《瞑想小説 狩人》

瞑想

文字の大きさ
上 下
159 / 585
交差

手紙…左頁

しおりを挟む

::::::::::::

おとうさま
しばらく、るすに
いたします

まなむすめ
あなたのむすめは
ちかろうに

とらわれて
いんびな、しょーの
しゅつえんしゃ

せめられて
はてるすがたを
みたならば
あなたはげっこう
するのでしょうや

しばられた
あさなわ、きつく
いすのうえ

そのあしは
おおきくひらかれ
ひきさかれ
えむじかいきゃく
すべてをさらす

しゅうちしん
あおることばを
あびせられ

せいよくの
おもちゃとなって
いるので、す

いんかく、は…
あかいばいぶを
あてがわれ
かんどをまして
うすかわ、いちまい

そのしげき
つよくて、するどい
はりのよう
わたしは、いきます
なんども、そこで

まえ、つぼみ…
しょじょをちらして
さらにおく
だんこん、もした
えんちゅう、いれられ

おくのおく
さらに、はいられ
こすられる
そのたびからだ
ぴくりとはねる

しりあな、は…
ほんらいぎょうむに
つかわれず

もうひとつ
かたく、とがった
えんちゅうが
とらえて、はいる
ぐるぐる、まわる

ちょうのなか
かきまぜられて
このからだ
さらにかんじる
ふかく、はげしく

まえ、うしろ
とらえてゆれる
あかばいぶ
みぎにまわって
ひだりにまわって

あなと、あな
さかいめなくし
あばれてる

もれるこえ
きかれて、さらに
しゅうちしん
きわまりからだ
ほてるものなり

まなむすめ
あなたのむすめは
ちかろうの
よくぼうみたす
あわれな、おもちゃ

このうたげ
おわればかえれる
ほしょうなし
となりのむらへ
かしだすという

このてがみ
ちちうえあなたに
とどくなら
こたえてください
そぼくな、ぎもんに

::::::::::

お父様、日々のお仕事
お疲れ様で御座います

貴方が
利他の精神の基
汗水流し、一所懸命
そして、一生懸命
働いて下さるお陰で
過不足なく、不自由なく
幸せに暮らして居った
ところで御座います

本日の狩りの成果は
如何だったのでしょう
最近は少々、難ありと
仰っていたのが気がかりです

1人の離脱がここまでの
影響を及ぼすとは
思っていなかった、と
溢(こぼ)しておられましたが
解決策は何ぞあったのでしょうか

勤勉なお父様
真面目なお父様
貴方のことですもの
万事解決、間違いないかと存じます

《男なら
 愚痴を漏らすな
 汗、流せ》

貴方は仰います
毎朝、毎晩、口癖のように
とても良い言葉ですね
多く語らずとも
人の価値は行動で決まる
私も其のように生きていきたい

私は貴方の娘として
この世に生を受けた事を
誇りに思っているのです

貴方の狩った獣が
コミュニティで暮らす
人々の臓腑に収まり
其の身体を成す一部となっていること

それが私の暮らしの糧ともなり
一部、又は全部となっていることに
感謝しております…
是非、冒頭にお伝えさせてください

:::::::::::::::::

素朴な疑問が
有るのです
聞きたいことが
有るのです

お父様
私の父たる
貴方から
是非とも聞きたい
事で有ります

《性欲》とは
何なのでしょう
生きる根源の欲求と
何かで学んだ気がするのです、が…

男性が女性に惚れる
女性が男性に惚れる
その事自体はとても自然、
導かれるかのように一緒になり
子を生み、育て、死んでいく
其れが性の大きな解釈

此処までは
間違っておりませんか
そもそも此処で
間違いを犯しておりませんか

禁断の領域
入ってはいけない森の中
結界に足を踏み入れる
そんな質問内容なのかも
知れませんが、是非
生きる根源、性欲について
質問させてください
深く学ばせてください

性欲なくば
繁栄は有り得ない
その位は私にも
理解できるのです
男性が女性を求め
女性が其れに応じること
此れを基本形とし
集団は集団として
恒久のものとなる
其のことに
疑いの余地は
御座いません、が

私は今宵、性欲にも
様々な種類が有ることを
身をもって学んだ次第で
御座います

繁栄のため、ならざるもの
子孫のため、ならざるもの
歓楽欲、又は承認欲に根ざす
歪んだ性欲というものが
存在することを知った次第です

直線的な欲ならば良し
対処の仕様も有るのですが
別の欲求から派生し
斜め後方から襲いくる
歪な欲望の手裏剣には
抗う術がないことを知りました

其れを人は性欲と呼ぶが
実は根ざす根本が違う…
傲慢、嫉妬
羨望、怒り
恐怖、強欲
怠惰、暴食
生存欲
歓楽欲
怠惰欲
承認欲
傍目からは歪な…
異常な形をとる性欲も
存在するのでは、と思う所存です

お父様、貴方にも
こういった欲が在るのですか
我慢して、吐き出せずにいる
歪な欲が在るのですか

もし、そうなら
其れをどのように
統制なさっているのですか

我慢…、我慢なさるのですか
それとも、私に
お母様にも知られずに
何処かに放出されているのですか

此のような夜
一番近い男性として
お父様、貴方のことを
思い出した次第で御座います

今宵は帰れそうにありませぬ
近日中には
隣村まで移送され
新たな性欲の
餌食、供物となるのでしょう
哀れな、娘で、御座います…

嗚呼…苛烈な
責め苦を受ける
愛娘の姿、を
最後まで、御覧になって、
くだ、さ、い…

::::::::::::::

…っ!

…ああ…っ!



…ああ、つらい
 からだが、あつい
 もうだめ、よ…

…くりとりす
 ああ、もう、げんかい
 むかない、で

…ぐりぐり、しないで
 おかしく、なるの…

…まえ、つぼみ
 だしいれ、されたら
 もう、わた、し…

…こわれちゃう
 いしき、なくなる
 こわれちゃ、う

…おしり、だめ
 そこも、だめなの
 かんじちゃう

…はじめて、なの、に
 かんじちゃう

……☓☓
……☓☓

おとうさま
しばらく、るすに
いたします…
おかあさまにも
おつたえ、ください

::::::::::
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

処理中です...