ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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File.7

オータニサン

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サキュバスネキに防戦一方だったところをシャルと交代し急いでイヴっちの元へ向かった俺は、その光景に動揺を隠せなかった。

「ああぁ……あああッ!!」

敵どころか七刃将のリリスさんをぶっ飛ばし、現在は自身の制御が効かないのか魔力の塊を出鱈目に飛ばす危険人物と化していた。おまけに髪や目も光を帯びて、まるで初めて俺の血を摂取したときのような状態。
ハイパーつよつよ少女ですねわかりますwwwwww

「落ち着けってばよwwwwww」

「ま、もる!みんなを……ッ!!あ゛ぁ!」

町に被害が出るのは避けないといけない。俺は王都で買い物したときに買った鉄の棍棒を取り出し、スラッガースタイルで魔力弾を空高く打ち返していく。

「スポーツとかあんま興味ないけど……っ!!
マジ尊敬してますwwwwオーーータニサーーーーンwwwwwwwww」

余談だが、この棍棒は魔力を流すことによって強度が上がる優れものであるwwwwww

──カキィィインッ!!

魔力弾を町の外へ次々と打ち返すものの、これではイヴっちに近付けない。とりあえず意識を保たせて言葉を掛け続ければ何かしら変化はあるだろうと、声を張り上げる。

「ヘイヘイwww何をそんなに怒ってんだwwwもうシャルなら無事だぞwwwwそれから敵も撃破といっても過言ではない状態でござるゆえwwwwww安心しろwwwwww」

「パパと、ママと、オトモダチと。パパと、ママと、オトモダチと」

「イユっぽいwwwwwゾンズはやめてwwww」

この子の過去に関する何かしらが引き金になって、この状態なのだろうか。
尚も迫る魔力弾を打ち返しながら、俺は距離を詰めていく。

「寄るぜ~www超寄るぜ~wwww」

「みんなを、まもる……くっ……!だか、ら……!」

苦しげな声で、まるで泣いているようだった。弾き返す魔力弾の質量が少なくなっているから、このままだと魔力も尽きるかもしれない。

「もう大丈夫wwwwカルラくんに任せてご飯でも食べておいでよwwwwシャルもそのうち来ると思うしさwwwwwだからそれ撃つのやめてwwwwww」

──バギィッ!!

弾を打ち返した瞬間、ついに限界を迎えた棍棒がポッキリ折れた。オーータニサーーーンモデル(虚偽申告)だったのにwwwwww
仕方ないので魔力で掌をコーティングして町の外へ打ち返していく。

「イヴが、よわかった……だから、みんな、かなしい……!」

「そんな事ねぇよwwwwww掌がwww焼けるようにwwwwマジ痛いっすよwwwwww十分だからwww落ち着いてたもwwwwww」

今、彼女に何が見えてるのかは全然分からない。でも、泣いてるように見えたから。
俺はイヴっちの眼の前まで、何とか前進してきて肩に手を乗せた。その瞬間、魔力弾がマイオナーカクリーンヒットwwwwwwいってぇえええええええwwwwwwwww

俺に攻撃してしまうのもきっとイヴっちの意志ではない筈だけど、とりあえず語りかけて意識を俺に向けて貰うことによって町の被害を減らさねばwwwwww質は下がったとは言え、一発一発はボルトが撃つ未完成螺旋丸程度はあるwww多分wwww

「どしたんwww話聞こかwwwwウボァwwwもう泣くことないんだwwwwwシャルが言ってたぞ、ゴフッwwwお前が守ってくれたってwwwwwwイヴっちはちゃんと、守ってくれたんだwwwwwwゲッホwwwマジ痛いもう無理wwwwwwっうぇwwwwww」

「か、ぞく……」

少女にボコボコにされるニートとかいう危険な様相を呈する(割と興奮した)俺の必死の訴えがついに届いたのか、イヴっちの体内から無闇に放出されていた魔力も収まってきた。

「疲れたっしょwwwあとでメシ行こ。な?」

「カルラ……ごめんね」

アドレナリンドッバドバで今はそんなでもないけど、これ後でめちゃくちゃ痛くなるやつwww暫くの間痛覚鈍くしとこwww
等と思っていると、イヴっちが眉を下げて俺の頭を撫でてきた。ママーッ!!!!

「おぎゃ……じゃなくて、ほら、シャルも帰ってきたwww」

飛びながら敵のサキュバスさんをしっかり拘束して連れてきてくれたシャル、マジ有能wwwwww

「ご主人様、イヴ!大丈夫?!」

「シャル、よかった」

すっかり一件落着ムードになりつつあったが、俺は後ろでまだ立ち上がるリリス様を警戒した。
かなりダメージ入ってますねぇ。モンハンならシビレ罠からの捕獲用麻酔玉コースですわwwwwww

「あっ、ぐ……はぁ……この町も潮時かな」

「今のうちに捕まえさせてもらってもいいですかwwwwww」

「ふふっ♡ざーんねん、アタシにはお迎えが来るから」

リリスさんがそう言った矢先、耳障りな音を立てながら空間を裂いて何者かが新たに降り立った。

「まったく、ヒトを送迎馬車みたいに使わないで貰いたいな」

「出たな銀髪野郎wwww」

「ごめーん、ルシア♡動けないから連れてって。お礼にイイコトしてあげるからさ♡」

「うはwwwwまじすかwwwwww俺が連れてきますねwwwwww」

「リリスさんみたいな特殊性癖持ちとは絶対やりたくない」

銀髪の……なんだっけコイツ。ル、ル……ル、ルーインドオーガズムみたいな名前だった気がするいけ好かない兄ちゃんは、慣れた様子でそれを軽く流していく。

は???何コイツ。女慣れしてますよアピかなwwwwww腹立つから死ねwww小走りで死ねwwwwwwwww

「何ですか特殊性癖ってwwwモノによっては是非お頼み申したき事案wwww」

「縛り上げて死なない程度にナイフで滅多刺しとか♡電流流しながらとか♡絶頂するたびに爪を一枚ずつ剥いでいくみたいな?勇者さまは興味あるんだ?」

「萎えまくって一瞬で興味失せた件についてwwwそんな初めて嫌すぎるwwww」

「そもそもご主人様はお姉ちゃんの敵でしょ!ていうかシャルに言えば何でもいくらでもしてあげるのに!!」

「話、逸れまくり」

銀髪野郎は俺達のやり取りを見て笑うと、イヴっちに向き直る。顔がいいやつは死ね。崖の上でぐるぐるバットして足踏み外して死ね。

「リリスさんを一方的に攻める事が出来るなんて、君もかなり優秀みたいだね。興味が湧いてきた」

「イヴ、もっと強くなる」

「それは楽しみだ。カルラくんが居なきゃデートでも誘ったのにな」

このルマルシャンみたいな名前の銀髪野郎、カノンたんに続いてイヴっちにもナンパを仕掛けてきおった。思わずハティとスコルを抜いて銃口を向ける。

「いい加減にしろよテメェwwwwそれ以上イヴっちに近付いたら、親御さんでも見分け付かないくらいグチャグチャにすんぞwwwww」

「やっぱり怒った。面白いなーカルラくんは。今日は俺達の負けってことで、退散させてもらうよ」

「二度と来んなwwwwここで死んでけwwwww」

──ドガガァンッ!!

「危なっ!!またねカルラくん!」

「シャルちゃん……次は必ず……」

ルピアとかいう名前だった気がする銀髪クソナンパ師へ向けて躊躇なく発砲するも、クパァされた空間に弾が飲み込まれて消えていく。ついでにクソダサ七刃将の二人も逃がすことになってしまった。

「……とりあえず、そのサキュバスさんが犯人でいいかなwwwリリスさん、ここは潮時みたいなん言ってたしwwww」

「実際この子も加担してたし良いんじゃないかなぁ?それよりお腹すいたよぉご主人様♡」

「イヴも」

相変わらず過剰スキンシップのシャルと、血液パックを飲み干したイヴっちが、メインストリートの飲食店へ俺を促していく。
捕まえたサキュバスさんは自警団の皆様に任せて、俺達は勝利の焼肉をキメに行ったwwwwww
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