91 / 231
第89話 裏切り
しおりを挟む
マリは選んだ窓の光景を見ようとするが、肩のティナがまだ反対をしていた。
『ちょっとマリ! あんた何考えてんの!? ダメよ、ダメ! 絶対にダメ! あんたの未来を見ないと後悔する事になるよ!』
しかし、マリも一歩も引かなかい。
「ごめんね、ティナ。 でも、私はファーストを助けたい。 まだ知り合って1ヶ月ぐらいの仲だけど……時々私を信じられないモノを見るような目で見てくるけど仲間なの」
マリはファーストが鎖に繋がれた未来を見る。
これが最善と信じて。
◆◇◆
ファーストはメイド長の激務を行いながらクロモトの監視を続けていた。
先日のメリーからの指示で、クロモトが隠し部屋から出てきたら即座に殺せと命令が下されたからだ。
(あの不気味な人形は工房までは出て来ないのね……良かった)
ファーストは、一度だけ目視で確認した両手が剣の人形を思い出し寒気を覚える。
単身でキャット王国に殴り込みに行くファーストが1体の不気味な人形を前にして死を覚悟したのだ。
(もしアレが複数いるなら、戦闘員全員で襲ってギリギリ相討ちね)
メリーの次に強いファーストは絶対に勝てないとは言わない。 動力が報告書にあった通り、精霊を閉じ込めて動かしているのならその檻を破壊すれば人形は止まるだろう。
最悪止まらなくても粉々に砕けば良いのだ。
(怪しまれる前に戻らないと……ん!?)
ファーストが今日の監視を終えようとしたその時、工房の隠し部屋に続く扉が開いた。
見た目は本棚だが、其処が開くと隠し部屋に繋がっているのだ。
「目標確認……人形は居ないわね」
隠し部屋から出てきたクロモトは不敵な笑みを浮かべたまま工房から出ようとしていた。
「いける。 死ね……がっ?!」
クロモトの背後に降り立ったファーストが、素手でクロモトの首を跳ねようとした瞬間クロモトの背中から大量の剣がファーストに向かって突き出てきた。
ファーストは瞬時に反応するが、剣を避けきれず身体に複数刺さってしまう。
「ぐっ……何故バレた! それに、貴様……クロモトでは無いな!」
クロモトの首が180度回転し、不敵な笑みを浮かべた顔が無機質にファーストを見る。
「ひゃひゃひゃ! かかった、かかった! どうじゃ? 儂お手製の麻痺毒じゃ。 もう動けまい? 幾ら化け物と云えど」
隠し部屋から本物と思しきクロモトが現れ、ファーストを笑う。 そして、その後ろからもう一人隠し部屋から出て来た。
「ふん、やはり貴様か新メイド長。 怪しいと思っておったのだ。 幾ら近衛師団団長カエサルの推薦でキャベルが褒める程に優秀とは云え……貴様は優秀過ぎた」
現れたのはブラック宰相であった。
ファーストは麻痺毒のせいで意識が昏倒とし、遂には気絶した。
「ひゃひゃひゃひゃ、おい儂の可愛い人形ちゃんや。 そのネズミを奥へ連れて行くぞ」
クロモトが偽物に話しかけると、クロモトの身体を切り裂き中から人形が現れる。
その人形は女性の面影を持つ無機質な人形だった。
しかし、ファーストが間近で見れば即座に理解出来ただろう。
人形の身体は、まるで生きた人間の様な皮膚だったと。
◆◇◆
ファーストは隠し部屋に連れて行かれ、鎖に繋がれていた。
暫くした後にファーストの意識は回復し、周囲と鎖を確認する。
どうやら、隠し部屋の中にある牢屋に閉じ込められたようだ。
周囲の壁には血痕や爪痕が多く残され、此処に入れられた者の末路を物語っている。
「……くっ、力が入らない」
ジャラジャラと鎖が音を鳴らすが壊れる事は無かった。
「ひゃひゃひゃひゃ、お目覚めかな? ネズミちゃん」
牢屋にクロモトとブラック宰相が入り、扉の入口に両手が剣の人形が見張りなのか立っていた。
「ぐっ?! ちっ……殺せ」
ファーストは即座に死を覚悟し、舌を噛み切ろうとするが身体に力が入らず噛み切る事は出来なかった。
