131 / 231
第129話 一矢
しおりを挟む ついに迎えたこの日。
ニセと姫が魔法を使って対決しても周囲に影響が少なそうな場所を探すのに、綾香先輩と俺はずいぶん苦労した。結局、廃業になった遊園地をネットの廃墟スレでなんとか見つけ出して忍び込んだ。
綾香先輩と俺は、見守ることしかできない。結局俺の望んだ平和的な解決方法は見つけられなかった。色々、努力はしたけれど、全ては無駄だった。勝敗が決まれば、綾香先輩か俺が、死ぬことになる。ニセには、防御に回り、攻撃はしてくれるな。勇者が力の差に、諦めてくれることを目指せとは言ったが、そう上手くいくとは限らない。全力でくる勇者を、ニセがどのくらい受け流せるのかは不明だ。ひょっとすれば、勇者の作戦勝ちで、ニセが打ち負かされる可能性もある。
「ライブは楽しかったか?」
ニセが聞けば、姫が嬉しそうに笑う。
「もう最高! チラッと一瞬目線が合って、嬉しくって気を失うかと思ったわよ」
姫のこぼれんばかりの笑顔がまぶしい。
そうか……、とニセが笑いながら答える。ニセが剣に変化した夕月を構える。
「ならば、この世界への未練ももうないだろう」
「そうね。後は、お互いの力を出し切るだけ。分身体への攻撃は、お互いにしない。私とあなたで決着をつけるの。それでいい?」
「望むところだ」
姫も、自分の剣を構える。魔王を倒す最終武器である賢者の杖がない、聖魔法を使えるニセ相手に、姫はどう戦うつもりなのだろうか。
姫の手からキラキラした光の矢がニセに向かって放たれる。これが、勇者の聖魔法。当然のように、ニセは結界を張って光の矢をはじく。ニセに聖魔法は効かないはずだ。そのはずなのに、ピシッとニセの結界に亀裂が入る。
何かが、おかしい。
ゾンビ君達を一掃した時のような威圧感をニセから感じない。
姫の攻撃を躱すニセは、夕月を使わない。夕月が、傷つかないように庇っているようにもみえる。
「本気出しなさいよ。どういうことよ」
姫がいら立っている。やりにくいのだろう。攻撃もしてこない。以前のような覇気の感じられない魔王を攻撃することが。
「うるさいな。お前は、自分の仕事をすればいいのだ」
ニセが、姫を魔法ではじきかえす。
「痛い!」
隣で綾香先輩から小さな悲鳴が上がる。手を押さえている。今のニセの攻撃で、姫が怪我をして、その痛みが綾香先輩にも伝わったのだろう。
「大丈夫ですか?」
俺が綾香先輩を心配すれば、綾香先輩が「大丈夫」と笑う。覚悟しているのだろう。綾香先輩も。姫と運命を共にすることを。
すかさず姫が治癒魔法を使えば、綾香先輩の手の痛みもひく。
「そら、姉のように慕っていた分身体が、お前の腑抜けた攻撃のせいで痛みを感じたぞ。へっぽこ勇者」
ニセの悪態は、絶好調のようだ。姫を煽っている。
姫は、剣でニセに挑みかかっていく。ニセは、氷魔法で作った剣でそれをうけながす。あくまで、夕月を使う気は無いようだ。
「私が諦めるのを待っているならば、無駄よ。そんな風にいつまでも後回しにしても、国民のためにならない。魔王の存在を消すか、力の無い勇者が消えて次の新しい勇者を待つか。決着はつけなければならないの」
姫が攻撃をしかけながら、ニセに心の内を叫ぶ。
全力の魔王と後悔のない戦いをしたいという、姫の気持ち。真っ直ぐな勇者らしい正義の心なのだろう。俺だったら、敵が不調ならば、幸いと喜んで切りかかるだろうが、勇者に選ばれるほどの穢れの無い心を持つ姫には、今のニセの様子は、我慢ならないのだろう。
「その通りだ。勇者よ。今日、ここで俺たちは決着をつけよう。俺には俺の作戦がある。お前は、お前の方法で挑め」
ニセの雷撃が姫を襲うが、姫が一瞬早く結界を張って雷撃を防ぐ。
「綾香先輩。これを」
