《瞑想小説 狩人》

交差

奴隷市場 絶頂佐印

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《ようせいは
　にんげんさまに
　さからえぬ》

しんちょうは
ひとのはんぶん
そのていど
それではとびばこ
とべぬ・こえれぬ

さくをこえ
どれいいちばの
むこうがわ
じゆうなせかいに
たどり・つけまい

《ようせいは
　にんげんさまの
　げぼく・なり》

その・うでは
ほそくてよわく
たよりない
それではつかめぬ
はらいのけられぬ

ひとしれず
ひみつのでんわ
おたすけを
わたしはここです
はやくみつけて

そのほそい
うでではむりだ
われわれの
おとこをしごくが
せきのやま・なり

《ようせいを
　にんげんさまが
　したがえる》

そのあしは
ほそくてかれん
にじゅうまる
ひっぷのふくらみ
もうしわけていど

きんにくの
ふしがみえるほど
ほそいのだ
あるく・はしるの
きのうは・ひくい

われらから
にげきることは
ふかのうだ
べろべろ・なめられ
かんじてれば・いい

《ようせいは
　どれいのみぶん
　どれい・いち》

そのこしの
さいずをはかって
みたいのだ
おやゆび・こゆびで
とどく・そのさいず

げきぼそだ
ごくぼそ・ぽっきー
ああ・らっきー
じごくの・じゃっきー
よくふる・てんき

こしぼねは
どうだ・ほれほれ
かんじるか
あん・あん・いやよ…
そこも・だめ・なの…

《ようせいに
　うまれたことを
　くやむがいい》

その・はだは
まっしろやわはだ
はつゆきの
なかにとびこむ
むじゃきなおとめ

しらゆきひめ
おうじのきっすで
めをさます
あさなわ・ぎしり
どれいの・いちば

しろいはだ
けがされ・おかされ
いろがわり
そまれ・そまれよ
もとむる・いろに

《ようせいは
　くわれるものと
　こころえよ》

くうものと
くわれるものを
くべつすりゃ
おまえが・えさで
おれらが・ほしょくしゃ

そのにくで
おれらをまんぞく
させるのだ
はねをちぎって
とべなくしてやる

たべてやる
おまえのからだを
くいつくす
でんき・びりびり
とっき・じりじり

…ああ、ああ、あ
　けんこうこつ、まで
　しびれ、ます…

…また、でちゃい、ます
　おね・がい…や・め・て…　

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でんげきが
ちくびをつらぬき
のうないに
ひばしら・はげしや
くれない・れっしゃ

２まいばね
じまんのはねいろ
むらさきに
かわりて・つげる
ぜっちょうのこえ

おなじ・いろ
せなかにふきでた
えきたいが
とうげの・さいん
いかされた・しょうこ

かれんなる
ぶるーべりーの
つぶしたて
なつの・あさがお
いろづく・あじさい

ぽた、ぽた、と
なごりのごとく
おちるえき
はねから・たれる
しょうじょの・あいえき

ぱち、ぱち、と
ばんらいのはくしゅ
そうだちの
かんきゃく・うながす
もっと・やれとな

はぁ、はぁ、と
こきゅう・きれぎれ
きこえるか
しょじょのといき
そのせめ・かげき

ぴく、ぴく、と
あしのゆびさき
ふるえてる
くるしかったか
そうか、ごめんな

いや、いや、と
くびふるしぐさ
しても・むだ
もっと・するんだ
さらに・はげしく

ぎり、ぎり、と
くりっぷ・さらに
ひきしぼり
ちくびは・さらに
きゅうくつになる

かち、かち、と
なったそのおと
とけいかな
いやいや・ちがうぞ
だいやる・まわし

じり、じり、と
さらにでんきが
ながれゆく
でんあつ・あっぷ
ちぶさ・えーかっぷ

ちか、ちか、と
でんきのせんが
みえるだろ
これじゃおんなは
ひとたまりも、ない

びり、びり、と
ながれるでんき
ちくびぜめ
しゅうちゅうこうじ
じゃくてんは・ここ

てん、てん、と
ゆかめんぬらす
しみのいろ
ふかいぞ・このつみ
はんにんは・だれ

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…けっきょくは
　とらんくるーむに
　てをかけず
　さっていったよ
　ふたりのぽりす

…おーぷんかー
　そのしょゆうしゃが
　こわいとさ
　ぶるぶるふるえて
　いなくなったよ

…なあ・おれは
　こう・おもうんだ
　にんげんは
　しごと・はちわり
　そのたが・にわり

…なにごとも
　けんめいにやる
　しょけんでは
　くだらないな・と
　おもうこと・でも

…つきつめて
　そのさき・とったん
　みるべきだ
　ちきゅうの・ないぶ
　しんかい・ちょうじょう
　
…それでこそ
　ぷろと・よべると
　おもうんだ
　こうじのばんにん
　なあ・どうおもう

…さいきんじゃ
　ぽりすのいげんも
　ちにおちた
　ならけんけいも
　なにしてるんだか

…えすぴーも
　まもれぬならば
　やめちまえ
　たんれんがたりん
　こころと・からだ

…まもるべき
　ものまもれぬなら
　やめちまえ
　しょく・じするのも
　あるいみ・ゆうきだ

…たんれんに
　かちみいだせぬ
　その・やから
　ひかりやどらぬ
　おさかな・まなこ

…やめちまえ
　ゆうきのかけらも
　ない・ぽりす
　みんな・くびだせ
　びんた・してやる

…ぱんがない
　それならけーきを
　くえばいい
　なんだそのへんな
　りろんの・てんかい

…はんぱもの
　だからぽりすは
　とらんくを
　あけずに・さった
　そういう・わけさ

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でんげきが
ちくびをつたい
せなかまで
とうたつしたのは
めでみて・わかる

にまいばね
ぴくんぴくんと
ゆれうごく
はねる・ひろがる
しまる・いろづく

…ああ、あああ
　ああ、もう、もう、だめ
　へんに、なる…

…いやいや、いやなの
　おかしく、なっちゃう…

こぶんたち
だえきのこうかん
くちびるに
むりやりしたさき
ねじこみ・おかす

くちびるの
なかまでつたわる
でんあつは
たかまるいっぽう
そのすうじ・ろく

ろくと・ろく
かさねてじゅうに
したと・した
まじわりあふるる
やぶから・ぼうに

おくちから
のみずじまいの
えき・もれる
おとこのだえき
たれしみいるとき

すきまから
あえぎ・といきが
もれいづる
はぁはぁ・ああ・もう…
ゆるして・おね・がい…

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