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第二ラウンド
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完全に最悪な空気になったところで、ドヤ顔でモブーイさんに拡声魔導具を返却した。お前何してくれてんだみたいな顔されたけど気にしないwwwwww
『さ、ささ流石は異世界から召喚された勇者様でしたねー!それではこれより、コーシカ様と勇者様の戦闘演習を開始します!』
3メートルくらいの距離を取って互いに構えると、ネコチャンが怒りを滲ませた視線を向けて静かに言葉を零す。
「貴様……その性根を叩き直してやるぞ」
「ねこじゃらしでワンパンしてやんよwwwゴロニャンメーンwwww」
『試合開始ィイッ!!』
戦いの火蓋が切って落とされた。
その瞬間、烈風を伴ってにゃん吉が突撃してくる。咄嗟にハティとスコルの銃身でそれを防ぐと、耳障りな金属音が鳴り響いた。
──ギャリィィ!!
「流石にこれくらいは防げるようだな」
「ヒヤッとしたっすけどwww」
彼の手に装備された手甲の三本爪が、銃身と擦れて火花を散らす。小柄な見た目からは想像しにくい膂力で圧されつつあるが、身体能力を強化し腹目掛けて蹴りを入れて距離を取る。
──ズガガァッ!!
「飛び道具かッ」
「駄目だドク、当たらんwwwwww」
驚異的な敏捷性で弾を避けられ、牽制射撃を掻い潜って徐々に近付いてくる。
オマケに風の魔法も反撃で放たれる始末。
「喰らえッ!」
「やばっwwwwww」
真空刃を無数に飛ばされ、今度は俺が回避に専念せざるを得なかった。紙一重で躱すものの、お気に入りのパーカーのいたる所に裂け目がクパァwwwwwwショックすぎるwwwwwwワイの一張羅がwwwwww
「終わりだな、勇者!」
「やーん、エッチな真空刃さんですぅwww」
ネコチャンを中心に、空へ届くほどの竜巻が形成され、最近復刻した古龍のアマツさんばりの吸引力でそこへ引き寄せられる。
コーシカの魔装具にも魔力で研ぎ澄まされた風の刃が形成された。そこで待ち構えて切り刻むつもりらしい。
「【千烈風刃】!!」
どうせ引き寄せられるのなら、その力を利用して懐に飛び込むのも手だろう。そう思った俺は、生体電流の許容量を大幅に引き上げて、巻き上げられる砂塵の摩擦で生み出される電子を体に集めて跳躍する。
溜め込まれた電気を更に増幅させる為に、体を丸めて回転wwwwww人間コイルですわwwwwww
「くらえ必殺www飛鳥文化アタックゥウウwwww」
「笑止!切り刻んでくれる!」
帯電状態になった俺が、風の大爪を構えるコーシカに向かって突撃。両手に持ったハティとスコルで爪をいなしながら、鳩尾目掛けて骨の強度を鋼鉄まで引き上げた渾身の頭突きをお見舞いしたwwwwww
──ボゴォオッ!!
「オ゛ァ゛ア゛ッ!!」
「悲鳴が一番猫って感じするなwwwなんかごめんwwwww」
そのまま壁に叩き付けられたにゃん吉は、戦闘継続不可能と審判が下り、初戦は俺の勝ちとなった。
『コーシカ様、戦闘不能と判断します!勇者様の勝ち!!』
「まじかよ……」
「あんなのが帝に勝つなんて」
「ブゥーーーッ!!」
「八百長なんだろ?!」
ブーイングすげぇwwwwww勝ったのにwwwwwwwww
コーシカが他の係の人に出口に案内されているのを横目に、モブーイさんが『やり辛ぇ空気にしやがって』みたいな顔して苦笑いを零すと、一度俺を最初の位置に誘導する。
『なんとも大迫力の見応えある勝負!さすが帝に名を連ねる方と勇者様といったところでしょうか!それでは続いての試合へ移りたいと思います!!』
「勝者インタビューとかしてくれないんすかwww用意してたのにwww」
『はは!大人しくしててください。
それでは、続いて!地帝【セレス・ジオ・マクドゥヌ】様の入場ですッ!!』
これ以上俺に喋らせる気はないのか、適当に流されてしもうたwwww俺は勇者だぞwwwww蔑ろにすんなwwwwww
盛大な拍手から、セレスおねえたまの登場で盛り上がりが最高潮に。思春期男子はもちろん、その聡明さと合わせて滲み出る勇敢さを感じる出で立ちは女の子にも憧れの対象として映るのだろう。
セレスのアネゴは拡声魔導具を受け取ると、凛とした声を響かせた。
『地帝の名を授かったマクドゥヌだ。まずは、未来ある子供達に、私の勇姿を見届けて欲しいと思っています。そして勇者カルラ……!』
まるで研ぎ澄まされた刀のような眼光を湛え、俺をキッと睨み付ける。
『その態度も何もかも、私の全力を以て異を唱える。私が勝利した暁には、誠実な真人間として……勇者の務めを果たしてもらいます』
セレぴはそう言うと、髪をポニテにしてローブを脱ぎ捨てる。
そして現れたのは銀製の軽装鎧だった。白い彫金が美しい。
肩と二の腕のプレートの隙間から見える脇、細く綺麗な指にフィットするブラウンの革手袋、胸の形に合わせて見事な曲線を描く胸甲、スカートタイプのフォールドからチラ見えする褐色ふともも。そしてブラウンのゴツいロングブーツ。
男子生徒諸君は、きっと生唾を飲み感嘆の声を漏らした事だろう。俺もそうだから分かるよwww
「フヒヒwwwとってもエッチな装備してますねwwww」
「いつまでそんな事がほざけますかね」
『それではッ!試合開始ィッ!!』
モブーイさんの声と同時に、セレぴょんが地面に巨大な陣を展開する。
「【ガイア・フォルトゥレス】!!」
流し込まれた大量の魔力に魔法陣が反応した次の瞬間、地面が低い音を立てながら形を歪ませていく。
「なんかやばそうwwwwww」
「もう逃げ場など無いですよ」
気が付けば、背後に巨大な土の手が広がっていた。
「ヒガンテスコマーノやんけwwwwww」
「【圧砕】ッ!!」
──ドゴォォオオオッ!!
巨大な土の手が、俺の頭上から振り下ろされた。
大質量の土塊で地面とサンドイッチされてしまったおっおっおっwwwwww
堪らず辺りの土を手当たり次第に吹っ飛ばし、荒い呼吸を繰り返した。
「ぼふぉあwww口の中がwwwジャリジャリwwww」
「手加減しすぎてしまいましたね。では、次はこちらで」
圧し潰された際の負傷が回復していくのを感じながら、セレぴっぴの無慈悲な宣言と共に無数の岩の塔が地中から現れる。
「お前これwwwイワークやんけwwww直立不動のイワークwwww」
「いつまでそんな態度でいられますかね?真面目に戦ってください」
──ゴォォッ!!
セレス・おっぱい・マクドゥヌさんが手を俺に翳すと、複数の岩の塔の上から砲弾のように石の弾丸が仕向けられた。
「あぁもうwww面倒くさいなwwww」
──ズガガァッ!!
攻撃を掻い潜ってハティとスコルで塔を次々と破壊する。しかし、取り囲むように生み出された塔から断続的に放たれるのマジ厄介wwwwww
「手も足も出ないようですね」
「それが出ないなら棒を出せばいいんすよねwwwwwwごふぉえ゛!!」
──バギャアッ!!
セレスおっぱいさんとの会話に集中しすぎてついに一発被弾した。その隙を見逃される筈もなく、マシンガン並の連射で礫が全身に降り注ぐ。
「ぐぁぁああああっ!!……っく、そ……」
「やっと大人しくなりましたね。降参するなら今ですよ?」
「す、る……訳……ないっていうwww」
傷が癒えても痛みは残る。どうするべと考えたが、ふとポケットに入っている強壮剤の存在を思い出した。
くすんだ黄色い飴のようなそれを噛み砕いて嚥下する。
「コレで無敵になれたら良いなwwwwww」
「なんですか?薬……?」
瞬間、体の疲れは吹き飛び、全身にヤル気がみなぎるwwwwwwヤル気スイッチ連続タップですwwwwwwww全身の感覚が研ぎ澄まされておりますwwwwww
「ふふ……ふははwwwたった今、セレセレの勝機は消え失せた……ここからは俺のステージだwwwwww」
「頭がおかしくなったんですか?貴方にこの砲弾を防ぎ切る体力なんて……!ていうか変な呼び方しないでくださいっ!」
──ズドドドォ!
再び始まった一斉掃射の瞬間、反射神経だけで弾幕を躱して見せた。バイオのウェスカーが如く。
「くっ……?!」
「なかなかいい気分だwww快感wwww」
そう言って、なんの躊躇いもなくさっきの試合でボロボロになったパーカーを脱ぎ捨てた。
「はっ?な、何を……!!クソッ!」
もはや礫の乱射等で俺は捉えられない。奇妙なステップを踏みながらズボンのベルトも外していく。
『さ、ささ流石は異世界から召喚された勇者様でしたねー!それではこれより、コーシカ様と勇者様の戦闘演習を開始します!』
3メートルくらいの距離を取って互いに構えると、ネコチャンが怒りを滲ませた視線を向けて静かに言葉を零す。
「貴様……その性根を叩き直してやるぞ」
「ねこじゃらしでワンパンしてやんよwwwゴロニャンメーンwwww」
『試合開始ィイッ!!』
戦いの火蓋が切って落とされた。
その瞬間、烈風を伴ってにゃん吉が突撃してくる。咄嗟にハティとスコルの銃身でそれを防ぐと、耳障りな金属音が鳴り響いた。
──ギャリィィ!!
「流石にこれくらいは防げるようだな」
「ヒヤッとしたっすけどwww」
彼の手に装備された手甲の三本爪が、銃身と擦れて火花を散らす。小柄な見た目からは想像しにくい膂力で圧されつつあるが、身体能力を強化し腹目掛けて蹴りを入れて距離を取る。
──ズガガァッ!!
