《瞑想小説 狩人》

瞑想

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蛇責め 其の10

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ああ
かりうどさま

御機嫌、麗しゅうなれば
幸いに存じます
貴方の旅路に実りあれと
御多幸あれと祈る日々
独りの旅は如何です
孤独では御座いませんか
危険は特に御座いませんか
夜は眠れているのでしょうか
書物などは携えていらっしゃるのですか
友達などは出来たのでしょうか
人間は独りでは生きていけないと申しますが
何となく、貴方には当て嵌らないと
そう思ってしまいます、手前勝手ながらに

時の頃は初夏から盛夏へ
水辺が潤い花が咲き
新緑が深い緑に変わる季節となりました
季節違えば衣も変わり
衣変われば気分も変わる
春はあけぼの
夏は夜と申します
蛍が群れ飛ぶ綺麗な水辺を
貴方と共に御散歩できたら
其れぞ涅槃か千秋楽か
そんな気分になるのでしょうや
嗚呼、貴方と出会った祭りの夜から
思い出さぬ日は在りませぬ
貴方もそうであるならば
思い同じであるならば
とても幸いに思うのです

そうそう、既に懐かしく
薄灰色の思ひ出話かと存じますが
あの夜、踊った私の事を
何人かの方々が褒めて下さったのですよ
自讃する訳ではないのですが
こんな私にも取り柄なるものが
在るのかも知れません、ね
気の所為なら良かったとも思うのですが
確かに聞こえた貴方の声は
とても素敵でいらっしゃいました
勇ましく覚悟に満ちながら
品行方正で誤りを許さない
真っ直ぐなものと感じました
私はそんな貴方の旅立ちに
幸、多くあれと願う者です

孤独な旅はけものみち
決して此処では得られぬものが
在るに間違いないのでしょうや
帰って来られましたら
帰って来られましたら
逐次、お聞かせ願えれば、と
帰って来られる御予定の程は
如何になりそうでいらっしゃいますか
赤が紫になるまでと仰るならば
其れは其れは永遠に近い
時の篩が必要なのでは

こちらに変わりは、御座いませぬ
正しく申せば、変わる隙間を持たされぬ
変化を許さぬ支配が続く
そんな日々とも言えますでしょうか
祈り女は祈る毎日を
狩る者は狩る毎日を
調理師は調理する日々を
輪番の巫女は犯される日々を
続けるのみで御座います

近況報告がてらに
私の身の程を記させて下さい
手記とも言えぬ稚拙なものと
笑って頂いて構いませぬが
最後までお読み頂ければ幸いに存じます
見るに耐えぬ、読むに値せぬと
判断されたならば即時
破り捨てて下さい、ね

《輪番の巫女》
それが今の
私の呼び名で御座います
誰が付けた名前なのか
酷く被虐的な響きがします
私の身体は、百舌鳥の早贄の如く
輪番なる奇妙な風習の生贄として
長老様に貫かれる
苛烈な日々の中に御座います
撫でられ、舐められ
噛まれ、愛でられ
伏され、虐げられ
犯され、輪姦され、貸し出され
毎夜、長老様の言いなりに
弄ばれて居るのです

どんな事をされるのか
どんな事をされたのかと
具体的に申しますのは
余りにも恥ずかしいことである故
抽象的でゆとりを持った
表現とさせて頂きます
嗚呼、私の身体の全ての部位は
男性の舌先と指先に弄ばれて
其れを知らない部分は最早
一箇所たりとも無くなってしまいました

恥毛の一本一本までも
腸の奥底、届く限りも
南西端から北東端まで
突起の頂点その周囲
包皮を剥かれたその裏も
穴という穴の最深部までも
指やら
舌やら
機械やら
這ったり、舐めたり
吸ったり、噛んだり
挿入って往復したりして
乙女を散らしていきました

嗚呼、粗のような刺激を受け続れば
身体は随分変わるものでして
繊維の一本一本までも
敏感になった私の身体は
様々な部位で達するように相成りました
俗なる言葉で言うなれば
昇天する、逝く、達する
そんな反応をするのです
私の身体は不可逆に
開発されてしまいました
改造されてしまいました
調教されてしまいました

胸の突起を噛まれることで
股ぐらの突起を舐められることで
容易に達するこんな身体に
変わっていってしまったのです
最弱部分は乳首でしょうか
スイッチを入れられてしまえば
五分と保たずに逝くことも…
其の感覚はどう表現すれば良いのか
きりりと冷たい氷柱の様なものも在れば
激しく滾る炎の様なものも在る
何度も何度も達する果てに
消氣することも御座います

色々なことをされました
マゾヒスティックに
サディスティックに
トラウマチックに

嗚呼、今朝の様子も随分でした
女性の方お2人に無理矢理に
緊縛されてしまいまして
猿轡を噛まされまして
蛇で責められるという
何とも稀有な体験を
随分なことをされたの、です
嗚呼、御存知なかったですか
私を責めて貪る者は
長老様だけでは無いのです

蛇は私の身体を這い回りまして
乳首を舐めたり
穴に挿入ったり
其れを繰り返したりするのです
私の身体は縛られており
その快感から逃れること敵わず
何度も達してしまうのです
指ならまだしも
竿ならまだしも
蛇に、蛇に、蛇に
蛇に逝かされてしまうのです
突起と穴と神経は
それぞれ繋がっております故に
何度も何度も達するのです
其の責めの終点、終着駅は

陰核噛みと
子宮噛み…
蛇の毒牙にかかり
只今、伏したばかりの身体は
礼拝堂から担ぎ出されて
別室に収容された暁
同種喰いなる2人の女性の
本格的な餌食と成るもので御座います

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