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同種喰い
同種喰い 其の6《赤》
しおりを挟む声を上げるな
喘ぎ声を漏らすな
我慢しろ
必死に
我慢、
我慢、
我慢、だ
己を殺し
二の矢を放たず
自問自答を止めろ
それが心を曇らせる
「夜と霧」
収容所の物語の様に
長期的に捉える視点を持て
かの高僧の様に
死ぬまで我慢しろ
とは言わんが
せめて限界の2歩、3歩
手前くらいまでは我慢しろ
声を出さなければ
良いだけだ
簡単なことだろう?
赤目の鋭い瞳が
そう、言っている
::::::::::::
遊びじゃないの
真剣なの
真剣に、ね
貴女を求めているの、よ
あの祭りの日から
ずっと、
ずっと、
こうしたかった
貴女のカラダに
こうやって
好き放題
悪戯できる
その時を待っていたの
申請
許可
契約
手段
今やっと
その全てを
手に入れたのだから
邪魔しないで、ね
野暮はいけない
真剣なオンナもいるの
只の遊びじゃないの
真剣な、遊びなのよ
目を見て頂戴
わかるでしょう?
私がどれだけ
貴女を渇望していたか
輪番の
子猫ちゃん
わかってね
つきあってね
変なおねえさんで御免ね
この程度で
声を漏らしちゃ、駄目よ
あら
あら
胸が
そんなに
良いのかしら
背中が弓なりに、
どんどん弓なりに、
なってくる
長老様の仰る
とおりの反応
感じ易いの、ね
嗚呼
素敵…
可愛い、
可愛い、
可愛い、わ
緑、
貴女ももっと
してあげなさいな
「…っ!」
声をあげちゃ、駄目だってば
何度も言わせないで
素敵
素敵よ
天使のような
妖精のような
小悪魔のような
この雰囲気は一体、何なの?
儚く消えてしまいそうであり
周りとの境界線が
薄く見えるような
貴女の纏う
妖しげな
雰囲気のことよ
これは何処から
やってくるものなの?
教えて
教えて
ねえ
どうすれば
こんな風になれるの?
「…っ!」
興奮
しているわ
私、も…
ねえ
もっと
もっと
本気になって頂戴
もっと
もっと
本気になって頂戴な
そう出来ないなら
私達が貴女を追い込んで
あ、
げ、
る、
胸を、こう?
それとも、こう?
もっと、
強くされたいのよね
そろそろ、
欲しくなってくるわよね
わかるわ
私も、オンナだもの
暑くなってきたでしょう?
ワンピースが
邪魔かしら…
脱いで御覧なさい
自分で…
何て、
出来るわけ
ないわよね
安心なさい
脱がしたり、しないわ
このままで、いいの
小さくて
可愛い
お胸をもっと
責めてあげる
ワンピースの上からね
周りからゆっくり…
何度も…
嗚呼
面白い
いい匂い…
とても
良い匂いがする
鼻腔をくすぐる
貴女の内分泌線の香り
ずっと
すっと
覚えておくわね
「…駄、目…」
駄目はこっちの台詞よ
動かないで
もじもじ、しないで
そんなに、腰をくねらちゃって…
動くなら
縛りを強く
してしまうわよ
そうしたら
跡が残るのよ
貴女だって
嫌でしょう?
痛いのは
嫌でしょう?
私達は
そうは、しない
痛くは、しないわ
安心して頂戴
だって
こんなに
貴女は綺麗だもの…
傷つけるなんて
そんな
そんな
勿体ないこと
嗚呼…
素敵なカラダ
細くて
しなやかで…
そう
そう
朝も思ったのだけれど
貴女って
こんなに
小柄だったの?
祭りの夜の
闇夜で踊る
黒い蝶々、
オトコを惹きつけ
オンナを惹きつけ
大胆なポーズで
舞い踊る
黒蝶
貴女はこんなに
小さくて
可愛らしかったのね
小さい
お胸
小さい
お尻
可愛いわ
とっても、可愛い
もっと
もっと
私達が素敵にしてあげるから
焦らないで
楽しみましょうよ
もうちょっと
ゆっくり
もうちょっと
ゆっくり、と
焦らして、
焦らして、
もっと
焦らして、
喘ぐ声が
諦めの声に
変わった瞬間に
その突起を
つかまえて差し上げますわ
まだ
耐えるの
声を出しちゃ、駄目
動いちゃ、駄目
吐息も小さく
小さく、しなさい
ねえ
ねえ
ところ、で
そろそろ
濡れてきて
いるんじゃない、の?
確認しようかしら
確認してみたいわ
濡れているのが
わかる?
自分で
私はとっくに
濡れているわ
貴女に会った
朝からずっと、ね
濡れていても
我慢するのよ
私もずっと
我慢してきたのだから
これは
そういう
遊びなの
もっと
もっと
楽しみましょうね
子猫ちゃん
これは
遊びよ
真剣な
ア、ソ、ビ
真顔になって頂戴
真剣になって頂戴
こっちは
そのつもりなの
最初っから
だから
この状況から始めるの
もっと
もっと
もっと
恥ずかしいことを
強要したいんだから
この程度で
声を上げないで、ね
「長老様に
言いつけるわ、よ
いけない、娘だって
祈りの時間に
祈ることもできない
いけない、娘だって」
そう
そう
ビクッとする
その反応が
楽しいの
その反応が
火を付けるのよ
私達の、心に
《ハートに火をつけて》
そんな題名の
音楽があったかしら
私は燃えているわ
あの夜から、ずっと
真剣なの
そう、燃えているのよ
飾りじゃないのよ、涙は
遊びじゃないのよ、この指は
遊びで泣ける
オンナは居ても
こんなに優しく触れる
指先は無いの
ほら
ほら
吐息が荒くなってきたわ
もっと
もっと
して欲しく
なってきたでしょう
焦らすの
止めてって
カラダが
言っているでしょう?
「嗚呼…
やめ、て…」
今の
や、
め、
て
は、どっちの意味かな?
もっと、
して欲しいのよね
もの足りなくなってきたのよね
これだけ胸を
かき回されて
突起だけ…
乳首だけ
置いてきぼりなのは
辛い
辛い
悲しいことよね
地球の裏側で
伝染病にかかった村が
全滅の危機に瀕しているより
ずっと
ずっと
辛いことよね
でも、
駄目、
言ってあげるわ
囁く、ように
「だーめ
おあずけ、よ」
ほら
効いたでしょう
貴女は言うのよ
私達に向かって
もっと
もっと
して下さいって
もう
もう
我慢できませんって
それまで
ずっと
このままよ
「はぁ
はぁ
はぁっ…」
かわいい
吐息の音…
ギリギリね
前の祈り女が
気づくか気づかないか
ギリギリの吐息の音
安全第一
危険回避
残念ね
子猫ちゃん
このまま
おあずけ
おあずけ、よ
何でこんなことするのって?
野暮なこと聞くわね
私が
同種喰いで
貴女が最高に
イイオンナだからよ
それが理由にならない?
それじゃいけない?
貴女は最高よ
こうして
ここに居るだけで
最高の気分になれる
いいこと
おしえて
あ、
げ、
る
人生はね
楽しむものなの
楽しむためにはね
真剣にならなきゃ
いけないのよ
真剣にならなきゃ
遊びも楽しく
ないものなのよ
その時を
待って
待って
待って
もっと待って
それで引火する
導火線があるの
心の、中にね
でもね
私はオンナだから
それを暴発させるような
そんな馬鹿な
真似はしないの
少しづつ
少しづつ
慌てずに
焦らずに
優しく
優しく
導いてあげるのよ
貴女の肌は
弱いもの
オトコどもに
任せてなんていられない
《ほら
ほら
振動を少し
強くしてあげる》
なんて
言うと
思ったでしょう
駄目
まだ
おあずけ、よ
にゃん
にゃんと
鳴いて御覧なさい
おねだり
して御覧なさい
そしたら
考えても、いいわよ
そう
そうだわ
素敵な短歌を
詠むらしいじゃない
今の気持ちは?
一つお願い
してもいいかしら?
…
…
早く
…
…
早、く
言ったら続きを
してあげる
《赤色の
身の毛、逆立つ
指先は
くねりくねりと
我が身とらえて》
………………………
嗚呼…
嗚呼、
嗚呼、
いいわ、
最高よ、
貴女…
この状況で
追い込まれた状況で
知性を保つ
貴女は素敵
その上この
可愛らしいお顔
すらっとした鼻筋と
少し涙の浮かぶ瞳
もっと
もっと
被虐的な
表情にさせたい、わ
蟲を預かって
くれば良かったかも
本当はね
優しくじゃなくてね
ひん剥くように
激しく
激しく
絞りとりたい
そんな気持ちもあるのよ
でも
でも
でもね
そんなことしない
私、オンナだもの
可愛いいのに
こんなに可愛いのに
知的でもあるの、ね
私達が誰かって?
そう
それが本題よね
似ている誰かを探せばいいわ
それが答えを連れてくる
直接的な答えは野暮でしょ
少しは自分で考えるといいわ
そんなこと
今はどうでもいいじゃない
どうせ後で
知ることになるのだし
今はもっと酔いましょう
礼拝堂の光の中で
白昼夢のような睦み合いに
知ってる?
人間はね…
何かに没頭していないと
怠惰に至る生き物なのよ
ほら
突起を
刺激してあげる
もうずっと
もうずっと
これが欲しくて
仕方なかったのでしょう?
「…嗚呼!」
…
…
だから
声を出すなって
言っているでしょう
いい娘にいていて頂戴
感じているのね
もう、逝きそうなのか、な?
緑、呼吸をあわせて
ほら
ほら
ほら
背中が、弓なりに…
…
…
嗚呼
とっても
とっても
楽しい、わ
貴女が、欲しい
もっと
もっと…
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