俺は、綾香先輩にナイフをこっそり渡す。
「何? これ……」
渡されたナイフを手に、綾香先輩がキョトンとしている。そりゃそうだろう。
「どうやら、あいつら今日どうしても結論を出すつもりみたいです。もし、姫がニセに負けそうならば、これを使って俺を刺してください。そうすれば、ニセも死にます」
「そんなの、できない。だって、野島君、死ぬのよ?」
良かった。綾香先輩は、俺の名前を覚えてくれているようだ。もう、それでいいや。それで、十分だ。
「俺だって嫌です。できれば、長生きしたいです。でも、綾香先輩が死ぬよりましです。ごめんなさい。できれば、みんなが生きる方法を見つけたかったんですが、出来ませんでした。その……。ダサくてすみません。俺、綾香先輩に憧れていました」
初告白は、相手の女の子に、「ダサッ」と一蹴された。だから、俺はダサくて好意をもつこと自体が、相手にとって迷惑なのかもしれないと、思っていた。好きな子ができても、相手に迷惑にならないように告白なんて考えないようにしていた。恋愛なんて、イケメンの特権なんだから、俺には資格のないことなんだと諦めていた。だが、もう明日はないのかもしれないこの状況。
今ならば、このくらいの我儘、許されるだろう。綾香先輩には、迷惑な話かもしれないが。答えなんて、どうせ分かっている。だから、要らない。でも、それでも、心に想いを残したまま逝くのは嫌だった。
チラリと、ニセと目があう。しまった。ニセに綾香先輩にナイフを渡したのを見られてしまった。分身体のくせにニセを裏切ってしまったことが、バレてしまったか。怒ると思っていたニセが、微笑む。「すまんな」と、唇が動いたような気がした。
「なんで、どっちかが死にそうなこんな時にそんなこと言うの? もっと、普通の時に言えば……」
綾香先輩が、言葉を言い終わる前に、俺の胸に激痛が走る。いてぇ。息が止まるほどの衝撃。膝から崩れ落ちて、その場にうずくまる。
「の、野島君!」
綾香先輩が、慌てている。憧れの人が、こんな俺にこんなに心配してくれている。なんだ、俺にしては最高の最期だ。
ニセの胸に剣が突き刺さっている。滴り落ちる血が溜まって、ニセの足元に血の池が出来ている。コフッとニセが血を吐いている。痛いことが苦手なニセだ。俺よりも辛いかもしれない。
「ゆう……月」
ニセが呼べは、夕月がハラハラと涙を流しながら人間に変じる。
「主よ。なぜ?」
自分の流した血の海に横たわるニセは、夕月の質問には答えない。だが、俺には、分かる。ニセは、空っぽの心に、俺の人生を追体験したことで、人間らしい心を手に入れた。だから、ニセは自分の犯した罪に重さに気づいてしまった。そして、夕月だけでも守りたいと思ったニセの出した結論がこれなのだろう。
「姫、魔王がいなければ、聖なる石はもういらんだろう? 石を、夕月に返してやってくれないか……」
死にゆくニセの言葉に応じて、姫が小さな石のついたペンダントを取り出す。あれが、聖なる石。思ったより小さい。突き出された石を、夕月は受け取らない。
「受け取れ。命令だ」
ニセの言葉に、夕月が石に手を伸ばす。これが、ニセの望んだこと。ニセは、夕月を聖剣に戻す方法に気づいた時から、夕月の邪気をこっそり自分の聖魔法を使って徐々に打ち消していたのだろう。夕月が折れないように。
白い光に包まれて、夕月は聖剣に戻る。温かな光。痛みで脂汗の出続ける体に、穏やかに降り注ぐ。
「主よ」
聖剣に戻った夕月が、なおもニセを主と呼ぶが、ニセは答えない。
もう、駄目なんだ。
俺の目もかすんで見えなくなってくる。ニセを呼ぶ夕月と、俺を呼んでくれる綾香先輩の声が、遠くに聞こえる。
俺は、意識を失った。
