《瞑想小説 狩人》

瞑想

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言葉責めの夜

言葉責め 其の9

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…人にはそれぞれ
 得手、不得手がある
 我々は…
 それでいいと思っている
 手を、止めるな

…は、い

…私は大柄ほど強くない
 彼ほどに下側のチャクラが
 輝いてもいない
 身体のコントロール、
 バイタリティ、
 生命力そのもの
 そんな彼を尊敬しているし、
 彼も私を
 支えてくれる
 手を、止めるな

…は、い

…私は小柄ほど器用ではない
 彼の発明に協力するなど、
 不可能なことだと知っている
 彼ほどに3番の目が、
 輝いてもいない
 バランスをとること、
 叡智、知恵
 このコミュニティを
 守るためのシステム、
 周波数によるシステムを
 構築したのも彼だ
 そんな彼を尊敬しているし、
 彼も私を
 支えてくれる
 手を、止めるな

…は、い

…話を戻そう、
 フロー理論についてだったな、
 この理論を体現し、
 経験し、
 足りないものを埋める作業
 これには難儀したぞ
 我々が転職を許され、
 このような生活を許されてなお、
 数年を費やした
 この理論には欠けている
 幾つかの要素があったわけだ
 手を、止めるな

…嗚呼

…まだ逝くなよ
 話は佳境だ、
 そして華橋だ
 第66話目に
 記しても良いほどに
 価値のある情報だ
 手を、止めるな

…欠けた要素
 それは
 《初速最大化》
 《タスクシフト》
 《身体操作》
 この、3つ
 手を止めるな

…は、い
 嗚呼
 もっと…

…もっと?

…続けて
 くだ、さい

…お前が悶え、
 この夜に華を添えている限りは、
 言葉は溢れてくる
 故にお前次第とも言える
…手を、止めるな
 乳首を、掴め
 引っ張れ
 離すな

…同じような概念として
 システマというものがあり
 同時に実践していたものの
 どうも、
 どうもしっくりこない、
 腑に落ちない部分がある
 勿論、学びにはなったぞ
 大いにな
 姿勢、
 呼吸、
 ゆっくりやる、
 動き続ける、
 このことに関しては
 《肉体学、運動》の頁に
 記載されていた
…素晴らしい
 が
 同じく
 何かが足りないと
 そう感じた
 何かを書き足さねば、と
…単突起を、感じろ
 陰核を、お前自身を

…我々は工夫する
 フロー理論に
 システマの概念に
 先ずは初速最大化を
 加えてみた
 やり方は簡単だ
…夜を朝の準備以外
 何もしない時間と割り切り
 部屋を整え
 朝着るべき服を着て
 朝歩くのに必要な
 物品を全て
 玄関に並べておく
…あとは
 眠りにつく
 それだけ

…そうすると
 何が…?

…質問はするな、
 お前は突起と
 戯れていろ
 両乳首と、
 陰核に集中しろ

…は、い
 申し訳…
 ありません…
 嗚呼

…すると、
 朝からフロー状態に、
 簡単に入ることができる
 朝は外の空気を感じ、
 散歩を5分、
 アクティべーションを5分、
 マインドセットの整理を5分、
 ベッドメイキングを3分、
 どこかを掃除して3分、
 これを続けてやる
 そうすると…
 手が
 止まって
 いるぞ

…申し訳、ありません
 もっと、聞きたくて…

…話の帰着はこうだ
 先ず、朝の時間を大切にする
 初速が最大になるよう
 邪魔が入らぬよう
 フローに入りやすい状態を
 夜の内に整える
 手を、止めるな

…嗚呼
…もう…
  …駄目…
  …ま、た…
…嗚呼っ!

…逝ったな?

…は、い

…これで何度目だ?

…もう…
 わかり…
 ません…

…これからは
 回数を数えておけ

…そん、な…

…意識を失うなよ
 次に
 タスクシフトについて
 《気分が変わる》
 と表現されることは多いが、
 このことにもっともっと、
 意識を向けるべきだ
 タスクシフトには
 順番がある
 人、それぞれな
…手を、止めるな

…は、い

…タスク
 やるべきこと
 やっていること
 何か一つに集中すること
 集中が切れた時点で
 次のフロー体験に向かうべきだと、
 それは簡単だと、
 我々は学んだ
 私の場合の順番はこうだ
 瞑想、
 運動、
 音読、指読、黙読のいずれか、
 整理、
 自然、
 芸術、
…手を、止めるな、と言っている

…は、い
 申し訳あり、ま、せん

…どこが、気持ちいい?
 
…突起が…
 ぜん、ぶ
 嗚呼っ!

…それら6つを
 順序よく並べ、
 シフトする
 勿論、
 深い意識状態のまま
 フロー状態のまま、
 これがその理論を
 さらに補完してくれた
…手を、止めるな

…は…い

君は引き込まれる
快楽の渦と
知恵の結晶たる
中柄の言葉の力に

スクリーン越し
俺も、
才児も、
「…大した、ものだ…」
「…大した、ものですな」
そうつぶやき
交差した夜は
更けていく
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