「飛び道具かッ」
「駄目だドク、当たらんwwwwww」
驚異的な敏捷性で弾を避けられ、牽制射撃を掻い潜って徐々に近付いてくる。
オマケに風の魔法も反撃で放たれる始末。
「喰らえッ!」
「やばっwwwwww」
真空刃を無数に飛ばされ、今度は俺が回避に専念せざるを得なかった。紙一重で躱すものの、お気に入りのパーカーのいたる所に裂け目がクパァwwwwwwショックすぎるwwwwwwワイの一張羅がwwwwww
「終わりだな、勇者!」
「やーん、エッチな真空刃さんですぅwww」
ネコチャンを中心に、空へ届くほどの竜巻が形成され、最近復刻した古龍のアマツさんばりの吸引力でそこへ引き寄せられる。
コーシカの魔装具にも魔力で研ぎ澄まされた風の刃が形成された。そこで待ち構えて切り刻むつもりらしい。
「【千烈風刃】!!」
どうせ引き寄せられるのなら、その力を利用して懐に飛び込むのも手だろう。そう思った俺は、生体電流の許容量を大幅に引き上げて、巻き上げられる砂塵の摩擦で生み出される電子を体に集めて跳躍する。
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「笑止!切り刻んでくれる!」
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──ボゴォオッ!!
「オ゛ァ゛ア゛ッ!!」
「悲鳴が一番猫って感じするなwwwなんかごめんwwwww」
そのまま壁に叩き付けられたにゃん吉は、戦闘継続不可能と審判が下り、初戦は俺の勝ちとなった。
『コーシカ様、戦闘不能と判断します!勇者様の勝ち!!』
「まじかよ……」
「あんなのが帝に勝つなんて」
「ブゥーーーッ!!」
「八百長なんだろ?!」
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まるで研ぎ澄まされた刀のような眼光を湛え、俺をキッと睨み付ける。
『その態度も何もかも、私の全力を以て異を唱える。私が勝利した暁には、誠実な真人間として……勇者の務めを果たしてもらいます』
セレぴはそう言うと、髪をポニテにしてローブを脱ぎ捨てる。
そして現れたのは銀製の軽装鎧だった。白い彫金が美しい。
肩と二の腕のプレートの隙間から見える脇、細く綺麗な指にフィットするブラウンの革手袋、胸の形に合わせて見事な曲線を描く胸甲、スカートタイプのフォールドからチラ見えする褐色ふともも。そしてブラウンのゴツいロングブーツ。
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流し込まれた大量の魔力に魔法陣が反応した次の瞬間、地面が低い音を立てながら形を歪ませていく。
「なんかやばそうwwwwww」
「もう逃げ場など無いですよ」
気が付けば、背後に巨大な土の手が広がっていた。
「ヒガンテスコマーノやんけwwwwww」
「【圧砕】ッ!!」
──ドゴォォオオオッ!!
巨大な土の手が、俺の頭上から振り下ろされた。
大質量の土塊で地面とサンドイッチされてしまったおっおっおっwwwwww
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「お前これwwwイワークやんけwwww直立不動のイワークwwww」
「いつまでそんな態度でいられますかね?真面目に戦ってください」
──ゴォォッ!!
セレス・おっぱい・マクドゥヌさんが手を俺に翳すと、複数の岩の塔の上から砲弾のように石の弾丸が仕向けられた。
「あぁもうwww面倒くさいなwwww」
──ズガガァッ!!
攻撃を掻い潜ってハティとスコルで塔を次々と破壊する。しかし、取り囲むように生み出された塔から断続的に放たれるのマジ厄介wwwwww
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──バギャアッ!!
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「ぐぁぁああああっ!!……っく、そ……」
「やっと大人しくなりましたね。降参するなら今ですよ?」
「す、る……訳……ないっていうwww」
傷が癒えても痛みは残る。どうするべと考えたが、ふとポケットに入っている強壮剤の存在を思い出した。
くすんだ黄色い飴のようなそれを噛み砕いて嚥下する。
「コレで無敵になれたら良いなwwwwww」
「なんですか?薬……?」
瞬間、体の疲れは吹き飛び、全身にヤル気がみなぎるwwwwwwヤル気スイッチ連続タップですwwwwwwww全身の感覚が研ぎ澄まされておりますwwwwww
「ふふ……ふははwwwたった今、セレセレの勝機は消え失せた……ここからは俺のステージだwwwwww」
「頭がおかしくなったんですか?貴方にこの砲弾を防ぎ切る体力なんて……!ていうか変な呼び方しないでくださいっ!」
──ズドドドォ!
再び始まった一斉掃射の瞬間、反射神経だけで弾幕を躱して見せた。バイオのウェスカーが如く。
「くっ……?!」
「なかなかいい気分だwww快感wwww」
そう言って、なんの躊躇いもなくさっきの試合でボロボロになったパーカーを脱ぎ捨てた。
「はっ?な、何を……!!クソッ!」
もはや礫の乱射等で俺は捉えられない。奇妙なステップを踏みながらズボンのベルトも外していく。
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