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番外編
巫子の日常 4※
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「どどどどどうしたら」
「落ち着いてください。さすがに大声を出せば誰か来るでしょう、ニナ様も俺たちの帰りが遅ければ探してくれるはずですし」
「な、なるほど」
ちなみにダンゴムシの精霊は「キュー!(修行してくる)」と言い残して出掛けて、そばにはいない。
「じゃあ、早速助けを……っ」
息を吸い込んだペコラの口を、さっとリベリオが手で塞いだ。きょとんとして見上げると精悍な彼がにっこり微笑む。
「んん⁉︎」
もう一方の手が彼女の服の下に潜り込んだ。
「……折角、ペコラ様がこんなに近くにいるので」
「んんんー!」
うっとりした表情でこめかみに口付けられる。
いたくているわけではない、という悲鳴は塞がれた掌の中に消えた。
逃げようにも身動ぎで精一杯。せめてものSOSにガタガタと用具入れを揺らすが、助けがこないままリベリオの手がズボンに侵入した。
「っんぅ」
敏感な中心を指が撫でて、ペコラは目を見開いた。
何度もリベリオと交歓した身体はこんな状況でも素直に反応を返す。奥に潜り込まれれば立っていられず、目の前の胸にもたれかかった。
「っ……」
用具入れの中で水音が響く。弱いところはすでに知り尽くされていて、頂きに近づくのをなんとか堪えた。
「では」
「!」
入る指はそのままに抱えていた本を取り上げられた。用具入れの扉にある、わずかな隙間から漏れる光にリベリオがそれをかざす。
「……邪神教について」
図書室から借りたのは邪神教や、その歴史について書かれた書籍。何か役に立つこともあるかもと思ったのだが。
「あ、いえ、そ、それは」
「聞きたい事があるなら直接聞いてくれればいいのに」
一際奥に指が潜り込んでペコラの腰から跳ねた。
「ひ……っ、だ、って、ご本人からは刺激が強すぎて……!」
社会見学だとサバトに連れて行かれそうだ。
そんな心の声が聞こえたわけではないだろうが、リベリオは用具入れの上部にある段に本を置いた。
「まぁ、お互いのことをよく知るにはやはり肌の触れ合いが一番かと」
「絶対それ適当な……っあ」
素早く前をくつろげたリベリオに、ズボンを脱がされる。入り口を数度こすった熱に下から突きあげられた。
「ふ、……ぁ」
半ば上の服も脱がされていたペコラは顔を真っ赤にして彼を受け入れた。
何度受け入れても大きすぎるそれは押し入られると苦しい。それでも無理に動かず身体を密着させていればずるずると自重で中に飲み込まれていく。
「は……」
壁に腕をついてペコラを閉じ込めたリベリオが息を吐いた。わずかに見える気怠く艶っぽい表情と声に思わずどきりとする。
「手はここ」
「え……」
ほとんど爪先立ちだったペコラの足を抱えた彼が、両腕を首にまわさせた。
「……――ひ、っぅ」
その格好で、止める間も無く揺さぶられる。
「ん、んん…… あ……っあ」
何度も奥を突かれて喘いだ。
逃げ場もなくてすがりつくと、リベリオがペコラの耳を食んで舌でなぞる。弱いところを責められて目の前がちかちかした。
「や、っ深ぁ、ぅ、……んぅ」
「清純な顔してるのに快楽に弱いペコラ様、可愛い」
「誰のせい……っ」
「俺以外に誰が?」
嬉しそうにリベリオが頬をすり寄せる。
「ふぁ、っ」
弱いところを抉られて思ったより大きな声が出た。まさか今誰かに見つかるわけにもいかず、片手で口を塞ぐ。と。
「っ、」
バランスが崩れて不安定な体勢になって慌てて青年の背中に手を戻した。
「ゆ、ゆっくりっお願いします!」
もうヤケだ。小声で叫べばリベリオが口の端を持ち上げた。
「……声、出したくないなら、目の前にちょうどいいものがあるじゃないですか」
「落ち着いてください。さすがに大声を出せば誰か来るでしょう、ニナ様も俺たちの帰りが遅ければ探してくれるはずですし」
「な、なるほど」
ちなみにダンゴムシの精霊は「キュー!(修行してくる)」と言い残して出掛けて、そばにはいない。
「じゃあ、早速助けを……っ」
息を吸い込んだペコラの口を、さっとリベリオが手で塞いだ。きょとんとして見上げると精悍な彼がにっこり微笑む。
「んん⁉︎」
もう一方の手が彼女の服の下に潜り込んだ。
「……折角、ペコラ様がこんなに近くにいるので」
「んんんー!」
うっとりした表情でこめかみに口付けられる。
いたくているわけではない、という悲鳴は塞がれた掌の中に消えた。
逃げようにも身動ぎで精一杯。せめてものSOSにガタガタと用具入れを揺らすが、助けがこないままリベリオの手がズボンに侵入した。
「っんぅ」
敏感な中心を指が撫でて、ペコラは目を見開いた。
何度もリベリオと交歓した身体はこんな状況でも素直に反応を返す。奥に潜り込まれれば立っていられず、目の前の胸にもたれかかった。
「っ……」
用具入れの中で水音が響く。弱いところはすでに知り尽くされていて、頂きに近づくのをなんとか堪えた。
「では」
「!」
入る指はそのままに抱えていた本を取り上げられた。用具入れの扉にある、わずかな隙間から漏れる光にリベリオがそれをかざす。
「……邪神教について」
図書室から借りたのは邪神教や、その歴史について書かれた書籍。何か役に立つこともあるかもと思ったのだが。
「あ、いえ、そ、それは」
「聞きたい事があるなら直接聞いてくれればいいのに」
一際奥に指が潜り込んでペコラの腰から跳ねた。
「ひ……っ、だ、って、ご本人からは刺激が強すぎて……!」
社会見学だとサバトに連れて行かれそうだ。
そんな心の声が聞こえたわけではないだろうが、リベリオは用具入れの上部にある段に本を置いた。
「まぁ、お互いのことをよく知るにはやはり肌の触れ合いが一番かと」
「絶対それ適当な……っあ」
素早く前をくつろげたリベリオに、ズボンを脱がされる。入り口を数度こすった熱に下から突きあげられた。
「ふ、……ぁ」
半ば上の服も脱がされていたペコラは顔を真っ赤にして彼を受け入れた。
何度受け入れても大きすぎるそれは押し入られると苦しい。それでも無理に動かず身体を密着させていればずるずると自重で中に飲み込まれていく。
「は……」
壁に腕をついてペコラを閉じ込めたリベリオが息を吐いた。わずかに見える気怠く艶っぽい表情と声に思わずどきりとする。
「手はここ」
「え……」
ほとんど爪先立ちだったペコラの足を抱えた彼が、両腕を首にまわさせた。
「……――ひ、っぅ」
その格好で、止める間も無く揺さぶられる。
「ん、んん…… あ……っあ」
何度も奥を突かれて喘いだ。
逃げ場もなくてすがりつくと、リベリオがペコラの耳を食んで舌でなぞる。弱いところを責められて目の前がちかちかした。
「や、っ深ぁ、ぅ、……んぅ」
「清純な顔してるのに快楽に弱いペコラ様、可愛い」
「誰のせい……っ」
「俺以外に誰が?」
嬉しそうにリベリオが頬をすり寄せる。
「ふぁ、っ」
弱いところを抉られて思ったより大きな声が出た。まさか今誰かに見つかるわけにもいかず、片手で口を塞ぐ。と。
「っ、」
バランスが崩れて不安定な体勢になって慌てて青年の背中に手を戻した。
「ゆ、ゆっくりっお願いします!」
もうヤケだ。小声で叫べばリベリオが口の端を持ち上げた。
「……声、出したくないなら、目の前にちょうどいいものがあるじゃないですか」
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