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異世界のマイホーム

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砕けた鎧から、赤髪の美人が生まれましたwwwwwwこれが令和の桃太郎なんやでwwwwww桃太郎全然関係無いけどwwwwww

「う、ぐ……なんて威力……っ」

「流石は副団長を務めるだけあるな、あの一撃を耐えきるとは驚いた。恐らく胸の脂肪が何かこういい感じに衝撃を分散したというわけですなwwwwww」

「そ、そんなわけあるかっ」

リヒテンシュタイン殿の苦悶の表情はそそられるものがあります。くっ殺みがあるっていうのかなwww
アメジストのような紫の瞳は猫目気味で、真紅の髪も相まって気の強そうな見た目、そしてなんと言ってもこのボデェー!!(ジャパネット並感)

ひとまず手を差し伸べて副団長さんを立たせると、お城の皆様と唯我崎、イヴがこちらまでやってきた。

そして大臣ちゃんが開口一番、副団長を怒鳴り付けた。

「やってくれたな!!所詮は団長殿のコネ入隊のお飾りの貴様に、こんな大役を任せるんじゃなかった!!」

「も、申し訳御座いません!!」

これからこっぴどく罵倒されるのかと思うと少し可哀想だし、何より大臣の人柄にイラッと来た。ここは一言言ってやらないと。

「おい、いい加減……」

「いい加減にしたまえ。貴方は私の誇る最高傑作にケチを付ける気かな?勝って当然だろう何故なら、私の研究成果なのだから」

「うっ、そ、そんなつもりは……」

「大臣、健闘してくれたリヒテンシュタインにもそれは失礼というものだ」

なんか持っていかれた。それはさておき、王様も大臣ちゃんを嗜めつつ、現在は場所を移して円卓テーブルのある会議室っぽい部屋です。
メンバーは王様と妃、王子と姫、俺達3人。ロングスカートのメイドさんに紅茶を淹れてもらいながら、改めて今後の方針を決める話し合いをするんだとか。

「約束通り、暫くの拠点として王都の外れにある別荘を貸し与えさせてもらう。それからこの世界の案内役も兼ねて……」

そこで区切ると、王様の目配せでメイドさんが扉を開いた。するとそこには、先程の巨乳副団長が。

「我が王国騎士団の副団長、【カノン・リヒテンシュタイン】を旅の共に加えて欲しい」

「カノン、よろしく頼みますよ」

「お姉ちゃんがんばれー!」

「頑張って!」

王族総出で応援されるカノンさんは、先程の敗北もあってか緊張と気まずさの入り交じった表情で中へ一歩足を踏み入れ、俯いてしまった。

「よ、よろしくお願い致します……」

「彼女は魔法の知識も豊富だし、各地への遠征経験もある。リンドウくんの要求した条件には合っていると思うがどうかね?」

「問題ない。これからよろしく頼むよ、副団長くん」

「よろ」

「よろしくおっぱいwwwwww」

「おっぱいって言うな!」

こうして、カノンさんがパーティに加わった。
妃様が彼女にも席に着くよう促すと、優しげな笑みを浮かべた。

「大臣は少々頭の堅いところもあるので、貴女を責めてしまいましたが、わたくし達はその様には思っておりませんわ。むしろ、世界を救う勇者様と共に我が国から戦士を旅へ送り出せるのは誇りです。頑張るのですよ」

「そんな……勿体ないお言葉です」

「お姉ちゃん、帰ってきたらお話聴かせてね!」

「あたしも聴きたい!」

副団長は結構愛され系だったらしく、やっぱりあの大臣が唯一の邪悪だったというわけですなwww
やっと彼女の表情も解れ、それから談笑しつつお茶会のような運びになった。この世界のクッキーも日本で食べてたのとあんまり変わらなかったけど、この世界では砂糖は高級品らしい。

「では、半年後の旅立ちの日までしっかりと準備をしておいてくれ。当日は使いの者を寄越すので、我が城から盛大に送り出させて欲しい」

「お心遣い痛み入るよ、ゴランド王」

「パレードしてくれる感じ?露出度高めの踊り子さんとか居ますかねwww」

「パレード、たのしみ」

「陛下、ありがとうございます」

カノンさん以外はフランクな感じで挨拶を交わし、俺達は城を後にした。地図に記された別荘とやらまで、街で買い出しをして向かう予定だ。

カノンさんの案内で王都の商店街へ繰り出した俺達は、その活気と人混みに圧倒されていた。
城から出てすぐの広場には宿屋と飲食店が広がり、そこから露天エリア、食品系、武具、道具屋等のカテゴリに大分された通りが延びている。

