《瞑想小説 狩人》

瞑想

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蟲責め

蟲責め 其の14

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…続けろ
 面白い

…は…い
 おみみ、は
 やさし、く…
 嗚呼…
 嗚呼っ!
 なか、は
 よし、て…

…駄目、だ
 このまま、だ
 続けろ

…は…い
 嗚呼…
 その、
 その、娘は
 土牢の、な、かで…

…早く

…は…い
 その…
 娘は…
 土牢の中で
 蛮族達に
 ひたすら
 ひたすら
 ひたすら
 犯され続けます
 休むことは許されず
 右手が動かなければ左手を
 左手が動かなければ口を
 口が一杯になったら
 後ろの蕾を
 其処に先客がおれば、前を
 全ての部位が埋まっていれば
 胸の谷間を
 使われ、ます…
 :
 性欲旺盛なる蛮族
 いつも土牢は人だかり
 彼女は
 求められ
 さらに求められ
 全てを捧げるよう要求されます
 眠りこけようとするも
 青ミミズを入れられたカラダは
 反応し、呼応し、濡れてしまう
 快感に反応するカラダと
 眠りの世界を求める精神
 その狭間で
 彼女は悶え、苦しみます
 :
 数、
 数、
 数を数えよう
 虚空蔵様への祈り
 その数を数え
 そこに一体化する
 それだけを考える
 そうすれば
 何かが
 変わる
 は
 ず
 :
 嗚
 呼
 :

…虚空蔵について
 もう、少し、
 その集団は
 一体、何を求めていたのだ?

…嗚呼…
 は…い
 みみ…
 お、みみ…が
 彼女を…
 嬲るオトコ達と…
 大局に位置する
 修業僧の集団は
 大広間に陣取り
 半人半獣の王の前で
 結跏趺坐を組みながら
 魔法の言葉を
 唱え続ける日々を送ります
 :
 食事
 睡眠
 それ以外の時は、
 只、ひたすら
 詠唱を続けるのみ
 :
 やり方は、こうです
 
   :
   :

《蝋燭のゆらめき
 詠唱
 呼吸
 この3つを
 バランス良く
 3密加持とし、意識する》
 
   :
   :

 【1 視界について】

 目からの情報は
 身体に入るもののうち
 実に83パーセントを占めている
 自然なもの
 火、土、金、水、木
 これらに由来するもの
 美しいものがどれだけ
 この世の中にあると言えるか
 我々はこうしよう
 かの高僧よりも
 具体的で、かつ
 実践的な理論を用いて
 
・目は半眼とし
  まばたきは、しない
 ・眼前にかざされた
  蝋燭を凝視する
  凝視するといっても
  見る、と見ない、の丁度中間
 ・ぼんやりとした
  視界がさらにぼやけた時
  その視界を保つこと
 ・周囲に何か
  異変を感じた場合
  身の危険を感じた場合でも
  可能な限り、それを続ける

 【2 詠唱について】

 言葉の力を強く信じること
 具体的な例をここに付しておく
 褒められた、言葉
 嬉しかった、言葉
 その言葉を、ありありと思い出す
 誰が
 いつ
 どのように
 自分はどのようなことをしていて
 相手は誰だったか
 しっかりと思い出す
 現実の世界よりも
 思い出し、輪郭を得た
 想像の世界の方が力を持つよう
 ありありと想像する
 褒められた、言葉
 嬉しかった、言葉
 それをもう一度、
 自分に投げかける
 するとどうだろう
 本当にその時の気持ちになれる
 嬉しい気持ちになれる
 喜びで胸が一杯になる
 言葉は、世界一の力持ち
 先ずはここから始める
 そこの理解を、忘れぬように
 我々はこうしよう
 かの高僧よりも
 具体的で、かつ
 実践的な理論を用いて

 ・言葉は世界一の力持ち
 ・声が先、心がアト
 ・行動が先、心がアト
 ・詠唱はリズミカルに
  単調作業を繰り返し
  変性意識に入る
 ・意識状態の変化
  ミトコンドリアの変性の実感
  それを得たとしても
  まだ、まだ、先がある
 ・詠唱が肉体を満たしたなら
  百会の向こうに
  降りる階段を意識する
 ・階段を下り、図書館に入り
  スキンヘッドの子供に挨拶を
 ・用意した質問を彼に投げかけ、
  その答えを持ってきたなら、
  即座に、紙に書き留める

 【3 呼吸について】

 詠唱に必要な呼吸筋を意識する
 特に肋骨周りの筋肉が肝要
 前鋸筋、
 肋間筋、
 脊柱起立筋、
 僧帽筋上部、
 多裂筋、
 筋肉の微細な運動だけで
 身体に酸素を吸収し
 二酸化炭素を排出する
 吸気は意識せずとも良い
 鼻から只、自然に吸うのみ
 吐き出す時がポイントだ
 口先をストローのように
 細く、長く、
 細く、長く
 口笛を吹くように…
 我々はこうしよう
 かの高僧よりも
 具体的で、かつ
 実践的な理論を用いて

 ・吐く
  全身を使い
  口先をつぼめ
  細く、長く吐く
  その呼気に詠唱を加え
  1の呼気で、3の詠唱を
  済ませるように操作する
 ・止める
  ムーラ・バンダと
  飛翔のバンダと
  喉のバンダを
  同時にかける
  失神せぬよう、十分注意
 ・吸う
  膝を軽く押し
  やや立ち上がるように
  吸気を入れる
  鼻から吸気するよう意識する、が
  個人差があっても、構わない
 ・反復
  即時、呼吸を安定させ
  呼気に戻り
  それを繰り返す

   :
   :

 かの高僧が実践し
 具現化したものを
 さらに高め
 さらに分解し
 さらに具体的にするのが
 彼等の目的、だったと言います
 図書館に辿り着いたものも多く
 彼等のメモにはたくさんの
 意味不明な図形や
 意味不明な文字が
 記されておりました
 永久機関も、きっと、
 その一つ、です
 
   :
   :
   
…これは、お前の
 空想の世界か?
 祈り女よ

…は…い
 そのような
 そうでは、ないような…

…続けろ

…は…い
 嗚呼、
 おみみ、が…
 蟲さん、が…

 
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