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第184話 アマンダの発明と偏頭痛
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「それで、その……アテスさん聞いてもよろしいですか? 亜人と人間では子供が出来ないと云うのが常識だったと記憶しているのですが……?」
幸せそうなアテスとアマンダに、メリーが気まずそうに聞いた。
「あ~、それはね。 おっと、丁度いいや。 ルル姉さ~ん!」
アテスが答えようとしたタイミングで、レストランにルル達が入って来た。
「うむ、おはようなのじゃ。 マリは流石にぐった……り? いや、元気そうじゃな……怖っ!」
「おはようルルさん。 何故にそんなに怖がるの??」
ルルは入って来て早々に朝からモリモリと朝食を食べているマリを見てドン引きしていた。
「いや、もう……良いのじゃ。 ヨハネから聞いた通り、酒に関しては世界で一番強そうじゃな。 それより、二人の子についてじゃよな? まぁ、簡単じゃよ。 子が母体に定着するまで、精霊に守らせたら良かったんじゃ。 アマンダが開発した器に精霊を入れ、腹部にベルトを通して装着するだけじゃよ」
「え!? アマンダ、貴女は本当に凄い技師だったのですね!」
「あ、あの……はい、ありがとうございます」
ルルの説明に驚いたメリーはアマンダの手を取り、喜んだ。
「あはは、メリーさんも恋人が人間だからね~。 良かった良かった」
マリは喜ぶメリーを見て笑うが、ルルと共に来ていたロキは呆れ顔だ。
「いや、嬢ちゃんも旦那になる奴の内2人が亜人だろうに……」
「でも、これは亜人や人間達の常識を変える出来事だ」
隣のラガンも嬉しそうに微笑んだ。 そした、ルルはバッグを背負いマリ達を急かす。
「よし、儂等は出発の準備が終わっとるから何時でも出れるぞ? ん? ヨハネと執事は何処じゃ?」
「え? ルルさん達も来てくれるの?」
「当たり前だろ。 嬢ちゃんは俺の義妹であり、俺達亜人の総族長何だからよ」
「そうだ、俺も付いて行くぞ」
「ありがとう、ロキ、ラガンさん! よし! 私がちょっと2人を起こしてくるから、メリーさん達も朝食食べたら出発の準備しててー!」
マリは慌ててレストランを出て、エレベーターへと向かった。
「えらくマリは急いでおったな。 そんなに焦らんでも良いと思うんじゃが。 しかし……マリは凄いの。 あの女王殺しとやら、少し口に含んでみたが……本当に死ぬ強さじゃったのに」
「ふふ、そうだね。 ドワーフ族でも一口飲めば泥酔して危険な状態になるのに、マリ族長はお代わりしてたからね」
「わ、わぁ……マリ様は相変わらずお酒が強いんですね。 流石です!」
アマンダの感想に、その場の全員は苦笑いだった。
◆◇◆
マリは自室に向かい、部屋の扉を開けた。
「ジャック~? ヨハネ~? そろそろ……起きれそうかな」
恐る恐る訊ねると、ベットの上で横たわる2人が目を覚ます。
「お、おはようございます……マリ様。 すみません、腰が」
「あはは……おはようマリ。 君は……元気そうだね? な、何よりだよ」
何か猛烈な運動を全力で朝までしていたかのような2人は、ぐったりとしたままだ。
「ご、ごめんね……? いや、その……何も覚えて無くてですね、はい」
マリの言葉に2人は苦笑いだ。
「マリ様、あの女王殺しとやらのお酒は……なるべく控えて下さると嬉しいです」
「いや、凄く元気だったから私は大歓迎何だけど……ゴタゴタが終わるまでは止めよっか」
最愛の2人に言われたマリは流石に自重する事を心に誓った。
「分かったよ、全部終わるまではもう女王殺しは飲まないから! 約束する。 とりあえず、ゆっくりでいいから起きれる? ルルさん達も一緒に来てくれるって……あぐ?!」
「マリ!?」 「マリ様どうしました!」
突然マリは頭を抱えて膝をついた。
「あ、大丈夫、大丈夫だから。 ごめんね、前からしてた偏頭痛が最近激しくてさ」
「出発する前に、ルル殿に診て頂きましょう」
「それが良いよ、此処なら凄い設備も有りそうだし」
「あはは、大袈裟だよ。 ほら、もう痛みも治まったし大丈夫。 ちょっとお酒飲み過ぎたかな?」
ジャックとヨハネは、平気そうなマリを見て強くは診察を進めなかった。
それを、2人は後に後悔する事になる。
幸せそうなアテスとアマンダに、メリーが気まずそうに聞いた。
「あ~、それはね。 おっと、丁度いいや。 ルル姉さ~ん!」
アテスが答えようとしたタイミングで、レストランにルル達が入って来た。
「うむ、おはようなのじゃ。 マリは流石にぐった……り? いや、元気そうじゃな……怖っ!」
「おはようルルさん。 何故にそんなに怖がるの??」
ルルは入って来て早々に朝からモリモリと朝食を食べているマリを見てドン引きしていた。
「いや、もう……良いのじゃ。 ヨハネから聞いた通り、酒に関しては世界で一番強そうじゃな。 それより、二人の子についてじゃよな? まぁ、簡単じゃよ。 子が母体に定着するまで、精霊に守らせたら良かったんじゃ。 アマンダが開発した器に精霊を入れ、腹部にベルトを通して装着するだけじゃよ」
「え!? アマンダ、貴女は本当に凄い技師だったのですね!」
「あ、あの……はい、ありがとうございます」
ルルの説明に驚いたメリーはアマンダの手を取り、喜んだ。
「あはは、メリーさんも恋人が人間だからね~。 良かった良かった」
マリは喜ぶメリーを見て笑うが、ルルと共に来ていたロキは呆れ顔だ。
「いや、嬢ちゃんも旦那になる奴の内2人が亜人だろうに……」
「でも、これは亜人や人間達の常識を変える出来事だ」
隣のラガンも嬉しそうに微笑んだ。 そした、ルルはバッグを背負いマリ達を急かす。
「よし、儂等は出発の準備が終わっとるから何時でも出れるぞ? ん? ヨハネと執事は何処じゃ?」
「え? ルルさん達も来てくれるの?」
「当たり前だろ。 嬢ちゃんは俺の義妹であり、俺達亜人の総族長何だからよ」
「そうだ、俺も付いて行くぞ」
「ありがとう、ロキ、ラガンさん! よし! 私がちょっと2人を起こしてくるから、メリーさん達も朝食食べたら出発の準備しててー!」
マリは慌ててレストランを出て、エレベーターへと向かった。
「えらくマリは急いでおったな。 そんなに焦らんでも良いと思うんじゃが。 しかし……マリは凄いの。 あの女王殺しとやら、少し口に含んでみたが……本当に死ぬ強さじゃったのに」
「ふふ、そうだね。 ドワーフ族でも一口飲めば泥酔して危険な状態になるのに、マリ族長はお代わりしてたからね」
「わ、わぁ……マリ様は相変わらずお酒が強いんですね。 流石です!」
アマンダの感想に、その場の全員は苦笑いだった。
◆◇◆
マリは自室に向かい、部屋の扉を開けた。
「ジャック~? ヨハネ~? そろそろ……起きれそうかな」
恐る恐る訊ねると、ベットの上で横たわる2人が目を覚ます。
「お、おはようございます……マリ様。 すみません、腰が」
「あはは……おはようマリ。 君は……元気そうだね? な、何よりだよ」
何か猛烈な運動を全力で朝までしていたかのような2人は、ぐったりとしたままだ。
「ご、ごめんね……? いや、その……何も覚えて無くてですね、はい」
マリの言葉に2人は苦笑いだ。
「マリ様、あの女王殺しとやらのお酒は……なるべく控えて下さると嬉しいです」
「いや、凄く元気だったから私は大歓迎何だけど……ゴタゴタが終わるまでは止めよっか」
最愛の2人に言われたマリは流石に自重する事を心に誓った。
「分かったよ、全部終わるまではもう女王殺しは飲まないから! 約束する。 とりあえず、ゆっくりでいいから起きれる? ルルさん達も一緒に来てくれるって……あぐ?!」
「マリ!?」 「マリ様どうしました!」
突然マリは頭を抱えて膝をついた。
「あ、大丈夫、大丈夫だから。 ごめんね、前からしてた偏頭痛が最近激しくてさ」
「出発する前に、ルル殿に診て頂きましょう」
「それが良いよ、此処なら凄い設備も有りそうだし」
「あはは、大袈裟だよ。 ほら、もう痛みも治まったし大丈夫。 ちょっとお酒飲み過ぎたかな?」
ジャックとヨハネは、平気そうなマリを見て強くは診察を進めなかった。
それを、2人は後に後悔する事になる。
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