《瞑想小説 狩人》

瞑想

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同種喰い

同種喰い 其の16《自慰》

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…貴女は、
 誰、
 なの…?

…私は、貴女
 貴女は、私
 同じヒト、
 同じ人物、
 同じカラダ、
 担当が違うだけよ
 仲良く、しましょ

…わた、し…?

…そう
 もう一人の貴女
 貴女は、考える担当で
 私は、感じる担当の
 もう1人の貴女

…?

…自我と真我を
 大きく2つに
 分けて考えるのなら
 私は、真我
 貴女は、自我
 わかるかしら?



…自我
 真我
 分かりづらいわよね
 ちょっと、アレな
 感じもするしね
 《心と身体》
 この表現なら
 わかるかしら?

…こくり

…著名な書籍から
 引用して
 教えてあげるわ
 この世の真実である
 幾つかの
 とても、
 大事なことを
 そして私が
 どんな
 存在であるのかを



…そう
 ある本からの引用になるわ
 とても
 とても
 良い本でね
 分析結果を
 さらに分析にかけた
 真実に近いその書物
 そこには
 こう記されているの
 《獣と調教師》
 獣の力は絶大で
 とても調教師に
 制御しきれるものではない、と



…獣には、ね
 適切に栄養を
 与えることが大事だって
 適切な目標を
 与えてあげることが大事だって
 それが
 獣、つまり私を
 上手く手懐ける
 方法なんだって



…私は、
 獣
 私は、
 本能
 そして、
 貴女のカラダ
 そのものでもあるわ



…ねえ
 一つ
 聞いてもいいかしら
 今日、ね、
 赤目様と
 緑目様に、
 胸をさんざ
 弄ばれたのだけれど
 その時、
 貴女は
 どう
 思っていたの?

…何、も…

…そう
 そうなの
 私は、ね
 カラダ担当の
 私は、ね
 とっても、
 とっても、
 気持ち良かったのよ
 礼拝堂の中で
 胸を
 たくさん
 たくさん
 虐めて頂いた…
 声を出せない、
 出してはいけない、
 そんな状況も相まって
 とっても
 とっても
 興奮、したわ
 貴女も、
 覚えているでしょう?



は…い

…そう
 そうよ
 素直に認めて
 しまえばいいのよ
 貴女と私
 心とカラダに
 アンバランスな部分があるから
 時折、疲れてしまうのよ
 その本の中にも
 はっきりと
 書いてあるわ
 受容のアンバランスは
 カラダに良くないって



…ねえ
 もっと、
 して
 もっと、
 して
 球体を
 動かして欲しいの
 新鮮な、刺激なのよ
 とっても、いいの
 もっと
 もっと
 私に
 本能に
 栄養を与えて頂戴

…そん、な…

…それが、
 貴女よ
 カラダだけの
 貴女
 ねえ
 もっとしてよ
 獣を
 私を慰めて
 お
 ね
 が
 い
 赤目さんより
 緑目さんより
 貴女の方が知っているでしょ
 私のことを
 だって
 私は
 私自身だもの
 乳首を
 いじめ、て
 はや、く…
 
…嗚呼…っ

…そう
 そうよ
 嗚呼…
 とても
 とても
 いいわ…
 濡れちゃいそう
 濡れているかもしれない
 ねえ
 ねえ
 お願い
 お互い
 楽になりましょうよ
 素直に
 素直に
 欲望に従って
 誰もいないわ
 誰も邪魔しないわ
 ねえ
 お願い
 下も、
 して…
 
…何、を…
 すれば?…

…陰核を
 探して欲しいの
 直接的な表現にすると
 クリトリスって
 皆さんが仰る場所、よ
 わかるかしら
 
…嗚呼…

…貴女
 自分で
 したこともないでしょう?
 だから
 私が導いてあげる
 責任を持って
 綺麗な峠へと
 導いてあげるから
 先ず
 右手を
 離して…
 そう
 そう
 素直じゃない
 たまには
 私の言うことも、聞いてね
 お願いよ

…嗚呼… 

…下よ
 下よ
 もっと、下
 恥ずかしがって
 いるのね
 監視されている
 自覚があるものね
 ゆっくりと
 球体を離さないでね
 そのまま
 そう
 そうよ
 最後の着衣の
 外からでいいわ
 ほら
 ほら
 どう?

…!
 葉っ
 嗚呼…っ!

…いいわ
 素敵な気持ち
 嗚呼
 とっても
 とっても気持ち、いい
 離しちゃ駄目よ
 怖じ気づいちゃ駄目
 もっと、もっと
 気持ち良くなれるのよ
 お互いが
 その気にさえなれば、ね
 一緒に楽しみましょう
 長老様の
 ノックが聞こえるまで
 自我と真我で
 心とカラダで
 一対一の
 自分たちだけの
 世界を深めましょう、よ

…葉ぁ
 葉ぁ

…もっと、
 して…

…嗚呼…っ

…もっと
 もっと
 して…
 もう、直ぐよ

…葉
 葉
 葉ぁ…っ!





ぴく
ぴく
ぴくん

…嗚呼
 嗚呼
 いいわ
 とっても
 いい…
 最高、よ…



…もう一度
 しましょ
 ねえ
 いいでしょ?
 陰核に当てて頂戴
 その厭らしい
 震える球体を
 
…もう、
 わた、し…

…駄目よ
 たまには
 私の言うことを聞いて
 いつも
 いつも
 貴方ばっかり
 優位でずるいわ
 たまには
 たまには
 いいじゃない
 本能に
 獣の欲求に
 素直になって
 慰めてよ
 いいでしょう
 息抜きよ
 オ、ト、ナの
 息抜き

…嗚呼…
 ま、た…

…いいわね
 その気になって
 きたじゃない
 とっても
 とっても
 気持ちいい、わ
 もう
 逝きそう
 さっきより
 深く、
 高く…
 おね、がい
 もっと
 もっと
 強い振動を
 頂戴、な

…っ

…そう
 レバーを動かすの
 《中》でいいわ
 本当は一気に
 《強》にして
 みたいのだけれど
 そう
 そうよ
 勇気を出して
 右手でレバーを動かすの
 人差し指と
 親指で摘んで
 そのレバーを少し
 動かして欲しいの
 
…!

…嗚呼
 凄い…わ
 全然、違う
 激しいの
 激しいの
 陰核が
 むしり獲られるみたい
 とても
 とても
 気持ち…いい
 止めないで
 止めないで、ね
 もう少し
 で
 逝けるから
 …
 …

…嗚呼

…嗚呼

…嗚呼っ

…嗚呼っ

ぴく
ぴく
ぴく
ぴくん

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