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File.4

アウトだったわ

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カノンたんの鉄拳制裁ゴッドハンドクラッシャーで意識が無くなった俺が次に目を開けると、自室にタオル一枚の格好で転がされていた。歌舞伎町のホストでもここまでならんぞwwwwwwwww

「クソ……!ラッキースケベのオチにカノンたんばっかりエンカウントすんのなんとかしてもろてwwwwww」

「あっ、ご主人様起きたんだ~♡大丈夫そ?」

「おぼふwwwwww」

床で目を覚ますと、ベッドからシャルが覗き込んできた。ついさっき裸を目の当たりにした俺でも、彼女の格好は刺激がwwwwww着てる方が逆にエロいって何wwwwww

「だだだ、大丈夫大丈夫wwwとりあえず身体戻ったし、ギルド行かなきゃな」

「もしかしてWASSHOI取りに行くの?シャルも付いてっていい?」

「ダメですwww何故なら夜は魔物が強力になって危ない気がしなくもないような事を誰かが言ってた感じwwww」

「嘘だ~!ご主人様の意地悪!」

あからさまに不機嫌にさせてしまった。一人で全力疾走したほうが早いし、魔力駆動二輪とやらの運転のコツをまずは掴まないと誰かを乗せるのは危険だと思うんよな。
何せ俺wwwwww原付も乗れないのでwwwwww

「ご、ごめwwwわかったからwwwおっぱいで窒息させようとすんのやめてwwwwww」

「じゃあ、帰ったらシャルが一番に後ろ乗るからね♪約束だよ♡」

「オーケーwww我が命に替えてもwwww」

シャルの猛攻を躱しながら着替えて突破し外へ出ると、時刻は草木も眠るかもしれない時間帯。別荘周辺に住む野生生物の声や音が、澄んだ空気に響いて夜空に消えていく。

「たまには夜に出歩くのも悪くないかもなぁ。コンビニとか無いけど」

誰にともなく呟くと、軽く脚を解してから自身に強化を施した。
改造後から備わった肉体変化能力と、身体強化魔法とやらと併用した全力疾走を駆使すれば王都まで3分といったところだろう。

「じゃあ、さっと行くか」

地を踏みしめ、一気に駆け出す。なんか地面捲れた気がするけど気にしないwwwwww
新幹線と並べるのではないかと思う程の超加速で景色も何もあったものではないが、王都の門がすぐそこに見えてきた。

「レッツゴーwwwハニーザハウスwww到着ララwwwwww」

飛び上がってから着地と同時にブレーキをかけ、コナンOPのスタイリッシュ歩美ちゃんポーズでゴールwwwwww

夜の王都は流石に静かで、街灯以外だと酒場か宿屋の看板くらいしか照らされていない。見回りの騎士達も何人か見掛けたが、街は平穏そのものだ。

「ギルドが年中無休ってマジなんだなwww内勤の労働環境悪そうwwww」

「そんなことはない。何故ならおじさんはブラック企業が嫌いだからです」

散策気分で到着したギルドの前で、紫煙を燻らせるギルマスのおじさんがそう返してきた。

「何してんのwww」

「サボりがてら散歩してたんだがよ、中で面白い光景見ちゃってから戻り辛くて」

「どういう事なのwwwwww」

そっと扉を開けると、その意味はすぐに分かった。

テーブル席の一番端の目立たない席で、タカトがリアナちゃんに膝枕しているのだった。落ち着かないのか、キョロキョロと周りの様子を伺っている。

「ぶっふぅぅぅうううううwwwwwwマジモンのロリコンやんけwwwwwww真夜中にwww少女をwww膝枕とかwwwwww」

「な?面白いだろ」

こんな面白い光景、そりゃ邪魔出来ない。むしろ出来ないというか、万全の態勢で邪魔をしにいきたい。
俺はすぐにプランを練った。
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