ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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お酒は二十歳になってから

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このエルダー王国が治める法律では、飲酒喫煙の年齢は18から解禁される。タカト、イヴっち、ハニーミルク少年以外は例外なくアルコールを摂取する権利があるのだ。
俺もそうだけど、体があんまり受付けないので要らないんだけどもwwwwww

「皆~♡飲み比べ大会、始めるよーっ♪」

「任せなさい!!いくわよオルガ!!」

「ふん、エルフの私がそんな低俗な……あ、ちょっ、だから私は……っ」

「がんばれ~お姉ちゃんたち~!!」

「お兄様~♡こっち向いてくださいですぅ!」

何処から持ってこられたのか、積まれた酒樽を背景に、町の人やうちの女性陣とヴァンにぃに、いつの間に来たのか町人っぽい服装に着替えているが伯爵までスタンバってジョッキを持って立たされている。
何してんだこいつらwwwwwwwww

「タカトwwwなにこの状況wwwww」

「知らね。なんかいきなり始まったな」

そしてさっきまで気付かなかったが、冷静に骨付き肉を頬張るタカトの傍らには、なんとリアナちゃんまで来ていたのである。

「あぁ~私も酔っちゃいました~、もうめちゃくちゃ酔ってます~」

「リアナ……お前は飲んでないだろ……」

うん、この子は酔ったフリしてタカトに絡み付いてるだけだ。そもそも飲んじゃだめだしwwww

「イヴが、沢山飲める人は誰?って聞いたらいつの間にかこうなった」

「あんたしゃんがwww元凶かwwww」

野次馬も多く、既に赤ら顔の伯爵がフラフラでジョッキを掲げている様なんかもう見てられない。おいたわしや。
領地を治める貴族の姿か?これが……。

「それでは皆さん!!用意……っ、ドォンッ!!」

モブ町人が出した雑な合図で一斉にジョッキを傾ける面々。見た感じシャルが一歩リードってところだろうか。

「特製醸造酒ぅ!満タン入りやーす!!」

「ェセッーイ!!」

「オイっ!オイっ!オイっ!」

モブうるせえしこの世界の飲み方軒並みバカ大学生なんだけどどうなってんだよwwwwww

「ウェーーーイ!!!!」

樽の消費がとんでもなく早い。トップを独走するシャルに食らいつくかのように、なんと伯爵様も怒涛の追い上げを見せる。

「町のトップとして……負けるわけにはいかないのだ……!!」

「何で張り合ってんだあのおじさんwwwwww」

「くっ……やはり無理だ……」

そんな中、間もなくしてオルガ姉さんが無惨に倒れ伏した。ミルクティボーイと共に、場外へ運び出す俺wwww

「うぅ……す、すまにゃい……」

「呂律も回ってないなwww」

「はい、お姉ちゃん。お水だよ」

甲斐甲斐しく姉さんの世話を焼く少年を手伝っていると、どうやら勝負は決したようだった。

「いぇーい♪シャルの勝ち~♡」

「はぁ~、負けたぁ……」

「伯爵なのに負けた……なんということだ」

「まァ、久々に飲めていい気分だった」

伯爵様、思った以上に町の人と距離が近いらしく、引き続き他の人達と飲み交わし始めた。威厳もクソもないけどいいのかそれでwwww

町の人が次々と酒や食事の追加をする中で、シャルが俺に飛びついてくる。

「ねぇ~ご主人様♡シャルすごいでしょぉ」

「お、おう、ソッデスネ……っていうかすげぇ酒臭wwwwww」

逃れようとするも脚の上に乗られてしまい身動きが出来ない状態wwwwなんてエロさだwwwwwヒェーーーwwwwww

そしてもう一人、赤髪の爆乳副団長さんも目はとろんとしていて、頬も赤い。発情期ですねわかります。
四つん這いで歩み寄ってきた。

「カルラ~、わたしだって頑張ったー褒めろー」

「ははwwwすごいすごいwwwwていうかなにその動きwwwwwネコチャンかなwww」

「どりる~!」

「普段どんだけ抑圧されたらこうなるんだカノンたんwwwwww」

まるで猫のように、自らの頭を俺の肩に擦り付けるその仕草の動機が全く理解できなかったけど可愛いからシラフになったら教えてあげようと思いましたwwwwwドリル~!じゃないんだわwwwwセルフイメージくらい守れwwwww

「カノン、すごい酔い方」

「ギャップってレベルじゃねぇな」

「あっ、タカトさんそんなに見ちゃだめです!リアナの相手してください!」

少し離れた所で俺達を見て苦笑いするアルカード兄妹とリンドウが視界に入った。目立たなかったけどヴァンも結構飲んでた筈なのに、ここにいる奴らと仕上がりが全然違う。

「ご主人様も飲もうよ~♡」

「飲酒、だめ、ゼッタイwwwwww」

「そうよ、カルラも飲みなさい」

何処から持ち出したのか、木製ジョッキになみなみと注がれたアルコールを押し付けられた。

昔、親の目を盗んで冷蔵庫のチューハイを飲んだことがある。俺はその時、十分もしないうちに体が熱くなって、ホモにクスリを盛られたノンケの気分になって吐いて寝たという経緯がある。忘れもしないあの地獄wwwwww

「そもそも俺の国で飲酒は二十歳からなんで無理ですwwwアリガトwwwニッポンダイトゥキwwww」

「ご主人様の国とか知らないもん~♡この国なら大丈夫♡」

「普段ふざけてるクセに変なとこ真面目になるなーおこるぞー」

グイグイと押し付けられるジョッキから溢れる名も知らぬお酒が俺の服をビチョビチョにしていく。美人にここまで迫られて折れない奴もなかなか居ないだろうけどwwwお酒はいやだwwww

「お前たち!いい加減にしにゃいか!」

「そっ、その声はwwwwww」

振り返ると、あんまり頼りにならなそうなほろ酔い状態のオルガ姉さんが仁王立ちしていた。

傍らで心配そうにあたふたするミルクティ少年に腰を支えられながらカノンたんとシャルに注意しにきた姉さん。
さすがは堅物エルフ!!酒が回ってなかったら百点だったのに!!

「その反応を見りゅに、かりゅらは酒に弱いのだ……そんにゃ奴がいきなり沢山飲むのは危険ら……!そうにゃのだろう?」

「そうにゃの……(無理やり出したショタボイス)」

姉さんのごもっともな意見に、押し黙る二人。

「だが、せっかくの宴の席で……ひっく。空気を壊すのもよくにゃい……だから、とりあえずこの泡立つしゅわしゅわジュースで気分だけでも……」

「そうだよねwwwそうしようwww一気しますんでwwww」

「おー、カルラの一気」

「見てくれだけは立派だけど、ジュースなんだよな?アレ」

「リアナもジュース一気したら見てくれますか?タカトさんっ!」

助け舟を出してくれた姉さんの優しさをビックンビックン感じながら、俺は受け取ったジョッキを一気に呷った。オルガねぇたんしゅきぃwwwwww

「カルラ、一気しまぁぁぁあっすwwwwww」

「カルラ、がんばれ」

「そぉーーれいっ♡」

「一気!一気!」

「さすがかりゅらだ」

心地よい声援。皆の期待を一身に受けながらキンキンに冷えたジュースを飲み込んでいく。冷たさと共に流れる苦みを感じつつも仄かに甘く、そして痛いくらいの炭酸の刺激、それから食道が焼け爛れるようなアルコール独特のあの喉越し。


え……?これ普通に酒じゃね?


「おわっちゃっちゅっちょろってゃりゃ☼〒☆%ぬ゛き゜ょえ゛ぇ~~~~~!!!
あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁあwwwwwwwww喉がwwwwww喉が焼けるwwwwwwwww」

気付いた頃にはもう、でんぢゃらすじーさんみたいな悲鳴を上げてえづくしか出来なくなっていた。

「ふっふっふっ……甘いぞかりゅら……お前だけがシラフでいられりゅと思うにゃよ」

「あははっ!やっぱり変なお兄ちゃん面白いね!」

「裏切ったな貴様らあ゛あ゛クソッ!!気持ち悪い……ッ、ゲホッゲホッ!」

どうやらハニーミルク少年もグルだったようだ。ふざけやがってwwwwww
すると、咳き込んでのたうち回る俺へ、珍しくタカトが心配そうに来てくれた。

「おい、大丈夫か?カルラ。ほれ、水」

「あぁ、ごめwww助かるwww」

この焼けるような感覚も、水で何とか紛らわせようと一気に飲み干す。
その直後、またしても俺の口内と食道が異常を察知してそれを盛大に吹き出した。

「ぶぅぅううううううっっっ?!?!!wwwwwwてめぇもかタカトこの野郎wwwwwwwwwあ゛あ゛あ゛もうwwwwwwお゛え゛え゛え゛!!」

「はははっ!日頃の恨みだボケ!」

「カルラ、汚い……かかった」

「最悪ですっ!!私にもかかりました!タカトさん、リアナは汚されてしまいました」

散々な目に合ったが、なんやかんやで楽しかった。途中までしか記憶ないけどwwwwww

真夜中に背中の痛みで目が覚めると、散らかり放題の宴会場と化したメインストリートに転がっていた。
石畳で寝るのは良くないね。
しかし後頭部にはwww柔らかな感触wwww柔軟剤だwwwそうに違いないwwwwww

「あ、おはよー♡ご主人様♡」

「シャル……」

膝枕してくれてたらしい。ふわふわおっぱい。下から見るか、正面から見るか。下から見るとそれはそれで絶景。そんな目覚めでしたwwwフヒヒwwww

「この前はありがとね、ご主人様♡」

「この町の事件の時の事か?気にすることないぜよwww」

「シャルのせいで、イヴにも迷惑かけちゃったし。でもね、ご主人様はイヴもシャルも守ってくれたから」

普段は万年発情期のドスケベサキュバスなのに、今は普通の女の子に見えた。不思議だなぁ(すっとぼけ)
夜空に映えるプリムセシアと同色の彼女の髪が、風に揺れる。

「頑張ったのは俺じゃなくてイヴっちだと思うwww」

「二人とも頑張ってくれたよ。だからシャルは皆と一緒に笑えるの。ありがとね、ご主人様♡」

ぶっちゃけ俺一人では、リリスさんには勝てないだろう。何とか攻略の糸口を練らなければ、今後苦労しそうだし。

イヴっちから、だいたいの状況は聞けたから、今後の課題として俺が、僅かな隙もない完璧な打倒ビッチ策を完成させなければならない。

「あー……まぁ、シャルとお姉ちゃんとは色々あるんだろうけど、もう俺の使い魔で仲間だし。連れて行かせたりはさせないっていうwwwwww」

「ふふん♡ご主人様のそういうとこ好き~♡」

嬉しそうにそう言ったシャルは、月光に照らされて本当に綺麗だと思う。
種族は人間じゃなくても、この子も普通の女の子なんだなとか思ったりしていると、程よく冷たい夜風が酔いの熱をさらうように頬を撫でた。
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