ニセと姫が魔法を使って対決しても周囲に影響が少なそうな場所を探すのに、綾香先輩と俺はずいぶん苦労した。結局、廃業になった遊園地をネットの廃墟スレでなんとか見つけ出して忍び込んだ。
綾香先輩と俺は、見守ることしかできない。結局俺の望んだ平和的な解決方法は見つけられなかった。色々、努力はしたけれど、全ては無駄だった。勝敗が決まれば、綾香先輩か俺が、死ぬことになる。ニセには、防御に回り、攻撃はしてくれるな。勇者が力の差に、諦めてくれることを目指せとは言ったが、そう上手くいくとは限らない。全力でくる勇者を、ニセがどのくらい受け流せるのかは不明だ。ひょっとすれば、勇者の作戦勝ちで、ニセが打ち負かされる可能性もある。
「ライブは楽しかったか?」
ニセが聞けば、姫が嬉しそうに笑う。
「もう最高! チラッと一瞬目線が合って、嬉しくって気を失うかと思ったわよ」
姫のこぼれんばかりの笑顔がまぶしい。
そうか……、とニセが笑いながら答える。ニセが剣に変化した夕月を構える。
「ならば、この世界への未練ももうないだろう」
「そうね。後は、お互いの力を出し切るだけ。分身体への攻撃は、お互いにしない。私とあなたで決着をつけるの。それでいい?」
「望むところだ」
姫も、自分の剣を構える。魔王を倒す最終武器である賢者の杖がない、聖魔法を使えるニセ相手に、姫はどう戦うつもりなのだろうか。
姫の手からキラキラした光の矢がニセに向かって放たれる。これが、勇者の聖魔法。当然のように、ニセは結界を張って光の矢をはじく。ニセに聖魔法は効かないはずだ。そのはずなのに、ピシッとニセの結界に亀裂が入る。
何かが、おかしい。
ゾンビ君達を一掃した時のような威圧感をニセから感じない。
姫の攻撃を躱すニセは、夕月を使わない。夕月が、傷つかないように庇っているようにもみえる。
「本気出しなさいよ。どういうことよ」
姫がいら立っている。やりにくいのだろう。攻撃もしてこない。以前のような覇気の感じられない魔王を攻撃することが。
「うるさいな。お前は、自分の仕事をすればいいのだ」
ニセが、姫を魔法ではじきかえす。
「痛い!」
隣で綾香先輩から小さな悲鳴が上がる。手を押さえている。今のニセの攻撃で、姫が怪我をして、その痛みが綾香先輩にも伝わったのだろう。
「大丈夫ですか?」
俺が綾香先輩を心配すれば、綾香先輩が「大丈夫」と笑う。覚悟しているのだろう。綾香先輩も。姫と運命を共にすることを。
すかさず姫が治癒魔法を使えば、綾香先輩の手の痛みもひく。
「そら、姉のように慕っていた分身体が、お前の腑抜けた攻撃のせいで痛みを感じたぞ。へっぽこ勇者」
ニセの悪態は、絶好調のようだ。姫を煽っている。
姫は、剣でニセに挑みかかっていく。ニセは、氷魔法で作った剣でそれをうけながす。あくまで、夕月を使う気は無いようだ。
「私が諦めるのを待っているならば、無駄よ。そんな風にいつまでも後回しにしても、国民のためにならない。魔王の存在を消すか、力の無い勇者が消えて次の新しい勇者を待つか。決着はつけなければならないの」
姫が攻撃をしかけながら、ニセに心の内を叫ぶ。
全力の魔王と後悔のない戦いをしたいという、姫の気持ち。真っ直ぐな勇者らしい正義の心なのだろう。俺だったら、敵が不調ならば、幸いと喜んで切りかかるだろうが、勇者に選ばれるほどの穢れの無い心を持つ姫には、今のニセの様子は、我慢ならないのだろう。
「その通りだ。勇者よ。今日、ここで俺たちは決着をつけよう。俺には俺の作戦がある。お前は、お前の方法で挑め」
ニセの雷撃が姫を襲うが、姫が一瞬早く結界を張って雷撃を防ぐ。
「綾香先輩。これを」
俺は、綾香先輩にナイフをこっそり渡す。
「何? これ……」
渡されたナイフを手に、綾香先輩がキョトンとしている。そりゃそうだろう。
「どうやら、あいつら今日どうしても結論を出すつもりみたいです。もし、姫がニセに負けそうならば、これを使って俺を刺してください。そうすれば、ニセも死にます」
「そんなの、できない。だって、野島君、死ぬのよ?」
良かった。綾香先輩は、俺の名前を覚えてくれているようだ。もう、それでいいや。それで、十分だ。
「俺だって嫌です。できれば、長生きしたいです。でも、綾香先輩が死ぬよりましです。ごめんなさい。できれば、みんなが生きる方法を見つけたかったんですが、出来ませんでした。その……。ダサくてすみません。俺、綾香先輩に憧れていました」
初告白は、相手の女の子に、「ダサッ」と一蹴された。だから、俺はダサくて好意をもつこと自体が、相手にとって迷惑なのかもしれないと、思っていた。好きな子ができても、相手に迷惑にならないように告白なんて考えないようにしていた。恋愛なんて、イケメンの特権なんだから、俺には資格のないことなんだと諦めていた。だが、もう明日はないのかもしれないこの状況。
今ならば、このくらいの我儘、許されるだろう。綾香先輩には、迷惑な話かもしれないが。答えなんて、どうせ分かっている。だから、要らない。でも、それでも、心に想いを残したまま逝くのは嫌だった。
チラリと、ニセと目があう。しまった。ニセに綾香先輩にナイフを渡したのを見られてしまった。分身体のくせにニセを裏切ってしまったことが、バレてしまったか。怒ると思っていたニセが、微笑む。「すまんな」と、唇が動いたような気がした。
「なんで、どっちかが死にそうなこんな時にそんなこと言うの? もっと、普通の時に言えば……」
綾香先輩が、言葉を言い終わる前に、俺の胸に激痛が走る。いてぇ。息が止まるほどの衝撃。膝から崩れ落ちて、その場にうずくまる。
「の、野島君!」
綾香先輩が、慌てている。憧れの人が、こんな俺にこんなに心配してくれている。なんだ、俺にしては最高の最期だ。
ニセの胸に剣が突き刺さっている。滴り落ちる血が溜まって、ニセの足元に血の池が出来ている。コフッとニセが血を吐いている。痛いことが苦手なニセだ。俺よりも辛いかもしれない。
「ゆう……月」
ニセが呼べは、夕月がハラハラと涙を流しながら人間に変じる。
「主よ。なぜ?」
自分の流した血の海に横たわるニセは、夕月の質問には答えない。だが、俺には、分かる。ニセは、空っぽの心に、俺の人生を追体験したことで、人間らしい心を手に入れた。だから、ニセは自分の犯した罪に重さに気づいてしまった。そして、夕月だけでも守りたいと思ったニセの出した結論がこれなのだろう。
「姫、魔王がいなければ、聖なる石はもういらんだろう? 石を、夕月に返してやってくれないか……」
死にゆくニセの言葉に応じて、姫が小さな石のついたペンダントを取り出す。あれが、聖なる石。思ったより小さい。突き出された石を、夕月は受け取らない。
「受け取れ。命令だ」
ニセの言葉に、夕月が石に手を伸ばす。これが、ニセの望んだこと。ニセは、夕月を聖剣に戻す方法に気づいた時から、夕月の邪気をこっそり自分の聖魔法を使って徐々に打ち消していたのだろう。夕月が折れないように。
白い光に包まれて、夕月は聖剣に戻る。温かな光。痛みで脂汗の出続ける体に、穏やかに降り注ぐ。
「主よ」
聖剣に戻った夕月が、なおもニセを主と呼ぶが、ニセは答えない。
もう、駄目なんだ。
俺の目もかすんで見えなくなってくる。ニセを呼ぶ夕月と、俺を呼んでくれる綾香先輩の声が、遠くに聞こえる。
俺は、意識を失った。
15
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる