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勉強しましょっ!
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その日の放課後。
早速宏美から借りたノートで勉強しようと図書室に向かっていた。
「あのお兄ちゃんが勉強なんて……!」
俺の隣でホロリと涙を流す日奈美。
あなたは俺の保護者か何かですかね……。
あ、でも結構世話焼いてもらってる気がする。
今度は俺がお姉ちゃんって呼んでみようかしらん……。
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ?」
「はい……。」
「悠にぃ!まりにも勉強教えて~!」
なんて言って背後から抱きついてくる茉里愛。
「何言ってんの!
お兄ちゃんに勉強教えるなんて出来る訳ないんだからあっち行ってよ!」
それを引き剥がそうと茉里愛を引っ張る日奈美。
「あの、ひーちゃん?さり気なく兄をディスるのやめよ……?」
「え~出来なくても悠にぃに教わるから良いんだよ~。」
「まりちゃん?フォローになってないよ?」
俺の学習能力の信頼値低すぎないかしらん……。
いや、まぁ高校の学力なんてほぼ無いけども。
「こればっかりは悠太さんの日頃の行いですね。」
やれやれと肩をすくめるリオ。
日頃の行いかぁ。
明日からリオの下駄箱に毎日チロ〇チョコでも置いとこうかしらん……。
一応天使だし何かしらご利益あるんじゃないか……。
「なんの嫌がらせですか!?
ってか一応じゃなくてバリバリ現役の天使見習いですが!?」
バリバリ現役の天使見習いってなんだろう。
俺バリバリよりガリ〇リ君の方が好きだけどなぁ。
「聞けや!?」
ひーん……あなたがバリバリ最強ナンバーワンです……。
「チ〇ル美味しいじゃん。」
「いやいや……確かに美味しいですけど……出処不明のチョコが毎日下駄箱に置いてあるとか軽くホラーですよ……。」
「大丈夫、ちゃんと毎日【ご利益ください神様仏様リオ様】って書いとくから!」
「全然大丈夫じゃないし余計ホラー感が増したんですが!?」
うーん……ダメかぁ……。
ならビックリ〇ンチョコにしとくか。
「物の問題じゃないですからね!?
しかもそれ絶対シール収集のついでとかでしょ!?」
ちっ、バレたか。
子供の頃は気軽に出来なかった大人買いだが、最近はレアが欲しくて一気買いとかしていた。
でもあのチョコ一個二個買って食べる分には美味しいんだけど何個も買ってたら飽きてくるんだよなぁ……。
結局食べずに賞味期限とか切れちゃうって言う。
良い子は真似しちゃダメだぞ?
「そもそも良い子は人の下駄箱に〇ロルチョコやら〇ックリマンチョコなんて入れませんよ。」
うん、本当そう思う...。
「分かっててやってたんですか!?
はぁ……だから、そう言う事じゃなくて、普段からの積み重ねとかですよ。」
「普段からの積み重ね……。」
「じゃあ私毎日悠太にラブレター書くね。」
そう言って志麻が話に入って来る。
あなた何処から湧いて来たんですかね、、
「それは本当にやめてくださいお願いします。」
「全力で断られた!?」
当たり前だろう。
あのノートみたいな手紙を毎日送りつけられるとか正気の沙汰じゃない……。
そんな物が毎日ロッカーに入ってるとか恐怖でしかないし、変なオーラ出て誰も近づかないまである。
「チロ〇チョコも大概ですからね?」
「はい、すいませんでした!」
「素直でよろ...なんか必死過ぎません...?」
え、だってあれと同レベルだと思われてたら流石に悪いと思うじゃない...。
と、そこで俺はふと足を止める。
「悠太さん?」
四人がどうしたのかと俺を見るも、俺はそれに答えずにただ前を見る。
本当、同じ学校にいると言う事実だけでも厄介なのに、どうしてこう狙ったようなタイミングで現れるのか。
目の前に居たのは、俺の三番目の元カノ、花岡美江である。
宏美の前に付き合い、一年以上交際を続けた相手である。
髪型は首下くらいのショートヘアで、赤みがかった髪色は好きなアーティストを意識してるんだとか。
「美江ちゃんだ……。」
日奈美も俺の視線の先に気付いたらしい。
当然だ。
美江は、現世で初めて俺が日奈美に紹介した彼女である。
実際仲は良かった筈だし、別れた後も一時期は連絡を取り合っていたらしいが……。
一方の彼女はと言うと、知らない男子(イケメン)と楽しそうに話していた。
見過ぎていたらしく、彼女と目が合う。
すると、露骨に嫌そうな顔をされてそっぽを向かれた。
そのまま彼女は知らない男子を連れて行ってしまう。
「あの人も元カノさんなんですか?」
「まぁな。」
「なんて言うか……随分嫌われてるみたいですね。」
「まぁ……普通は嫌ってなかったらそもそも別れようってならないし……?」
「なぁんか悠太さん目が泳いでませんか?」
「そ、ソンナコトナイヨ?」
「お兄ちゃん、本当に仲良かったもんね、美江ちゃんと。」
「……あぁ。」
実際仲は良かったと思う。
最初に会った時こそ人見知りがすごくてまともに話したりも出来なかったが、一緒に過ごしながらちょっとずつ距離を縮めていった。
お互いの家族にも会ったし、兄妹でもないのに目元が似てるなんて冷やかされたりして。
俺は、なんとなく彼女が運命の人なんじゃないか、なんて乙女チックな事を思ってしまっていた。
だから、と言えば言い訳になるが俺はいつからか忘れていたんだ。
始まりがあれば終わりだってあると言う事を。
早速宏美から借りたノートで勉強しようと図書室に向かっていた。
「あのお兄ちゃんが勉強なんて……!」
俺の隣でホロリと涙を流す日奈美。
あなたは俺の保護者か何かですかね……。
あ、でも結構世話焼いてもらってる気がする。
今度は俺がお姉ちゃんって呼んでみようかしらん……。
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ?」
「はい……。」
「悠にぃ!まりにも勉強教えて~!」
なんて言って背後から抱きついてくる茉里愛。
「何言ってんの!
お兄ちゃんに勉強教えるなんて出来る訳ないんだからあっち行ってよ!」
それを引き剥がそうと茉里愛を引っ張る日奈美。
「あの、ひーちゃん?さり気なく兄をディスるのやめよ……?」
「え~出来なくても悠にぃに教わるから良いんだよ~。」
「まりちゃん?フォローになってないよ?」
俺の学習能力の信頼値低すぎないかしらん……。
いや、まぁ高校の学力なんてほぼ無いけども。
「こればっかりは悠太さんの日頃の行いですね。」
やれやれと肩をすくめるリオ。
日頃の行いかぁ。
明日からリオの下駄箱に毎日チロ〇チョコでも置いとこうかしらん……。
一応天使だし何かしらご利益あるんじゃないか……。
「なんの嫌がらせですか!?
ってか一応じゃなくてバリバリ現役の天使見習いですが!?」
バリバリ現役の天使見習いってなんだろう。
俺バリバリよりガリ〇リ君の方が好きだけどなぁ。
「聞けや!?」
ひーん……あなたがバリバリ最強ナンバーワンです……。
「チ〇ル美味しいじゃん。」
「いやいや……確かに美味しいですけど……出処不明のチョコが毎日下駄箱に置いてあるとか軽くホラーですよ……。」
「大丈夫、ちゃんと毎日【ご利益ください神様仏様リオ様】って書いとくから!」
「全然大丈夫じゃないし余計ホラー感が増したんですが!?」
うーん……ダメかぁ……。
ならビックリ〇ンチョコにしとくか。
「物の問題じゃないですからね!?
しかもそれ絶対シール収集のついでとかでしょ!?」
ちっ、バレたか。
子供の頃は気軽に出来なかった大人買いだが、最近はレアが欲しくて一気買いとかしていた。
でもあのチョコ一個二個買って食べる分には美味しいんだけど何個も買ってたら飽きてくるんだよなぁ……。
結局食べずに賞味期限とか切れちゃうって言う。
良い子は真似しちゃダメだぞ?
「そもそも良い子は人の下駄箱に〇ロルチョコやら〇ックリマンチョコなんて入れませんよ。」
うん、本当そう思う...。
「分かっててやってたんですか!?
はぁ……だから、そう言う事じゃなくて、普段からの積み重ねとかですよ。」
「普段からの積み重ね……。」
「じゃあ私毎日悠太にラブレター書くね。」
そう言って志麻が話に入って来る。
あなた何処から湧いて来たんですかね、、
「それは本当にやめてくださいお願いします。」
「全力で断られた!?」
当たり前だろう。
あのノートみたいな手紙を毎日送りつけられるとか正気の沙汰じゃない……。
そんな物が毎日ロッカーに入ってるとか恐怖でしかないし、変なオーラ出て誰も近づかないまである。
「チロ〇チョコも大概ですからね?」
「はい、すいませんでした!」
「素直でよろ...なんか必死過ぎません...?」
え、だってあれと同レベルだと思われてたら流石に悪いと思うじゃない...。
と、そこで俺はふと足を止める。
「悠太さん?」
四人がどうしたのかと俺を見るも、俺はそれに答えずにただ前を見る。
本当、同じ学校にいると言う事実だけでも厄介なのに、どうしてこう狙ったようなタイミングで現れるのか。
目の前に居たのは、俺の三番目の元カノ、花岡美江である。
宏美の前に付き合い、一年以上交際を続けた相手である。
髪型は首下くらいのショートヘアで、赤みがかった髪色は好きなアーティストを意識してるんだとか。
「美江ちゃんだ……。」
日奈美も俺の視線の先に気付いたらしい。
当然だ。
美江は、現世で初めて俺が日奈美に紹介した彼女である。
実際仲は良かった筈だし、別れた後も一時期は連絡を取り合っていたらしいが……。
一方の彼女はと言うと、知らない男子(イケメン)と楽しそうに話していた。
見過ぎていたらしく、彼女と目が合う。
すると、露骨に嫌そうな顔をされてそっぽを向かれた。
そのまま彼女は知らない男子を連れて行ってしまう。
「あの人も元カノさんなんですか?」
「まぁな。」
「なんて言うか……随分嫌われてるみたいですね。」
「まぁ……普通は嫌ってなかったらそもそも別れようってならないし……?」
「なぁんか悠太さん目が泳いでませんか?」
「そ、ソンナコトナイヨ?」
「お兄ちゃん、本当に仲良かったもんね、美江ちゃんと。」
「……あぁ。」
実際仲は良かったと思う。
最初に会った時こそ人見知りがすごくてまともに話したりも出来なかったが、一緒に過ごしながらちょっとずつ距離を縮めていった。
お互いの家族にも会ったし、兄妹でもないのに目元が似てるなんて冷やかされたりして。
俺は、なんとなく彼女が運命の人なんじゃないか、なんて乙女チックな事を思ってしまっていた。
だから、と言えば言い訳になるが俺はいつからか忘れていたんだ。
始まりがあれば終わりだってあると言う事を。
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