99 / 132
File.9
食戟のカルラ(毒見)
しおりを挟む
まるで、食べてくれないのを残念がるような眼差しに、言葉が詰まる。
「そっかぁ……せっかく作ったのに、ご主人様は食べてくれないんだぁ」
「残念だ。お前に、少しでも精を付けてもらおうと思っていたのだが」
「え、あ……」
味見、するべきなのだろう。他のメンバーに危険を知らせる為にもwwww
まぁこの体なら毒で死ぬこともないしなwwwwww味覚は破壊されるかもしれないけどwwwwww
「わ、わかったwwwじゃあとりあえず味見をwww」
「やった♡」
「そうか、嬉しいよカルラ」
まずはシャル作の【チョコレート肉の丸焦げ焼き~木の実と血みたいなソースを添えて~】にナイフを入れる。
「じ、じゃあ……まずは肉からwww」
不気味な程に刃がすんなりと通り、なるべく小さく切った。恐る恐る口に運ぶ。
「ど、どう?ご主人様……っ!」
「こっwwwこれはwwwwww」
舌に乗せた瞬間、焦げ臭いチョコレートの香りと生臭い肉のダブルパンチwwwwww咀嚼する度に炭となったチョコのジャリジャリした食感と木の実のガリガリと謎のソースのデロデロした感触wwwwwwヴォエッwwwwwwソースに関しては何が入ってるかわからねぇwwwwww
味は言わずもがな。
だがしかし、ここで素直に感想を言う事は出来ない。何故ならシャルの顔が不安に満ちた表情だったからだ。初めての料理、それを食べてもらう事がどれ程勇気の要ることか。
彼女を傷付ける訳には……ッ!!
「っ、う……まい……」
「良かったぁ~~~♡」
うへへwwwwww抱き着かれておっぱいぼいんぼいん当たってるwwwwwwだけど吐きそうwwwwww
「カ、カルラ。私のも……!」
「うっす……」
続いて、不安要素しかない姉さんのスープ。料理名は【海中の毒物殺人事件】にしよう(適当ネーミング)
手渡された皿を受け取ると、意を決して啜る。
その瞬間。
「?!www?!www」
鼻孔を突き抜ける塩。口内を駆け巡る塩。食道を通り、胃袋に直撃する塩。もうこれは塩です。どんくらい塩かっていうとマジで塩。加えて、明滅する視界。発汗、発熱、頭痛、目眩、腹痛。脳へ電流が走るかのような強烈な毒物の……ッ!デンプシーロール……ッ!!
「ど、どうした?!」
「いや、そのwwwお、おいしいデスヨwww」
「そうか、良かった……!」
なわけないんですよwwwwwwなんかもう舌が溶けたのではないかと思われるwwwwww不思議と味がwww感じられなくなってきたwwwwww
「やったねオルガ!大成功♡」
「ああ。私もお前の料理を食べてみよう。サキュバスも、一杯飲んでみてくれ」
「うん!」
やめたほうがいい。そう言いたいのに、舌がwww喉がwww体がwww動かねぇwwww
「う……ぁ……っ」
「がは……っ」
この事件は、起こるべくして起こったのかもしれない。お互いの生み出した毒物で、ダブルノックアウトした使い魔達を見て、俺は悲しみに暮れた。なにしてんだこいつ等wwwwwwwww
「なんでこんな事にwww」
体が若干震えるが、何とか立ち上がる。とりあえず二人を休ませなければwww
と、そこへ厨房にカノンたんが現れた。
「カルラ、大丈夫?」
「カ、ノン……たん」
「どうしたのよ?!三人とも!」
「事情は……聞かないでくれwwwとりあえず二人を頼んますwwww」
「え、ええ……」
二人に肩を貸すようにしてマッチョムーブで退室していくカノンたんを見送ると、立ち上がって元凶を見つめる。これ、どうしたもんかねwwwwww
「普通の人間が食ったらあの二人みたいになるってことだろコレ……やべぇなwww」
ただでさえ貧弱そうなリンドウ、子供のハニーミルク少年。どちらの体にも負担がヤバそうwwwwwこれは内密に処理しないとなwwwwww
そう思ってゴミ箱の蓋を開けたときだった。
「あれれ~?おっかしいぞぉ」
「こっ、このガキwwwwww」
ハニーミルク少年である。