「引き籠もりの弊害でwwwちょっと人酔いしたwwwっうぇwwww」

「大丈夫?」

「おっぱい揉んだら治ります、はいwww」

「ばっ、馬鹿じゃないの?!」

「かるら、おっぱい揉む?」

「イヴ、やめておきたまえ。さて、それでは日用品から見物させてもらおうか」

唯我崎の要望通り、まずは道具屋等が軒を連ねる通りに入った。この世界の生活水準を測るのが目的だという。

「カノンくん、これはどう使うんだい?見たところ照明器具のようだが、スイッチ等は無い様に見える」

「それは魔力で点けるのよ。この世界の人間は多少なりとも備わっているから、その方式が一番浸透しているわ」

「魔力、か……成程。では魔力を使わずに灯りを得るにはどうする?」

「そうなると火か、環境生物、あとは滅多に出回らないけど発電式ね」

その後も、唯我崎にとって電気と縁遠い暮らしが想像付かなかったのか、興味深そうに目を光らせてカノンさんに質問していた。
知りたがりの小学生かよwwwwww

「ん?何してんのイヴさんやwww」

「これ、かわいい」

「うわwwwミイラじゃんwww」

イヴちゃんは雑貨屋に並ぶ魔除けコーナーにある小さなミイラを手に、静かに微笑んだ。
触った質感はジャーキーっぽいというか、乾いた木というか、何とも言えない不気味さ。

ともかく、カノンさん監督の下で生活に必要なものと各々気に入ったやつを購入した。一区画で既に大荷物になっててワロタねwwwwww

「たくさん買った」

「カノンさん、この量持って歩くのもダルいしなんか収納空間的なものないっすかねwwwwww」

「異世界人の貴方がそんな知識を持ってるなんて驚いたわ。確かにあるけど、私の手持ちだと全部は入らないわね……」

オタクなら異世界に多少詳しくても何もおかしなことは無いんですな。転生やら転移やら流行ってますし。言ってみるもんだねwww

「カノンくん、もしかして亜空間に物質を保存する道具もあるのかい?それは何処で手に入る?」

「え、すごい食い付いてくる?!
この収納鞄は、空間魔法の術式が仕込まれてるの。口に通る大きさなら何でも入るわよ、限度はあるけど」

「また魔法か……凄いな、これは。これ程便利な体系があるのにこの文明レベルなのは解せないが、非常に興味深い」

唯我崎のテンションが急上昇したところで、様々な大きさの鞄を買い集め、今度は二手に分かれる事になった。

「私とイヴは露天と食品、カルラくんとカノンくんは武具屋通りを見てきてくれたまえ」

「それはいいけど、唯我崎さん方向オンチとかじゃないよねwww迷子にならないでねwww」

「その心配は要らないよ。君とイヴの位置は常に私に把握出来るようになっているからね」

「はかせ。おやつ、おようふく、はやくっ」

「なんか、親子みたいね」

ちゃっかり発信機付けてます宣言をしつつ、二人は手を振って人混みに消えていった。確かに親子、いや、親子っていうか不審者唯我崎。
つまり今、俺はカノンさんとふたりきりというわけで、要するに……下品なんですが、その、ふふ、勃起・・しちゃいましてね(吉良吉影並感)

「ちょっと、大丈夫?」

「あっwwwおっ、ふwwwなんか緊張してきたwww人生初デートが異世界とかパンチ効きすぎてちょっと意味わからんwwwwww」

「ふぅん、初めてなんだ?意外かも。それなら、ちゃんとリードしてあげなくちゃね」

ありのままを話すと、何だかからかうような表情を見せながら男前発言をするカノンさん。何この人、肉食系?
とにかく、初々しさと恥じらいをアピールしておかなくてはwwwww

「や、優しくしてね♡」

「気持ち悪い……」

「デュクシwwwオウフwwww辛辣ゥwww」

「ほら、行くわよ」

大胆にも手を繋いできて、歩幅も合わせてくるし会話も適度に振ってくれるし、いい匂いするし、この人実はおっぱいの付いたイケメンなのでは?等と思った。
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