《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場 便意

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::::::::::

ああ、そこに
あるのがわたしの
からだ、です
ずいぶんぐったり
しているようす…

むちうちの
あとがまっかに
みみずばれ
とても、いたそう
ちも、ながれてる

ろうそくが
むちでおとされ
そのざんがい
はだのすみずみ
まだのこってる

のどのおく
ああかわいそう
むりやりに
つっこまれては
ぜんごにゆすられ

くちのなか
まっしろねばねば
えきたいが
みたしているのね
のめずにいるのね

ああ、いやよ
もどりたくない
この、からだ

ああ、いやよ
いしきがもどれば
くりかえし
わたしはさらに
なぶりものに、なる

もういやよ
もどりたくない
このばしょ、に
どれい・いちばに
もどりたく、ない…

:::::::::::

……☓
……☓☓
……☓☓☓

じごくから
ひきずりもどされ
またじごく

ひとのよで
もっともかこくな
どれい・いち
まいもどりゆく
ひとづまのいしき

そのめざめ
はるらんまんとは
ほどとおく
せぼねのおくから
しゃくねつのひが

まわりこみ
けいついをへて
そのさきの
のうてん・ずがいを
ぼうぼう、やいて

たよりなく
ほそい、みじかい
いのちびに
ざんじのほのおを
やどす、めざまし

しりあなに
きつけのえきたい
はいりこみ
ひとづまあえぐ
めざめは、ぜつぼう

:::::::::::

ああ、あつい…
ああ、いや、なぁに
この、かん、か、く…

おしり、から
なにを、いれ、たの
なに、する、の…

おしり、から
おかしな、えき、が
はいって、ああ
はいって、きま、す
ああ、ああ、やめ、て…

…きつけみず
 やっと、きいたか
 もどったか
 おい、ひとづまよ
 きこえて、いるか

…おもいだせ
 おまえはどれい
 ひとならず

…おもいだせ
 うられたじぶんの
 そのたちば
 かねでうられて
 ここまできたこと

…おもいだせ
 ここはいちばだ
 どれい、いち
 おまえはしょうひん
 ここのしょうひん

…おもいだせ
 けいやくかわした
 そのことを

…おもいだせ
 われらはおまえを
 けがすもの
 しんしんともに
 てっていてきに

…すべき、こと
 おきゃくさまの
 めいずるまま
 からだを、ささげ
 すべてを、さらし

…よろこばせ
 せいのはけぐち
 いっしんに
 そのみに、あびて
 ひたすら、たえる

…じかくせよ
 「ひとづましょー」の
 しゅつえんしゃ
 それがおまえだ
 つづきを、やるぞ

…おもいだせ
 いままでされた
 そのしうち
 いらまちお、され
 ろうそく、たらされ

…むちぜめで
 はかなくちった
 そのいしき
 おれがもどして
 やったのだから

…どげざして
 「ありがとうございます」
 そういえよ
 かんしゃに、たえぬと
 あしむけ、ねれぬと

:::::::::::

…じごくから
 せいかんしてきた
 おいわいに

…もういちど
 かんちょうするぞ
 かくごしろ
 にはいめを、やろう
 とくべつ・さーびす

…あかいみず
 みてみろ、これが
 はいるのだ
 「かゆみ・やまいも
 かんちょうえき」だ

…このえきで
 くるわぬおんなは
 おらぬのだ

…このえきで
 もういちど、いけ
 おなばたけ

…さて、ゆくぞ
 こよいさいごの
 あなるぜめ
 かゆみ・やまいも
 かんちょうぷれい

:::::::::::

ひとづまの
あなるにささる
しりんだー
ああ、ああ、ああ、と
あえぎ、なきさけぶ

しりあなに
ふかくささった
せんたんぶ
おぞましいこと
たにるいをみず

しりんだー
あかいえきたい
じゅうまんし
はやくいれろと
おまつりさわぎ

えきたいに
まざった、やまいも
そののうど
ずいぶん、こいぞ
ひどい、ねばりけ

すこしづつ
おされて、はいる
そのかんかく
にているものを
あえてさがせば

《なつのひに
 たわらでつくった
 ふねのうえ
 どれいをひとり
 うかべていれて》

《はちのむれ
 どくむし、けむし
 どくのへび
 まとめていれて
 そのにく、くわせ》

《くさらせて
 うじがわいても
 ころさずに
 みっかほうち、し
 またかいふくさせ》

《なんどでも
 それをくりかえし
 くるうまで》
 そんな、むかしの
 ごうもんのようだ

ああ、あつ、い…
あつくて、かゆい…
もう、よして
しんじゃう、おね、がい…
やめて、ください

やめるまじ
われらのどれい
このよるの
くらいまっくす
くらえ、もういちど

はなばたけ
ねはんへのみち
のぼるのだ
はいせつしょーも
みせてもらうぞ

みなさまに
みていただくのだ
ひとづまが
ちゅーちゅーたらす
その、しゅんかんを

さて、どうだ
はんぶんはいった
あついだろう
そしてかゆむぞ
もっと、かゆむぞ

これまでに
なんども、つかった
かんちょうえき
かこいちばんの
のうどで、いれた

とくべつに
おまえのために
はいごうを
してみたのだよ
たのしませろ、よ

::::::::::

ああ、かゆ、い
おしり、の、なか、や…
くり、とり、す

おしり、が、かゆい…
おねがい、かい、て

ああ、かゆい
もう、たえられ、ない

お、ね、が、い、しま、す
またぐら、ぜん、ぶに
かゆみ、が、ひど、く…

ああ、おね、がい
おしり、かゆいの…
おかし、く、なっちゃ、う

むち、うって
もう、いっそ、ああ…
むち、うって…

このかゆみ
まぎれる、の、なら
むち、うって…
おねがい、かゆい
かゆくて、しんじゃ、う…

ひらてうち
おしりに、しげき、は
ごかん、べん…
だめ、だめ、でちゃう
もう、でちゃう、ああ…

たえられませぬ
もう、でちゃい、ます
もう、だめです
なに、かが、でちゃう
おたすけ、くだ、さい…

かゆくて、でそう
でそうで、かゆい
おねがい、かいて
でも、みちゃ、いやなの

でちゃいます
おしりの、あな、から
でちゃい、ま、す…
でては、いけない
ものが、ああ、ああ…

::::::::::::

やまいもの
なかでももっとも
かゆむもの
かゆみ・やまいも
そのえきたいは

ひとづまの
ちょうにはいって
おおさわぎ
みごとたいないに
きゅうしゅうされた

そのいしき
もどったさきは
ああ、むざん
かゆみ・やまいも
かんちょうじごく

はいせつかん
ともなうまものが
おそいくる
ぐる、ぐる、ぐる、と
ちょうがなっている

らいじんが
いまかいまかと
たのしみに
まっておられる
はいせつしょーを

:::::::::::
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