《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場 失神

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むちうてば
ひとづまびくりと
はねあがる
ぼうさん、みろよ
げだつはすぐそこ

むいみなる
しゅぎょうをやめて
いまはただ
かのじょにむちを
ふるうがよかろう

しのまぎわ
どんなことばを
のこすのか
こよいひととき
さがしてみようか

しのきわに
このよは「く」なりと
しゃべるのか
きいてみようぜ
いっしょにどうだ

そもそも、だ
あなたの、おてらに
このじょうきょう
さいげんしたら
どうなるものやら

せいよくを
とめずにいられる
ぶっだの、と
どれだけいるのか
しりたい、ものだ

とことんに
おさえることも
いとあわれ

とことんに
につめたものと
おなじあじ
ちかみちなるは
どちらのみちぞや

ほら、そのて
むちふるかいかん
ぷれぜんと
どうぞ、おすきに
おすきに、どうぞ

しつかんと
ながさ、しなやかさ
たしかめて
ひとづまにうって
どう、おもうのか

そのうでで
ほそいみぎてで
たしかめろ
ふるえ、そのてで
あくまの、むちを

::::::::::::

「よくぼうを
 ひていするものを
 ひていする
 ああ、あわれなり
 わたしは、ぶっと」

「しったるだ
 あなたのことば
 うそはなし
 じんせいは「く」なり
 それはしんじつ」

「ああ、しかし
 がんぜんにおる
 ひとづまを
 むちうちのけいに
 しょしたいとねがう」

「みぎうでを
 とめる、ぜんいと
 よぶものは
 もはやこのみに
 のこっておらず」

「きんぴんは
 じゅうぶんみちた
 ぜいきんの
 おおくはめんぜい
 ゆるされて、おり」

「あさ、ぜいたく
 ひるに、ぜいたく
 よる、ぜいたく
 そんなくらしで
 さびついた、みでは」

「ひとづまを
 むちでぴしゃりと
 うってみたい
 そんな、ねがいを
 もつのも、つねか」

「あさはそう
 だんかがたずねて
 きたもんで
 あいさつしました
 しつれいなきよう」

「そのあとに
 おまもりをうる
 みこ、すがた
 しょうじょのすがたに
 よくじょうしました」

「げんかんで
 いってらっしゃい
 わがつまは
 ずいぶんとしを
 かさねたもので」

「そのからだ
 みるたびこころ
 にえるのです
 いかりのこころ
 こころのいかり」

「そのこえは
 しょくよくせいよく
 おうせいで
 ちみもうりょうと
 みまごうものです」

「わたくしは
 しっております
 つまが、いま
 よなよな、なにを
 しているのか、も」

「むらはずれ
 やはんにであるき
 こんばんは
 どこのだれぞか
 しれぬおとこに」

「だかれては
 いいわ、いいわ、と
 いきくるう
 それもしんじつ
 まあ、よかろうか」

「わたくしは
 いしゃのけんしん
 そのけっか
 それがずいぶん
 おもわしくなく」

「なにごとも
 やるきがおきずに
 いるのです
 ずいぶんすうちが
 わるいようです」

「はらまわり
 たるんでゆれて
 かんろくが
 ついたといえば
 きこえはよいが」

「よくぼうを
 おさえられずに
 いることを
 たいげんしとる
 そんなはら、です」

「おひるどき
 せっぽうの、おり
 かたるのは
 どこかで、よんだ
 ほんの、うけうり」

「ほんとうは
 うちゅうがすきで
 ぼうさん、で
 あることよりも
 よぞらをながめ」

「きんせいへ
 かたみちきっぷで
 いってみたい
 そんなじょうねつも
 あったのですが」

「さきこされ
 やるきをうしない
 げんざいの
 じょうきょうになり
 ながれゆく、まま」

「だんかとの
 もめごと、さけよ
 せんだいは
 そういい、さった
 このよを、さった」

「しぬるとき
 きたいしていた
 なにごとか
 じんせいの、しんり
 ぶっと、の、しんりを」

「わたくしに
 さずけてさるのか
 そのきたい
 あわのごとくして
 きえて、なくなる」

「そしていま
 どれいいちばの
 はながたの
 ひとづまどれい、を
 むちうたんか、と」

「ひとはんぶん
 けものはんぶんの
 しにがみと
 にやにやぴえろが
 さそってきます」

「もういいか
 よくぼうのせかい
 そのよるに
 みをひたそうか
 それでもいいか」

「はらまわり
 うんどうぶそくの
 かいしょうに
 なるのもりゆう
 りゆうのひとつ」

「ええい、ままよ
 ながされていこう
 ひとのよに
 よくぼうにまさる
 どうきなど、なし」

「はて、むちの
 もちてにきざまれ
 ふされたる
 この、もじれつは
 なにを、いみ、する」

::::::::::::

ろうそくは
みつめるものだと
おもうのか

ろうそくは
やみよをてらす
ものなのか

ろうそくは
ひとづまにたらす
ものなのか
おしえておくれよ
ほんとのところを

くうかいよ
あなたのことだ
ひとづまを
まえにしていても
こころうごくまじ

ろうそくを
ひたすらみつめ
ぼんのうを
はらうことにぞ
しゅうちゅうされん

そのすがた
おれのほれたる
そのすがた
もっとちかくで
おみせねがいたい

ああ、さすが
こんなしーんを
まえにして
あくまよ、されと
ねんじて、うごかず

さすがです
そくしんぶつと
なるおかた
たましいれゔぇる
さすがにおたかい

くうかいよ
このひとづまに
なにかくれ
ひとことおくれ
しめしておくれ

:::::::::::::

「げだつへの
 みちのりけわし
 まだとおく
 そまちっどすら
 かいめいできぬ」

「ひとのよの
 あわれなること
 ああむじょう
 ひとづま、おまえも
 おなじ、じょうきょう」

「いたむのか
 むちにうたれて
 いたむのか
 わたしはいたいぞ
 もっと、いたむぞ」

「さいぼうの
 ひとつひとつが
 しんでいく
 そもみちのりは
 あまくはないぞ」

「そのこころ
 かんさつするのだ
 いたみとは
 いったいなにごと
 つぶさに、あらわに」

「よくぼうを
 ひていするもの
 ひていする
 かかげた、てーまは
 わるくは、ないぞ」

「ひとのみち
 けわしいみちのり
 かいだんを
 むりやり、ひかれ
 のぼる、おまえは」

「うつくしく
 かつはなやかな
 いきものと
 わたしは、だんずる
 さて、きいておけ」

「ひとづまよ
 しぬるそのとき
 ひとながめ
 じぶんの、こころ
 じぶんの、からだ」

「そのいたみ
 かいかんにかわる
 そのしゅんかん
 さかいめが、なく
 ひとつになる、さま」

「ながめゆき
 このよのほんとう
 しるがいい
 わたしは、とめん
 とめたり、せんよ」

「ないかんし
 ただ、ただ、ながめ
 まつとしよう
 おまえがこちらに
 くるしゅんかんを」

「ああ、そうだ
 もうひとつだけ
 つたえよう
 おまえをながめる
 しにがみについて」

「あのおとこ
 ほっぽう、うまれの
 あのおとこ
 きゃつも、こちらに
 ふみいれたおとこ」

「ななつぼし
 となりにすわる
 あのおとこ
 きゃつも、なかなか
 みどころがある」

「いうことを
 きいてまなんで
 そんは、なし
 よくぼうの、きわみ
 そのはての、えんぶ」

「そのちゅうしん
 あじわうむちと
 ろうそくに
 かいかんをさがせ
 そこまでいたれば」

「いきながら
 ほとけにいたる
 みちのりに
 おまえはいたる
 ごういんではあるが」

::::::::::::

ひとづまは
むちにうたれて
いくひさし

もういちど
ろうそくたらされ
しのちかく

あかくなり
まっかにそまり
はててゆく
もはやあえぎも
きこえてこんぞ

だれぞもて
みずときつけの
かんちょうを
あるいはさらなる
いたみのもと、を

だらだらと
よだれのながれる
そのくちに
だんこんいれて
ぜんごにふっても

てごたえも
はごたえもなし
このからだ
しっしんしておる
さて、いかがする

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