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第226話 知らない天井
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「……あれ? 知らない天井だ」
意識が途切れ、消えた筈のマリは知らない日本家屋の天井を見つめていた。
ゆっくりと身体を起こすと、懐かしい雰囲気を感じる。
外から聞こえる電車の音や、車が行き来する騒音。
「え……? 夢?」
今までの事は全て夢だったのかと、マリは立ち上がり知らない部屋の鏡の前に立つ。
「違う、夢じゃない! 真理じゃなくて、マリの見た目だ。 なら……此処は?」
鏡に映る、自身の姿を確認したマリは直ぐにカーテンを開けて外を見た。
「な……何コレ」
確かに、懐かしい日常の音が聞こえているのに窓の外は何も無かった。
何処までも真っ白な空間が広がっている。
マリは後退りし、壁へと寄りかかる。
「どういう事? 確かに、私は完全に消滅した。 なのに、この変な空間に居る。 でも……和室って事は、やっぱり日本?」
床の畳を指でなぞり、マリは部屋を見渡す。
そして、引き戸を見つけ恐る恐る開いた。
「廊下だ……。 ふふ、この廊下の雰囲気……懐かしいな。 お祖母ちゃん家を思い出す……」
マリは不思議と怖くなく、廊下へと出た。
そして、突き当りまで進み扉を開く。
「ごめーん! そっちの資料取ってくれる?」
「はーい! あ! ごめんね、其処の棚にある本は動かさないで~」
「よいしょー! ナバレスト様~コレって、何処に置くー?」
「んー? あ~、ソレか。 私が貰っとくね。 ありがとう」
開いた先の部屋では、山のように積まれた本と空中を忙しそうに飛び回る妖精達が居た。
そして、書斎と思われる部屋の奥には1人の黒髪の女性が作業机の前に座っているのが見えた。
「ふわぁ~……凄い」
マリが言葉を発すると、妖精達が一斉にマリを見る。
「あ!」 「起きたよ」 「ナバレスト様、起きたよ」 「おはよう」 「おはよう人間」 「おはよう、畳って気持いいよね」
気付いた妖精達は、皆笑顔でマリの周囲を飛び回った。
その見た目は妖精ティナにそっくりであり、マリは驚く。
「おー? あ、おはよう! お疲れ様~! って、いて!」
そして、黒髪の女性は立ち上がりマリの下へと向かおうとしたが、足下に置いてある本が多すぎて躓いて転けた。
「だ、大丈夫ですか? えっと……貴女は? それに、何故私は此処に居るのでしょうか」
マリは女性を抱き起こし、疑問を問い掛けた。
「あはは、ごめんごめん。 ありがとうね。 えっと、私は創造の女神ナバレストだよ。 マリ……いや、龕灯真理さん」
「えっ!? 女神様なんですか?! それに、何で……私の名前を」
マリは目の前の女性、ナバレストが創造の女神である事に驚き、更に転生前の名前を言われ目を見開いた。
「そりゃ、貴女を私の創った世界に送ったのが他でもないこの私だからね~! なはははは!」
「え? えぇ!? その……待って! 待ってください! すみません、理解が追い付かなくて……あれ? って事は……乙女小説の原作者、乙姫先生!?」
「ん~、そうだよ~ん。 貴女のおかげで、私の世界が一つ救われたんだから。 真理さんには感謝だよ~」
マリは妖精達が準備してくれた椅子に座り、呼吸を整える。
「あ、あの……聞いても良いですか?」
「勿論、何でも聞いて~」
「私が居た世界は、皆はどうなったのですか?」
「ほいほい、例の世界持ってきて~」
「あいあいさ~!」
ナバレストが妖精にお願すると、大量に並ぶ本の中から一冊の本を持ってこさせた。
「はい、この水晶を本に乗せて覗き込んでご覧」
マリはナバレストに言われた通りにし、水晶を覗き込んだ。
其処には、様々な場面が見える。
気絶するルーデウス、イサミを抱いて泣くメル、倒れるデラン、喜ぶ味方の兵士達、悲しむ兵士達、そして……夥しい数の戦死した者達の映像が流れた。
「あ……あ、そんな……こんなに? こんなに……イサミさん、デランさん……黒騎士の皆が」
マリは水晶を抱きしめ、涙を流す。
両腕を失い、動かなくなった魔王ダイの前で泣くメリーが映し出され。
そして、未だにマリだった砂を握り締め泣き叫ぶヨハネとジャックの映像が流れマリは耐えられなくなった。
「私が、私の、私のせい……? 違う、違うの、これじゃぁ……」
悲痛な顔のマリに、ナバレストは微笑みながら問い掛けた。
「これじゃあ、ハッピーエンドじゃないかい?」
「ぅ……違う、こんなのはハッピーエンドじゃない!!」
