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番外編
神様ゲーム 2
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確認するとリベリオたち4人が触れていたものはまさしく羽マークの棒。
清々しい不正である。
「じゃ、じゃあ、こうしようか」
ペコラが紙を切ってそれぞれに番号と羽マークを書いた。それを折って箱に入れる。
「棒を引いてから、ニナちゃんが引いた紙に書いてあった番号を神様にすればズルできないんじゃない?」
二段仕込みだ。もう羽マークの意味はない。
とはいえ仕切り直して引いてみた。
「じゃあ命令できるのは……」
◇
紙を引いたニナがちらりと自分の精霊たちを見た。
(みんな、何番?)
心の中で問いかけると、精霊達が番号を教えてくれる。参加者7人のうち4人の棒はわかる。
清々しい不正パート2である。
彼女は棒を手に、前世出来なかったゲームをうきうき楽しんでいるペコラを見た。
(ごめんなさいペコラ様)
「3番が4番にキスしてください」
神様棒を持った水の精霊が言う。さわやかな水色の長髪の彼の言葉にペコラが飛び上がった。
「……4番、私だ」
――キュー!
3番を引いたミニダンゴムシがふわりと飛んでペコラの頬にキスをする。
「えへへ、ありがとう」
――キュッキュ!
二人で笑い合う。そのリベペコとはまた違う尊さにニナがうっとりしていると、視線を感じた。
ペコラを膝に乗せているリベリオである。
視線が合ってこちらの意図を見抜いたのか、彼は持っている棒を軽く揺らした。
了解を込めてうなずく。これで不正人数が5人になった。
「神様だーれだ!」
ニナだ。
「私ですね。じゃあ、……1番と2番がキスで」
「……ん?」
「了解です」
ペコラが首を傾げるのとリベリオがうなずくのが同時だった。
「また? ……まっ、心の準備が……!」
いきなり頤をつかんだリベリオの手をペコラが振り切る。
「というかキスは盛り上がったあとにするやつでは!」
「ペコラ様、そもそもリベリオ様の膝に乗ってて今さら何を……それはそれでおいしいですが」
そんなやりとりの間に、リベリオがペコラと向き合う。
「ゲームですし、覚悟を決めて下さい」
「いや、あの、人前では……」
「ダンゴムシにはしたのに!?」
(ふふふ……)
その様子をニナは机に両肘をついてじっと見つめていた。
定期的にリベペコ成分は摂取しなければならない。これはゲームファンとしての義務である。
ペコラは抱き寄せて近づくリベリオの唇に必死に抵抗していた。
「な、ななななんでこんなことに」
「神様の言うことは絶対ですよ」
ニナは手をくんできらきらした目でそう言った。
清々しい不正である。
「じゃ、じゃあ、こうしようか」
ペコラが紙を切ってそれぞれに番号と羽マークを書いた。それを折って箱に入れる。
「棒を引いてから、ニナちゃんが引いた紙に書いてあった番号を神様にすればズルできないんじゃない?」
二段仕込みだ。もう羽マークの意味はない。
とはいえ仕切り直して引いてみた。
「じゃあ命令できるのは……」
◇
紙を引いたニナがちらりと自分の精霊たちを見た。
(みんな、何番?)
心の中で問いかけると、精霊達が番号を教えてくれる。参加者7人のうち4人の棒はわかる。
清々しい不正パート2である。
彼女は棒を手に、前世出来なかったゲームをうきうき楽しんでいるペコラを見た。
(ごめんなさいペコラ様)
「3番が4番にキスしてください」
神様棒を持った水の精霊が言う。さわやかな水色の長髪の彼の言葉にペコラが飛び上がった。
「……4番、私だ」
――キュー!
3番を引いたミニダンゴムシがふわりと飛んでペコラの頬にキスをする。
「えへへ、ありがとう」
――キュッキュ!
二人で笑い合う。そのリベペコとはまた違う尊さにニナがうっとりしていると、視線を感じた。
ペコラを膝に乗せているリベリオである。
視線が合ってこちらの意図を見抜いたのか、彼は持っている棒を軽く揺らした。
了解を込めてうなずく。これで不正人数が5人になった。
「神様だーれだ!」
ニナだ。
「私ですね。じゃあ、……1番と2番がキスで」
「……ん?」
「了解です」
ペコラが首を傾げるのとリベリオがうなずくのが同時だった。
「また? ……まっ、心の準備が……!」
いきなり頤をつかんだリベリオの手をペコラが振り切る。
「というかキスは盛り上がったあとにするやつでは!」
「ペコラ様、そもそもリベリオ様の膝に乗ってて今さら何を……それはそれでおいしいですが」
そんなやりとりの間に、リベリオがペコラと向き合う。
「ゲームですし、覚悟を決めて下さい」
「いや、あの、人前では……」
「ダンゴムシにはしたのに!?」
(ふふふ……)
その様子をニナは机に両肘をついてじっと見つめていた。
定期的にリベペコ成分は摂取しなければならない。これはゲームファンとしての義務である。
ペコラは抱き寄せて近づくリベリオの唇に必死に抵抗していた。
「な、ななななんでこんなことに」
「神様の言うことは絶対ですよ」
ニナは手をくんできらきらした目でそう言った。
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