なんてタイミングで来やがるコイツwwwwどこぞの少年探偵みたいなセリフ吐きやがってwwwww
「それ、お姉ちゃん達が作った料理じゃない?」
「えっ、あぁ、まぁwww」
「捨てちゃうの?」
「いや、だってお前wwwこれはwww」
「言っちゃおうかな?お姉ちゃん達に」
いつからこんな腹黒い事言うようになったんだコイツはwwwwあ、元からこういう奴だったわそういえばwwwww
「マジやめろwwww大人には大人の事情があんだよwwww」
「僕は子供だからわかんないけどさ、この事を知ったら……お姉ちゃん達悲しむだろうなぁ」
無邪気なフリして、俺の良心を小突いてくる。なんて嫌な奴だwwww
「な、なんだ?何が目的なんだwww」
「何もないよ?ただ、変なお兄ちゃんがどうするのか見てるだけ!」
「ハニーミルクティボーイくんやwwwもしかしてお腹空いて」
「空いてないよ」
クソがwwwwwwwwwこの状況、食べるしかねぇじゃねぇかwww
目的は何となく予想が付く。このポイズンフルコースを処理して貰いつつ、食事を奪われた可哀想な子ポジションに就くことで良い食事にありつこうってわけだなwwww
「変なお兄ちゃんが全部食べちゃったら、それはそれでお姉ちゃん達に言わなきゃなぁ……すっごく美味しそうに食べてた、ってさ。お姉ちゃん達は喜ぶかもね?」
「なるほど。それが俺の取れる唯一のメリットであり選択肢ってワケだ……末恐ろしいガキだぜwwww」
ハニーミルクティ腹黒少年に見つかった時点で、俺の取る行動は一つだったって事だ。意を決して、俺は使い魔シスターズの生み出した劇物を一心不乱に食べた。
「うぉぉおおおおwwwげほっwwwおおおおお゛ぇ゛え゛お゛ほ゛ろ゛ろ゛ろ゛wwwwww」
あたしはしんだ。スイーツ(笑)
目が覚めると、リンドウの研究室でしたwwwwww
「そっかぁ……せっかく作ったのに、ご主人様は食べてくれないんだぁ」
「残念だ。お前に、少しでも精を付けてもらおうと思っていたのだが」
「え、あ……」
味見、するべきなのだろう。他のメンバーに危険を知らせる為にもwwww
まぁこの体なら毒で死ぬこともないしなwwwwww味覚は破壊されるかもしれないけどwwwwww
「わ、わかったwwwじゃあとりあえず味見をwww」
「やった♡」
「そうか、嬉しいよカルラ」
まずはシャル作の【チョコレート肉の丸焦げ焼き~木の実と血みたいなソースを添えて~】にナイフを入れる。
「じ、じゃあ……まずは肉からwww」
不気味な程に刃がすんなりと通り、なるべく小さく切った。恐る恐る口に運ぶ。
「ど、どう?ご主人様……っ!」
「こっwwwこれはwwwwww」
舌に乗せた瞬間、焦げ臭いチョコレートの香りと生臭い肉のダブルパンチwwwwww咀嚼する度に炭となったチョコのジャリジャリした食感と木の実のガリガリと謎のソースのデロデロした感触wwwwwwヴォエッwwwwwwソースに関しては何が入ってるかわからねぇwwwwww
味は言わずもがな。
だがしかし、ここで素直に感想を言う事は出来ない。何故ならシャルの顔が不安に満ちた表情だったからだ。初めての料理、それを食べてもらう事がどれ程勇気の要ることか。
彼女を傷付ける訳には……ッ!!
「っ、う……まい……」
「良かったぁ~~~♡」
うへへwwwwww抱き着かれておっぱいぼいんぼいん当たってるwwwwwwだけど吐きそうwwwwww
「カ、カルラ。私のも……!」
「うっす……」
続いて、不安要素しかない姉さんのスープ。料理名は【海中の毒物殺人事件】にしよう(適当ネーミング)
手渡された皿を受け取ると、意を決して啜る。
その瞬間。
「?!www?!www」
鼻孔を突き抜ける塩。口内を駆け巡る塩。食道を通り、胃袋に直撃する塩。もうこれは塩です。どんくらい塩かっていうとマジで塩。加えて、明滅する視界。発汗、発熱、頭痛、目眩、腹痛。脳へ電流が走るかのような強烈な毒物の……ッ!デンプシーロール……ッ!!
「ど、どうした?!」
「いや、そのwwwお、おいしいデスヨwww」
「そうか、良かった……!」
なわけないんですよwwwwwwなんかもう舌が溶けたのではないかと思われるwwwwww不思議と味がwww感じられなくなってきたwwwwww
「やったねオルガ!大成功♡」
「ああ。私もお前の料理を食べてみよう。サキュバスも、一杯飲んでみてくれ」
「うん!」
やめたほうがいい。そう言いたいのに、舌がwww喉がwww体がwww動かねぇwwww
「う……ぁ……っ」
「がは……っ」
この事件は、起こるべくして起こったのかもしれない。お互いの生み出した毒物で、ダブルノックアウトした使い魔達を見て、俺は悲しみに暮れた。なにしてんだこいつ等wwwwwwwww
「なんでこんな事にwww」
体が若干震えるが、何とか立ち上がる。とりあえず二人を休ませなければwww
と、そこへ厨房にカノンたんが現れた。
「カルラ、大丈夫?」
「カ、ノン……たん」
「どうしたのよ?!三人とも!」
「事情は……聞かないでくれwwwとりあえず二人を頼んますwwww」
「え、ええ……」
二人に肩を貸すようにしてマッチョムーブで退室していくカノンたんを見送ると、立ち上がって元凶を見つめる。これ、どうしたもんかねwwwwww
「普通の人間が食ったらあの二人みたいになるってことだろコレ……やべぇなwww」
ただでさえ貧弱そうなリンドウ、子供のハニーミルク少年。どちらの体にも負担がヤバそうwwwwwこれは内密に処理しないとなwwwwww
そう思ってゴミ箱の蓋を開けたときだった。
「あれれ~?おっかしいぞぉ」
「こっ、このガキwwwwww」
ハニーミルク少年である。
なんてタイミングで来やがるコイツwwwwどこぞの少年探偵みたいなセリフ吐きやがってwwwww
「それ、お姉ちゃん達が作った料理じゃない?」
「えっ、あぁ、まぁwww」
「捨てちゃうの?」
「いや、だってお前wwwこれはwww」
「言っちゃおうかな?お姉ちゃん達に」
いつからこんな腹黒い事言うようになったんだコイツはwwwwあ、元からこういう奴だったわそういえばwwwww
「マジやめろwwww大人には大人の事情があんだよwwww」
「僕は子供だからわかんないけどさ、この事を知ったら……お姉ちゃん達悲しむだろうなぁ」
無邪気なフリして、俺の良心を小突いてくる。なんて嫌な奴だwwww
「な、なんだ?何が目的なんだwww」
「何もないよ?ただ、変なお兄ちゃんがどうするのか見てるだけ!」
「ハニーミルクティボーイくんやwwwもしかしてお腹空いて」
「空いてないよ」
クソがwwwwwwwwwこの状況、食べるしかねぇじゃねぇかwww
目的は何となく予想が付く。このポイズンフルコースを処理して貰いつつ、食事を奪われた可哀想な子ポジションに就くことで良い食事にありつこうってわけだなwwww
「変なお兄ちゃんが全部食べちゃったら、それはそれでお姉ちゃん達に言わなきゃなぁ……すっごく美味しそうに食べてた、ってさ。お姉ちゃん達は喜ぶかもね?」
「なるほど。それが俺の取れる唯一のメリットであり選択肢ってワケだ……末恐ろしいガキだぜwwww」
ハニーミルクティ腹黒少年に見つかった時点で、俺の取る行動は一つだったって事だ。意を決して、俺は使い魔シスターズの生み出した劇物を一心不乱に食べた。
「うぉぉおおおおwwwげほっwwwおおおおお゛ぇ゛え゛お゛ほ゛ろ゛ろ゛ろ゛wwwwww」
あたしはしんだ。スイーツ(笑)
目が覚めると、リンドウの研究室でしたwwwwww
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
婚約破棄の現場に遭遇した悪役公爵令嬢の父親は激怒する
白バリン
ファンタジー
田中哲朗は日本で働く一児の父であり、定年も近づいていた人間である。
ある日、部下や娘が最近ハマっている乙女ゲームの内容を教えてもらった。
理解のできないことが多かったが、悪役令嬢が9歳と17歳の時に婚約破棄されるという内容が妙に耳に残った。
「娘が婚約破棄なんてされたらたまらんよなあ」と妻と話していた。
翌日、田中はまさに悪役公爵令嬢の父親としてゲームの世界に入ってしまった。
数日後、天使のような9歳の愛娘アリーシャが一方的に断罪され婚約破棄を宣言される現場に遭遇する。
それでも気丈に振る舞う娘への酷い仕打ちに我慢ならず、娘をあざけり笑った者たちをみな許さないと強く決意した。
田中は奮闘し、ゲームのガバガバ設定を逆手にとってヒロインよりも先取りして地球の科学技術を導入し、時代を一挙に進めさせる。
やがて訪れるであろう二度目の婚約破棄にどう回避して立ち向かうか、そして娘を泣かせた者たちへの復讐はどのような形で果たされるのか。
他サイトでも公開中
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
元英雄でSSSSS級おっさんキャスターは引きこもりニート生活をしたい~生きる道を選んだため学園の魔術講師として駆り出されました~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
最強キャスターズギルド『神聖魔術団』所属のSSSSS級キャスターとして魔王を倒し、英雄としてその名を轟かせたアーク・シュテルクストは人付き合いが苦手な理由でその名前を伏せ、レイナード・アーバンクルスとして引きこもりのニート生活を送っていた。
35歳となったある日、団のメンバーの一人に学園の魔術講師をやってみないかと誘われる。働くという概念がなかったアーク改めレイナードは速攻で拒絶するが、最終的には脅されて魔術講師をする羽目に。
数十年ぶりに外の世界に出たレイナード。そして学園の魔術講師となった彼は様々な経験をすることになる。
注)設定の上で相違点がございましたので第41話の文面を少し修正させていただきました。申し訳ございません!
〇物語開始三行目に新たな描写の追加。
〇物語終盤における登場人物の主人公に対する呼び方「おじさん」→「おばさん」に変更。
8/18 HOTランキング1位をいただくことができました!ありがとうございます!
ファンタジー大賞への投票ありがとうございました!
辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。
元邪神って本当ですか!? 万能ギルド職員の業務日誌
紫南
ファンタジー
十二才の少年コウヤは、前世では病弱な少年だった。
それは、その更に前の生で邪神として倒されたからだ。
今世、その世界に再転生した彼は、元家族である神々に可愛がられ高い能力を持って人として生活している。
コウヤの現職は冒険者ギルドの職員。
日々仕事を押し付けられ、それらをこなしていくが……?
◆◆◆
「だって武器がペーパーナイフってなに!? あれは普通切れないよ!? 何切るものかわかってるよね!?」
「紙でしょ? ペーパーって言うし」
「そうだね。正解!」
◆◆◆
神としての力は健在。
ちょっと天然でお人好し。
自重知らずの少年が今日も元気にお仕事中!
◆気まぐれ投稿になります。
お暇潰しにどうぞ♪
元バリキャリ、マッチ売りの少女に転生する〜マッチは売るものではなく、買わせるものです
結城芙由奈
ファンタジー
【マッチが欲しい? すみません、完売しました】
バリキャリの私は得意先周りの最中に交通事故に遭ってしまった。次に目覚めた場所は隙間風が吹き込むような貧しい家の中だった。しかも目の前にはヤサグレた飲んだくれの中年男。そして男は私に言った。
「マッチを売るまで帰ってくるな!」
え? もしかしてここって……『マッチ売りの少女』の世界? マッチ売りの少女と言えば、最後に死んでしまう救いようがない話。死ぬなんて冗談じゃない! この世界で生き残るため、私は前世の知識を使ってマッチを売りさばく決意をした――
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる