《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場 悪魔の尻尾

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①なまめかしきもの ※

ひとづまが
うられうられて
ついたさき
そのひとまくこそ
なまめかしきもの

ごらんあれ
みなにさんざん
なぶられて
はてどゆるされぬ
そのあですがた

くびまわり
もくはんみえるか
かのものは
ひとのそんげん
うばうぶったい

ひとのつま
とらえてみうごき
とれなくし

じんけんを
はくだつせんと
するものぞ

うちがわに
きとくなもじが
ふしてある
だれがかいたか
さくしゃはいずこ

あつかいに
ちゅういしたまえ
じゅうぶんに
いっぽつうこう
それはふかぎゃく

ふじゆうは
じゆうのはんたい
そうだろか
ほんとに、そうか
ぎろんを、かわせ

どれいには
ふじゆうこそが
ふさわしい
たとえばひとづま
ぎろちん・こうそく

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②ここちよげなるもの ※

むちのあめ
こよいのてんきと
かわりなし
ふれふれ、もっと
さらに、ふるのだ

いたみすら
こうこつかんに
かわるもの
それしらずして
にんげんかたれず

いたむだろう
むちうちざんまい
いたむだろう

かいすうを
かぞえておれよ
そのいしき
ひっしに、たもて
からだにひきつけ

ゆうたいを
にくたいにとどめ
ひとこきゅう
げんせとかくりょの
はざまでうろつけ

そのひょうじょう
すこしかわって
みえるのは
きのせい、きのせい
むちうちの、せい

ひとのよで
もっともいたむ
けいばつの
うらがわにひそむ
けもの、さけばん

ねはんへの
みちのりけわし
むちのあめ

ここちよし
そのしゅんかんは
まちぼうけ
おんなのからだ
ぼろぼろぞうきん

たのしげに
おどってゆれる
むちのあめ
ひとづまねらう
むちうちの・けい

::::::::::::

③おぼつかなきもの ※

はいせつを
かんりされるは
ひとのよで
もっともはずべき
こういと、いえよう

しりあなを
だれかにさしだす
そのときは
すべてをゆだねる
けついと、ともに

しりあなで
とうげをこえる
そのすべに
かんじゅくするは
かちあるものぞ

いしきすら
しはいするのだ
しりあなで

かいかんを
せいぎょするのだ
そのあなで

とうげごえ
がまんのすがた
いとおかし
ますますひょうこう
たかまるを、しれ

おぼつかず
だすもださぬも
いのままに

しはいする
そのものどもを
たたえよう

そのちしき
そのじっせんを
もとめるに
どれいのそんざい
それを、みとめる

こうせいに
おおいにしるせ
しりあなに
かくされ、たゆたう
ひみつの、かずかず

かんちょうに
やまいもまぜて
がまんさせ

はいせつを
しはいされたる
ひとづまは
しにいたるのか
くるっていくのか

はいせつを
かんり・かんとく
するものよ
きちんとしるせ
きれいな「もんじ」で

おぼつかぬ
はいせつかんりの
ただなかで
ひとづまは、しる
しはいのよろこび

:::::::::::::

④人々まゐり集いて ※

つどうには
りゆうありきと
こころえよ
うつくしき、もの
かちある、ものへ

ひとつどい
しゃせいほどこし
きおくする
みずのながるる
ごとく、しぜんだ

つどうもの
にくたいもとめ
かくあなに
りゆうをふして
おかそうとする

ひとづまの
ひぎゃくのこえを
とどめつつ
あすへのかつりょく
いちじょとするなり

そのこうい
ひていするもの
ひていする

よくぼうを
ひていするもの
ひていする

うつくしい
すずめのなきごえ
きくために
かたはねもいで
とりかごにいれ

ぴんせっと
そのさきでつつく
ああ、むじょう
したきりすずめが
つたわるりゆう

こわいもの
みたいとねがう
そのきもち
だいなりしょうなり
あるではないか

まずみとめ
とうせいしてこそ
いちにんまえの
おとこといえよう
おんなといえよう

ひとつどい
うつくしきもの
けがすのに
りゆうがいるか
はんろんするか

ではなぜに
しんり・げんそく
そのひとつ
めいそうかがくが
しんとうせんのだ

そのこたえ
ぴえろのまえに
さしだして
そのてを、とめろ
とめて、みせろよ

:::::::::::

⑤祭りのころは
 いみじうをかし ※

ひきゃくには
おしえておこう
ほるみしす

のーぺいん
のーげいんなる
げんそくを
おおきなこえで
しらせてやろう

ばんぶつを
ろうかさせるは
かくとなる
みとこんどりあの
さようであるぞ

そのなかに
ふろうちょうじゅの
めそっどを
いそぎ、ちゅうしゃし
じゅみょうを、のばせ

かんちょうで
ちょくせついれるも
よかろうか

けっかんに
まぜまぜしても
よいだろか

まつるもの
まつられるもの
そのさかい
われしらずして
もとむるこたえ

つどうもの
おまつりさわぎ
よろしかろ
あくまのしっぽを
かのじょにささげて

:::::::::::

⑥悪魔の尻尾

あいという
ことばでにげるな
なにごとも
あいですますな
かんさつたやすな

そのことば
ひびきやよろし
そのかげで
ひとのこうふく
しんからよろこび

かれおちる
あじさいをみて
なみだする
ふるえるこころ
こころが、あるか

みずからを
ななめこうほう
そのばしょで
かんさつすること
ただみることだ

ひとづまに
はえたしっぽを
ごらんあれ
ただみることだ
こころうごかさず

::::::::::::::

ひとづまは
こしにべるとを
つけられる
がちゃ、がちゃ、がちゃり
しっかり、しめて、と

かわめには
ずいぶんふるい
きずがある
うぇすとほそいな
ずいぶん、あまった

いくつかの
さんかくまーくが
ついており
ついぞさいきん
かかれたものも

べるとには
ふわふわしっぽが
ついており
ちゃくそうすれば
まるで、めすねこ

うちがわに
はりが3ほん
ついている
これはびていこつに
つきさす、ものだ

いやいやと
こんがんしても
とまらんぞ
あくまのしっぽ
つきさし、あそばん

おきゃくさま
いよいよ、かきょう
ひとづまの
しんけいそうを
ひとつにまとめ

せぼねから
つらなるながれ
このしっぽ
にぎにぎ、しましょう
ひねって、みましょう

さんぼんの
はりをつきさす
ほれ、ぶすり
これでかんせい
ひとづま・ねこです

じんたいの
かんかくきかんを
よりあつめ
しはいするのが
あくまのしっぽ

こんじょうの
わかれにふさわし
このすがた
ひとづまめすねこ
にゃんにゃんぽーず

このしっぽ
となりのむらの
ちょうろうが
いのりめいじめる
そのため、だけに

かいはつし
かいりょうかさね
いま、ここに
もちはこばれた
ものであります

りんばんと
よばれるきとくな
ふうしゅうが
そこにあること
うわさのみもと

りんばんの
みこは2かげつ
ひたすらに
おかされつづける
どれいの、ように

まえ、うしろ
うしろもまえも
ちょうろうに
おかされ、あそばれ
むねもみしだかれ

ことばぜめ
むしぜめ、そのはて
ふくすうかん
そんな2かげつ
すごすなかには

このような
べると・あそびも
あるという

:::::::::::::

このしっぽ
しんけいそうを
しはいする
すこし、にぎれば
ほれ、このとおり

すごいでしょう
みっかめのどれい
いままでが
うそだったかのよう
この、りあくしょん

にぎ、にぎ、と
りょうてでにぎれば
あらふしぎ
しおふきましたな
またふきましたな

みなさまの
おもちゃ、あそびば
ひとつふえ

ひとづまは
そのぶんくるしむ
きがくるう

みなさまへ
もういちどしっしん
させましょう
よくぼうのまま
そのいのままに

ひとづまに
はいせつがまんを
つづけさせ
あくまのしっぽで
あそぶは、おかし

::::::::::::

※枕草子より頭書引用
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