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ボッタクリ・バー
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何故リア充は腹が立つのか。それは美学か哲学か、はたまた俺の心が狭いのか。
それはさておき、スッキーとマリーちゃんのイチャイチャシーンを見せられたあとタカトとリアナちゃんの良さげな雰囲気を波状攻撃のように食らった俺は、絶賛バーベキュー中でござるwwwwwwww
「肉だwwwwありったけの肉とほんの少しのお野菜を我にwwwww」
「イヴもお肉すき」
「カルラくん、この魚も試食してみてくれたまえ」
特に高級な肉というわけでもないのに、野外で炭火焼ってだけでこうも美味しくなるのって不思議wwwww例えるなら、普段地味な眼鏡っ娘が休みの日にコンタクトにして会いに来るみたいなwwww違うかwwwww
「リンドウ、その魚って食べられるの?」
「あー、そいつァやめとけ。骨ばっかだしヒレに毒がある」
「クソ人間なら問題ないです」
「問題あるわwwwwwwww」
毒物耐性を良いことに何でも食べさせようとするリンドウに怒りを覚えた。それにしてもコイツずっと一人で海の幸獲ってたのかよwwww漁師に転職しろwwwww
「君にとっても悪い話ではないさ。君が生物の生態模倣を行う際、データのみで行うより実際に取り込んでいたほうが精度が上がる。何でも食べることだ」
「いやだwwwwwそんなのはどっかのスライム国王にでもやらせておけば良いんだwwwww」
「リムル様のことか?転スラはやく三期やんねーかな」
「わかるぅwwwwシオンさんの中の人がゴーカイイエローだったから見始めたけど普通に面白かったわwwwwwwまぁこの世界に居たらやっても見れませんけどねwwwwwwww」
「あぁ、そうだな。けど、帰った時代が同じならいいが浦島太郎みたいになったらと思うと若干めんどくせぇ」
地元の星トークに花を咲かせると、リアナちゃんが不安そうな顔をしてタカトに歩み寄った。
あ、なんか見てると腹立つから移動しなきゃwwww帰っちゃうんですか?いやですぅ!みたいな事を言ってるけど知らんwwwww
「へいボーイwwwwちゃんと野菜食えよwwww」
「変なお兄ちゃんより食べてると思うけどなぁ」
「そうだぞ。お前は野菜が足りてないんだ。早くこれを食べろ」
「姉さんwwwwそんな山盛りの野菜は大型の草食動物しか食べないよwwwwww」
焼き係その一であるオルガ姉さんの陰謀で野菜を食べさせられそうになっていると、後ろから何か柔らかいものがそっと背中に押し当てられた。
「ご主人様ぁ♡」
「ひゃいwwwwこれはwwwwシャル殿wwwどうなされたwwwデュフwww胸がwwwやわらけぇえええええwwwwデュクシwwwww」
「野菜なんかより、シャルを食べてみない?♡」
「おいサキュバス!子供の前でふしだらな振る舞いはやめろ!」
ハニーミルクティ少年の両目を手で覆いながら注意する姉さんだったが、少年の後頭部がおもっくそおっぱいに沈んでんだよなwwwww
「お、お姉ちゃん、ぼくあっちでお肉貰ってくるね!」
「見ろ、お前のせいでルキが……!」
「えー?自覚無しなんだ?田舎者エルフって面白~い♡」
「姉さんそれは酷だよwwwあいつの性癖歪みかねないからスキンシップは避けてもろてwwww」
終始理由が分からないままだった姉さんは本当に危険な天然おっぱい兵器だと思いましたね。羨ましいから代わって欲しい。
腹ごしらえを済ませてからも、皆思い思いの過ごし方で日が暮れるまで遊び倒した。
今回お世話になるホテルの一室は大家族も余裕で過ごせる程の間取りで、鍵付き個室が複数あるということで、3~4人に別れた部屋割りとなった。
とはいえ、リビングがクソ程広いからお開きになるまでは皆そこに留まっている。遊び疲れたのもあってか、タカトとハニーミルクティ少年は巨大なソファで早速寝落ちしておられるがwwwww
「はぁ~……タカトさんの寝顔……これは激レアです……!」
「所詮そいつも子供なんだよリアナちゃんwwww顔の前でストーブ焚いてやるぜwwwww真夏の夢はwww灼熱地獄wwww」
「ちょっとカルラ、やめなさいよ!」
戯れにイタズラをしようとして止められていると、日が暮れて元気になってきたヴァンにぃにが話題を振ってきた。
「このままゆっくり過ごすのもいいが、夜の観光地を周るのもアリだなァ。ちょっと気にならねェか?」
「いいじゃんお兄様wwww遊びに行こうぜwwwww」
出来れば綺麗なお姉さんが居る所でwwwwとは言わず、とりあえず提案に乗った。男同志の楽しみ方はこうでなくてはwwwwwwww
「リリィは少し疲れたです。お風呂に入りたいです」
「イヴもお風呂いきたい」
「じゃあ女子はこれからお風呂だ♡ご主人様も来る~?」
「いいんすかwwwwいぐぅwwww」
「良いわけ無いでしょうがっ!」
恒例の鉄拳ツッコミを貰った所で、女性陣は共同浴場に出かけていった。混浴ではないのが悔やまれるwwwwwwww
「行かないと思うけどリンドウも誘っとく?」
「あァそうだな。声掛けてみるか」
早々に部屋に籠もってしまったリンドウの元へ行くと、案の定忙しそうに机に機材やら何やらを広げていた。
「悪いが今は手を離せない。新規の魔導具の注文が入ってね」
「注文?誰からだよwwww」
「ルキくんだよ」
聞けば、先の戦いで自分の力不足を痛感したハニーミルクティ少年は、戦うための魔導具の制作依頼を密かに出していたのだという。禁呪の力をコントロールしたい、と。
確かに禁呪の制御は俺達と共に来る為の一番大きな目的だが、あいつが本格的に戦闘に参加するのは、何だか心配ではあった。
「リンドウ。あいつが戦う事がないようにするのが俺達の役目だろ。なんで進んで戦いに出向かせるようなモンを……」
「ルキくんをどう扱うかはカルラくん達が決めれば良い。禁呪の解析と制御は私の役目ではあるが、これはあくまで護身用というテイで作っているからねだがしかし、彼が魔導具をどう扱うかは彼が決めることだ私は関知しない」
「そりゃねェだろ。あんな小さな子供に……」
「私はあくまで魔導具を創る、ただそれだけ。気になって心配して庇護するかどうかは君達が決めたまえ」
道具を持ってプラプラと手振りでそう語る飄々とした様子で、子供が武器を持つことに何も感じていないというのは分かった。こういうトコあるからマッドって言われんだよなコイツwwwww
「まァ、要は俺達が目を離さなきゃ良いってだけだ。心配し過ぎもよくねェか」
「けどよアニキィwwww」
「お前にリリィはやらねェって言ってんだろ。おら、行くぞ」
「楽しんで来たまえ」
呆れと諦観が混ざったような顔でヴァンにぃにが手をヒラヒラと振って退散したので、俺も慌ててついて行った。
このリゾート地【パラデイノ島】は、常夏の楽園である。冬だろうとめちゃくちゃ暑いし、そこで商売をする者は陽気で、そんな空気が島全体を包んでいる。
中でも夜に賑わう歓楽街は、ロサードに引けを取らない賑わい。
「お兄さんたち~!ウチの店寄ってってよ!カワイイ子がたくさん待ってるよ~!パーリナイ!フゥッー!!」
「自分らで決めるからまたな」
「どんくらい可愛いかによっては行かなくもないwwwwwwww」
さっきからこんな客引きばかり。ハイテンションだけど強引過ぎず、逆にワクワクすっぞwwwww
「落ち着いて飲める店とかねェのかよ」
「俺は酒飲まないんですけどねwwww」
そんなとき、店の前で女の子が直々に呼び込みをしているのが目に入った。おっぱいでけぇwwwww
「こんばんはー!どうですかぁ?今なら飲み放題もやってまーす♪」
「それはお姉さんのおっぱいも飲み放題ということでよろしいですかwwwww」
「おいやめろ。マジで恥ずかしい」
客引きネキは、明るめの茶髪を綺麗に巻いたパーフェクトボディに扇情的な衣装を身に纏ったドスケベ嬢って感じwwww濃すぎず薄すぎずな化粧と仄かに香る甘ったるい香水wwww数え役満ですwwwwドビュッシィィィイwwwwwwww
「やだ~もう!でも、私より可愛くて綺麗な娘たくさん居ますよ~。飲み放題、時間制です!」
「アニキィ!行くしかねぇよwwwwここにしようwwwww」
もうなんか歩き続けるのも面倒になってきた俺は、勢いに任せてヴァンに懇願した。慎重過ぎるんだよなヴァンにぃにはwwwww
「お姉さん。飲み放題の時間制って、どんな区切りでやってんだ?」
「15分がワンセットで、5万ゴールドになりまーす♪」
「法外過ぎるwwwwwぼったくりってレベルじゃねぇぞwwwwwwww風営法とかないんかこの島はwwwwwwwwwwww」
「却下だ。次行くぞ」
流石に俺も、それはないわwwwwと思って踵を返した瞬間、腕を柔らかいものが包んだ。
「こ、これは……?!」
「もう行っちゃうのぉ?お店でもっと良いことにしてあげるのにぃ♡」
「強引な客引きすんなよ、アンタ。行くぞカルラ」
ヴァンが俺の肩を持って必死に呼び掛ける。だがしかし、
「メリーちゃん、お客さん来たのー?わぁ~イケメン二人ぃ!皆来て!カッコいい人達が来たよ~!」
「え、嘘?!ホントだヤバい!カッコいい!」
「こいつら、いつの間に……ッ」
「また人出てきたwwwwwwww」
店からゾロゾロと、それぞれ系統の違うお姉さん達が押し寄せてくる。包囲網が敷かれている……だと……?!
「絶対ウチで飲みなよ!楽しいって!サービスするし!」
「割引もするし!」
「カルラ!この店はやべェ!早く……ッ」
恐怖すら覚えるめちゃくちゃな商法で、焦りを滲ませてブラザーヴァンが俺に声を荒げる。だがしかし、
「ウェーーーーイwwwwwwwwwwwwおっぱい祭りだwwwwワッショイwwwwワッショイwwwwww」
「このポンコツがァ……!!」
「酷いこと言うなよwwwwおっぱいの楽園が俺達を待ってるんだwwwwww」
「バカが!!罠だってわかんねェか?!」
そう、ここまであからさま過ぎるやり方なら、当然お会計はマジヤベェ事になるだろう。わかっている。
今でもおっぱいが体中にポヨンポヨンして、控えめに言って俺の股間がアルティメットバーストギガンテクスオティンティネルフルオッキッキー状態。確実にヤバい。
「罠でもいい……!」
「は?テメェ何を……」
「罠でもいいんだッッ!!!!」
「はァ……駄目だこいつ」
そう言った瞬間、ヴァンにぃについに額に手を当てて盛大に肩を落としてて草。
そこへ、ちょっとリリィちゃんに似た女の子がヴァンの裾を引っ張って、今までの女とは違う控えめなアピールを繰り出した。
「あの、わたし実は初めての出勤なんです。緊張してるし、上手く出来るかわかんないですけど……お兄さん優しそうだし、来てくれたら心強いなって……思い、ますぅ」
「……クソッ、どうなっても知らねェぞ。バカカルラ!」
「こまけぇ事ぁいいんだよwwwwwwww行くぜぇえええwwwwwwwwwwww」
こうして、人生初のぼったくりバーへの突入が決まった。
それにしても妹似の女の子に流されるとかwwwwww拗らせ過ぎてるwwwwww
何故リア充は腹が立つのか。それは美学か哲学か、はたまた俺の心が狭いのか。
それはさておき、スッキーとマリーちゃんのイチャイチャシーンを見せられたあとタカトとリアナちゃんの良さげな雰囲気を波状攻撃のように食らった俺は、絶賛バーベキュー中でござるwwwwwwww
「肉だwwwwありったけの肉とほんの少しのお野菜を我にwwwww」
「イヴもお肉すき」
「カルラくん、この魚も試食してみてくれたまえ」
特に高級な肉というわけでもないのに、野外で炭火焼ってだけでこうも美味しくなるのって不思議wwwww例えるなら、普段地味な眼鏡っ娘が休みの日にコンタクトにして会いに来るみたいなwwww違うかwwwww
「リンドウ、その魚って食べられるの?」
「あー、そいつァやめとけ。骨ばっかだしヒレに毒がある」
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「問題あるわwwwwwwww」
毒物耐性を良いことに何でも食べさせようとするリンドウに怒りを覚えた。それにしてもコイツずっと一人で海の幸獲ってたのかよwwww漁師に転職しろwwwww
「君にとっても悪い話ではないさ。君が生物の生態模倣を行う際、データのみで行うより実際に取り込んでいたほうが精度が上がる。何でも食べることだ」
「いやだwwwwwそんなのはどっかのスライム国王にでもやらせておけば良いんだwwwww」
「リムル様のことか?転スラはやく三期やんねーかな」
「わかるぅwwwwシオンさんの中の人がゴーカイイエローだったから見始めたけど普通に面白かったわwwwwwwまぁこの世界に居たらやっても見れませんけどねwwwwwwww」
「あぁ、そうだな。けど、帰った時代が同じならいいが浦島太郎みたいになったらと思うと若干めんどくせぇ」
地元の星トークに花を咲かせると、リアナちゃんが不安そうな顔をしてタカトに歩み寄った。
あ、なんか見てると腹立つから移動しなきゃwwww帰っちゃうんですか?いやですぅ!みたいな事を言ってるけど知らんwwwww
「へいボーイwwwwちゃんと野菜食えよwwww」
「変なお兄ちゃんより食べてると思うけどなぁ」
「そうだぞ。お前は野菜が足りてないんだ。早くこれを食べろ」
「姉さんwwwwそんな山盛りの野菜は大型の草食動物しか食べないよwwwwww」
焼き係その一であるオルガ姉さんの陰謀で野菜を食べさせられそうになっていると、後ろから何か柔らかいものがそっと背中に押し当てられた。
「ご主人様ぁ♡」
「ひゃいwwwwこれはwwwwシャル殿wwwどうなされたwwwデュフwww胸がwwwやわらけぇえええええwwwwデュクシwwwww」
「野菜なんかより、シャルを食べてみない?♡」
「おいサキュバス!子供の前でふしだらな振る舞いはやめろ!」
ハニーミルクティ少年の両目を手で覆いながら注意する姉さんだったが、少年の後頭部がおもっくそおっぱいに沈んでんだよなwwwww
「お、お姉ちゃん、ぼくあっちでお肉貰ってくるね!」
「見ろ、お前のせいでルキが……!」
「えー?自覚無しなんだ?田舎者エルフって面白~い♡」
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終始理由が分からないままだった姉さんは本当に危険な天然おっぱい兵器だと思いましたね。羨ましいから代わって欲しい。
腹ごしらえを済ませてからも、皆思い思いの過ごし方で日が暮れるまで遊び倒した。
今回お世話になるホテルの一室は大家族も余裕で過ごせる程の間取りで、鍵付き個室が複数あるということで、3~4人に別れた部屋割りとなった。
とはいえ、リビングがクソ程広いからお開きになるまでは皆そこに留まっている。遊び疲れたのもあってか、タカトとハニーミルクティ少年は巨大なソファで早速寝落ちしておられるがwwwww
「はぁ~……タカトさんの寝顔……これは激レアです……!」
「所詮そいつも子供なんだよリアナちゃんwwww顔の前でストーブ焚いてやるぜwwwww真夏の夢はwww灼熱地獄wwww」
「ちょっとカルラ、やめなさいよ!」
戯れにイタズラをしようとして止められていると、日が暮れて元気になってきたヴァンにぃにが話題を振ってきた。
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「イヴもお風呂いきたい」
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「行かないと思うけどリンドウも誘っとく?」
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「ルキくんだよ」
聞けば、先の戦いで自分の力不足を痛感したハニーミルクティ少年は、戦うための魔導具の制作依頼を密かに出していたのだという。禁呪の力をコントロールしたい、と。
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「けどよアニキィwwww」
「お前にリリィはやらねェって言ってんだろ。おら、行くぞ」
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「却下だ。次行くぞ」
流石に俺も、それはないわwwwwと思って踵を返した瞬間、腕を柔らかいものが包んだ。
「こ、これは……?!」
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「強引な客引きすんなよ、アンタ。行くぞカルラ」
ヴァンが俺の肩を持って必死に呼び掛ける。だがしかし、
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「え、嘘?!ホントだヤバい!カッコいい!」
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「絶対ウチで飲みなよ!楽しいって!サービスするし!」
「割引もするし!」
「カルラ!この店はやべェ!早く……ッ」
恐怖すら覚えるめちゃくちゃな商法で、焦りを滲ませてブラザーヴァンが俺に声を荒げる。だがしかし、
「ウェーーーーイwwwwwwwwwwwwおっぱい祭りだwwwwワッショイwwwwワッショイwwwwww」
「このポンコツがァ……!!」
「酷いこと言うなよwwwwおっぱいの楽園が俺達を待ってるんだwwwwww」
「バカが!!罠だってわかんねェか?!」
そう、ここまであからさま過ぎるやり方なら、当然お会計はマジヤベェ事になるだろう。わかっている。
今でもおっぱいが体中にポヨンポヨンして、控えめに言って俺の股間がアルティメットバーストギガンテクスオティンティネルフルオッキッキー状態。確実にヤバい。
「罠でもいい……!」
「は?テメェ何を……」
「罠でもいいんだッッ!!!!」
「はァ……駄目だこいつ」
そう言った瞬間、ヴァンにぃについに額に手を当てて盛大に肩を落としてて草。
そこへ、ちょっとリリィちゃんに似た女の子がヴァンの裾を引っ張って、今までの女とは違う控えめなアピールを繰り出した。
「あの、わたし実は初めての出勤なんです。緊張してるし、上手く出来るかわかんないですけど……お兄さん優しそうだし、来てくれたら心強いなって……思い、ますぅ」
「……クソッ、どうなっても知らねェぞ。バカカルラ!」
「こまけぇ事ぁいいんだよwwwwwwww行くぜぇえええwwwwwwwwwwww」
こうして、人生初のぼったくりバーへの突入が決まった。
それにしても妹似の女の子に流されるとかwwwwww拗らせ過ぎてるwwwwww
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