《瞑想小説 狩人》

交差

奴隷市場 錠剤

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はいらいと
どれいい・いちばの
しゅじんさま
たばこを・ふかし
ごきげんうるわし

そのとなり
ろりいた・ぼでぃの
むすめっこ
あすの・わがみを
かさねて・ぞくり

じんがいの
けものなぶらるる
しょーたいむ
うたげをめにして
ふるえて・ぶるり

いや・いや・と
くびふるしぐさは
ぜっぴんだ
どれいいちばの
くうきは・ひやり

けいやくしょ
かわしてしまった
こうかいを
だれにつげよう
ろうそく・ゆらり

みぎむねを
むげにふれられ
ああ・やめて
かんじているのか
なみだが・ぽろり

ひだりむね
とっきがじんじん
なきわめく
といきあやしや
ももいろ・はらり

せぶんすたー
あいかたさまも
もみしだく
みぎからひだりへ
すじがき・どおり

むねみごろ
とっきはつままれ
はじかれて
たかぶるそのみ
うしなう・めもり

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じんがいの
けもののしょーに
みちびかれ
こどう・たかなる
じぶんが・いるの

あしたから
みっかとみばん
だんじょうで
おんなじことを
されるのかしら

ようせいさん
だれにもたすけて
もらえない
なんてかなしい
ものがたり・なの

こんなにも
ひとはみにくく
なれるのね

こんなにも
きずをつけるる
ものなのね

でも・なんで
あのこは・こんなに
きれい・なの
といきの・いろつや
ゆみなりの・せなか

そのしょさが
ほーるをつつんで
わたしまで
つつんで・しまう
へんな・きも・ち・に…

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たいい・がえ
よつんばいにも
もう・あきた
おまえをつるそう
そのはねつかって

ようせいの
にまいのはねに
なわしばり
むすびめ・あらたに
さんかく・むすび

ほんむすび
さらにかさねて
はんむすび
ぎう・ぎう・ぎうと
あさめが・しまる

ようせいの
はねをしぼりて
なんとする

ようせいの
はねをつりあげ
そのねもと
けんこうこつは
ひきちぎれんのか

「ああ」・「ああ・あ」
「ああああ」・「ああ・あ！」

かっしゃにて
ちゅうのまにまに
ひきあげる
あしはぶらぶら
つるしあげ・しょー

おやぶんと
こぶんがこきゅうを
あわせゆく
えやこらさっさ
いちにいの・さん

「ああ」・「ああ・あ」
「おねがい」・「やめて」
「ちぎれ」・「ちゃう」

みてござれ
はねづり・えるふの
かんせいだ
はくしゅかっさい
ぱちぱち・ぱちり

ぬーどしょー
はねにてつられた
そのからだ
むねのとっきも
またぐらいちざも

ぬーどしょー
いっしまとわず
はだひかる
つややか・しとやか
あせも・かかずに

しばられた
２まいのはねが
ひぎゃくてき
おっとちくびに
でんきをもいちど

「ああ！」「あああ！」
きえてなくなれ
ほととぎす
うたげのこうはん
おまえのはねなど

くいちぎり
きざんでたべて
やるとしよう
そのうちはえるだろ
たんぱくしつでな

もういちど
ちくびにでんきが
ながれこむ
そしてくちびる
こじあけられて

いみふめい
なぞのじょうざい
いれこんで
むりやりみずを
くわえさせやう

「ああ・ああ・あ」
はきださないよう
くちおさえ
のめのめ・はやくと
おはやし・たいこ

あふれでる
えきたいのいちぶ
そのこしに
だらりとたれて
からだをけがす

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２０１
しょうじょはつげる
みのうちを

…わたくしに
　かえるばしょなど
　ないのです

…わたくしは
　うんだははおや
　しりませぬ
　ちちのかおさえ
　しりはしませぬ

…ただひとつ
　わかっていること
　もうすなら

…おんなには
　そのときどきの
　かちがある
　かせぎくらすに
　からだはつかえる

…はるのひは
　はるらんまんを
　つげる・ちょう

…なつのひは
　ささやき・あえぎを
　すずやかに

…あきのひは
　ちてきにすてきに
　なめまわし

…ふゆのひは
　じょうねつてきに
　むかえます
　わたしはそうして
　いきてきました
　
…そうせねば
　いきてはゆけない
　このからだ
　ときおりからだは
　ひめいを・あげる　

…わたくしの
　かばんのなかには
　なにもなく

…わたくしの
　ぞうふのなかには
　きずのあと
　だんせいたちの
　むりやりの・あと

…それのみが
　わたしにのこった
　ものだった
　おねがいします
　こんなわたしを

…みちびく「しょ」
　まぼろしのしょしょを
　みたいのです
　おねがいします
　さむいのは・いや

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ぎし・ぎし・と
かっしゃのおとが
なりひびく
あしさきはなれ
くるしむむすめ

ああ・ああ・と
ひぎゃくのおんかい
ひびきゆく
ようせい・どれい
じょうざいを・のむ

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