《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場 妖怪変化

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ちょうしゅうは
かたずをのんで
みまもった
ひとにあらざる
ようせい・どれい

ようかいか
もののけなのか
そのたぐい
ひとがおそれる
はずのそんざい

そのうちの
ぜいじゃくなるもの
よわきもの
なぶられていく
きちょうなしーん

とくに、そう
せなかにはえた
うつくしい
2まいのはねに
こころうばわれる

とうめいな
はねはしょうじょの
あえぎごえ
それにこたえて
ほんのりべにいろ

おかしらが
ちくびのくりっぷ
ひくたびに
「ああ」「いや」「だめ」と
つぶやくたびに

そのはねが
あかみをおびて
いろへんげ
つみにはざんげ
うすいろふぁんで

もんようが
かわってきみょうな
いろをつけ
はぁはぁはぁと
しょうじょはあえぐ

::::::::::::

はいらいと
どこで・てにした
このむすめ
どこでさらった
なにでとらえた

じんがいの
えるふ・ようせい
そんなもの
どれいにするなど
さいていなやつ

ばちあたり
こはんの・あたり
はな・ざかり
とらえに・いこうや
わな・たずさえて

ひとのよに
けんざいするかみ
そのけしん
そのそんざいまで
おかすというのか

あのはねに
どんなひみつが
あるのやら
かみもほとけも
ないよのなかだ

うらめしや
なかまがいっぴき
やってきて
さんげきめにして
なにをおもうか

::::::::::::::::

坊やよゐこだねんねしな
今も昔も変わりなく
巡り巡るは子守唄
遥か遠くに市場在り

坊やよゐこは知っときな
現(うつつ)彼の地(かのち)に
変わりなく
心騒げば狂乱舞
真を知るのだ奴隷市

坊やよゐこだ見せてみな
鬼の棍棒、其の形
激し激しや心雲(こころぐも)
其の棒太きは人の常

坊や乙女の其の姿
しかと留めて、宵更けて
独り眠るか子守唄
要らぬと申せばもう大人

坊や少女の羽の色
しかと見ておけ、忘れるな
奴隷市場の一幕を
胸に秘めたら墓場まで

坊や匂いを忘るるな
貴重なものだ物の怪の
羽の根本の赤变化
君の母にも伝えたもう

坊やよゐこだ顔あげな
今も昔も変わりなく
奴隷市場は営業中
魔物の住所は雨に濡れ

一寸法師の住処には
妖精もれなく在るという
縄を編んだら罠にして
捕らえて帰ろう贄として

見ろや少女の美しさ
肌の色艶、芳(かぐわ)しや
染みの一つも無い姿
稀有なる物ぞな艶姿

形・大きさご覧あれ
人の半分、小さかろ
お縄かけるに程良かろ
封じた果実は手の中に

胸の突起で遊ぼうぞ
洗濯乾かす其の鋏(はさみ)
はさみ・はさんで・咥えさせ
喘ぐ姿は風見鶏

股の谷間にゃ一本線
一筆書きの其の中に
花弁・果実は如何に在る
調べてみようぞ無理矢理に

旦那、聞いたか喘ぎ声
「嫌、駄目、やめて」咽び泣く
妖怪変化の祈る声
市場を満たせばいとおかし

女よゐこは黙ってな
大人の嗜み邪魔するな
二枚羽根持つ妖精も
奴隷の身分に変わりなし

:::::::::::::::::

…ああ、おねがい
 いたいの、いたい
 もう、やめて…

どこいたむ
おしえてくれよ
どこなんだ

…ちくび、で、す…
 ちくび、がいたいの
 もうやめ、て…

そのはねが
じゅうけつしてる
そのわけは
にゅうとうくりっぷ
ちゃくそうされて

このおれに
おかしらさまに
ひっぱられ
いたんでいるから
そういうわけか

…ああ、ああ、あ…
 わたし、わからない…
 ああ、よして…

…ちくび、いたい、の…
 とれ、ちゃい、ます…

このしげき
きもちよくなる
そのうちに
おまえのからだ
かいはつしてやる

べにいろに
かわったはねいろ
さらにこく
まっかになるまで
つづけてみようか

:::::::::::::

※にっぽん昔話より頭書引用
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