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交差
戦いの詩・弐
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④努めて笑顔に
えがおには
まほうのこうか
あるという
わたしはつとめて
えがおでいますわ
こうかくを
あげただけでも
あらふしぎ
すこしきもちが
あがりませぬか
そのきもち
まわりにつたわり
もうひとり
えがおにできたら
すてきな・ことね
じんせいに
いやいやびょうは
つきものよ
あさおきたときに
ぜつぼうのきぶん
そんなこと
よくあるじゃない
そうなのよ
そんなときこそ
わらうのが・だいじ
つらいとき
たにまにいるとき
たすけぶね
からのささぶね
ぜんどうのいない
いみのない
ふねにのりましょ
わたくしと
つとめてえがお
こんなときでも
ああ、そうか
こんなときだから
わらうのね
あなたのえがおは
わたしの・かがみ
※
青丹よし 奈良の都は
咲く花の にほふがごとく
今盛りなり
※
撫子が 花見る毎に
をとめらが 笑まひのにほひ
思ほゆるかも
※
生ける者 遂にも死ぬる
ものにあれば この世にある間は
楽しくをあらな
いきること
あきあきしますか
そう・それは
ひとのでんげん
はいったときに
のがれえぬ
せっていとなって
いるのです
まずはせってい
しょき・ぱすわーど
そのすうじ
あなたのぞうふを
みたすまで
なんどもなんども
はんすうするのよ
えがをうせ
やるきもでない
そんなとき
でんげんぼたんを
ながおし・するのよ
なんどでも
なんどしっぱい
しても・なお
しょきぱすわーどが
あるそのかぎり
やりなおし
うまれかわりも
できますわ
えがおでいましょ
まわりをてらすの
わたくしの
おみせによって
みませぬか
こと・なら・のような
たたづまいのみせ
そこでなら
もっとたのしい
むつみあい
できるとおもうの
ねえそうしましょ
そのおんな
つとめてえがお
うるわしや
かのじょのえがおに
ほだされる・おとこ
::::::::::::
⑤仕草絶品
はおりもの
ここでぬぎましょ
こーとかけ
おそとに・みずかけ
きとくな・なぞかけ
すこしだけ
わたしのおはなし
すこし・だけ
きいて・ください
じかんをください
わたくしは
きたぐにのはてで
そだったの
けっしてゆうふくな
うまれでは・なくて
ははおやの
すがたかたちは
このまなこ
おぼえていないの
じき・そうそうに
このよから
たびだちました
びょうめいは
おぼえていないの
そうぎの・ことも
わたくしに
かなしむひまは
なかったわ
ひとりで・いきる
ちからがほしかった
くらすでは
ゆうとうせいと
よばれてた
それはそうよね
ひっしだった・もの
:::::::::::
なかへどうぞ
えあこんかけます
あついでしょう
そふぁに・どうぞ
こしかけなさって
のみものは
なににされます
おちゃですか
すこしのみますか
おさけの・たぐい
にほんしゅは
「ぎんのさと」でも
いちばんの
こうきゅうひんが
おいておりますし
どんぺりの
ななじゅうごねんも
おいてます
どちらがおくちに
あいますかしら
かんぱいの
おんどは・あなた
あわせます
すこしふしばった
あなたの・その・てに
このみせに
ながれながれて
わたくしは
ひとりでいきる
すべを・おぼえたの
しんじんの
ころからずっと
あししげく
しゅっきんしたの
このおみせに・ね
すこしづつ
にんきもでてきて
かいわいで
なんばー・わん・だと
いわれた・ことも
ごせったい
こうきゅうかんりょう
けんりょくしゃ
おくにのぎいんや
しげはる・さまや
ときのひと
こくせいせいとう
とうそつする
ひともたくさん
ここに・きたのよ
::::::::::::
ながれぼし
ああ・みえますか
てんまどに
きれいなきれいな
ほしたちの・むれ
わたくしの
じんせいみたい
いっしゅんの
ひばなとなって
ながれてゆくのね
いまこうして
あなたとふたり
よるのねや
つつまれている
とてもしあわせ
そう・とても
きみょうなことを
いうひとが
いっかげつまえ
ここにきたのよ
そのひとは
せかいぎんこうの
とうどりで
じゅんびぎんこうの
しょくいんといってた
そのひとが
おっしゃったことは
こんなこと
つげて・よいですか
きいて・よいですか
《はっこうけん
つうかのかんり
そのけんり
まるごとぱくり
れきしのなごり》
《いまここに
れのんがうたえば
じゅうだんが
ふたたびおそうぞ
なあ・はろるど・よ》
そういって
おとこはさった
こぎってに
すきなすうじを
かけばよいと・いう
えいが・とか
どらまであるような
わんしーん
きみょうなことも
ある・ものですね
::::::::::::
⑥戦いの詩
うそつきめ
じぶんのこころ
のぞきみろ
せいかくに・みろ
まろやかに・みろ
うそつくな
じぶんのこころに
うそつくな
せめて・じぶんに
やさしくしてやれ
ごじあいを
などと・おおいに
えらそうに
あいつはいった
いってわらった
まずじぶん
しあわせにできぬ
ものになど
ひとにやさしく
できるものかな
ふれあいを
やさしいふれあい
まず「ことば」
せぼねにひびく
あいあることばを
うそつくな
じぶんにだけは
うそつくな
こころをいたわり
やさしく・つつみ
じんせいを
みのりあるものに
するために
こころとからだ
ごじあいください
いっぽうで
たにんとまじわる
そのばあい
ことなる・ことば
ことなる・たいど
それはいい
ぜんぜんかまわん
にんげんは
ひとりでいきられぬ
それは・しんじつ
うまく・やれ
ほちょうをあわせ
くうき・よみ
とことん・まわりに
あわせる・ことだぜ
せぼねには
あついしんじつ
ひそませて
にやりと・にひるな
えみを・うかべる
::::::::::::
「おきゃくさま
なにしてらっしゃるの
おしごとは
まあまあ・それは
たいへん・でしょうに」
「ぶゆうでん
きかせてください
まあ・なんと
すてきな・おひとね
ところで・おねがい」
「おさけのむ
きょか・くださいな
すこしだけ
ほろよい・きぶんに
なりたいの・です」
たしなみか
ただのうそつきか
といはせん
じゃましなければ
それで・かまわん
ことばには
ことだまやどると
いうだろう
えらんでしゃべりな
おれの・きょうみは
きみ・じしん
そのじんせいの
だいぶぶん
ごー・しち・ごーで
きわめて・こんぱくとに
まとめあげ
むねにつきささる
そのことば
それが・ききたい
そう・ねがうのだ
おれから・か
じゅんばんむしだな
よかろうぞ
じんせいかたろう
うまく・まとめて
:::::::::::::
…じんせいは
いかにいきるか
ではないぞ
いかに・しぬるか
さがす・たびなり
…われわれは
ふたつのものから
のがれられん
ひとつ「し」という
ごうかきゃくせん
…もうひとつ
それは「じゅりょく」
たびのはて
うちゅうのはてでも
それははたらく
…そのふたつ
つかまえ・こきゅうに
しゅうちゅうし
きんにくせんいの
いっぽん・いっぽん
…よびさまし
ごくごく・しゅうちゅう
しておれば
ふあんのはいる
すきまもなくなる
…にんげんの
でふぉるとせってい
「く」というが
これはしんじつ
ほんとうのこと
…ふろー・りろん
あっしゅくされた
じかんには
しあわせ・やどる
それも・しんじつ
…よんほんの
あしでうまれて
にほんあし
たってあるいて
こいしてまじわり
…うみ・そだて
つぎのせだいの
はんえいを
おおいに・ねがう
そして・しぬのだ
…うぶごえは
みなの・ものなり
ああ・みごと
ようこそ・ここへ
げんせの・たびびと
…しぬるのは
ただひとりの・こと
そのために
じゅんびをするのが
14(じゅうし)になるころ
::::::::::::::
めをさませ
げんじつしゅぎに
なってゆけ
すこしづつでも
かまわないから
うそつきは
そのめをみれば
わかるのさ
どのくちが・いう
だいろっかん・など
じんたいに
そなわるしゃりんを
きたえあげ
みつめのいみを
みつめなおしな
まねー・ましん
てにしてなおも
おりられぬ
らっと・れーすに
きょうみなど・ない
ああ・おれも
もいちどみなおす
こととする
じぶん・じしんに
うそは・ないのか
おとこなら
たたかうけものと
なりかわり
じぶんとたたかえ
にげ・なまけるな
これは・うた
たたかいの・うた
ひとりごと
たわごと・みごと
げんがっき・こと
しょうじきに
こころにそって
いきるのだ
とべとべ・ききゅうよ
かぜに・まかせて
:::::::::::::
※万葉集より一部引用
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