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魔法使いと音割れのライダー
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禁呪とかいうやつが全身をゆっくりと回ると、ミルクボーイは痛みからか更に激しく暴れ始めた。
「ああぁあっ!!うわぁぁあっ!!」
「ヘイwwwどうしたんだお前wwwwリンドウ、何か分かったか?!」
「推測ではあるが、この帯状の印に使われる文字や紋章が一つの術式となって彼を精神から蝕んでいるそして、魔力が体内で膨大な量に膨れ上がっている」
「はかせ、ルキを助けてあげて」
「このままじゃルキが可哀想だわ!せっかく両親に会えたのに……!」
リンドウは少し考える仕草をした後、スッキーに向き直る。
「確か魔力遮断錠は君が持っていたと思うんだが、まだあるかな?スキアくん」
「ええ、こちらに」
「そんなんで抑えても解決しなさそうだけど、どうするんだ?」
錠を受け取ったリンドウへ、タカトが訝しげに訊ねる。
「まずは彼の膨大な魔力を外部に魔素として放出させる。そうすれば少しは、大人しくなるだろう……あとは、直接精神を蝕む何者かを追い出すしかないね」
「わかったからはよwww」
リンドウが投げ寄越した錠を受け取ると、俺の手が離れた一瞬でミルクティ少年は逃げ出してしまった。
既に禁呪が彼を覆い尽くすように肌を黒く塗りつぶしており、少年というよりは小さな悪魔といった感じになりつつある。
「う、うぐぁ……!あ゛ぁッ!」
「よーし、大人しく捕まれよwwwwwwステイwwwステイwwwwww」
「うぁ゛あ゛っ!!」
──ドガァッ!!
ゴールキーパーの如く両手を広げた直後、悪魔ボーイが突進して来たwwwwいてぇwwwwww
「ごっほぁwwwふざけんなコイツwwww」
叩き込まれた頭突きはかなりの衝撃で、とても子供の力とは思えなかった。これ、本人が一番痛いやつじゃねwwwwww
「ルキが、ルキが化け物に……!!」
「いやぁああッ!!」
ご両親はショックのあまり卒倒しかけておられる。あんまり怖がったら可哀想だとも思うが、その為にも早く元に戻してやらねばwwww
「カルラくん、加減しないと彼が怪我をする。気を付けたまえ」
「わかってるけどwww手加減したら逃げられちゃうwwww」
「うぐぁぁあっ!!」
そうこうしてる内に、デビルボーイミルクくんの体は更に変化を始めた。
髪や爪は伸び、体を黒く染めていた文字が蠢いてまるで虎の柄のように模様を描く。
離れた所で見守っていたご両親の上げた悲鳴が木霊した。
「やっぱり多少の怪我は我慢してもらわないとな……ッ」
──ドゴォ!
「がぁぁ……ッ」
人とは呼べない形態にまでなってしまったデビルマンの腹部へ一撃加えると、動きが僅かに止まった。その隙に、錠をかけて床に押し付けることに成功した。
やれやれだぜwwwwww
「リンドウ!次は?!」
「術式の構築が済んだ。カルラくんはそのまま彼を抑えておいてくれたまえ。あとは直接精神に潜り込むこの魔法で、元凶を取り除けばいい」
リンドウの手袋が青い光を帯びたかと思うと、頭上に魔法陣が出現した。科学者のくせにスピリチュアルな事言いやがってwww
そのまま陣に呑まれると、俺の周囲は静寂に包まれ、景色も一変した。
ハニーデビルボーイの精神世界には無事来られたようだった。
ゴシックっぽい黒い壁紙の円形広間に、木馬や大きなボール、積み木等が散乱したこの部屋が、心象風景を反映したものだと思った。
「ヘイボーイwww寝てないで起きろってばよwwww」
傍らに倒れているのを発見したので、ミルクティデビル少年を揺さぶっていると、虚空から声が響く。
「ほう、我が表に出る前にヒトと会うとはな」
辺りを見回していると、低い男の声がした。影の塊のようなそいつは次第に人の形を取り、俺の前に立ち塞がる。
「お前は誰だwwwホレの中のホレェ~wwwwってやつか?ハニー少年の中から追い出しに来てやったぜwww」
「ふん、ふざけた奴だ。この身体は我が器に相応しい、誰にも邪魔はさせぬ」
影男の容貌は、成長したミルクティボーイみたいな感じで、現実世界で変貌した姿が更に進んだような風に見える。
「だいたいお前何者なんだwww人の体に勝手に住み着くとか寄生虫かよwwww」
「我は禁呪より生み出されしこの者の影。宿主の心を喰らい、やがて一つになるのだ」
「なるほど分からんwwwとりあえずぶちのめして追い出してやるwwww」
俺が魔装具を腰に装着すると、バックルは手形を前面に押し出すデザインへ変わり、鍵は指輪となって左中指に嵌る。精神世界で戦うといえばコイツしかねぇwwwwww
「来い!貴様も纏めて喰らい、この体を我が物とするッ!!」
影男がそう叫ぶと、倒れていたハニー少年が、首をもたげて俺を見つめているのに気が付いた。
不安そうな顔しやがってwww信用無さすぎだろwwww
「ハニーボーイ、拙者がお前の……最後の希望でござるナリwwwドュフwww変身wwwwww
シャバドゥビタッチヘンシーンwwwwwwwシャバドゥビタッチヘンシーンwwwwwwww」
「へん、な……おにいちゃ……」
一度屈んでボーイの頭を撫ると、バックルに指輪を翳す。今回はウィザードですwwwwww
「ヒーwwwヒーwwwヒーヒーヒーwwww」
セルフ変身音を俺が口ずさむと、魔装具くんは空気が読めるので、左側に魔法陣を出現させ、俺の体を通過しながら鎧を装着する。鎧のデザインは変わらないんですけどねwwwwww
「大層な演出だな」
「すげぇカッコいいっしょwww少年心にグッと来るべwwwwww」
言いながら、影男に一瞬で迫ると顎を左脚で蹴り上げた。続けて右足に魔力を充填すると、がら空きになった胴へもう一発叩き込む。
──ドゴォォオッ!!
「ぐっ……!!なんだこの威力は?!」
「ちぇいッwwwwww」
岩盤でも蹴りつけたような感触にびっくりしつつ、後退りした影男へ掌底を叩き込む。
「ぬぐぅっ!」
「もう一発行くぞwwwwww」
反撃の暇を与えず、魔力が満ちる右拳を、縦拳で顔にブチ込んだったったったwwwwww
渾身の一撃に盛大に吹き飛んだ影男が、けたたましい音を立てて壁に叩きつけられると、俺は少し痺れた手首を振った。マジ硬いんすよあいつwwwバッキバキwwwwグラップラーですわwwwww
「ぐっ、なかなかやるな貴様……」
「脳天直撃だったのに立てるとかwwwwww」
「今度は我の番だ」
影男は急加速して俺の眼前に躍り出る。見えない程ではないにしろ、かなりの俊敏さだった。顔目掛けて突き出されたナイフのような爪を紙一重で躱すと、背負投げの要領で投げ飛ばしてやった。
しかし、驚異的なバランス感覚で空中で態勢を整えて片腕で地を捉えた影男が、またしても飛び掛かってくる。
「絶対コケないネコチャンかな???」
「黙れっ!」
今度は両手足の爪を使った、回りながらの連続攻撃。鎧にカスッただけで火花が散った。
「やめてぇwwwこれ新品なのぉwwww小さな傷も気になっちゃうぅwwwwww」
「傷を付けたくないのなら装備するでないわ!!」
「それはそうwwwwwwwww」
攻め始めたら止まらない影男の猛攻を凌いでいる間、俺は延々と右脚に魔力を溜め続けている。
「クソッ!何故全て読まれてる?!」
「お前は所詮生まれたての仔猫って訳だwwww恵まれた性能に頼った単調な攻撃ばっかりだからなwwwwwwミルクでも飲んでろwwww」
俺も人の事言えなくね?と思ったけど、俺の場合は先人達が何千、何百年以上も賭けて積み重ねてきた技術をパクって使っているので年季が違うんだよなぁ。虎の威を全力で借りるカルラwwwwww
「我はっ!!ここで消えるわけにはいかんのだ!!」
──ガキィイッ!!
