《瞑想小説 狩人》

瞑想

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蛇責め 其の7

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::::::::::

「そろそろ、ね」

「そうね、
 お注射の、時間」




お注射っ…て
一体…
何を…?

:::::::::

絡みつく
2匹の蛇の
行く先は
1つ穴ぐら
1つ花びら

赤目の蛇が
中をこすれば
背骨がきしみ
嗚呼
嗚呼
嗚呼、と
乙女が喘ぐ

緑の蛇が
突起を舐めれば
ぴく
ぴく
ぴくりと
カラダがゆれる

行く先、地獄
戻るも、地獄
くるくるまわる
乙女のおもい

蛇の行方を
気にするなれど
既に遅しや
穴蔵濡れる

剥かれ露わな
突起は桃色
漏れる吐息も
色を合わせて
葉ぁ
葉ぁ
葉ぁと
甘く切なく

中を這う蛇
行って、戻って
戻って、行って
ぬめぬめ
ぐちゅぐちゅ
卑猥な音が

外を喰う蛇
桃色突起に
唇かぶせ
はむ
はむ
ぱく
ぱく
ぺろ
ぺろ
ぺろり

嗚呼よして
私は餌では
ありませぬ

喘ぐ声
漏れる吐息と
昂る心

其れが2人の
餌になり
ますます燃える
乙女恋しと

:::::::::

不遇なカラダ
不便なカラダ
気になる噂は
毒の性質

動きは既に
封じられ
後ろ手きつく
結んだ縄目

固い契りと
見紛う如し
動けぬ、動かぬ、諦めろ

求める声は
助けて、誰か…

誰も気づかぬ
その声は
猿のクツワに
奪われ消えた

挿入った蛇は
君の中
狙いを定め
ごしごし、ごしごし

緑の蛇は
突起の皮むき
舐める咥える
喘ぎを餌に

:::::::::::

…そろそろね
 お注射しましょ
 おまちかね
 貴女の身体に
 お注射、するわ

赤目の囁き
企む視線
注射の正体
如何なるものぞや

…そうね、そろそろ
 頃合いかもね
 注射をしましょ
 イケナイ注射を

続く緑の
声は妖しく
不穏な気配が
カラダを覆う

何です、それは、と
訪ねる乙女に
答えぬ2人の
顔には笑みが

::::::::::

礼拝堂に
差した光は
様々で



ムラサキ
その他の仲間
それぞれ固有の
波動を持てば

車輪の輝き
更に確かに

悶える君の
声を記そう

嗚呼
嗚呼
嗚呼と
切ない喘ぎ

葉ぁ
葉ぁ
葉ぁと
苦しむ吐息

永久機関が
其れを記録し
館の主が
喜び騒ぐ

ももいろの
おとめのあえぎ
そのカラダ
とどめ、とどめよ
すべてのしゅほうで

::::::::::

続くお遊戯
2匹の獣
赤目が笑い
緑が肯く

蛇はそれぞれ
牙を6本

前牙
中牙
奥の牙
それぞれ異なる
毒を持ち

拷問
脅迫
人殺し

麻酔
手術に
自白の強要

用途に応じ
牙を違える

抜歯の手技の
痛みを無くし
開腹手術に
欠かさず供され

死への痛みを
和らぐ役目も…

:::::::::::

2匹の蛇が
前牙添える

子宮の隙間に
突起の裾野に
肉を求めて
口を開ければ

怯え悶えて
ばたつくオンナ
今朝のお仕置き
最後の仕上げ

中蛇
外蛇
2人のオンナ

早く噛みたい
吐き出したいと
ウロコが膨れ
色づき変える

蛇が騒げば
乙女も騒ぐ
ぴく
ぴく
ぴくんと
峠を越える

早く殺して
私を殺して
耐えられませぬ
恥辱の嵐に

噛んでください
優しく、噛んで
そして私を
殺してください

かき混ぜないで
こじ開けないで
中は嫌なの
限界なのよ

おなかがいっぱい
比喩ではなくてよ
蛇さんやめて
ぐりぐり、しないで

嗚呼、そこは…
そこは私の
中央突起
神経剥き出し
クリトリス

蛇さんやめて
舐めない、で
外も嫌なの
限界なのよ

殺して
早く

噛ませろ
早く

戯れごとは
死の影、よんで

::::::::::

中の蛇
前牙立てる
膣の奥
 
外の蛇
突起にがぶり
容赦なく

其れらが君を
同時に噛めば
乙女はゆらゆら
麻酔にかかる

::::::::::
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