29 / 132
File_2
吸血鬼の館
しおりを挟む
空中でクロウルジョーラと対峙すると、俺は拳に魔力を纏わせて構えた。魔法は殆ど勉強してないけど、魔力の行使は感覚で分かる。
レムレス細胞珠が活性化して、体にそのエネルギーが循環していくのが感じられた。
「初めての空中戦なので御手柔らかおっぱいでよろしくおねがいしますwwwwww」
「ギェエエ!!」
「メスなのかなwww」
どちらにしても対象物が槍みたいな嘴で突貫してきたので、身を翻して真下に潜り込み、アッパーをお見舞いしてみる。
──バコォオッ!!
「続けてオラァ!!www」
更に、姿勢を崩したクロウルジョーラの側頭部を殴り付けて地面に叩き落とした。
「今デース!ヤルノデース!」
「なんでカタコトなんだよっ。魔装具【アンサラー】!!」
「いきましょう、タカト!【紅龍】!」
カノンさんはゴリゴリ格闘魔装具、タカトは白銀の剣身に美しい金の装飾の長剣を呼び出した。なんか勇者っぽくてイイネ押したい。
墜落したクロウルジョーラはすぐさま起き上がり、大きな翼を羽撃かせ周囲に突風を巻き起こしながら甲高い声を上げる。
「ここでぼくは高みの見物をしつつ魔力の使い方を色々試して見ようと思いますwwwまずは両掌に集めましてwww」
クロウルジョーラの発達した前腕から繰り出される横薙ぎの一撃は、真空波を生み出して二人の動きを牽制している。
それでも、二人共流石に実力は折り紙付き。クロウルジョーラが飛び立つ隙を与えない。
「両掌に集めた魔力を一つにいたしましてwwww」
「あいついつまで浮かんでるつもりだよ!」
「カルラ!何してるの?!」
二人の非難がwww俺の心に突き刺さるのを感じながらwww憧れのあの技を再現いたしますwww
「か~め~は~め~www」
「え、何?亀?」
「マジかよあいつ!真面目にやれ!うおっ」
俺の奇行に気を取られるあまり、クロウルジョーラが再び飛び上がり、こっちに猛スピードで迫る。けれど焦る事はない。発射準備オッケェェエイwwwwww
「波ァァァアアアアッ!!!!」
十分に集めた魔力の塊を、ドリルくちばしよろしく高速回転しながら襲いかかるクロウルジョーラ目掛けて両手から一気に放出したったwwwwwwwww
──ドギャァァァアアッ!!!!
フォーム、掛け声(CV.野沢雅子)、威力の調節、全てが万全な状態で放たれた俺の一撃は、周囲を一瞬閃光で埋め尽くし、直後に爆発を引き起こした。
「長年の夢が叶った……!毎日練習した甲斐がありました……!みんなありがとう!!」
「バカかお前!!死んだらどうすんだよ!巻き込まれるとこだったぞ!」
「そうよ、もうちょっと考えてやりなさいよ」
「でぇしょうぶだ、ドラゴンボールで生き返ぇれ痛い!」
直後に、二人から頭を叩かれた。遅れて、竜胆とイヴてゃも合流してきた。
「カルラくん、ご苦労だったね。羽毛や骨はあまり無事では無さそうだが、切り開いて調べるには概ね使えそうだよ」
「みんな、おつかれ」
「イヴっち聞いてくれよ、この二人が俺を悪者扱いするんだwwww」
「かわいそう、よしよし」
年下から労われるのン゛ッ゛ギモ゛ヂィ゛イ゛等と思いつつ、話題はさっきのアルカードとかいう奴のお誘いの件に。
「さて、目的は達した訳だが先程の人物の誘いには乗るのかな?私としてはあまりお勧め出来ないが」
「どうする?カルラ」
「面白そうだし行くしかないべwww罠だったとしても相手は一人、数の暴力でなんとかなるなるwww」
「なるなる」
「楽観的過ぎじゃねぇか……?」
何やかんやで行くことになったので先にクロウルジョーラの解体を済ませると、タカトには素材を分けてやり、先にあるというアルカードの館を目指した。
「それにしても、あのクロウルジョーラは何だったのかしら。魔物が進化するなんて聞いたことないけど」
「俺も初耳だな。ポケモンかよ」
「ヤミカラスがドンカラス的なwww」
「どんから?」
「わからないが、興味深い研究対象になったよ。原種との実物比較もしたいところだが」
皆で話しながら進むこと30分、それらしき建造物が見えてきた。岸壁を掘削してつくられたようなそれの手前に差し掛かったところで、何者かの気配を感じて俺は歩みを止めた。
「誰かいる。お、おおおなごですぞタカト殿www」
「はしゃぐな」
「止まれです。人間ども」
何処からともなく浮遊して現れたそいつは、ゴスロリ服に見を包んだ金髪ハーフツイン美少女でした。金色のヤミちゃんみたい。しかも浮いてるからスカートの中見えそうwww
おい見ろよ!すげぇぜこれぇ!(稲川淳二並感)
「わ、私達はアルカード?さんに呼ばれてここに来たわ。怪しいものじゃないわよ」
「お兄様が人間如きを招くなんてありえないです」
「嘘じゃない」
一体でウン十万しそうなダッチワイフみたいに綺麗な顔を僅かに顰めながら、ゴスロリちゃんが右手に紫色の魔力で作られた魔法陣を展開して警戒の色を強めた。
「ならば確認してきたらいい。それが手っ取り早くて助かるのだが」
「ふざけんなです。なんでリリィがそんなことしなきゃいけないですか」
「まぁまぁ落ち着いてwwwとりあえず君もさ、その……ほら、今履いてるパンツと同じ色の魔法陣なんて物騒でエッチなもの収めてもらってwwww」
「リリィのパ……っ?!このクズがッ!!」
──ドガァアッ!!
なんか怒って撃ってきたwwww異世界女子怖すぎwwwww
「ひぇえwwwwww」
「もう許さないです!ここで殺すです!」
「バカ!何で煽るようなこと言ったんだよ?!」
「サイッテー……」
擁護の声が上がらず、何故か俺だけが攻撃される運びになりました。解せぬ。
飛んでくる魔法の槍を必死で避けていると、館からアルカードが出てきた。
「リリィ、何遊んでんだ?」
「お兄様ぁ♡酷いんですこのクソ人間共。特にあの金髪がリリィのパンツを覗いて来たんですぅ」
「あ?テメェ何してくれてんだ」
「うぇいwwwちょっと待ってwwwスカートで宙に浮いてたら見えるのは仕方ない事だと思いますやろwwwねぇお兄様wwww」
「テメェにお兄様と呼ばれる筋合いはねぇ。とりあえずリリィ、落ち着け」
「お兄様に免じて、ここは引いてあげるです」
なんとか紫パンツヤミちゃんことリリィちゃんの怒りも表面上は収まったところで、俺達は館に招き入れられた。
ふたりきりでここで暮らしているらしい。
美術品の数々や巨大なシャンデリア、赤と金で彩られた内装は貴族っぽい印象を受けた。
館の中を入って左にある応接間のような部屋に通された俺達は、リリィちゃんが淹れてくれた紅茶でおもてなしされたわけだが、何故か俺のだけドス黒いものだったので飲むのはやめといた。
「こうちゃ美味しい」
「確かにイヴっちのは美味しそうだな……」
「まずはよく来てくれた。俺は【ヴァン・H・アルカード】、一応魔王七刃将【暴食のアルカード】として今までやってきたが、まぁ、そんな肩書はもう捨てたから気にすんな」
「捨てたからと言って簡単に抜けれるものだとは思えないが、単刀直入に聴こうか。目的は何かな」
竜胆がそう訊ねると、アルカードは足を組み直してリリィちゃんの頭に手をポン、と乗せた。
「妹を預かってくれねぇか。んで俺を王都に連れて行け」
「ど、どういう事なの?」
「怪しすぎる。目的も結局わかんねぇし」
「まずは聞け。俺は魔王軍を抜けて人間側に付くことにした。けど、俺一人でそんな事言って人間が素直に信じないだろ?
けど、勇者が『危険は無い』と言えば多少は受け入れてくれるかもしれねぇ。妹を人質に取られてるとでも言えば尚更だ」
「そこまでして人間に加担する理由は?」
「リリィを人質だなんて……ひどいですお兄様」
今のところコイツを信用出来る要素は殆ど無いが、オルドラと揉めてたのも目の当たりにしている。
一先ず話は続けて貰うことにした。
レムレス細胞珠が活性化して、体にそのエネルギーが循環していくのが感じられた。
「初めての空中戦なので御手柔らかおっぱいでよろしくおねがいしますwwwwww」
「ギェエエ!!」
「メスなのかなwww」
どちらにしても対象物が槍みたいな嘴で突貫してきたので、身を翻して真下に潜り込み、アッパーをお見舞いしてみる。
──バコォオッ!!
「続けてオラァ!!www」
更に、姿勢を崩したクロウルジョーラの側頭部を殴り付けて地面に叩き落とした。
「今デース!ヤルノデース!」
「なんでカタコトなんだよっ。魔装具【アンサラー】!!」
「いきましょう、タカト!【紅龍】!」
カノンさんはゴリゴリ格闘魔装具、タカトは白銀の剣身に美しい金の装飾の長剣を呼び出した。なんか勇者っぽくてイイネ押したい。
墜落したクロウルジョーラはすぐさま起き上がり、大きな翼を羽撃かせ周囲に突風を巻き起こしながら甲高い声を上げる。
「ここでぼくは高みの見物をしつつ魔力の使い方を色々試して見ようと思いますwwwまずは両掌に集めましてwww」
クロウルジョーラの発達した前腕から繰り出される横薙ぎの一撃は、真空波を生み出して二人の動きを牽制している。
それでも、二人共流石に実力は折り紙付き。クロウルジョーラが飛び立つ隙を与えない。
「両掌に集めた魔力を一つにいたしましてwwww」
「あいついつまで浮かんでるつもりだよ!」
「カルラ!何してるの?!」
二人の非難がwww俺の心に突き刺さるのを感じながらwww憧れのあの技を再現いたしますwww
「か~め~は~め~www」
「え、何?亀?」
「マジかよあいつ!真面目にやれ!うおっ」
俺の奇行に気を取られるあまり、クロウルジョーラが再び飛び上がり、こっちに猛スピードで迫る。けれど焦る事はない。発射準備オッケェェエイwwwwww
「波ァァァアアアアッ!!!!」
十分に集めた魔力の塊を、ドリルくちばしよろしく高速回転しながら襲いかかるクロウルジョーラ目掛けて両手から一気に放出したったwwwwwwwww
──ドギャァァァアアッ!!!!
フォーム、掛け声(CV.野沢雅子)、威力の調節、全てが万全な状態で放たれた俺の一撃は、周囲を一瞬閃光で埋め尽くし、直後に爆発を引き起こした。
「長年の夢が叶った……!毎日練習した甲斐がありました……!みんなありがとう!!」
「バカかお前!!死んだらどうすんだよ!巻き込まれるとこだったぞ!」
「そうよ、もうちょっと考えてやりなさいよ」
「でぇしょうぶだ、ドラゴンボールで生き返ぇれ痛い!」
直後に、二人から頭を叩かれた。遅れて、竜胆とイヴてゃも合流してきた。
「カルラくん、ご苦労だったね。羽毛や骨はあまり無事では無さそうだが、切り開いて調べるには概ね使えそうだよ」
「みんな、おつかれ」
「イヴっち聞いてくれよ、この二人が俺を悪者扱いするんだwwww」
「かわいそう、よしよし」
年下から労われるのン゛ッ゛ギモ゛ヂィ゛イ゛等と思いつつ、話題はさっきのアルカードとかいう奴のお誘いの件に。
「さて、目的は達した訳だが先程の人物の誘いには乗るのかな?私としてはあまりお勧め出来ないが」
「どうする?カルラ」
「面白そうだし行くしかないべwww罠だったとしても相手は一人、数の暴力でなんとかなるなるwww」
「なるなる」
「楽観的過ぎじゃねぇか……?」
何やかんやで行くことになったので先にクロウルジョーラの解体を済ませると、タカトには素材を分けてやり、先にあるというアルカードの館を目指した。
「それにしても、あのクロウルジョーラは何だったのかしら。魔物が進化するなんて聞いたことないけど」
「俺も初耳だな。ポケモンかよ」
「ヤミカラスがドンカラス的なwww」
「どんから?」
「わからないが、興味深い研究対象になったよ。原種との実物比較もしたいところだが」
皆で話しながら進むこと30分、それらしき建造物が見えてきた。岸壁を掘削してつくられたようなそれの手前に差し掛かったところで、何者かの気配を感じて俺は歩みを止めた。
「誰かいる。お、おおおなごですぞタカト殿www」
「はしゃぐな」
「止まれです。人間ども」
何処からともなく浮遊して現れたそいつは、ゴスロリ服に見を包んだ金髪ハーフツイン美少女でした。金色のヤミちゃんみたい。しかも浮いてるからスカートの中見えそうwww
おい見ろよ!すげぇぜこれぇ!(稲川淳二並感)
「わ、私達はアルカード?さんに呼ばれてここに来たわ。怪しいものじゃないわよ」
「お兄様が人間如きを招くなんてありえないです」
「嘘じゃない」
一体でウン十万しそうなダッチワイフみたいに綺麗な顔を僅かに顰めながら、ゴスロリちゃんが右手に紫色の魔力で作られた魔法陣を展開して警戒の色を強めた。
「ならば確認してきたらいい。それが手っ取り早くて助かるのだが」
「ふざけんなです。なんでリリィがそんなことしなきゃいけないですか」
「まぁまぁ落ち着いてwwwとりあえず君もさ、その……ほら、今履いてるパンツと同じ色の魔法陣なんて物騒でエッチなもの収めてもらってwwww」
「リリィのパ……っ?!このクズがッ!!」
──ドガァアッ!!
なんか怒って撃ってきたwwww異世界女子怖すぎwwwww
「ひぇえwwwwww」
「もう許さないです!ここで殺すです!」
「バカ!何で煽るようなこと言ったんだよ?!」
「サイッテー……」
擁護の声が上がらず、何故か俺だけが攻撃される運びになりました。解せぬ。
飛んでくる魔法の槍を必死で避けていると、館からアルカードが出てきた。
「リリィ、何遊んでんだ?」
「お兄様ぁ♡酷いんですこのクソ人間共。特にあの金髪がリリィのパンツを覗いて来たんですぅ」
「あ?テメェ何してくれてんだ」
「うぇいwwwちょっと待ってwwwスカートで宙に浮いてたら見えるのは仕方ない事だと思いますやろwwwねぇお兄様wwww」
「テメェにお兄様と呼ばれる筋合いはねぇ。とりあえずリリィ、落ち着け」
「お兄様に免じて、ここは引いてあげるです」
なんとか紫パンツヤミちゃんことリリィちゃんの怒りも表面上は収まったところで、俺達は館に招き入れられた。
ふたりきりでここで暮らしているらしい。
美術品の数々や巨大なシャンデリア、赤と金で彩られた内装は貴族っぽい印象を受けた。
館の中を入って左にある応接間のような部屋に通された俺達は、リリィちゃんが淹れてくれた紅茶でおもてなしされたわけだが、何故か俺のだけドス黒いものだったので飲むのはやめといた。
「こうちゃ美味しい」
「確かにイヴっちのは美味しそうだな……」
「まずはよく来てくれた。俺は【ヴァン・H・アルカード】、一応魔王七刃将【暴食のアルカード】として今までやってきたが、まぁ、そんな肩書はもう捨てたから気にすんな」
「捨てたからと言って簡単に抜けれるものだとは思えないが、単刀直入に聴こうか。目的は何かな」
竜胆がそう訊ねると、アルカードは足を組み直してリリィちゃんの頭に手をポン、と乗せた。
「妹を預かってくれねぇか。んで俺を王都に連れて行け」
「ど、どういう事なの?」
「怪しすぎる。目的も結局わかんねぇし」
「まずは聞け。俺は魔王軍を抜けて人間側に付くことにした。けど、俺一人でそんな事言って人間が素直に信じないだろ?
けど、勇者が『危険は無い』と言えば多少は受け入れてくれるかもしれねぇ。妹を人質に取られてるとでも言えば尚更だ」
「そこまでして人間に加担する理由は?」
「リリィを人質だなんて……ひどいですお兄様」
今のところコイツを信用出来る要素は殆ど無いが、オルドラと揉めてたのも目の当たりにしている。
一先ず話は続けて貰うことにした。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
家に住み着いている妖精に愚痴ったら、国が滅びました
猿喰 森繁 (さるばみ もりしげ)
ファンタジー
【書籍化決定しました!】
11月中旬刊行予定です。
これも多くの方が、お気に入り登録してくださったおかげです
ありがとうございます。
【あらすじ】
精霊の加護なくして魔法は使えない。
私は、生まれながらにして、加護を受けることが出来なかった。
加護なしは、周りに不幸をもたらすと言われ、家族だけでなく、使用人たちからも虐げられていた。
王子からも婚約を破棄されてしまい、これからどうしたらいいのか、友人の屋敷妖精に愚痴ったら、隣の国に知り合いがいるということで、私は夜逃げをすることにした。
まさか、屋敷妖精の一声で、精霊の信頼がなくなり、国が滅ぶことになるとは、思いもしなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる