《瞑想小説 狩人》

瞑想

文字の大きさ
上 下
148 / 571
交差

しんじゅくの、みみず

しおりを挟む
:::::::::::

しろばいぶ
せめはかれつで
とめどなく
おとめのすんどめ
じごくはつづく

のうずいを
みたすえきたい
びやくかな
しょうかたいまで
はいりこんだら

なんどめか
きぜつのけはいが
まいおりる
そこでみるもの
ここにふすなり

::::::::::

ここは、どこ
とても、にぎやか
ねおん、がい…

::::::::::

ひとはわたしを
みみずとよんだ
にぎやかな
しんじゅくにしぐち
かんらくがいの

いっちょうめ
えろす、まんてん
ぬーどしょー
みせものごやの
ごみばこちかく

そこがわたしの
うまれとそだち
えさはそう
そこからはいせつ
されたものなり

ははしらず
ちちおやしらず
ひとりきり
びると、びるとの
すきまのしっち

しんじゅくの
うまれといえば
きこえはよいが
くうきはいびつ
よどんだごみばこ

あさとひる
すがたをかえる
このまちの
なりゆきみまもり
いくすうねんか

あこがれは
ひがしたんざわ
ひるがたけ
そこでうまれて
しねればよかった

そのばしょの
みみずはじゆう
えさおおく
みずもじゅんたく
だれかがいってた

しかのむれ
やまびるおおく
ひとこばむ
いせさわおおたき
はやとおおたき

じぞうおね
げんぞうおねが
まもるやま
そこでしぬんだ
そこまでむかう

にしにいく
にしにいったら
たんざわが
おれをまってる
いまは、まだ、まて

よるよ、こい
はやくはじまれ
ぬーどしょー
そしたらおれの
えさがでるだろ

:::::::::::

おどりひめ
りはーさるまえ
たばこすう
さいきん、かのじょは
このろうじうらで

きつえんを
ばれないように
ぷかぷかと
おれはしってる
おれだけしってる

みよりなく
くらしはひとり
おどりだけ
それが、かのじょの
いばしょ、なるもの

ひとりきり
あまり、かたらず
きたぐにの
しゅっしんぐらいを
せんでんしてた

そのほかは
はぐらかしては
うそついて
じぶんのことを
ひつよういじょう

かいじせず
ただひとりきり
おどるだけ
おとこのよくぼう
みたすがしごと

::::::::::

まいひめは
だぁれもいない
このばしょで
たばこくわえて
ときにいうのだ

…よし、いこう
 わたしは、いきる
 きょうもいく
 まけない、ぜったい
 ここから、そうよ…

そのこえは
ほそくかれんな
からだから
はっするものとは
おもえぬほどに

みちている
きあいと、どりょくと
せっせいと
いきるきぼうと
かがやくたましい

びるの、なか
かのじょは、きえる
がんばれよ
きょうもおどれよ
せいいっぱいに

おれはしってる
たぶん、だれより
ふかくしってる
かのじょの、ことを

::::::::::

なんねんか
まえにかのじょは
ここにきた
おねがいしますと
がんばりますと

りれきしょに
かかれた、けいれき
ばれえでの
ゆうしょう、けいけん
にゅうしょう、たすう

ますたーは
きみなら、もっと
いいばしょで
はたらけるのに
なんでここに、と

いえ、いいの…
まずはここから
このばしょで
ここからはじめて
みたいのです、と

かいがいの
りゅうがくばなしも
あったのだ
ぷりまどんなの
こうほせいとして

それはかこ
ふるびてかびた
がくぶちの
なかにおさまる
むかしのじぶん

みずからの
もとめるおどりを
おどりたい
ちがうおどりを
ちがうしぐさで

ぬーでぃーで
あーてぃすてぃっくで
しげきてき
そんなだんすを
おどって、みたい

せいよくは
いきるこんげん
そのいみを
まなんで、みたい
もっと、しりたい

まなぶのだ
すべての、わざを
おどりつつ
おしゃくを、しつつ
ゆびさき、ひとつ

::::::::::

ときはすぎ
いちねん、にねん
たったとき
かのじょのうわさは
きたのはてから

みなみまで
はてなくとどいて
ゆうめいに
ぜんこくざっしの
ひょうしにのって

しまぐにで
いちばんという
かんらくがい
そこに、かがやく
ほしになっていた

ならぶほし
ほかにはおらず
しゅっきんび
ほーるはうまる
あついねっきで

おこぼれを
すこしいただく
それだけで
いきていけるのさ
わたしは、みみず

:::::::::::

きんようび
しゅっきんちょくごの
ひかえしつ
かのじょは、けしょうで
きあいをかくす

じかんまえ
りはーさるしょー
おわるころ
すでにまんいん
おんれいまつり

うぃるすに
おきをつけあれ
まずは、てに
すぷれーかけて
しょうどくしましょ

どりんくを
ついでまわって
あいきょうを
ふりまきながら
せくしーいしょう

おさわりは
きんしよ、だめよ
みていてね
ほろよいきぶんで
かまわないから

おまちあれ
もうすぐじかん
ぬーどしょー
あなたのために
おどってみせるわ

まばたきも
しないでみてね
いっしゅんも
めをはなさいでね
ぜんぶをみてね

:::::::::

ゆびさきが
おとこをさそう
そのうごき
なまめかしくも
つややかなりや

ぜんほうい
おとこのしせん
あつめては
すきなくむだなく
ゆれるそのむね

ちいさくも
おおきくもなく
ほどよくて
やわらかそうな
ちぶさのかたち

だがそれは
かのじょにいわせりゃ
そえもので
おとこをさそう
しんずいにあらず

だんせいの
せいよくしげき
するならば
むいしき、りょういき
りかいせねばと

だんせいを
ちょくせつてきに
みたすのは
ゆびさき、ひとつ
あしさき、ひとつ

だんせいが
ぼっき、するのは
しぐさなの
ほんのすこしの
こつがあるのよ

これがそう
わたしのもとめた
おどりなの
ばれえとちがう
しぐさのきわみ

あめのひは
あめのおどりこ
なつのひは
もっと、じょうねつ
ひよりもあつく

さむいふゆ
あたためてあげる
せいいっぱい
わたしをかんじて
おんどをかんじて

あきかぜが
ふいたらせつなく
こいごころ
はつこいよりも
せつないこころを

おおつなみ
おしよせたなら
それよりも
はるかにおおきな
いかりを、うつの

ああ、それが
わたしの、おどり
しんじゅくの
よるにさくのは
くろい、はなびら

きゃみそーる
ひもでゆわいた
ぱんてぃーも
あなたをさそう
くもつになるのよ

このからだ
ささげてみせます
みなさまへ
ぼっき、しててね
それをみたいの

::::::::::

さくじつの
きゃくのひとりが
きょうもいる
しゃちょうといってた
なんのしゃちょうか

だきたいの?
わたしのからだを
だきたいの?

でもだめよ
あなたの、めのいろ
せいよくを
とうせいできぬ
そんないろでしょ

きんぴんを
いくらつんでも
このからだ
あなたのものには
なることないのよ

みてるだけ
わたしのおどり
みてるだけ
それがあなたの
たちいち、なのよ

おかねは、ね
800まんえん
それいじょう
いらないように
できているのよ

それいじょう
あったらあしを
ひっぱるわ
ほねのずいまで
しっているもの

わたしを、ね
だきたいのなら
ほんきでね
からだ、きたえて
こころ、きたえて

なにごとも
どうじぬひとに
なってちょうだい
たいぜんじじゃく
わらって、しねる

そんなひとなら
だかれて、いいわ
このみのすべて
すきにしていい

だくなら、ね
けもののように
めちゃくちゃに
なんでも、いいわ
おすきな、ように

むちうちや
ろうそくぜめや
ふくすうかん
おしりのあなや
そのたのぷれい

もしあなた
わらってしねる
そのこころ
もちあわせている
かた、なのならば

すきにして
わたしのくびに
てをそえて
いっしょにしのう、と
いってちょうだい

ふんいきは
おかねでかえない
そのしゅんかん
それでもいいと
おもったならば

そのゆびに
ちからをくわえ
おたがいに
いっしゅんのときを
とわにしましょう

:::::::::::

おれはしる
ひとのよくぼう
そのはてと
うつくしく、まう
ひめのいきざま

おれはしる
しほんしゅぎなど
わらわすな
ここにつどった
かおの、みにくさ

まいひめの
きあいにみちた
そのすがた
おれはしってる
かのじょは、いきてる

そのすがた
てつがく、びがく
たちいれぬ
ぼっきをおさめ
よくよく、みろよ

どちらかが
ぜんとかあくとか
いわないが
かがやくたましい
どちらにあるのか

いちもくで
おれはわかるぜ
かがやきだ
こころのかがやき
きらめく、たましい

ろじうらの
みみずはにしに
みをむける
しんじゅくうまれ
わたしは、みみず

:::::::::::

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

処理中です...