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エピローグ 平和な日々へ感謝を込めて
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「母上~! ルッちゃんまた漏れてる~」
「あう? あうあう~!」
金髪の少女が小さな角の生えた赤子を抱いて、母の下にトテトテとやって来た。
「ぎゃー?! またー!? ルキー? パパー? お願い出来るかな~? 教えてくれてありがとう、流石お姉ちゃんだねクリ」
「はーい! 直ぐに行くよー!」
「えへへ~、まぁね? こう見えて私お姉ちゃんだから!」
胸を張って喜ぶ愛娘クリの頭を撫でたマリは、走ってきたルキに末娘のルックを手渡した。
「ありゃりゃ、またオシッコ出ちゃったの~。 パパに任せてね~」
デレデレなルキは立派な好青年へと成長し、今や愛娘を可愛がる立派なパパになっていた。
「あはは! ルキ父様は本当にデレデレね。 ねぇ、母上。 ジャック父様も、私がルッちゃんぐらいの頃ってデレデレだった?」
「ふふ、そうだよ。 まぁ、今でもデレデレだけどね~。 よっと、はいはーいゲップしましょうね~」
マリは母乳をあげていた次男を抱き上げ、背中を優しく叩く。
「う~……けぷっ! ありがとう……母上」
「はいはい、良く出来たわねヨマネ」
金髪で耳長の息子、ヨマネを椅子へと下ろしマリは一息ついた。
「ふふ~、ヨマネは何時までも小さいわね~。 お姉ちゃんの方が先に、更に大きくなっちゃうんだからね~」
姉に頬をつつかれ、ヨマネは不服そうにする。
「姉上……エルフの父上と人間の母上のハーフだから育ちが遅いだけで、精神年齢は多分姉上より上だからね? けぷっ」
中良さげな姉弟を見つめ、マリは幸せそうに笑った。
「あれから十年か~……あっという間だったな~」
穏やかな日差しを浴びながら、近所の公園でのんびりしているとジャックとヨハネがやって来た。
「おや? マリ、今日は皆が集まる日じゃ無かった?」
「父上! さっき、私凄くお姉ちゃんだったのよ? ね? 母上」
ジャックは抱きつかれた娘を軽々と抱い上げ、肩へと乗せてやる。
「ほぉ、流石私の娘だ。 クリは私の自慢だよ」
「えへへ~、父上大好き~」
ジャックの頭に抱きつき、クリはとても嬉しそうだ。
「ふふ、良かったねクリ。 それと……あ! 何時からだっけ!」
マリが微笑ましそうに2人を見ていると、ようやく今日の予定を思い出したマリは急いで時計を探す。
「ヨマネ! 父だよ! さぁ、おいで!」
「いえ、父上結構です」
「そんな! つれない事言わないでよ! おいでよー!」
ベンチの上では、ヨハネに迫られ必死に抵抗するヨマネの姿が見えたがそれどころでは無い。
「ジャック、クリをお願い。 ヨマネ、おいで。 ルキー! 家に帰るよー! 今日、皆が来るの忘れてた~!」
マリは愛しの家族と急いで自宅のビルへと向かった。
◆◇◆
「ごめーん! 私の家なのに、遅刻したー!」
マリ達は急いで帰宅し、皆が集まる会議室へとやって来た。
「姉上! お久しぶりです。 それに、また大きくなりましたねクリちゃん」
「ルーデウス叔父様ー! それに、キャミさんドーラさんも久し振りね~!」
立派な王となったルーデウス夫妻が飛び付いてきたクリを抱きしめる。
「大きくなったのじゃ~。 うちの息子達も連れて来たかったのじゃが……」 「ごめんね、クリちゃん。 照れちゃうみたいで……また今度遊んであげて」
「勿論! なんたって私が1番お姉ちゃんだもんねー!」
「ごめんねルーデウス。 クリが迷惑かけちゃって……」
「ふふ、大丈夫ですよ姉上。 ヨマネとルックも元気ですか?」
「うん、元気過ぎて大変」
マリがルーデウス達と挨拶を交わしている間に、長女のクリは別の夫妻の所へと突撃していた。
「あ~! メリーさんと、アーサーさんだー! 久し振りね! あ!! 赤ちゃんだ~! 母上ー! 超可愛いーーーーー!」
はしゃぐ娘の声を聞いて、苦笑いのマリがやって来た。
「騒がしくてごめんね。 あー! 可愛いーー! メリーさんとアーサー君の赤ちゃんだ~!」
結局、クリと同じぐらい騒がしいマリにメリー夫妻は思わず笑った。
