《瞑想小説 狩人》

瞑想

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視姦

白濁液

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「…どこに
 出して
 欲しい…?
 中か、
 口か、
 顔か?」

「……い、
 嫌……
 嗚呼っ」

君は絶頂の渦の中

考える余地なく
ただ、声を押し殺す

押し殺そうとする声が
さらに欲情を誘う餌となる

このことに
君は早く気づくべきだ

「…2度、言わせるなと
 言ったはず
 …
 どこに
 出して
 欲しいね?」

君はまとまらない頭で、
霞がかかった頭で考える
正解を…

正解は…
提示された選択肢の中にない

男心を知っておけ
正解など最初から
用意するものか

侵入された裂け目が
ジンジンと熱を持っている
発熱し
悶えている
早く
早く
終わらせてほしいと
もう
もう
限界ですと

ならば早く答えねば


提示された場所は
①中
②口
③顔

のいずれかだ
考えろ
こういう場合は消去法だ

①は…
嫌だ、そんなこと
疑う余地なし
これに×をつけておこう

②は…
お口に…
困ったものだ
その後、どうするの?
ここには水栓蛇口が
見当たらないのだけれど

③顔……
顔といっても
部位は無数にある
耳だって顔だし
鼻だって顔だ
選択肢は多い

「…嗚呼っ」

君は奥ノ院まで侵入され
更に深い深い
海中へと引き込まれる

早く、
早く

…①は…☓
 ②は…▲
 ③は…☓
 答え:①<③<②
 よって答えは②となる

いいのか
それで

「…お、くち、で…」

「敬語を」

「おく、ちで、
 お願い、しま…す…
 嗚呼っ!」

「良かろう
 今少し
 酔っておれ」

長老は身体を揺らし
君の足先を両手で持ちながら
腰を可能な限り
大きくストロークさせた

ジャリ、ジャリ

各方角の鎖が冷たく鳴る

君はそれが抜かれたことを知り
眼前に先刻よりも
大きく
太く
勢いを増したものを見る

「口を開けておれ」

「…っ」

何度か首を横に振る
可愛らしい仕草だ

長老は指を口唇に添え
十字を切るように
大きく開けさせた

程なく
君の口内に白濁液が射され
その空間を満たした

仰向けで
四肢を拘束され

なお
首輪までつけられていては
これを防ぐ術はなかった

理由は十分だ

「…口を閉じろ」
長老が悪魔のごとく囁く

「…飲め」
続けざまにもう一匹の
タチの悪い獣が現れる

「ん…ん…っ」

君は口を手で押さえつけられる
呼吸は鼻でしていたが
どうにも吸気が足りない

無呼吸状態
止息
クンバハカを試してみればいい
真息

マコトの呼吸が訪れれば
この状況も乗り越えられよう

しかし
修行が足りないな
ヨガ足らず、仙道足らず
プラーナヤーマがなってない

君は白濁液を
3回に分けて
飲み込むしかなかった

宵は更けゆく
2夜はこれにてさようなら
2夜は始まったばかり
どちらの物語が相応しいのか

私と長老で話して
決めるとしよう

如何、いたしましょう。
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