《瞑想小説 狩人》

瞑想

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同種喰い

自発動

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カラダが誘う
意識は拒む
人生で初めての
本格的な自慰行為

君は振動する
球体を2つ持ち
右手のものを陰核に
左手のものを胸の突起に
押し当てた

カラダの言うとおり
本能の言うとおりに

その力は強烈だ
生きる根源の力
それに抗う術は
今の君は
持ち合わせていない

君には
《しなければ
 いけない理由》
もあるしな

長老の手紙のことだ
何頁目に付されていたかは
もう
思い出せないが

長老の到着まで
この球体を使い
自分でするように
言いつけられているのだから

…嗚呼
 葉ぁ
 葉ぁ

声が漏れる
吐息が荒くなり
カラダはさらに求めてくる

………っ!

弓なりになるカラダは
何度目かの絶頂を迎え
3つの突起は
かつてない程に
充血していた

ドアがノック
されませんように
こんな状態の私を
長老様に見られたら…

もう、
もう、
恥ずかしくて
死んでしまうわ

…ねえ
 ベッドに
 横に鳴なりましょ?

カラダが君を
けしかける
もう一人の自分が
意識の大部分を
占領しており
それに抗うことのできない

《カラダ優位》の
自分に気づく

問答は…
続く…

:::::::::::

私をベッドに
連れてって

ソファは嫌よ
カラダを横にしたいの

連れてって
おね、がい
そう
そう
その方が
ほら
楽になったでしょ?

キャミソールも
えい
脱いじゃえ

そうよ
カラダが
熱いもの
脱いでしまいましょ?

裸になって…
綺麗なお肌ね
貴女のお肌
私のお肌

嗚呼
気持ちいい
ハダカで
ベッドで
オナニーするの
思う存分
邪魔されずに

おかしく
なってきた?
おかしく
なってきたでしょ

こんなこと
する自分じゃないって
思ってるでしょ?
違うのよ

催眠でも
何でもないわ

あえて言うなら
《自発動》
と表現されるもの

意識ではなく
カラダを優位にして
カラダの言うことに従うの

最高の著書
《究極の心と身体》に
随分と長い分量で
記載されている
氣を扱う者にとっての
最高峰の技術よ

ちょっと
教えて
あげるわね

嗚呼
横になるの
とっても
気持ちいい
楽よ
そのまま
そのまま
していてね

一緒に峠を越すの
もう一度、私と

離さないで
この感覚を


心と
カラダが
一つになっている、わ

《自発動》
これはね
この知識はね
コミュニティには
伝わっていないわ
どんな書籍にも
しっかりと
書かれてはいない

《栄養に関する本、
 運動に関する本、
 ヨーガに関する本、
 その全てに
 欠けている部分があるの》

何で私が
知っているのかって?

舐めないで欲しいわ
カラダはね
常に宇宙図書館と
アカシック・レコードと
繋がることができるのよ
その位、力持ちなの

…続けるわ

身体操作の中の
究極の技法
《自発動》は
一時、
世に放たれたことも
あったのだけれど
その存在は直ぐに
抹消されたわ

何故だと
思う?
何故か
わかる?

余りにも
強く
余りにも
世界の本質に近く
それを誰もが
出来るようになってしまったら
困る人が大勢いたの

だって、ね
医者いらず
食事いらず
全員が
本当の意味の
健康を手にしてしまったら…

何となく
解ってね

危ない
危ない
記載なのよ
これは、ね

やり方は
割と簡単なの
安楽座で座り
結跏趺坐でも
いいのだけれど
丹田に氣を集め
それをカラダに流し込む
呼吸に集中し
先ずは吐く
ルートチャクラまで
丹田から氣を落とす

小周天ができなくてもいい
大周天の意識さえあれば
全身周天の段階でも
この技は出来るわ

ルートから
氣を巡らせる
身体の隅々に

::::::::::::

《そして
 ここが
 肝心なところ》

《…氣に
   カラダを
    動かして
     もらう…》

《これが
 自発動の
 やり方よ》

::::::::::::

信じられないわよね
まあ
無理もないとは思うわ

繰り返しになるけれど
栄養に関する本、
運動に関する本、
ヨーガに関する本、
その全てに
欠けているのが
この技なのよ

凄いんだから
本当に
凄いんだから

骨の歪み
姿勢の不良
歯並び
内蔵の不良箇所
腐りかけた腸
穴の開いた腸
増殖する不良細胞
半身不随の神経

何でも
何でも
何でも
治すのよ

音楽も必要かも
変性意識に入るためにはね
シャーマニック・ドラムとか
ティンシャとか
バイノーラル・ビートを
使う手もある

氣の力を感じ
カラダが勝手に
動きだしたら
夢遊病のように
動きだしたら
そのまま
そのまま
動きをお任せして、ね

マインドセットを
整理するのよ

《動きがあっても
 いい…》

《カラダの感覚を
 信じる…》

最初は2時間くらいかな?
カラダがぐきぐき
鳴るはずよ
全部
全部
骨が鳴り終わったら
整ったら
終わりもきちんと
教えてくれるわ
《氣》がね

究極の心と身体
その奥義
《自発動》

その入口に

貴女は立っているわ

もう一度
もう一度
私を逝かせて

スイッチを強にして
クリトリスに
強く
強く
強くあてて

もっと
もっと
もっとよ

貴女が小さくなって
私が大きくなった時

自発動を
かけてあげる

覚えておいて
欲しいの…

貴女にも
彼にも

必ず必要になる
時が来る

クンダリニー・ヨーガ
貴女は知っているはず
生まれながらにして
仙骨に宿る
3回転半
とぐとを巻いたの蛇の
存在を

彼は手に入れるはず
後天的な氣の修行を通じて
練磨・研鑽の結晶として
第3の目に宿る
破壊の神と
同一の力を

いいでしょ?
私を逝かせて?
そしたら
自発動を
教えてあげる
最高の経験を
2つもできるのね

私にカラダを
任せて頂戴
何も考えず、に

:::::::::







葉ぁ

葉ぁ






嗚呼…っ!


















失神しても
いいわよ

失神してくれたほうが
自発動は
かけやすいもの

…嗚呼
…嗚呼
 もう……

…嗚呼
 嗚呼
 あ、あ、あっ…!









ありがとう
じゃ、やってみるね
びっくり
するわよ、きっと

《きのちから
 そのみにやどる
 いのちのき
 にどとけすなよ
 じはつどう
 こんなよいもの
 ほかになし》

《けすなけすなよ
 よのひとよ
 でぃーぷな
 うぇぶで
 まなべるように
 ととのえたもう
 だれぞ、そのこと》
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