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第171話 英雄王ルーデウス劇場開幕
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復興祭が始まって数時間、王都全体で行われる祭を多くの民達が興奮し楽しんでいた。 未知の屋台で食べた料理に感動し、輪投げや矢当てゲーム等の景品が貰えるイベントも好評の様だ。
そんな街の様子を見ながらマリとヨハネは大量に立ち並ぶ屋台を楽しんでいた。
「マリ! このお好み焼きって凄く美味しいよ!」
「あはは、知ってる知ってる。 それ再現度高いんだよ~?」
口に手製のソースを付けたヨハネが美味しそうにお好み焼きを食べているのをマリは笑顔で答える。
「マリは凄いね、この屋台もメニューは殆ど考案したんだろ?」
「んー? まぁね~。 お祭りって云えばコレ! っていうのが有るからさ。 あ、ポップコーンと焼きトウモロコシ下さい」
「ありゃ?! こりゃ、女王陛下。 ありがとうございます、お陰様で繁盛してまさぁ!」
マリだと気付いた屋台の主人が感謝していると、屋台の奥さんがマリに耳打ちをする。
「推しは尊い。 陛下……そろそろお時間ですが」
「むむ、貴女も同胞ですね。 教えてくれて、ありがとうございます。 直ぐに向かうとしましょう」
屋台の主人とヨハネは何を話し合っているか分からずに首を傾げていた。
「ヨハネ! 劇場に行こう! 今日から毎日、劇場で劇を上演してるんだって!」
「え!? あ、あぁ……行こうか」
マリはヨハネの手を引き、急いで劇場へと向かって走り出した。
「ありゃ? 陛下、注文したの待たずに行っちまった。 なぁ、お前……さっきは陛下と何を話してたんだ?」
「アンタには関係無いよ。 あ、私これからちょっと外すからね。 しっかり稼ぐんだよ!」
「はぁ!? いや、こんなにお客さんが多いのにか!? おーい!」
屋台の主人が引き止める間もなく、奥さんはマリと同じ方角へと走りだして行ってしまった。
周りを見ると、同じように屋台や店の奥さんや恋人が走り出し主人や彼氏が困惑しているのが目に入る。
「い、いったい何があるんだよ……」
屋台の主人が呟いた言葉は、直ぐに多くの客によって掻き消された。
◆◇◆
「間に合ったー! 皆、お疲れ様ー!」
マリは劇場の裏口から入り、ヨハネと王族専用の席へと向かう。
「陛下、準備は万端です」
スタッフや演者達と最後のミーティングを開いていたメリーが笑顔で出迎えた。
「ありがとうメリーさん、凄く楽しみにしてるよ! 演者の皆も、スタッフの皆も本当にありがとう。 遂に本番だね! エントン王国初めて……いや、この世界初めての演劇だよ! 必ず成功出来る! がんばろー!」
「「「「「「「「「はい!! 全ては推しの為に!」」」」」」」」」
演者やスタッフ達が一斉に動き出す。
遂に開幕するのだ。
英雄王ルーデウス劇場が。
「あの……マリ、全く付いていけてないんだけど」
「いいから、早く行くよー!」
王族の席に座ると、8000名の観客が収容可能なガーデンシアターが一望でき満員御礼だ。 端から端までぎっしりと観客が入っている。
隣の王族専用の席を見ると、キャミとドーラに連れられたルーデウスの姿があった。 何の劇かも、劇が何かも知らされていないのだろう。 ルーデウスは劇場の広さに驚き、観客の多さに唖然としていた。
マリがこちらを見ている事に気付いたキャミとドーラが親指を立てて笑顔で挨拶してくるのを、マリも笑顔で親指を立てる。
その後ろにはジャックとルキが苦笑いで待機していた。
どうやら、キャミとドーラは愛しの旦那を無事に誘導に成功した様だ。
「ヨハネ、これから劇が始まるから一緒に見ようね」
「ふふ、説明が欲しい事がいっぱいだけど……君が笑顔なら別にいいや」
マリに激甘なヨハネとワクワクの止まらないマリがステージを見ていると、幕が開き遂に上演が始まった。
そんな街の様子を見ながらマリとヨハネは大量に立ち並ぶ屋台を楽しんでいた。
「マリ! このお好み焼きって凄く美味しいよ!」
「あはは、知ってる知ってる。 それ再現度高いんだよ~?」
口に手製のソースを付けたヨハネが美味しそうにお好み焼きを食べているのをマリは笑顔で答える。
「マリは凄いね、この屋台もメニューは殆ど考案したんだろ?」
「んー? まぁね~。 お祭りって云えばコレ! っていうのが有るからさ。 あ、ポップコーンと焼きトウモロコシ下さい」
「ありゃ?! こりゃ、女王陛下。 ありがとうございます、お陰様で繁盛してまさぁ!」
マリだと気付いた屋台の主人が感謝していると、屋台の奥さんがマリに耳打ちをする。
「推しは尊い。 陛下……そろそろお時間ですが」
「むむ、貴女も同胞ですね。 教えてくれて、ありがとうございます。 直ぐに向かうとしましょう」
屋台の主人とヨハネは何を話し合っているか分からずに首を傾げていた。
「ヨハネ! 劇場に行こう! 今日から毎日、劇場で劇を上演してるんだって!」
「え!? あ、あぁ……行こうか」
マリはヨハネの手を引き、急いで劇場へと向かって走り出した。
「ありゃ? 陛下、注文したの待たずに行っちまった。 なぁ、お前……さっきは陛下と何を話してたんだ?」
「アンタには関係無いよ。 あ、私これからちょっと外すからね。 しっかり稼ぐんだよ!」
「はぁ!? いや、こんなにお客さんが多いのにか!? おーい!」
屋台の主人が引き止める間もなく、奥さんはマリと同じ方角へと走りだして行ってしまった。
周りを見ると、同じように屋台や店の奥さんや恋人が走り出し主人や彼氏が困惑しているのが目に入る。
「い、いったい何があるんだよ……」
屋台の主人が呟いた言葉は、直ぐに多くの客によって掻き消された。
◆◇◆
「間に合ったー! 皆、お疲れ様ー!」
マリは劇場の裏口から入り、ヨハネと王族専用の席へと向かう。
「陛下、準備は万端です」
スタッフや演者達と最後のミーティングを開いていたメリーが笑顔で出迎えた。
「ありがとうメリーさん、凄く楽しみにしてるよ! 演者の皆も、スタッフの皆も本当にありがとう。 遂に本番だね! エントン王国初めて……いや、この世界初めての演劇だよ! 必ず成功出来る! がんばろー!」
「「「「「「「「「はい!! 全ては推しの為に!」」」」」」」」」
演者やスタッフ達が一斉に動き出す。
遂に開幕するのだ。
英雄王ルーデウス劇場が。
「あの……マリ、全く付いていけてないんだけど」
「いいから、早く行くよー!」
王族の席に座ると、8000名の観客が収容可能なガーデンシアターが一望でき満員御礼だ。 端から端までぎっしりと観客が入っている。
隣の王族専用の席を見ると、キャミとドーラに連れられたルーデウスの姿があった。 何の劇かも、劇が何かも知らされていないのだろう。 ルーデウスは劇場の広さに驚き、観客の多さに唖然としていた。
マリがこちらを見ている事に気付いたキャミとドーラが親指を立てて笑顔で挨拶してくるのを、マリも笑顔で親指を立てる。
その後ろにはジャックとルキが苦笑いで待機していた。
どうやら、キャミとドーラは愛しの旦那を無事に誘導に成功した様だ。
「ヨハネ、これから劇が始まるから一緒に見ようね」
「ふふ、説明が欲しい事がいっぱいだけど……君が笑顔なら別にいいや」
マリに激甘なヨハネとワクワクの止まらないマリがステージを見ていると、幕が開き遂に上演が始まった。
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