
「…は、い」
「…疲れては
いないか?」
「…大丈夫
…で、す」
猫はきらきらとした目を
ゆっくりと閉じ
聴覚に意識を置く
《感覚は、遮断したときに
その真価を発揮する》
瞼の中に
勇敢な1人の男が居る
祭りの夜・旅に出た狩人
……………
「月の話
2つ目は《視座》の
概念について、だ」
「……?」
「先ずは、
月を思い浮かべる」
…
左半分が、闇
右半分は、光
できたかな?」
「……」
《 🌓 》
…一緒に眺めよう、
この月を
左半分が、闇
右半分は、光
月を左から見ると
闇の天体
右から見ると
光のボール
…光の反射がなく
暗く、じっとり、
おぞましいものが蠢く、闇
7本の頭を持つミミズや
人を○すのが趣味な
人外の獣が巣食う、闇
…希望に溢れ
鍛錬を常とし
向上を目指す、光
繋がりと協調
勤勉と科学
精錬な魂の宿る、光
《A 🌓 B》
C
…Aは言う、俺は嫌いだな、と
Bは言う、私は、好きよ、と
Cは無関心
…時は移り
陰影が逆転する
《 🌗 》
左半分が、光に
右半分は、闇に入れ替わる
しかし、待て
この天体の本質は同じ
光と闇の位置が違うだけ
《A 🌗 B》
C
…Aは言う、素敵だな、と
Bは言う、ちょっと合わないわ、と
Cはまだまだ無関心
…唯一、態度を変えなかったのは
Cの人物だ
一見《中庸》という
賢人の立場を
とっているようにも見える
が
本質は違う
思考を止めただけ
「…ここまでは?
わかるかな
美しい子猫ちゃん」
「……は、い」
《 🅰 》
…暗闇に浮かんだ文字を
全く同じ3人が眺める
Aは、見えない、見ずらいと言い
Bは、雰囲気があって素敵じゃない、と
Cは、同じく無関心
《 A 》
…光の中にも文字一つ
Aは、やっぱりこれがいい、と
Bは、ちょっと、もの足りないと
Cは、彷徨い、途方に暮れる
…🅰とAは同じ文字
背景が変わっただけ、
陰と陽のバランスが
変わっただけ
…なのに、
AもBも、
好きになったり、
嫌いになったり、
忙しい
…さて、Cは?
考えることは面倒だと
退屈だと
家にこもっているのが一番だと
…物事は見方によって
変化する
どこに
観測点を置くか
どこに
その身を置くかによって
性質が変化する
このことを《視座》という
「…し、ざ」
…そう、
暗黒の世界には
魑魅魍魎が、
不適切な欲望が、
淫乱な天使が巣食っている
「…」
…しかし
意識を光の方に向ければ
希望、
清々しさ、
鍛錬、
渇望、
目的、
そんなものが見えてくる
要は、
意識をどの位置に置き、
物事を見るか、ということ」
物語に於いて
最も実践的で
華麗なる言葉
「視座」
これで人間は
簡単に幸せになれる
はずなのに
誰かがCに
誘っているのかも
無関心・平凡・怠惰
其の世界へと
::::::::::::::
誰かが無理に
錠剤なんぞ
飲ませたが故
妖精奴隷の
瞼の・裏に
此のように
奇特な世界が
舞い降りる
言葉に花束
世界は無偏
一切皆苦
言うのは易し
仏陀殿
奴隷市場に
一縷の光を
親方が
尻を叩いて
紅葉ばれ
明日の・天気も
雨だというのに
:::::::::::::::
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