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第140話 メリーの気持ち
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「陛下、先程は大変失礼しました……」
メリーが部屋で書類仕事をしているマリに謝罪する。
「んー? 別に良いよ~。 私も目の事やジャックの事で沢山迷惑掛けたし。 あ、これファーストからの報告書ね」
マリはメリーに羊皮紙の束を渡す。
「ありがとうございます。 ですが、陛下はまだ倒れられて目覚めたばかりなのです。 無理はされないで下さいね」
「分かってるよ~。 でも、後少しで帝国とのゴタゴタが片付くなら頑張らないとね。 そうだ、ファーストが帝国側から使者を送って来たらどうしたら良いか悩んでだよ。 そっちに行ったげて~国境の防衛に戻ってるから」
マリは別の羊皮紙にサインする。
これもファーストから国境防衛の為に必要となる書類だと渡されたのだ。
「了解です。 陛下はどうされるおつもりですか?」
「ふ~、やっと終わった。 ゴルメディア帝国はエントン王国が滅んでるって思い込んでたから、色々困惑してるでしょ? で、私達を逃し更に最強の黒騎士団達も寝返った。 普通なら攻めて来ないんじゃないかな」
「停戦出来るなら、停戦した方が良さげですね」
「うん、ルミニスと決着をつけるには闇の精霊が必要なんでしょ? なら、停戦して王都の状況を確認したらメリーさんの故郷に行かなきゃね。 あ、この書類はファーストに渡しておいて」
マリはサインし終わった書類をメリーに渡す。
「ふふ、何だか陛下……変わりましたね」
「そうかな……う~ん、そうかも。 帝国では色々あったからね~」
「では、私は国境の方に行って参ります。 陛下はお身体を一番に」
「はいは~い! お願いね~」
マリはメリーを見送る。
「もう……これ以上戦争にならなかったら良いなぁ。 でも、無理何だよね……ルミニス」
マリは1人誰も居ない空間に向かって呟いた。
◆◇◆
メリーは書類を持ち、アーサー城を出ようとしていた。
城の中は、王都から送られる物資や同盟国からの援助品等で溢れかえっている。
「さて、先程は陛下に恥ずかしい所を見せてしまいました。 ここからはシャキッとしなければ!」
メリーは気合を入れて廊下を進む。
未だ、部下達は国境で警備に付いているのだから。
(恋だの愛だので一喜一憂している場合では無いですからね)
「あ! メリー殿、どちらまで?」
しかし、アーサーがメリーに気付き駆けてきた。
「ひんっ!?」
メリーは瞬間的に変な声を出し、顔を赤くする。
「だ、大丈夫ですか? すみません、突然声を掛けてしまって」
「い、いえ……も、問題ありません。 ちょっと国境まで行かねばならないのです」
メリーはなるべく冷静さを保とうとするが、心臓が飛び跳ねてるかの様にドキドキしていた。
当然だ。
長く生きてきたメリーにとって、花束で間接的に愛していますと伝えられる事など経験無く自身が驚く程にときめいてしまったのだ。 このはるか年下の青年を意識しないというのがそもそも無理であり、何時ものスーパーメイドの面影は一切ない。
「そうですか。 実は私も城での仕事が終わりまして、これから国境の防衛に戻るのですがよろしければ一緒に向かいませんか?」
「い、一緒に行きたいと? その、私と?」
「他に誰かいらっしゃるのですか??」
「いえ! そうですか、そうですよね。 い、行きましょう!」
全く意識していなかった相手から好意を伝えらたメリーはどうしたら良いのか分からないまま、アーサーと仲良く国境へと向かう。
道中、アーサーと何を話したか全く覚えていなかったが到着した国境で待っていたファースト達にニヤニヤされ顔が熱くなるのを感じたのはしっかり覚えていたメリーであった。。
メリーが部屋で書類仕事をしているマリに謝罪する。
「んー? 別に良いよ~。 私も目の事やジャックの事で沢山迷惑掛けたし。 あ、これファーストからの報告書ね」
マリはメリーに羊皮紙の束を渡す。
「ありがとうございます。 ですが、陛下はまだ倒れられて目覚めたばかりなのです。 無理はされないで下さいね」
「分かってるよ~。 でも、後少しで帝国とのゴタゴタが片付くなら頑張らないとね。 そうだ、ファーストが帝国側から使者を送って来たらどうしたら良いか悩んでだよ。 そっちに行ったげて~国境の防衛に戻ってるから」
マリは別の羊皮紙にサインする。
これもファーストから国境防衛の為に必要となる書類だと渡されたのだ。
「了解です。 陛下はどうされるおつもりですか?」
「ふ~、やっと終わった。 ゴルメディア帝国はエントン王国が滅んでるって思い込んでたから、色々困惑してるでしょ? で、私達を逃し更に最強の黒騎士団達も寝返った。 普通なら攻めて来ないんじゃないかな」
「停戦出来るなら、停戦した方が良さげですね」
「うん、ルミニスと決着をつけるには闇の精霊が必要なんでしょ? なら、停戦して王都の状況を確認したらメリーさんの故郷に行かなきゃね。 あ、この書類はファーストに渡しておいて」
マリはサインし終わった書類をメリーに渡す。
「ふふ、何だか陛下……変わりましたね」
「そうかな……う~ん、そうかも。 帝国では色々あったからね~」
「では、私は国境の方に行って参ります。 陛下はお身体を一番に」
「はいは~い! お願いね~」
マリはメリーを見送る。
「もう……これ以上戦争にならなかったら良いなぁ。 でも、無理何だよね……ルミニス」
マリは1人誰も居ない空間に向かって呟いた。
◆◇◆
メリーは書類を持ち、アーサー城を出ようとしていた。
城の中は、王都から送られる物資や同盟国からの援助品等で溢れかえっている。
「さて、先程は陛下に恥ずかしい所を見せてしまいました。 ここからはシャキッとしなければ!」
メリーは気合を入れて廊下を進む。
未だ、部下達は国境で警備に付いているのだから。
(恋だの愛だので一喜一憂している場合では無いですからね)
「あ! メリー殿、どちらまで?」
しかし、アーサーがメリーに気付き駆けてきた。
「ひんっ!?」
メリーは瞬間的に変な声を出し、顔を赤くする。
「だ、大丈夫ですか? すみません、突然声を掛けてしまって」
「い、いえ……も、問題ありません。 ちょっと国境まで行かねばならないのです」
メリーはなるべく冷静さを保とうとするが、心臓が飛び跳ねてるかの様にドキドキしていた。
当然だ。
長く生きてきたメリーにとって、花束で間接的に愛していますと伝えられる事など経験無く自身が驚く程にときめいてしまったのだ。 このはるか年下の青年を意識しないというのがそもそも無理であり、何時ものスーパーメイドの面影は一切ない。
「そうですか。 実は私も城での仕事が終わりまして、これから国境の防衛に戻るのですがよろしければ一緒に向かいませんか?」
「い、一緒に行きたいと? その、私と?」
「他に誰かいらっしゃるのですか??」
「いえ! そうですか、そうですよね。 い、行きましょう!」
全く意識していなかった相手から好意を伝えらたメリーはどうしたら良いのか分からないまま、アーサーと仲良く国境へと向かう。
道中、アーサーと何を話したか全く覚えていなかったが到着した国境で待っていたファースト達にニヤニヤされ顔が熱くなるのを感じたのはしっかり覚えていたメリーであった。。
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