「ふふふ、マリ様は変わらないですね。 それに、クリ様はマリ様によく似てます」
「娘のメアです。 ぜひ、大きくなったら遊び相手になって下さいませ」
「え~、そんなに似てるかな~? メアちゃんか~、よろしくねメアちゃ~~~ん」
メリー夫妻の娘を可愛がるマリを見て、ジャック達は嬉しそうに微笑む。
「なぁ、ヨハネ。 あれから十年だな」
「ふふ、そうだね。 砂の中から突然マリが蘇った時、世界も蘇ったのさ……本当にびっくりしたね」
「む~……その時、私は城に留守番でしたから見た訳では無いですが、マリ様が蘇ったと同時に全ての死者も蘇ったんですよね?」
二人の会話に入って来たルキにヨハネが説明する。
「ルキも知っての通り、悪人は蘇らなかった。 それでも、マリが女王となってから発生した死人の多くが蘇った様だね。 マリは知らないの一点張りだったけど……多分マリが何かしたんだろうね~」
笑うヨハネに答えるようにジャックも笑った。
「くっ、今思いだしても笑える。 マリが世界中で死者が蘇った時に言った言葉覚えてるか? ヨハネ」
「ふふ、確か……本当のハッピーエンドだ! だっけ? 本当に死んだ後に何をしたんだろうね。 私達のお姫様は」
「でも、きっと今の平和はマリ様が頑張って下さった結果だと僕は思います」
ジャックとヨハネはルキの頭を撫で回し笑う。
「「そんな事は分かってるんだよ」」
「ねー! ヨハネー!! ルルさんとルカの息子君、うちのヨマネと友達になりたいってー!」
「何だって!? ちょっと行ってくる! ヨマネ!! お友達だ! 行くぞ!」
「……父上、本当に勘弁して下さいよ」
無理矢理、ヨマネを抱き上げヨハネはルル夫妻の下へと走って行った。
「ふふ、幸せだな……ルキ」
「えぇ……本当に。 おっと、ルックが眠そうなので寝かして来ますね」
「あぁ、赤子は寝るのが仕事だからな」
息子を抱っこし、ルキが会議室を後にすると別の客人達がぞろぞろとやって来た。
「おいす! 嬢ちゃん来たぜ~」
「ロキー! それにファーストも~! 聞いたよ~、遂に観念してロキと結婚したんだよね?」
「おうよ! 口説くのに十年掛かったけどな」
「はぁ……そうなんですよマリ様」
何だかんだで幸せそうな2人を見て、マリの頬は綻ぶ。
「やれやれ、寿退社ってやつっすか?」
「はぁ……俺達には何時春が来るんだ?」
「ふふ、私達3人以外は皆結婚してメイドを辞めたのに……あ~毒盛りた~い!」
「ダメっすよセカンド!」 「お前が言うと洒落にならないんだよ!」
給仕中のセカンド、フォース、フィフスが元仲間の幸せを見てげんなりしていたが、セカンドの強行を止めるのに大騒ぎになっていた。
「む……皆、元気そうだな」 「お邪魔致しますね」
「失礼します!」
今度は魔王ダイ夫妻と息子の次期魔王であるダマが礼儀正しく訪れ、目を輝かせたクリが突撃して来る。
「ダマくーん! 久し振り! 遊ぼう! 今すぐ遊ぼう!」
「あ、その、クリちゃん。 久し振りだね……! 父上、良いですか?」
「ふっ、勿論だ。 行って来い」
何度も顔を合わせ、仲の良い2人は会議室の中を走り回りだした。
「あ! ダイさ~ん! マイさ~ん! ダマくん、大きくなったね~」
「私達も居るよ~!」 「失礼致します」
ダイ達の後ろからは、元サードのユアン夫妻が可愛らしい娘を連れて来ていた。
「サードー! 久し振り~!」
マリはサードに抱きつき喜ぶ。
「あ~、嬉しいなぁ。 大好きな皆が来てくれて、私凄く幸せだよ~!」
次はアテスとアマンダ一家が、更にラガンと結婚したスィクスス夫妻も訪れとても賑やかなお祝いとなった。
その後も、多くの仲間達がマリの所を訪れ10年目の平和を祝った。 この日は、世界中で平和の記念日とされ毎年起きた激動の日々に思いを馳せる。
そして、この平和は永く永く続いたとさ。
◆◇◆
「続いたとさ……お終い。 なはは、どうだい? ハッピーエンドになっただろ?」
「すごーい!」 「さすがナバレスト様~」 「二人もどうだったー?」
神界にて、妖精達は嬉しそうにエナとマリの周りを飛んでいた。
「あはは、マリさん凄く幸せそう。 良かった~」
「ふんっ! まぁ、でも……娘のクリちゃんは可愛かったわね」