「先に情報を寄越せ、そうしたら楽に殺してやる」
ブラックの猛禽類の様な目がファーストを睨みつける。
「おい、ブラック。 約束が違うぞ! コイツから情報を聞きだしたら儂の研究に使って良いとあのお方に言って頂いたのじゃ!」
しかし、クロモトがブラックに文句を言い。 それにブラックは苦虫を噛み潰したような顔で押し黙った。
「すまんすまん、安心して欲しい。 用済みになったとて、ちゃんと儂が有効活用してやるからの。 ひゃひゃひゃひゃ、楽しみじゃ楽しみじゃ。 あのお方の望みに一歩また近づくのじゃ!」
狂人の戯言にファーストは眉をひそめるが、今は何も出来ない。
しかし、少しでも情報を得て何とか仲間に残そうと力の入らない口を動かしファーストはクロモトに質問した。
「あのお方……どんな素敵な人……なの?」
なるべくクロモトが気に入りそうな言葉を選ぶと、クロモトは上機嫌で話し始めた。
「気になるか? そうじゃろ、そうじゃろ……特別に教えてやろう」
「おいクロモト! 口を慎め」
ブラックに口止めされるがクロモトは意に介さなかった。
「怖がりじゃのぉ、ブラックは。 どうせ、このネズミが知った所で何も出来ん。 仮に生きて逃げられたとしてものぉ」
ニチャァと擬音が聞こえそうな程にブラックは不気味に笑う。
「あのお方は儂の全てじゃ! 見よ、この可愛い人形ちゃんを! あのお方から与えられた知識を元に、科学の技術を融合させ創り上げたのじゃ! 全てはあのお方が望む未来の為!! 悍ましき未来を壊し、新たな希望に満ちた未来を築くじゃぁぁぁぁ!」
牢屋にクロモトのけたたましい叫びが響き渡る。
ファーストは聞きながらも、必死に身体をよじり少しでも逃げれる様に動こうとした。
しかし、全ては遅かった。
突然ファーストの首が音もなく落ち、それを見たクロモトが悲鳴を上げる。
「そんなぁぁぁ! 儂の研究がぁぁぁぁ!」
そして、ファーストの脱力した肩に黒い何かが降り立った。
『良くもまぁペラペラと……ねぇクロモト。 あたいの存在をほのめかすなとアレ程言ったよねぇ? ダメじゃない、あの女がこの未来を見るかもしれないんだから』
「「申し訳ございません……」」
◆◇◆
クロモトとブラックが頭を下げた相手を見た瞬間、マリは窓から飛び退き、ティナを見た。
肩からはじき飛ばされたティナは空中に浮かんでいる。
『ほらぁ……後悔する事になるって言ったのにぃぃぃ』
不気味に笑うティナの身体は肌は褐色のままだが、金髪や妖精っぽい服も全て真っ黒に染まり瘴気の様な黒い靄が背中から出ていた。
「嘘だよね……ティナ」
『ちょっとマリ! あんた何考えてんの!? ダメよ、ダメ! 絶対にダメ! あんたの未来を見ないと後悔する事になるよ!』
しかし、マリも一歩も引かなかい。
「ごめんね、ティナ。 でも、私はファーストを助けたい。 まだ知り合って1ヶ月ぐらいの仲だけど……時々私を信じられないモノを見るような目で見てくるけど仲間なの」
マリはファーストが鎖に繋がれた未来を見る。
これが最善と信じて。
◆◇◆
ファーストはメイド長の激務を行いながらクロモトの監視を続けていた。
先日のメリーからの指示で、クロモトが隠し部屋から出てきたら即座に殺せと命令が下されたからだ。
(あの不気味な人形は工房までは出て来ないのね……良かった)
ファーストは、一度だけ目視で確認した両手が剣の人形を思い出し寒気を覚える。
単身でキャット王国に殴り込みに行くファーストが1体の不気味な人形を前にして死を覚悟したのだ。
(もしアレが複数いるなら、戦闘員全員で襲ってギリギリ相討ちね)
メリーの次に強いファーストは絶対に勝てないとは言わない。 動力が報告書にあった通り、精霊を閉じ込めて動かしているのならその檻を破壊すれば人形は止まるだろう。
最悪止まらなくても粉々に砕けば良いのだ。
(怪しまれる前に戻らないと……ん!?)