両手の爪を用いた一際強い一撃が俺の胸に突き立てられる。しかしジョーカーの硬度はそれをも阻み、ついに影男の動きを止める。
「生まれたタイミングが悪かったな。来世に期待しろやwwwwww」
相手の両手を弾くと、背後に周り首根っこを掴んで空中に放り投げる。
「何ッ?!」
「フィナーレだwww」
影男の真上に跳躍すると、魔力が極限まで充填された右足に稲妻が迸る。更に加速効果を付与する魔法陣を目の前に展開すると、影男へ思い切り蹴り込んだ。
「ラ゛イ゛ダ゛ーッ!!キ゛゛ェ゛゛ッ゛゛!!!!」
てつを風掛け声と共に魔法陣を通過した瞬間、とてつもない勢いで影男の胸へ右足がめり込み、溜め込まれた魔力を一気に爆発させる。
──ドギャァァァアアッ!!!!
「ぐぁぁぁああああああああッ!!!」
閃光と轟音が広間を駆け巡り、影男は床に激しく叩き付けられた。威力ヤベェwwwwww
「ふぃー」
粉塵が舞うそこへ着地して鎧を解除すると、ミルクティ少年が駆け寄ってきた。さっきより少し元気に見える。
「変なお兄ちゃん、すごいね!変なお兄ちゃんは、変だけどたまにカッコいいんだね!」
「それ褒めてねぇだろこのクソガキwwwwwwそれより、こいつどうやったら消えるんだ?」
床に叩き付けられて伸びている影男からはもう敵意が感じられないものの、未だ消滅する気配がない。徐々に崩壊していくのならそれでいいが。
「ねぇ、変なお兄ちゃん。このひと、消しちゃうの?」
「そりゃそうだろ。じゃなきゃ何のためにここまで来たのかwwww」
「そっか……」
ミルクティ少年は、何だか寂しそうに呟いた。
「ああぁあっ!!うわぁぁあっ!!」
「ヘイwwwどうしたんだお前wwwwリンドウ、何か分かったか?!」
「推測ではあるが、この帯状の印に使われる文字や紋章が一つの術式となって彼を精神から蝕んでいるそして、魔力が体内で膨大な量に膨れ上がっている」
「はかせ、ルキを助けてあげて」
「このままじゃルキが可哀想だわ!せっかく両親に会えたのに……!」
リンドウは少し考える仕草をした後、スッキーに向き直る。
「確か魔力遮断錠は君が持っていたと思うんだが、まだあるかな?スキアくん」
「ええ、こちらに」
「そんなんで抑えても解決しなさそうだけど、どうするんだ?」
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「まずは彼の膨大な魔力を外部に魔素として放出させる。そうすれば少しは、大人しくなるだろう……あとは、直接精神を蝕む何者かを追い出すしかないね」
「わかったからはよwww」
リンドウが投げ寄越した錠を受け取ると、俺の手が離れた一瞬でミルクティ少年は逃げ出してしまった。
既に禁呪が彼を覆い尽くすように肌を黒く塗りつぶしており、少年というよりは小さな悪魔といった感じになりつつある。
「う、うぐぁ……!あ゛ぁッ!」
「よーし、大人しく捕まれよwwwwwwステイwwwステイwwwwww」
「うぁ゛あ゛っ!!」
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ゴールキーパーの如く両手を広げた直後、悪魔ボーイが突進して来たwwwwいてぇwwwwww
「ごっほぁwwwふざけんなコイツwwww」
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「ルキが、ルキが化け物に……!!」
「いやぁああッ!!」
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「カルラくん、加減しないと彼が怪我をする。気を付けたまえ」
「わかってるけどwww手加減したら逃げられちゃうwwww」
「うぐぁぁあっ!!」
そうこうしてる内に、デビルボーイミルクくんの体は更に変化を始めた。
髪や爪は伸び、体を黒く染めていた文字が蠢いてまるで虎の柄のように模様を描く。
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「やっぱり多少の怪我は我慢してもらわないとな……ッ」
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「がぁぁ……ッ」