「なはは、それは良かったよ。 さて、前に話した通り2人には特別苦労を掛けたご褒美に望みを叶えてあげよう。 何がいい?」
女神ナバレストに問われたエナとマリは即答で答えた。
「「元のオリジナルの世界で蘇えらせて下さい」ちょうだい」
「見破ってたか……う~ん、2人の言う通りオリジナルの世界は別に保管してある。 其処なら、2人の蘇りたい時間を選べるけど……どうするつもりだい?」
「蘇り、ティナと2人で楽しく幸せに旅をして生きたいです。 今の私なら、必ず出来ます」
「蘇り、両親をブチ殴って王国を今度は腐らせないわ。 そして、亜人達や魔族とも良好な関係を築き、戦争なんて起こさせない! そして、今度こそジャックと夫婦になり生きる!」
2人の返答にナバレストは嬉しそうに笑う。
「いいねぇ。 今の2人なら、また違う物語を創ってくれそうだね。 許可しよう。 行ってらっしゃい!」
2人が消えたのを確認したナバレストは、手に持つ本を大事そうに本棚へとしまった。
「さて、私も小説の執筆を頑張りますかね~」
本棚に仕舞われた本の中では、今日もマリ達は平和で幸せな日々を紡いでいくだろう。
◆完◆
「あう? あうあう~!」
金髪の少女が小さな角の生えた赤子を抱いて、母の下にトテトテとやって来た。
「ぎゃー?! またー!? ルキー? パパー? お願い出来るかな~? 教えてくれてありがとう、流石お姉ちゃんだねクリ」
「はーい! 直ぐに行くよー!」
「えへへ~、まぁね? こう見えて私お姉ちゃんだから!」
胸を張って喜ぶ愛娘クリの頭を撫でたマリは、走ってきたルキに末娘のルックを手渡した。
「ありゃりゃ、またオシッコ出ちゃったの~。 パパに任せてね~」
デレデレなルキは立派な好青年へと成長し、今や愛娘を可愛がる立派なパパになっていた。
「あはは! ルキ父様は本当にデレデレね。 ねぇ、母上。 ジャック父様も、私がルッちゃんぐらいの頃ってデレデレだった?」
「ふふ、そうだよ。 まぁ、今でもデレデレだけどね~。 よっと、はいはーいゲップしましょうね~」
マリは母乳をあげていた次男を抱き上げ、背中を優しく叩く。
「う~……けぷっ! ありがとう……母上」
「はいはい、良く出来たわねヨマネ」
金髪で耳長の息子、ヨマネを椅子へと下ろしマリは一息ついた。
「ふふ~、ヨマネは何時までも小さいわね~。 お姉ちゃんの方が先に、更に大きくなっちゃうんだからね~」
姉に頬をつつかれ、ヨマネは不服そうにする。
「姉上……エルフの父上と人間の母上のハーフだから育ちが遅いだけで、精神年齢は多分姉上より上だからね? けぷっ」
中良さげな姉弟を見つめ、マリは幸せそうに笑った。
「あれから十年か~……あっという間だったな~」
穏やかな日差しを浴びながら、近所の公園でのんびりしているとジャックとヨハネがやって来た。
「おや? マリ、今日は皆が集まる日じゃ無かった?」
「父上! さっき、私凄くお姉ちゃんだったのよ? ね? 母上」
ジャックは抱きつかれた娘を軽々と抱い上げ、肩へと乗せてやる。
「ほぉ、流石私の娘だ。 クリは私の自慢だよ」
「えへへ~、父上大好き~」
ジャックの頭に抱きつき、クリはとても嬉しそうだ。
「ふふ、良かったねクリ。 それと……あ! 何時からだっけ!」
マリが微笑ましそうに2人を見ていると、ようやく今日の予定を思い出したマリは急いで時計を探す。
「ヨマネ! 父だよ! さぁ、おいで!」
「いえ、父上結構です」
「そんな! つれない事言わないでよ! おいでよー!」
ベンチの上では、ヨハネに迫られ必死に抵抗するヨマネの姿が見えたがそれどころでは無い。
「ジャック、クリをお願い。 ヨマネ、おいで。 ルキー! 家に帰るよー! 今日、皆が来るの忘れてた~!」
マリは愛しの家族と急いで自宅のビルへと向かった。
◆◇◆
「ごめーん! 私の家なのに、遅刻したー!」
マリ達は急いで帰宅し、皆が集まる会議室へとやって来た。
「姉上! お久しぶりです。 それに、また大きくなりましたねクリちゃん」
「ルーデウス叔父様ー! それに、キャミさんドーラさんも久し振りね~!」
立派な王となったルーデウス夫妻が飛び付いてきたクリを抱きしめる。
「大きくなったのじゃ~。 うちの息子達も連れて来たかったのじゃが……」 「ごめんね、クリちゃん。 照れちゃうみたいで……また今度遊んであげて」
「勿論! なんたって私が1番お姉ちゃんだもんねー!」
「ごめんねルーデウス。 クリが迷惑かけちゃって……」
「ふふ、大丈夫ですよ姉上。 ヨマネとルックも元気ですか?」
「うん、元気過ぎて大変」
マリがルーデウス達と挨拶を交わしている間に、長女のクリは別の夫妻の所へと突撃していた。
「あ~! メリーさんと、アーサーさんだー! 久し振りね! あ!! 赤ちゃんだ~! 母上ー! 超可愛いーーーーー!」
はしゃぐ娘の声を聞いて、苦笑いのマリがやって来た。
「騒がしくてごめんね。 あー! 可愛いーー! メリーさんとアーサー君の赤ちゃんだ~!」
結局、クリと同じぐらい騒がしいマリにメリー夫妻は思わず笑った。
「ふふふ、マリ様は変わらないですね。 それに、クリ様はマリ様によく似てます」
「娘のメアです。 ぜひ、大きくなったら遊び相手になって下さいませ」
「え~、そんなに似てるかな~? メアちゃんか~、よろしくねメアちゃ~~~ん」
メリー夫妻の娘を可愛がるマリを見て、ジャック達は嬉しそうに微笑む。
「なぁ、ヨハネ。 あれから十年だな」
「ふふ、そうだね。 砂の中から突然マリが蘇った時、世界も蘇ったのさ……本当にびっくりしたね」
「む~……その時、私は城に留守番でしたから見た訳では無いですが、マリ様が蘇ったと同時に全ての死者も蘇ったんですよね?」
二人の会話に入って来たルキにヨハネが説明する。
「ルキも知っての通り、悪人は蘇らなかった。 それでも、マリが女王となってから発生した死人の多くが蘇った様だね。 マリは知らないの一点張りだったけど……多分マリが何かしたんだろうね~」
笑うヨハネに答えるようにジャックも笑った。
「くっ、今思いだしても笑える。 マリが世界中で死者が蘇った時に言った言葉覚えてるか? ヨハネ」
「ふふ、確か……本当のハッピーエンドだ! だっけ? 本当に死んだ後に何をしたんだろうね。 私達のお姫様は」
「でも、きっと今の平和はマリ様が頑張って下さった結果だと僕は思います」
ジャックとヨハネはルキの頭を撫で回し笑う。
「「そんな事は分かってるんだよ」」
「ねー! ヨハネー!! ルルさんとルカの息子君、うちのヨマネと友達になりたいってー!」
「何だって!? ちょっと行ってくる! ヨマネ!! お友達だ! 行くぞ!」
「……父上、本当に勘弁して下さいよ」
無理矢理、ヨマネを抱き上げヨハネはルル夫妻の下へと走って行った。
「ふふ、幸せだな……ルキ」
「えぇ……本当に。 おっと、ルックが眠そうなので寝かして来ますね」
「あぁ、赤子は寝るのが仕事だからな」
息子を抱っこし、ルキが会議室を後にすると別の客人達がぞろぞろとやって来た。
「おいす! 嬢ちゃん来たぜ~」
「ロキー! それにファーストも~! 聞いたよ~、遂に観念してロキと結婚したんだよね?」
「おうよ! 口説くのに十年掛かったけどな」
「はぁ……そうなんですよマリ様」
何だかんだで幸せそうな2人を見て、マリの頬は綻ぶ。
「やれやれ、寿退社ってやつっすか?」
「はぁ……俺達には何時春が来るんだ?」
「ふふ、私達3人以外は皆結婚してメイドを辞めたのに……あ~毒盛りた~い!」
「ダメっすよセカンド!」 「お前が言うと洒落にならないんだよ!」
給仕中のセカンド、フォース、フィフスが元仲間の幸せを見てげんなりしていたが、セカンドの強行を止めるのに大騒ぎになっていた。
「む……皆、元気そうだな」 「お邪魔致しますね」
「失礼します!」
今度は魔王ダイ夫妻と息子の次期魔王であるダマが礼儀正しく訪れ、目を輝かせたクリが突撃して来る。
「ダマくーん! 久し振り! 遊ぼう! 今すぐ遊ぼう!」
「あ、その、クリちゃん。 久し振りだね……! 父上、良いですか?」
「ふっ、勿論だ。 行って来い」
何度も顔を合わせ、仲の良い2人は会議室の中を走り回りだした。
「あ! ダイさ~ん! マイさ~ん! ダマくん、大きくなったね~」
「私達も居るよ~!」 「失礼致します」
ダイ達の後ろからは、元サードのユアン夫妻が可愛らしい娘を連れて来ていた。
「サードー! 久し振り~!」
マリはサードに抱きつき喜ぶ。