ファーストが今日の監視を終えようとしたその時、工房の隠し部屋に続く扉が開いた。
見た目は本棚だが、其処が開くと隠し部屋に繋がっているのだ。
「目標確認……人形は居ないわね」
隠し部屋から出てきたクロモトは不敵な笑みを浮かべたまま工房から出ようとしていた。
「いける。 死ね……がっ?!」
クロモトの背後に降り立ったファーストが、素手でクロモトの首を跳ねようとした瞬間クロモトの背中から大量の剣がファーストに向かって突き出てきた。
ファーストは瞬時に反応するが、剣を避けきれず身体に複数刺さってしまう。
「ぐっ……何故バレた! それに、貴様……クロモトでは無いな!」
クロモトの首が180度回転し、不敵な笑みを浮かべた顔が無機質にファーストを見る。
「ひゃひゃひゃ! かかった、かかった! どうじゃ? 儂お手製の麻痺毒じゃ。 もう動けまい? 幾ら化け物と云えど」
隠し部屋から本物と思しきクロモトが現れ、ファーストを笑う。 そして、その後ろからもう一人隠し部屋から出て来た。
「ふん、やはり貴様か新メイド長。 怪しいと思っておったのだ。 幾ら近衛師団団長カエサルの推薦でキャベルが褒める程に優秀とは云え……貴様は優秀過ぎた」
現れたのはブラック宰相であった。
ファーストは麻痺毒のせいで意識が昏倒とし、遂には気絶した。
「ひゃひゃひゃひゃ、おい儂の可愛い人形ちゃんや。 そのネズミを奥へ連れて行くぞ」
クロモトが偽物に話しかけると、クロモトの身体を切り裂き中から人形が現れる。
その人形は女性の面影を持つ無機質な人形だった。
しかし、ファーストが間近で見れば即座に理解出来ただろう。
人形の身体は、まるで生きた人間の様な皮膚だったと。
◆◇◆
ファーストは隠し部屋に連れて行かれ、鎖に繋がれていた。
暫くした後にファーストの意識は回復し、周囲と鎖を確認する。
どうやら、隠し部屋の中にある牢屋に閉じ込められたようだ。
周囲の壁には血痕や爪痕が多く残され、此処に入れられた者の末路を物語っている。
「……くっ、力が入らない」
ジャラジャラと鎖が音を鳴らすが壊れる事は無かった。
「ひゃひゃひゃひゃ、お目覚めかな? ネズミちゃん」
牢屋にクロモトとブラック宰相が入り、扉の入口に両手が剣の人形が見張りなのか立っていた。
「ぐっ?! ちっ……殺せ」
ファーストは即座に死を覚悟し、舌を噛み切ろうとするが身体に力が入らず噛み切る事は出来なかった。
「先に情報を寄越せ、そうしたら楽に殺してやる」
ブラックの猛禽類の様な目がファーストを睨みつける。
「おい、ブラック。 約束が違うぞ! コイツから情報を聞きだしたら儂の研究に使って良いとあのお方に言って頂いたのじゃ!」
しかし、クロモトがブラックに文句を言い。 それにブラックは苦虫を噛み潰したような顔で押し黙った。
「すまんすまん、安心して欲しい。 用済みになったとて、ちゃんと儂が有効活用してやるからの。 ひゃひゃひゃひゃ、楽しみじゃ楽しみじゃ。 あのお方の望みに一歩また近づくのじゃ!」
狂人の戯言にファーストは眉をひそめるが、今は何も出来ない。
しかし、少しでも情報を得て何とか仲間に残そうと力の入らない口を動かしファーストはクロモトに質問した。
「あのお方……どんな素敵な人……なの?」
なるべくクロモトが気に入りそうな言葉を選ぶと、クロモトは上機嫌で話し始めた。
「気になるか? そうじゃろ、そうじゃろ……特別に教えてやろう」
「おいクロモト! 口を慎め」
ブラックに口止めされるがクロモトは意に介さなかった。
「怖がりじゃのぉ、ブラックは。 どうせ、このネズミが知った所で何も出来ん。 仮に生きて逃げられたとしてものぉ」
ニチャァと擬音が聞こえそうな程にブラックは不気味に笑う。
「あのお方は儂の全てじゃ! 見よ、この可愛い人形ちゃんを! あのお方から与えられた知識を元に、科学の技術を融合させ創り上げたのじゃ! 全てはあのお方が望む未来の為!! 悍ましき未来を壊し、新たな希望に満ちた未来を築くじゃぁぁぁぁ!」
牢屋にクロモトのけたたましい叫びが響き渡る。
ファーストは聞きながらも、必死に身体をよじり少しでも逃げれる様に動こうとした。
しかし、全ては遅かった。
突然ファーストの首が音もなく落ち、それを見たクロモトが悲鳴を上げる。
「そんなぁぁぁ! 儂の研究がぁぁぁぁ!」
そして、ファーストの脱力した肩に黒い何かが降り立った。
『良くもまぁペラペラと……ねぇクロモト。 あたいの存在をほのめかすなとアレ程言ったよねぇ? ダメじゃない、あの女がこの未来を見るかもしれないんだから』
「「申し訳ございません……」」
◆◇◆
クロモトとブラックが頭を下げた相手を見た瞬間、マリは窓から飛び退き、ティナを見た。
肩からはじき飛ばされたティナは空中に浮かんでいる。
『ほらぁ……後悔する事になるって言ったのにぃぃぃ』
不気味に笑うティナの身体は肌は褐色のままだが、金髪や妖精っぽい服も全て真っ黒に染まり瘴気の様な黒い靄が背中から出ていた。
「嘘だよね……ティナ」
17
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる