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わっしょい
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広大な森であっても出会すには少し多い気がする魔物の数に、魔王の封印が少しずつ弱まっているのを感じさせられつつ、手当り次第に討伐していく。
「なんか疲れてきたなwww癒しが欲しいwwww」
「ご主人様♡シャルがハグしてあげよっか?」
「サキュバス!場にそぐわないふしだらな事をするな!」
「ハグだけですぅー、ふしだらじゃないですぅー」
「信用ならん……」
「ぐへへwwwwwwもれなくおっぱいが当たるので不健全ではありますなwwwフォカヌゥwwwwww」
そんなことを言いつつ、丁度いい感じの切り株に腰を下ろした。
「二人とも、どんくらい倒した?俺は二十くらいだけど」
「私は十六だ」
「シャルは十七!エルフの負け~!」
「この……っ」
他の参加者はどの程度倒したのか気になるところだが、純粋な人数差でも負ける気がしない。
この辺に出てくる魔物も居なくなったので、ポイントを変更しなければ。
「いい感じだな。これならあのワッショイとかいうふざけた名前の景品も手に入りそうだwwwもっと倒しに行くぞwww」
「はーい!」
「次で巻き返してくれるっ」
それぞれの意気込みも新たに、俺達は更に奥まで足を踏み入れようとした時だった。
「あ、カルラ。どうだ?調子は」
「タカティーヌwwww使い魔出してないけどどうしたんだよ?」
何だか疲れた顔をしたタカトが後方から声をかけてきた。普段のやる気のなさそうな雰囲気に輪を掛けてだるそうに見えるwww働けwwww
「あんま使い魔出したくねぇんだよな。うるせぇから」
「うるさい使い魔とはwww興味があるwww見せてくれよwwwwラッパ吹いてたりすんのかなwwwwww」
「すぐ引っ込めるからな……。来い【ラファエル】」
マスタータカトの手の甲にある契約紋が淡く輝くと、金色の魔法陣が展開される。名前で分かるように、恐らくは天使だ。
その神々しい輝きに身を包んだシルエットは徐々に輪郭を現し、ついにその光が弾けて俺達の前に顕現した。
「どーもー!ラファエルちゃんでーっす!きゃるるん!」
「うわ……」
「うわ……」
「うわ……」
「三人で同じリアクションすんな」
たしかにうるさいのもあるが、天使というには威厳も何も感じられない言動、整った顔の造形はさすが天使といった風貌に、金髪の巻髪、そして服装はミニスカナースだった。
誰に刺すのか、巨大な注射器まで装備しておられるwwwwww
「タカトきゅんが久しぶりに呼んでくれたと思ったら周りのお友達に引かれてる?!悲しい~!えーん!」
「な、うるさいだろ。だから武具化召喚で一人でやってたんだけど」
「おいサキュバス、貴様と少しキャラ被ってないか?」
「被ってないもん!」
「心中お察ししますwwwwwwwww」
タカト自身の成績は三十二体の討伐という記録を叩き出して居るが、本人はバテてしまったので休憩するのだそう。
ラファエルのもつ注射器は、疲れや痛み等を直接吸い出せるものらしいが、本人と居るだけで疲れてて笑ったwwwwww
タカトの使い魔であるラファエルさんは、相当本人を気に入っているらしく、子犬のようにタカトの周りを楽しそうに着いて回る。
「ねぇねぇ!せっかく呼んでくれたんだし、デートしよデート!お姉さんがリードしてあげるからさぁ~!」
「ええい、鬱陶しい!帰れ!」
「ひっどーい!森なんだしピクニックし 」
言葉半ばで、ラファエルさんの召喚は解除された。
ほんとにすぐ引っ込めててクソワロタwwwwww
「……はぁ。まぁ、こういうことだ」
「でも天使なんてすげぇじゃんwww戦闘には役立つんだろ?」
「まぁな。常時回復が掛かる盾と、ラファエルの魔力で創り出された翼で機動力も上がる」
「それはなんというか……直接召喚するより、強そうだな」
「たしかに~♡」
苦笑いするタカトは切り株にどかりと腰を下ろすと、頭を掻きながら呟いた。
「あいつは元々人間が好きで、ある程度の素質がある奴の呼び出しと契約には応じてきたらしいが、あの性格のせいで契約破棄されまくってきたんだとさ」
「お人好しのタカッティには契約破棄する非情さがなかったということでwww」
「かもな。とりあえず疲れたし、それなりに数は討伐したから俺は降りる。頑張れよ」
タカトは手をひらひらと振ると、転移結晶を手にした。
使い魔と契約主の在り方は人それぞれだと、しみじみと思う。俺についてきてくれるこの二人は丁重に扱わなくてはwwwwww
「じゃあ、頑張れよ」
「お前の死は無駄にしないwww絶対にWASSHOIは手に入れるからなwwww」
「勝手に殺すな」
──ガサッ!
そう言って結晶を砕こうとした直後、物陰から何者かが飛び出してきた。
ちょっと前のポケモンかよwwwwww
「タ、タカトさん!あの……!」
「お前は……!?」
突如飛び出してきたその人物は、黒髪ポニテ眼鏡の女子だった。群青色の瞳をもつそのおにゃのこは、青い法衣っぽい装いに長杖を持っており、見るからに魔法使いって感じの見た目だ。
傍らには使い魔であると思われる、小さな鳥型の魔物が滞空している。
「た、たまたまお見かけしたので、ついお声をかけてしまいました……!」
タカトを見つめる表情は熱っぽいものがあり、何となく事情は察した。リア充しね。
「タカトきゅんwwwwwwこのおなごはお主の事を好いておると見て間違いないでござるよwwwwww数多のギャルゲーをやり込んだ拙者見破ったでござるなりよwwwwwww」
「お前いきなり何言ってんだよ」
「な、は?えっ、すっすすす……好きとかそんな……あのっ」
ここはせめてフラグを自覚させてやろうと思い、俺は優しさだけで目の前の女の子の感情を代弁した。リア充は爆ぜろ。
タカト本人はあっけらかんとしているが、魔法少女(仮)ちゃんは動揺と羞恥に顔を赤く染めながら俺を睨んできた。
その眼差しwww嫌いじゃないわwwww
「こいつは【リアナ・アルジャンスィ】って言って、過去に何度かパーティ組んで依頼こなしてた仲だ。久しぶりだな」
俺の親切心溢れるアドバイス(大嘘)の甲斐あって、タカトがリアナちゃんの紹介をしてくれた。
「お、お久しぶりです……最近お見かけしてもすぐ何処かへ行かれてしまうし、さ、先程の綺麗な女性は……あの……」
「ラファエルさんのこと彼女か何かだと思われてるぞwwwwww」
「冗談きっつ。そんな事ねぇから、勘違いしないでくれよ?リアナ」
「そ、そう……なんですか。わかりました」
リアナちゃんは安心したように溜息を小さく吐き、俺には見向きもせず話題を変える。
「この後、お時間ありますか?良かったらお祭りを一緒に見て、回りたいなぁ……なんて……」
「ん?あぁ、まぁいいけど」
「デートだデート♡シャルもご主人様とデートしたーい♡」
「自重しろサキュバス」
「イベントを抜け出してwwwwデートしようとしてる奴がいたんですよぉ~wwwwwwなーーーにィ?ヤッちまったなぁwwww男は黙ってwwwオープンセックスwwwww男は黙ってwwwwwwオープンワールドワイドセックスwwwwwwwww」
タカト以外には全く興味がありませんムーブをしているリアナちゃんは、とにかく必死なんだろう等と思いつつ、シャルの発言と俺のクールポコでまたしても彼女は赤面するのだった。
「な、なんなんですかっ!?からかわないでください!あまりにも下品です!!」
「すまんwww応援しようと思ってwwwww二人で楽しんできてくださいwwwライバルが減ればWASSHOIにも近付くってもんだしwww」
「リアナすまん、コイツこんなんでも勇者なんだよ。
お前、さっさと討伐数稼がないと負けるぞ」
リアナちゃんがマジギレしてたので、俺達はポイントを移動すべく二人の元をそそくさと離れた。
クールポコは本来二人でやるものなので、今度バビさん辺りに打診してみようと思う。
「どこも狩り尽くされてきた感出てきたなwwwリア充からかって遊んでる場合じゃなかったwwww」
「そうだぞ、カルラ。それに森の中とは言え、あんなはしたない言葉を発するのも関心しない」
「ご主人様は二人の仲を取り持とうとしてたんだよ~、優しいね♡」
「まぁ俺、自称恋のキューピットですしwww」
「あんな傍迷惑なキューピットが居てたまるか。二人が可哀想ではないか」
獲物を求めてさらに奥へ進みながらそんな会話をしていると、次はリリィちゃんとヴァン(おおかみのすがた)が少し先に見えた。
「なんか疲れてきたなwww癒しが欲しいwwww」
「ご主人様♡シャルがハグしてあげよっか?」
「サキュバス!場にそぐわないふしだらな事をするな!」
「ハグだけですぅー、ふしだらじゃないですぅー」
「信用ならん……」
「ぐへへwwwwwwもれなくおっぱいが当たるので不健全ではありますなwwwフォカヌゥwwwwww」
そんなことを言いつつ、丁度いい感じの切り株に腰を下ろした。
「二人とも、どんくらい倒した?俺は二十くらいだけど」
「私は十六だ」
「シャルは十七!エルフの負け~!」
「この……っ」
他の参加者はどの程度倒したのか気になるところだが、純粋な人数差でも負ける気がしない。
この辺に出てくる魔物も居なくなったので、ポイントを変更しなければ。
「いい感じだな。これならあのワッショイとかいうふざけた名前の景品も手に入りそうだwwwもっと倒しに行くぞwww」
「はーい!」
「次で巻き返してくれるっ」
それぞれの意気込みも新たに、俺達は更に奥まで足を踏み入れようとした時だった。
「あ、カルラ。どうだ?調子は」
「タカティーヌwwww使い魔出してないけどどうしたんだよ?」
何だか疲れた顔をしたタカトが後方から声をかけてきた。普段のやる気のなさそうな雰囲気に輪を掛けてだるそうに見えるwww働けwwww
「あんま使い魔出したくねぇんだよな。うるせぇから」
「うるさい使い魔とはwww興味があるwww見せてくれよwwwwラッパ吹いてたりすんのかなwwwwww」
「すぐ引っ込めるからな……。来い【ラファエル】」
マスタータカトの手の甲にある契約紋が淡く輝くと、金色の魔法陣が展開される。名前で分かるように、恐らくは天使だ。
その神々しい輝きに身を包んだシルエットは徐々に輪郭を現し、ついにその光が弾けて俺達の前に顕現した。
「どーもー!ラファエルちゃんでーっす!きゃるるん!」
「うわ……」
「うわ……」
「うわ……」
「三人で同じリアクションすんな」
たしかにうるさいのもあるが、天使というには威厳も何も感じられない言動、整った顔の造形はさすが天使といった風貌に、金髪の巻髪、そして服装はミニスカナースだった。
誰に刺すのか、巨大な注射器まで装備しておられるwwwwww
「タカトきゅんが久しぶりに呼んでくれたと思ったら周りのお友達に引かれてる?!悲しい~!えーん!」
「な、うるさいだろ。だから武具化召喚で一人でやってたんだけど」
「おいサキュバス、貴様と少しキャラ被ってないか?」
「被ってないもん!」
「心中お察ししますwwwwwwwww」
タカト自身の成績は三十二体の討伐という記録を叩き出して居るが、本人はバテてしまったので休憩するのだそう。
ラファエルのもつ注射器は、疲れや痛み等を直接吸い出せるものらしいが、本人と居るだけで疲れてて笑ったwwwwww
タカトの使い魔であるラファエルさんは、相当本人を気に入っているらしく、子犬のようにタカトの周りを楽しそうに着いて回る。
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「でも天使なんてすげぇじゃんwww戦闘には役立つんだろ?」
「まぁな。常時回復が掛かる盾と、ラファエルの魔力で創り出された翼で機動力も上がる」
「それはなんというか……直接召喚するより、強そうだな」
「たしかに~♡」
苦笑いするタカトは切り株にどかりと腰を下ろすと、頭を掻きながら呟いた。
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「かもな。とりあえず疲れたし、それなりに数は討伐したから俺は降りる。頑張れよ」
タカトは手をひらひらと振ると、転移結晶を手にした。
使い魔と契約主の在り方は人それぞれだと、しみじみと思う。俺についてきてくれるこの二人は丁重に扱わなくてはwwwwww
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「勝手に殺すな」
──ガサッ!
そう言って結晶を砕こうとした直後、物陰から何者かが飛び出してきた。
ちょっと前のポケモンかよwwwwww
「タ、タカトさん!あの……!」
「お前は……!?」
突如飛び出してきたその人物は、黒髪ポニテ眼鏡の女子だった。群青色の瞳をもつそのおにゃのこは、青い法衣っぽい装いに長杖を持っており、見るからに魔法使いって感じの見た目だ。
傍らには使い魔であると思われる、小さな鳥型の魔物が滞空している。
「た、たまたまお見かけしたので、ついお声をかけてしまいました……!」
タカトを見つめる表情は熱っぽいものがあり、何となく事情は察した。リア充しね。
「タカトきゅんwwwwwwこのおなごはお主の事を好いておると見て間違いないでござるよwwwwww数多のギャルゲーをやり込んだ拙者見破ったでござるなりよwwwwwww」
「お前いきなり何言ってんだよ」
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タカト本人はあっけらかんとしているが、魔法少女(仮)ちゃんは動揺と羞恥に顔を赤く染めながら俺を睨んできた。
その眼差しwww嫌いじゃないわwwww
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俺の親切心溢れるアドバイス(大嘘)の甲斐あって、タカトがリアナちゃんの紹介をしてくれた。
「お、お久しぶりです……最近お見かけしてもすぐ何処かへ行かれてしまうし、さ、先程の綺麗な女性は……あの……」
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「冗談きっつ。そんな事ねぇから、勘違いしないでくれよ?リアナ」
「そ、そう……なんですか。わかりました」
リアナちゃんは安心したように溜息を小さく吐き、俺には見向きもせず話題を変える。
「この後、お時間ありますか?良かったらお祭りを一緒に見て、回りたいなぁ……なんて……」
「ん?あぁ、まぁいいけど」
「デートだデート♡シャルもご主人様とデートしたーい♡」
「自重しろサキュバス」
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タカト以外には全く興味がありませんムーブをしているリアナちゃんは、とにかく必死なんだろう等と思いつつ、シャルの発言と俺のクールポコでまたしても彼女は赤面するのだった。
「な、なんなんですかっ!?からかわないでください!あまりにも下品です!!」
「すまんwww応援しようと思ってwwwww二人で楽しんできてくださいwwwライバルが減ればWASSHOIにも近付くってもんだしwww」
「リアナすまん、コイツこんなんでも勇者なんだよ。
お前、さっさと討伐数稼がないと負けるぞ」
リアナちゃんがマジギレしてたので、俺達はポイントを移動すべく二人の元をそそくさと離れた。
クールポコは本来二人でやるものなので、今度バビさん辺りに打診してみようと思う。
「どこも狩り尽くされてきた感出てきたなwwwリア充からかって遊んでる場合じゃなかったwwww」
「そうだぞ、カルラ。それに森の中とは言え、あんなはしたない言葉を発するのも関心しない」
「ご主人様は二人の仲を取り持とうとしてたんだよ~、優しいね♡」
「まぁ俺、自称恋のキューピットですしwww」
「あんな傍迷惑なキューピットが居てたまるか。二人が可哀想ではないか」
獲物を求めてさらに奥へ進みながらそんな会話をしていると、次はリリィちゃんとヴァン(おおかみのすがた)が少し先に見えた。
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