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やれやれだぜwwwwww
「リンドウ!次は?!」
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リンドウの手袋が青い光を帯びたかと思うと、頭上に魔法陣が出現した。科学者のくせにスピリチュアルな事言いやがってwww
そのまま陣に呑まれると、俺の周囲は静寂に包まれ、景色も一変した。
ハニーデビルボーイの精神世界には無事来られたようだった。
ゴシックっぽい黒い壁紙の円形広間に、木馬や大きなボール、積み木等が散乱したこの部屋が、心象風景を反映したものだと思った。
「ヘイボーイwww寝てないで起きろってばよwwww」
傍らに倒れているのを発見したので、ミルクティデビル少年を揺さぶっていると、虚空から声が響く。
「ほう、我が表に出る前にヒトと会うとはな」
辺りを見回していると、低い男の声がした。影の塊のようなそいつは次第に人の形を取り、俺の前に立ち塞がる。
「お前は誰だwwwホレの中のホレェ~wwwwってやつか?ハニー少年の中から追い出しに来てやったぜwww」
「ふん、ふざけた奴だ。この身体は我が器に相応しい、誰にも邪魔はさせぬ」
影男の容貌は、成長したミルクティボーイみたいな感じで、現実世界で変貌した姿が更に進んだような風に見える。
「だいたいお前何者なんだwww人の体に勝手に住み着くとか寄生虫かよwwww」
「我は禁呪より生み出されしこの者の影。宿主の心を喰らい、やがて一つになるのだ」
「なるほど分からんwwwとりあえずぶちのめして追い出してやるwwww」
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「へん、な……おにいちゃ……」
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「大層な演出だな」
「すげぇカッコいいっしょwww少年心にグッと来るべwwwwww」
言いながら、影男に一瞬で迫ると顎を左脚で蹴り上げた。続けて右足に魔力を充填すると、がら空きになった胴へもう一発叩き込む。
──ドゴォォオッ!!
「ぐっ……!!なんだこの威力は?!」
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「黙れっ!」
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「生まれたタイミングが悪かったな。来世に期待しろやwwwwww」
相手の両手を弾くと、背後に周り首根っこを掴んで空中に放り投げる。
「何ッ?!」
「フィナーレだwww」
影男の真上に跳躍すると、魔力が極限まで充填された右足に稲妻が迸る。更に加速効果を付与する魔法陣を目の前に展開すると、影男へ思い切り蹴り込んだ。
「ラ゛イ゛ダ゛ーッ!!キ゛゛ェ゛゛ッ゛゛!!!!」
てつを風掛け声と共に魔法陣を通過した瞬間、とてつもない勢いで影男の胸へ右足がめり込み、溜め込まれた魔力を一気に爆発させる。
──ドギャァァァアアッ!!!!
「ぐぁぁぁああああああああッ!!!」
閃光と轟音が広間を駆け巡り、影男は床に激しく叩き付けられた。威力ヤベェwwwwww
「ふぃー」
粉塵が舞うそこへ着地して鎧を解除すると、ミルクティ少年が駆け寄ってきた。さっきより少し元気に見える。
「変なお兄ちゃん、すごいね!変なお兄ちゃんは、変だけどたまにカッコいいんだね!」
「それ褒めてねぇだろこのクソガキwwwwwwそれより、こいつどうやったら消えるんだ?」
床に叩き付けられて伸びている影男からはもう敵意が感じられないものの、未だ消滅する気配がない。徐々に崩壊していくのならそれでいいが。
「ねぇ、変なお兄ちゃん。このひと、消しちゃうの?」
「そりゃそうだろ。じゃなきゃ何のためにここまで来たのかwwww」
「そっか……」
ミルクティ少年は、何だか寂しそうに呟いた。
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