《瞑想小説 狩人》

瞑想

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視姦

理由と納得、そして緊縛

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夜を越えるためには
それなりの出来事が必要だ

こと輪番においては

オンナがカラダを許すには
それなりの理由が必要だ

例えば、AだからBされた
例えば、CだからDになった
納得できる理由があればよい
納得できる物語があればよい

「…嗚呼」

君はベージュのワンピースを
剥ぎ取られ
乱暴に、しかし丁寧に
ベッドの上に転がされた

体勢は仰向けがいい
初めてを味わうのならば
体勢は仰向けでいい
十分に濡れているのだから

深い快感の波は未だ
君の背骨を抜けておらず

永久機関の刺激は
身体の細部まで行き渡っていた



ベッドの四隅は
北東、北西、南東、南西に
しっかりと向いており
ミリ単位での誤差もない

それぞれの方角には
固い鉄製の緊結具が
備え付けてられており
そこから鎖が伸び
鎖の先には
犬がつける首輪のような
しっかりした皮目のループが
4つある

「ガチャリ」
無情な音を立て、南西端のループが
君の右足を捉える

次は北東端の番だ
「ガチャリ」

右足と左手が
捉えられたなら
隠すために動けるのは
左手のみ

その手は胸の突起を見られまいと
もじもじと動いていたが
どうにも上手く動かない様子

「……宇宇…嗚呼…」

まだ、喋れていることに
感謝するのだな

次に右足が「ガチャリ」
最後に左手が「〃」

緊縛の虜囚となり
君は諦めの心地

諦め
あきらめ
明らかな目
明らかに物事を見ること

燭台で炎が揺れている
妖しい雰囲気を醸すそれは
昨夜よりも悲哀の温度を増していた

永久機関はスイッチを切られ
その役目を終える
同機関はテーブルの上に捨てられ
次の出番を待っている

後は
肉と肉で語らうのみ
これはヨーガの一部であり
真髄でもあるぞ

没頭せよ
没入せよ

何も考えられなくなる程にな

筆先を走らせろ
タイプは慎重に
リズミカルに
目標を失うな
目的はもっと大きく
人生の概念を大きく
タイプミスをするな
書き損じるな
一発で書き上げろ
下書きにするな

動け
動け
動いているうちはいい
考えるな
感じろ

彼女の吐息を
彼女の膝を
彼女の肌を
彼女の声を
彼女の背中を
産毛を感じろ

大きな概念で喋ることだ
上位概念を大切にしろ
それが人生だ

オトナになれ
忍耐を持たねばならん、
水が澄むまで、根が生えるまで

そんなことを筆者は思う

君は仰向けにされ
長老は君の股ぐらに
安楽座で腰を下ろす

胸をほぐされ
君は吐息を漏らす

目をつぶっているのか
そう
それもいいだろう
「感覚は遮断したときにこそ
 その真価を発揮するもの」
誰かが言っていただろう

この世の真実を探求しながら
今は胸の突起に刺激を受け
もじもじと
身悶えしているのが正解だ

濡れているだろう
わかるだろう

長老がその突起を
甘噛みしたならば
その湿度はさらに高まるぞ

今日は、
今夜は後ろは求めんよ

まあ、それもつまるところ
この長老の御気分次第
筆者の気分次第

今は酔っていろ
その胸の両突起を捕まえて
はじき、舐め、噛み、転がしてやるから

もう、逝くか
まだ、逝くな

早いぞ
まだだ

もっと
もっと楽しませろ

限界はもっと先にある
しっかりと意識することだ

この筆先の住人がそうであるように
中には奇特な者もおるでな
しかと聞いておけ

失神するまで瞑想できるかな?
重篤な怪我をするまで
トレーニングできるかな?
仕事に没入するあまり
背中に目があるようだ
と評されるまでやれるかな?

嗚呼
大いなるエネルギー
クンダリニー・ヨーガ
その発現は
幾年前になるのか
未だその体験の余波は
この右首に宿り
自発動とともに気を宿し
流れ、整え
ブロックを外してくれる

君は肉塊を
唇の前に差し出され
舐めるように促された

勿論
両突起は刺激されたままだ

嫌、嫌
と首を振るが
これ以上の行動を許すまいと
長老は真北から
もう一つの緊結具を伸ばし
君の首に装着した「ガチャリ」

5度目の音が鳴る

5大関節を良く動かすことだ
ストレッチすることだ
あの狩人が言っているような
気がする

…嗚呼
 狩人様
 その大事な関節達はどれも
 囚われの身となり
 どうにも上手く
 動きそうにありませぬ

仕方なし
その唇を卵型に大きく開き
茎を咥えようとするものの
君の唇は小さすぎる

…ならば、舐めろ
 それで、良しとしてやる

鼻腔にそのものの匂いが宿る
不思議な感覚を覚える
これを覚えておけ
これが私だ
私自身だ
良く
覚えておけ

そうだ
そのように
まぁまぁだ
よしとしてやる

精一杯の表情と
一所懸命な所作と
恥じらいの色があればいい

忘れるな
この形が私だ
この匂いが私だ



数分の後
それは君の唇を離れ

再び長老は
君の付け根を目指す

侵入してやるぞ
しかし
その前に
もう一度
たっぷりと濡らしてやる

最後の着衣は
いつの間にか
片側を力づくで引きちぎられ
もう片方の足に張り付く
布切れの残骸となっていた

単突起は
舐められ
吸われ
転がされる

「嗚呼…!」
君は大いに叫び
部屋にその共鳴が走る

内部粘膜まで舌先は泳ぎ
上下、左右
大きなストライド

この老人のどこに
そのような筋繊維が宿っているのか

何度か
何度も
達したような気がするが
君はもうその数を数えていない
長老も覚えてはいまい

性器と肛門の中間
会陰たる部分も大いに舐められ
湿らされた

これがルートチャクラ
その位置を覚え込ませるように

程なく
彼は君に挿入し、
半刻程の往復作業を開始する

まずはゆっくりと
そしてしっかりと
君は…
大いに感じているな
よい
よい
恥じらいの
表情が
実によい

そして
ガチャリと冷たい音がなる度に
捕らわれた獲物であることを
しっかりと理解するがいい

内部は擦られ
さらに奥が摩擦される
何かの入口が
其処にある

「…どこに、出して
 欲しい?」

これに何と答える?
2夜のクライマックスだ
イッツ・ア・ショータイム


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