「そうか。 う~ん……でも、君がこの結果を掴まなければ管理する妖精が暴走した世界は滅んでたんだよ?」
ナバレストの言葉に、マリはただ首を横に振る。
「真理さんは、私の小説が好き何だよね? ほら、同人誌も書いてくれてたじゃん」
「……え? 何で……それを?」
「なははは~! ほら、見てこれ!」
ナバレストが大事そうに取り出した鞄からは、前世で真理が即売会で売ってきた全ての同人誌が入っていた。
「これはね、私の宝物なんだ。 私は……君の思うような良い女神でも無ければ、良い執筆者でも無い。 真理さんが読んで、好きになってくれたこの世界はね。 私が、良い小説を書く為だけにループを繰り返してる世界なんだ」
あっさりと笑顔で告げるナバレストの衝撃の告白にマリは固まる。
「ループ……? じゃあ、皆はもう何度も生きて、何度も死んでるって事ですか……?」
「そう。 君がさっきまで居た世界はループして7689回目だよ。 君の知ってる小説の本編が終わり、そして年老いた主人公のエナが死んだら自動的に世界が作り直される。 私が、良い小説を書きたいが為に……ストーリーを描いてもらう為に、その為だけに創った歪な異世界。 それが、君の居た世界なんだ」
マリは目を見開いて驚く。 驚き過ぎて声が出なかった。
つまり、目の前に居る女神ナバレストは小説の題材にすると云う理由だけで世界を創造し、参考にするべき所が終わるまで死のループをさせていたのだ。
その世界に住んでいる人々は知る由もない。
自分達が、既に7688回も生きて死んだ事に。
「なはは、やっぱりそんな顔になるよね。 こんな酷い事したからかな~……その世界の管理を任せてた妖精と部下の精霊達がおかしくなったのは……」
マリは何処か他人事の様なナバレストの微笑みに、神と人は倫理観が違うのだと感じた。
「じゃあ……妖精ティナが、光の精霊と混ざったのも?」
「そうだよ。 彼女達だけは、全てのループを覚えている。 そのせいで、妖精ティナは世界の運命を変えようとしたみたいだね。 そして、光の精霊を呼び起こし混ざり本来あの世界には居ない存在を招き入れ、狂わし始めた」
「だから、私を? そもそも、何故私だったんですか?」
「なははは! それは……そうだな。 それを説明する前に、君にすべき事があるんだった」
ナバレストは徐ろに立ち上がり、そしてマリの目の前で流れる様に土下座をした。
「本当にすみませんでしたーーーーー!」
意識が途切れ、消えた筈のマリは知らない日本家屋の天井を見つめていた。
ゆっくりと身体を起こすと、懐かしい雰囲気を感じる。
外から聞こえる電車の音や、車が行き来する騒音。
「え……? 夢?」
今までの事は全て夢だったのかと、マリは立ち上がり知らない部屋の鏡の前に立つ。
「違う、夢じゃない! 真理じゃなくて、マリの見た目だ。 なら……此処は?」
鏡に映る、自身の姿を確認したマリは直ぐにカーテンを開けて外を見た。
「な……何コレ」
確かに、懐かしい日常の音が聞こえているのに窓の外は何も無かった。
何処までも真っ白な空間が広がっている。
マリは後退りし、壁へと寄りかかる。
「どういう事? 確かに、私は完全に消滅した。 なのに、この変な空間に居る。 でも……和室って事は、やっぱり日本?」
床の畳を指でなぞり、マリは部屋を見渡す。
そして、引き戸を見つけ恐る恐る開いた。
「廊下だ……。 ふふ、この廊下の雰囲気……懐かしいな。 お祖母ちゃん家を思い出す……」
マリは不思議と怖くなく、廊下へと出た。
そして、突き当りまで進み扉を開く。
「ごめーん! そっちの資料取ってくれる?」
「はーい! あ! ごめんね、其処の棚にある本は動かさないで~」
「よいしょー! ナバレスト様~コレって、何処に置くー?」
「んー? あ~、ソレか。 私が貰っとくね。 ありがとう」
開いた先の部屋では、山のように積まれた本と空中を忙しそうに飛び回る妖精達が居た。
そして、書斎と思われる部屋の奥には1人の黒髪の女性が作業机の前に座っているのが見えた。
「ふわぁ~……凄い」
マリが言葉を発すると、妖精達が一斉にマリを見る。
「あ!」 「起きたよ」 「ナバレスト様、起きたよ」 「おはよう」 「おはよう人間」 「おはよう、畳って気持いいよね」
気付いた妖精達は、皆笑顔でマリの周囲を飛び回った。
その見た目は妖精ティナにそっくりであり、マリは驚く。
「おー? あ、おはよう! お疲れ様~! って、いて!」
そして、黒髪の女性は立ち上がりマリの下へと向かおうとしたが、足下に置いてある本が多すぎて躓いて転けた。
「だ、大丈夫ですか? えっと……貴女は? それに、何故私は此処に居るのでしょうか」
マリは女性を抱き起こし、疑問を問い掛けた。
「あはは、ごめんごめん。 ありがとうね。 えっと、私は創造の女神ナバレストだよ。 マリ……いや、龕灯真理さん」
「えっ!? 女神様なんですか?! それに、何で……私の名前を」
マリは目の前の女性、ナバレストが創造の女神である事に驚き、更に転生前の名前を言われ目を見開いた。
「そりゃ、貴女を私の創った世界に送ったのが他でもないこの私だからね~! なはははは!」
「え? えぇ!? その……待って! 待ってください! すみません、理解が追い付かなくて……あれ? って事は……乙女小説の原作者、乙姫先生!?」
「ん~、そうだよ~ん。 貴女のおかげで、私の世界が一つ救われたんだから。 真理さんには感謝だよ~」
マリは妖精達が準備してくれた椅子に座り、呼吸を整える。
「あ、あの……聞いても良いですか?」
「勿論、何でも聞いて~」
「私が居た世界は、皆はどうなったのですか?」
「ほいほい、例の世界持ってきて~」
「あいあいさ~!」
ナバレストが妖精にお願すると、大量に並ぶ本の中から一冊の本を持ってこさせた。
「はい、この水晶を本に乗せて覗き込んでご覧」
マリはナバレストに言われた通りにし、水晶を覗き込んだ。
其処には、様々な場面が見える。
気絶するルーデウス、イサミを抱いて泣くメル、倒れるデラン、喜ぶ味方の兵士達、悲しむ兵士達、そして……夥しい数の戦死した者達の映像が流れた。
「あ……あ、そんな……こんなに? こんなに……イサミさん、デランさん……黒騎士の皆が」
マリは水晶を抱きしめ、涙を流す。
両腕を失い、動かなくなった魔王ダイの前で泣くメリーが映し出され。
そして、未だにマリだった砂を握り締め泣き叫ぶヨハネとジャックの映像が流れマリは耐えられなくなった。
「私が、私の、私のせい……? 違う、違うの、これじゃぁ……」
悲痛な顔のマリに、ナバレストは微笑みながら問い掛けた。
「これじゃあ、ハッピーエンドじゃないかい?」
「ぅ……違う、こんなのはハッピーエンドじゃない!!」
「そうか。 う~ん……でも、君がこの結果を掴まなければ管理する妖精が暴走した世界は滅んでたんだよ?」
ナバレストの言葉に、マリはただ首を横に振る。
「真理さんは、私の小説が好き何だよね? ほら、同人誌も書いてくれてたじゃん」
「……え? 何で……それを?」
「なははは~! ほら、見てこれ!」
ナバレストが大事そうに取り出した鞄からは、前世で真理が即売会で売ってきた全ての同人誌が入っていた。
「これはね、私の宝物なんだ。 私は……君の思うような良い女神でも無ければ、良い執筆者でも無い。 真理さんが読んで、好きになってくれたこの世界はね。 私が、良い小説を書く為だけにループを繰り返してる世界なんだ」
あっさりと笑顔で告げるナバレストの衝撃の告白にマリは固まる。
「ループ……? じゃあ、皆はもう何度も生きて、何度も死んでるって事ですか……?」
「そう。 君がさっきまで居た世界はループして7689回目だよ。 君の知ってる小説の本編が終わり、そして年老いた主人公のエナが死んだら自動的に世界が作り直される。 私が、良い小説を書きたいが為に……ストーリーを描いてもらう為に、その為だけに創った歪な異世界。 それが、君の居た世界なんだ」
マリは目を見開いて驚く。 驚き過ぎて声が出なかった。
つまり、目の前に居る女神ナバレストは小説の題材にすると云う理由だけで世界を創造し、参考にするべき所が終わるまで死のループをさせていたのだ。
その世界に住んでいる人々は知る由もない。
自分達が、既に7688回も生きて死んだ事に。
「なはは、やっぱりそんな顔になるよね。 こんな酷い事したからかな~……その世界の管理を任せてた妖精と部下の精霊達がおかしくなったのは……」
マリは何処か他人事の様なナバレストの微笑みに、神と人は倫理観が違うのだと感じた。
「じゃあ……妖精ティナが、光の精霊と混ざったのも?」
「そうだよ。 彼女達だけは、全てのループを覚えている。 そのせいで、妖精ティナは世界の運命を変えようとしたみたいだね。 そして、光の精霊を呼び起こし混ざり本来あの世界には居ない存在を招き入れ、狂わし始めた」
「だから、私を? そもそも、何故私だったんですか?」
「なははは! それは……そうだな。 それを説明する前に、君にすべき事があるんだった」
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