《瞑想小説 狩人》

瞑想

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輪番の始まり

心と身体

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心と身体は繋がっている

仁王立ちのポーズをすれば
自信がみなぎるし
奴隷のポーズをとれば
卑屈な気持ちになるのは自然なことだ

アーサナはそのような習性を持つ

つまり
オトコがオンナの上に跨がれば
嗜虐心が刺激され
オンナは逆の気持ちになる

故に体位なるものが存在する
とも
いえる

炎のゆらめきは
部屋の隅々まで行き届き
確固たる陰影を作る
それは
オトコをさらにオトコに
オンナをさらにオンナにする。

部屋の湿度が高いことは
オトコとオンナが深く
睦み合っていることを
知らせている

…望むものではなくとも

君は仰向けの状態でなすがまま
長老に跨がられ
用済みのキャミソールはだらしなく
腰にくるりと巻き付き
張り付いているだけだった

その布は湿っており
この夜の濃さを自慢げに
誇示していた。

「嗚呼っ!」

君はひときわ、
大きな声を上げる
露わになった両突起を
いっぺんに摘み上げられたからだ

人生において
初めての行為達は
刺激、強く
容赦、なく

14歳の儀式
通過儀礼の経験をした祈り女ではあるが

それは儀式、儀礼であり
イズムに基づくもの
業務的なものに過ぎなかった

オトコの指先が君を求め
爪先が突起をこじりつける

痛み、くすぐったさ、快感
そのどれともつかぬもの

それらが脳天を満たし
髄液の色を変える。

長老の膝はしっかりと
君の股ぐらに添えられている。

恥じらいがさらに恥じらいを呼ぶ

そこが、
湿っていることも、
単突起の変化も、
肉と肉を通じて伝達されてしまう。

…嗚呼、狩人様
 旅のご無事をお祈りします。
 私は今夜
 輪番のオンナ
…貴方は今、
 どこで
 何を見てるのでしょう
 月がキレイです

唇を近づけると
長老は突起を含み
片側を甘く噛んだ

かみ、かみ、かみ

刺激の質は鋭敏な神経を
直接嬲り
甘く噛まれることで
脳内のモヤが濃くなっていく

足先までがしびれ
全身が小刻みに震えている

…もう、達するのか?
 面白い、カラダだ

長老はそう思い
君の突起を左右交互に
邪悪な笑みとともに
ほお張り、噛み、転がした

「…宇宇っ!嗚呼っ!」

鳴き声は被虐の夜を
さらに苛烈なものとするぞ

泣け、もっと
鳴け、もっと

これは生きることそのもの
心と身体は繋がっている

そう、お前が感じていること
これはこの世の
真実の一部であり
全部

燭台には大きなロウソクが掲げられており
3本のうち、一番大きな
1本に火が灯っている。
それは巨大な質量を持ち
妖しい夜をさらに怪しく輝かせ
可憐なか細い足をさらに淫靡に美しく

そう

その足は
かのギター弾きが
悪魔との契約で
超絶なる技術を手に入れたのと
同じもの

歩く、走る
その用途で使われるものでなく
オトコを魅了するため
オトコを虜にするため
そのためだけにあるようだった

君は腰をくねらせ
甘くくぐもった声を漏らす。
吐息は興奮を伴い
息づかいが更に荒くなる。

両突起は更に噛まれた
角度を変え
深さを変え
時に甘く
時に強く

左右で少し形の違う
突起はどこまでも可憐で
まさに乙女そのものだ

「……っ!
 ……っっ!」

「…どこが
 気持ちいい?」

「……い、嫌…」

「…言いなさい」

「…
 …
 お、むね、が…」

「敬語を使え、はしたない」

長老は厳しい口調で言う

「…はい…
 …
 お、むね、が
 …
 …
 きもち、いいで、す
 宇宇っっ…っ!」

「もっと
 良くしてやろう」

マゾヒスティックなオンナだ
可憐な少女のようでありながら
オトコの性欲のツボのすべてを
知っているような仕草をしおる

長老は右の突起を強く噛み
左の突起を片手でつまみあげ
足の付け根に
膝をねじ込むようにこじりつけた

「…っ…嗚呼っ!!」

部屋に絶頂を知らせる
鳴き声が響く

峠は低く
短いものではあったが
君は確かに峠を越えた
小さい一歩は
大きな一歩の始まりでもあった。

初夜の道のりは長い
夜は始まったばかり

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