《瞑想小説 狩人》

瞑想

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輪番の始まり

2度目の絶頂

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さんざ
胸を弄ばれれば
付け根の蕾は
何を求めるか

君は半裸よりも全裸に近く
常識よりも非常識の世界の中

人よりも獣に近く
顕在意識よりも無意識
又は潜在意識が強調される
そんな世界の中にいた

輪番とは
このようなもの
だったのか

60の夜のうち
初めての宵は深く
君は胸の突起で
絶頂を味わった

オンナの中には
いくつかの種別があるともいえる
求めるオンナと待つオンナ
攻めるオンナと守るオンナ
乳首で逝くオンナと逝かないオンナ
運動神経が良いオンナと
そうでないオンナ

特に後半部分については
「ないオンナ」のほうが
圧倒的であると
言わざるを得ないのが実感だ

筆者よ
筆に集中し
何も考えるな

真であり
有益であり
目的があり
目標があり
それに一歩一歩向かう感覚を
味わいながら
極集中状態
フロー状態を保つこと
それが君の目的だったはず
それが幸せの定義だったはず

君は半裸よりも
全裸に近く
コミュニケーションよりも
ノンバーバル・コミュニケーション優位

その状態は
真実に近く
真理に近い

望まない絶頂であるが故
紫の煙は濃さを増すばかり
初夜の行く末は何処にあるのか
筆者の筆先に委ねられたそれは
もう少し被虐的な結末を求めている。

~~

「…越えたな
 峠を
 はっきりと
 味わったな
 良い
 良いぞ
 …
 お前は、いいオンナだ」

「…イイ、オンナ…」

君は後半部分を反復すると
何ともいえぬ気持ちが
脳内を満たすことに
妙な実感を覚える

祈り女である前に
コミュニティの形成部品である前に
只の
只の生き物である自分

祈り女である前に
子供に薬草学を教える前に
自らが何も知らない
無知な存在である自分に気づく

イイ、オンナ

こんな風に表現される女性が
世にどのくらいいるのだろうか

求めず
出すぎず
言葉少なく
発する時は選び
食事は少なく
しかし厳選し
現在の状況に満足するものの
異常なまでの潜在能力を秘めながら
それを
放棄することを美徳とするような
そんなオンナのことだ

気の流れが変われば
状況も刻々と変化する

最後の着衣の中身たる
単突起は充血していたし
君もそれを感じていたはずだ

まずは呼吸を
整えられる範囲で整えるといい

4秒で吸って
4秒止める
4秒で吐いて
4秒止める

フォーカウントブレス
だったかな
君は煙のかかった脳内で
そんなことを思い出した。

半刻程、嬲られた
2つの突起は
数回、
粘度の高いゼリーを塗り込まれた

それは、
君の知らないところで行われていた
長老は手練だ
納得の所作と言える

現代的にはワセリンに近いもの
ひまし油と混ぜ込まれ
少量の媚薬を含む
初夜には格好の添え物

「…嗚呼」

君は数回、背骨を揺らし
峠越えの余韻を逃がそうとする

両手は突起を隠したいと動くものの
長老は察知鋭くそれをベッドの
北東側と
北西側に押さえつけた

北側には百会が
南側には会陰が
来るように配置されたベッドルームには
大きな燭台があり
ロウソクはまだ
その質量を無限大に蓄えていた

ファラデー博士の
ロウソクの科学を読むといい
それは
ロウソク1本で
人生の真理を解き明かすもの

「…まだだ、
 もう
 一度」

長老は再度
君の両突起をつまみ
今度は甘噛みすることもなく
少し遠目で見物することにした

弾き、撫で、さすり、転がす
その手腕は巧みそのもので
匠そのものであった

それは彼の配下に置かれたものの一つ
三連符と呼ばれた男たちの知識の蓄積の一部

君は再度、
性の魔物が頭をぐるぐると
駆け巡る音を聞いている
先刻よりも早く
先刻よりも深く

「……嗚呼っ」

2度目の峠は近く
深い谷と高いピークを持っている
十分に注意することだ
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