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視姦
セルフ・サービス
しおりを挟む吐息が漏れる
静けさが支配する部屋の中に
嬌声が漏れる
陰が支配する領域の中に
「…手を
動かし
なさい」
「…は…い」
君はスカートをまくりあげたまま
左手で胸の突起をつまんだ
摘み上げた突起は悲しく囁く
…それで
いいの?
…それが
いいの?
…よくわからない
よくわからない自分がいる
それがよくわかる…
雰囲気は魔窟のよう
炎よりも強い支配力を持ち
性への希求は
丹光よりもあざやかで
艶やか
長老は続ける
ソクラテスの問答を模して
「…続けよう
無の話だったな
最小の単位
物質を小さく分け、
もっともっと小さく分け
観察する
量子のレベルにまで
…
そうすると…
不思議なものだ
境目が消失するのだな
…
人と動物、
植物、
惑星、
宇宙との
境目がなくなる」
「…嗚呼…」
「そうだ
その調子、
胸の突起を優しく
激しく、摘め」
「…は、い」
「境目がなくなるのも当然
それらは構成の最小単位だから
一緒、
全ては一緒
これはのちにソマトスコープにより
ガストン・ネサンが発見した。
…聞こえているか?
…
有無、
もう少し
もう少し
スカートをたくし上げろ」
「…嫌、恥ず
…かしい…」
「何も恥ずかしいことはあるまい
恥ずかしいもの…
それは家畜の生き様
自分で考えることを止め
行動することを辞め
死ぬためだけに生きている
そんな生に恥を感じるがいい
…
お前は、さにあらず
今のお前は…
美しい。可憐だ。
…昨夜も言ったが
お前は、イイオンナだ」
「はぁ…っっ」
「随分と
感じてきおったな…
さて、どうだ?
噛まれたいか?
舐められたいか?
この手にかき混ぜてほしいか
どうだ?」
「…わかり…
ません…
嗚呼……っっ」
ワンピースは大胆にたくし上げられ
最後の着衣は既に
長老の眼前に晒されていた
純白をもっと白くしたような
可憐な着衣は
その湿度を増す
長老の言葉とともに
…「前」は未だオトコを知らず
…「後ろ」が先に舌先を知った
不安、恐怖
そして
そのどちらでもない
甘い感情が等量の塩梅で
カラダの中を駆け巡る
「…最小の単位については
《無》と呼ばれることもある
それは、
強い、
何よりも、
何よりもだ
それは、真我と呼ばれ
それは、解脱と呼ばれ
フローと呼ばれ
密教とされた、もの
その全部を
知りたいとは
思わんか?」
「…嗚呼…っ」
君は胸の突起を爪で捕まえ
左右に、
上下に、
動かし
つねった
…おかしい
こんなことを
する自分じゃなかった
…恥ずかしい
…何かが
溢れて
くる
…駄目…
駄目…
「……嗚呼っ…!」
絶世の美女の
セルフサービス、
ショータイム、
長老の口振りは狡猾そのもの
君はワンピースを通した指先で
一つ
峠を越えた
まだ左の突起のみだ
まだだ、もっと、
もっと、楽しませろ
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