「あ~、嬉しいなぁ。 大好きな皆が来てくれて、私凄く幸せだよ~!」
次はアテスとアマンダ一家が、更にラガンと結婚したスィクスス夫妻も訪れとても賑やかなお祝いとなった。
その後も、多くの仲間達がマリの所を訪れ10年目の平和を祝った。 この日は、世界中で平和の記念日とされ毎年起きた激動の日々に思いを馳せる。
そして、この平和は永く永く続いたとさ。
◆◇◆
「続いたとさ……お終い。 なはは、どうだい? ハッピーエンドになっただろ?」
「すごーい!」 「さすがナバレスト様~」 「二人もどうだったー?」
神界にて、妖精達は嬉しそうにエナとマリの周りを飛んでいた。
「あはは、マリさん凄く幸せそう。 良かった~」
「ふんっ! まぁ、でも……娘のクリちゃんは可愛かったわね」
「なはは、それは良かったよ。 さて、前に話した通り2人には特別苦労を掛けたご褒美に望みを叶えてあげよう。 何がいい?」
女神ナバレストに問われたエナとマリは即答で答えた。
「「元のオリジナルの世界で蘇えらせて下さい」ちょうだい」
「見破ってたか……う~ん、2人の言う通りオリジナルの世界は別に保管してある。 其処なら、2人の蘇りたい時間を選べるけど……どうするつもりだい?」
「蘇り、ティナと2人で楽しく幸せに旅をして生きたいです。 今の私なら、必ず出来ます」
「蘇り、両親をブチ殴って王国を今度は腐らせないわ。 そして、亜人達や魔族とも良好な関係を築き、戦争なんて起こさせない! そして、今度こそジャックと夫婦になり生きる!」
2人の返答にナバレストは嬉しそうに笑う。
「いいねぇ。 今の2人なら、また違う物語を創ってくれそうだね。 許可しよう。 行ってらっしゃい!」
2人が消えたのを確認したナバレストは、手に持つ本を大事そうに本棚へとしまった。
「さて、私も小説の執筆を頑張りますかね~」
本棚に仕舞われた本の中では、今日もマリ達は平和で幸せな日々を紡いでいくだろう。
◆完◆
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ノンさん、最後まで読んでに下さり本当にありがとうございます!
素敵な感想を頂けて、感謝感激ですー!
子供達に関しては、本編でも少しだけ触れていたのですが亜人と人間の間に子供が出来ないのが常識でした。
なので、アマンダの開発した妊活ベルトをしていない頃に妊娠した娘がジャックとの子供。
ベルトを着用してから出来たのがヨハネとの子供。
本編ではまだ子供判定をマリから受けていて添い寝しかしていなかったルキが、大人になりマリと結ばれ出来た子供がルキとの子供という設定になっております。
結局は逆ハーなので、子供達からすれば全員父親認定ではあります。
プロットの流れでは一応この設定でした笑
楽しんでいただけたら本当に嬉しいです!
ありがとうございました〜!
エナってもしかして、転生者?それとも予言者?
転生者なら正直自業自得としか。
予言者であっても必ずなるという自信があったのか知らないけど…違う時という可能性全くゼロではないのに、そういうのを周りもちゃんとしてなかったわけで。総じてダメダメすぎる。
王太子なんか、陥落されてるし😂人のせいにすんなって思う。色々とやり方が国としても個人としても…。
そもそも女王陛下のせいにして楽になりたいだけで草。
普通に考えて転生して女王ってなってて未来知ってたならかえるくない?後悔せんし、自国が1番でしょ。
人質になった経緯としても女王陛下側には全くもって関係ないわけで…正直巻き込まれた挙句、変に恨まれてかわいそすぎる😭
みかんさん、読んで下さった上に感想まで本当にありがとうございます。
色々と不憫なマリ女王ですが、これから先の展開を楽しんでいただけたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。
現在二話まで拝読しました( ,,•㉦•,,)♡
“合法合法”のところがめちゃめちゃ面白くて……先っちょだけってなんだろうってしばらく考えてました笑
続きを読むのが楽しみです。ありがとうございます!
クマ三郎さーん! ありがとうございますー!読んで下さりとても嬉しいですー!(/ω\)キャー