完結【R―18】様々な情事 短編集

秋刀魚妹子

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お品書き  異世界 勇者と初な魔王姦

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 「いぎゅぅぅぅぅぅぅ?!♡ あぁぁぁぁ……♡」

 ズブブブブ♡ ヌポッ♡ ビクンッ♡ ビクンッ♡

 勇者が王国の王女へ挿入した瞬間に、王女は絶頂しそのまま気絶してしまう。

 「はぁ……やっぱり挿れただけで気絶しちゃうかぁ。 ウルマ王女、お休みなさい。 俺とはやはり、君は一緒に居られないようだ」

 勇者は痙攣する王女の頬にキスをし、部屋から逃げ出す。

 「王女、さっきの声は……なっ?! 出会えー! 曲者だ! 夜這い勇者が出たぞーー!!」

 「おわっ?! もう見つかったか、じゃあね~!」

 勇者は仕方なく城のテラスから外へと飛び出す。

 常人なら即死の高さから飛び降りた勇者は、難なく着地しそのまま走り出す。

 「生きてるぞ! 追えー! 追えーー!!」

 上の方から近衛兵達の怒号を聞きながら勇者は街へと消えた。

 ◆◇◆

 「はぁ~……やれやれ、可愛かったのになー。 今だけはこの血が憎いよ母さん」

 勇者は自身の黒髪をはたきながら、今も世界を旅して家族を増やしているだろう母を想う。

 「仕方ない、冒険者ギルドに行ってまた適当に別の国に行くとするか」

 勇者は街の中を疾走し、冒険者ギルドへと入る。

 「こんちゃ~! 良いクエスト有りますか~?」

 勇者はギルドの中を進むが、直ぐに命知らずな冒険者達に阻まれる。

 「おい、黒髪の兄ちゃん。 見ねぇ顔だな」

 「へっへっへっ、此処は俺等が仕切ってんだよ。 とりあえず……背中の剣置いてけや」

 「あらま~、まだ俺を知らない冒険者が居るんだね~。 ありがとう、久し振りに新鮮な気持ちになれたよ」

 勇者の背中にある剣を取ろうと動いた瞬間、2人の冒険者は音速の拳で顎を殴られ即座に昏倒し床に倒れた。

 その光景を見ていた受付嬢は顔を赤くし、近付く勇者にときめいた。

 「こんばんは~、ごめんね騒がしくして。 他国に行きたいんだけど、何かあるかな。 あ、俺こういう者で~す」

 勇者は首から虹色の冒険者カードを取り出し、受付嬢に渡す。

 「あ、はい! えっと……えぇ!? Sランク冒険者のカイト様!? それも、勇者ーーーー?!」

 「そうだよ~。 それで? 他国に行くクエスト無いかな」

 あたふたする受付嬢の頬を優しく撫で、落ち着かせる。

 「ひゃ、ひゃい。 すみません……確認しますので、少々お待ち下さいカイト様」

 「は~い。 君みたいに可愛い娘になら何時間でも待つよ~」

 軽口を叩くカイトに受付嬢は顔を真っ赤にしながら奥へと消えた。

 「さて、何か情報は無いかな」

 待っている間、遠くに見える掲示板を読む。 勇者であるカイトにとってこれぐらいの距離なら目の前で見ているのとそう変わらないのだ。

 「ふむふむ、夜這い勇者出没注意か~。 怖いね~。 あれ? 魔王復活? へ~、隣の国で町を強奪、村人は全員皆殺しね~。 魔王かー……勇者の仕事なのかな~……」

 カイトはのんびり待っていると、受付嬢と偉そうな男がやって来た。

 「お待たせして申し訳ありません、カイト様。 実は……ギルド長が」

 「おう! すまんな、勇者のカイト殿だな。 実は隣の国にある冒険者ギルドから勇者宛の依頼が出ててな。 魔王討伐のクエストなんだが……受けちゃくれないか」

 ギルドマスターの男が頭を下げるが、カイトはあっさりと断る。

 「嫌だ」

 「ほ、報酬は弾むそうだぞ? 一応見てはくれんか?」

 カイトはため息を吐きながらも渡された羊皮紙に目を通す。

 文面は先程掲示板で見たものと殆ど変わらない。 しかし、魔王が女であり攻撃も通らない存在と書かれているのを見てカイトは目を見開き即座にこのクエストを受ける事を決めた。

 「気が変わった、受けてやる。 場所は隣国の乗っ取られた町だな。 国を出る許可証を発行してくれ」

 「本当か!? ありがたい! これで、本部から怒鳴られずにすむぜ!
直ぐに発行させるから待っててくれ!」

 カイトの返答を聞いて、ギルドマスターはカウンターの奥へと走る。

 「あ、あの……勇者カイト様。 魔王討伐、本当に行かれるのですか?」

 「ん? あぁ、勿論だ」

 「そうですか……どうか、お気を付けて! 勝てないと思ったら逃げて下さいね!」

 純粋な好意を向ける受付嬢にカイトは優しく微笑み、許可証を受け取ると直ぐ様目的地に向かった。

 (攻撃が通らない……つまり、耐性や防御力が凄いって事だよな。 なら、俺とのセックスに耐えられる存在かもしれない! 待ってろよ我が息子! 今度こそ役目を果たせてやるからなー!)

 カイトは期待に胸と股間の息子を膨らませながら走る。

 ようやく、最後まで致せる相手を見つけれたと信じて。

 ◆◇◆

 「おー? 魔王に占領されたにしては平和だね~」

 カイトは全力で疾走し、夜に出発したにも関わらず既に目的地の町へと到着していた。

 掲示板や依頼書の内容とは異なり、町は至って平和だ。

 町の住人も普通に生活している様に見える。

 「おい、其処のお前。 見ない顔だな、この町に何の様だ!」

 ただ、魔王の配下らしき兵士達が町を守る様に見回りしている所を見るにどうやらきな臭いのは魔王に町を奪われた国のようだ。

 「俺は勇者カイトだ。 この国の冒険者ギルドから魔王討伐のクエストを受けて来た。 魔王は居るか?」

 「なっ?! 貴様、勇者だと!? まさか、魔王様を殺す気か!」

 兵士達はカイトの答えに一気に殺気立ち、持っていた武器をカイトに向ける。

 「殺すわけ無いだろ!!」 

 「やはり……え? いや、え? じゃあ……何をしに来たんだ」

 カイトの断言する言葉に狼狽える兵士達。

 「俺は勇者カイト、父に創造神ローヤルを持ち。 慈愛の母ミリアムに育てられた半神半人だ。 率直に言おう。 もし、魔王がそんなに嫌じゃないなら抱かせて欲しい!! いや、良い女ならぜひ抱きたい!」

 「「「「えぇぇぇ! 正直か!! なら、尚更魔王様に近付けさせれるか!」」」」

 兵士達は武器を突きつけたまま、カイトを囲む。

 「俺は、町を平和的に占領するお前達を攻撃する意思は無い。 魔王を紹介してくれ!!」

 町の住人達が騒ぎに気付き、ざわつき始めた頃。

 長い黒髪の女がやって来た。

 頭から山羊の様な角を生やし、毛皮のコートを着ている絶世の美女だ。

 「おい、人間の男。 貴様……強いな。 一体この町に何をしに来た! まさか、我の首を取りに来たのか?」

 「魔王メレ様! コイツ、勇者だと名乗っていました!」

 魔王メレは部下の報告を聞き、カイトを睨む。

 「そうか、下衆な王国め。 我の首を取る為に勇者を寄越すとは……」

 「あ、いえ……魔王様を殺すつもりはないそうです」

 「……え? どゆこと?」

 メレがカイトを見ると、カイトは呆けた顔でメレを見つめていた。

 「……綺麗だ」

 「は?! おい、コイツ本当に何なんだ!」

 メレはカイトの言葉に顔を真っ赤にし、部下に問う。

 「抱かせて欲しいそうです!!」

 「えぇ!? いきなり……そんな、ダメだろ! 付き合っても無いのに!」

 「いえ、そういう問題では無いかと思います!!」

 戸惑うメレにカイトは兵士達を擦り抜け近付く。

 「俺は勇者カイト。 君の口から、ちゃんと名前を教えて欲しい」

 「やっ、ちょっと近すぎ! 我は……魔王メレ」

 「とても素敵な名前だ。 メレ、教えて欲しい。 君の心も身体も欲しい。 どうしたら手に入るだろうか……」

 カイトの口説き文句を、メレはある事を思い付きニヤリと笑った。

 「ふ、ふ~ん……そんなに我が欲しいのなら、この町に重税を敷き逆らう者を処刑させたこの腐った人間の王国を滅ぼして来い! そうすれば、我の心もこの身体も好きにせよ! まぁ、王国に雇われる身の勇者であるお前……が? あれ? 勇者は何処行ったの?」

 「魔王様の好きにせよ! の時点で王国の方へ走り去りましたよ?」

 部下に教えられ、魔王メレは背筋に冷たいものが走るのを感じた。

 「我……何かとんでもない事を言ったのでは?」

 数時間後、腐った人間の王国は滅んだ。

 ◆◇◆

 「お待たせ、メレ! さぁ、俺と結婚してくれ。 それと、初夜といこうじゃないか!」

 カイトは魔王メレが滞在している館を訪れ、直ぐ様服を脱ぎ捨てた。

 「ひゃぁっ?! 何で裸になるのだ! 待って、待って待って脱がさないで!」

 「ん? どうした。 ダメ……なのか?」

 捨てられた子犬の様なカイトを見て、魔王メレは赤面しながら話す。

 「約束は約束だ。 我はお前の物になる……でも、ほら……ちゃんと好意を伝えられてないし」

 「メレ……好きだ。 一目惚れだ……俺の妻になって欲しい」

 「……ぅん♡」

 嬉しそうに笑う魔王メレをカイトは思わずベットに押し倒し、口づけを交わす。

 「んんっ?!♡ んっ♡ あむっ♡ んぁっ♡ カイト……優しくしてくれ♡ 我……初めてなんだ」

 「分かった。 俺に任せてくれ」

 カイトは優しくメレのコートを脱がし、首元や鎖骨に唇を這わす。

 「ひんっ♡ んっ♡ ゾクゾクするっ♡ ひゃぁっ♡」

 メレの上半身を裸にし、溢れ落ちそうな双丘を優しく手で揉みほぐす。
 カイトの指の形に縦横無尽に変わる柔らかな膨らみは、快感を身体に与え先端の蕾が徐々に硬くなる。

 ツンと立った蕾をカイトは口で含み、舌で優しく丁寧に舐めた。

 「ひぐっ?!♡ なっ♡ それ気持ち良すぎてっ♡ 我、知らぬっ♡ こんなに気持ち良いの知らぬっ♡ んぁっ♡ んっ♡ んっ♡」

 もう片方も指で優しく捏ねると、腰がビクビクと跳ねて何とも愛らしい。

 「メレ……可愛いぞ」

 「馬鹿者っ! 今、そんな事を言うでなっ♡ あんっ♡ そんなに丁寧に舐めるなっ♡ 腰が、腰がっ♡ んっ♡ んんんんんっ?!♡」

 丁寧に愛撫されたメレは足先を伸ばし、身体全体を痙攣させた。

 「何これっ♡ 頭……真っ白になりゅ♡ 待って、待ってくれカイトっ♡ おかしくなってしまう、おかしくなってしまうからっ♡」

 一度達したメレの身体は敏感になり、全ての攻撃を耐える身体は今や全身性感帯になったかのように何をされても快感を脳に送る。

 カイトの唇が下に向かうに連れ、メレの身体は快感に期待し熱を持った。

 「かひゅー……♡ かひゅー……♡ あっ♡ 其処はおヘソ……んぁっ♡ 待って、それ以上下はダメだ! 許してくれっ♡ 力……強っ♡ んぁっ♡ んぁぁぁぁぁっ♡」

 下腹部の愛蜜が垂れる花園にカイトの唇が近付くと、メレは必死に抵抗するが両手を抑えられそのまま敏感な所に口づけをされた。

 「メレ……凄くいやらしい匂いがする。 興奮してくれてるんだな。 嬉しいよ」

 カイトは優しく口づけをし、敏感な豆を口に含んだ。

 「馬鹿っ♡ ん゙ん゙っ?! 其処はっ♡ また頭真っ白にっ♡ ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ♡ っっっ!?♡ かはっ♡」

 メレの腰はガクガクと痙攣し、脳が焼けそうになる程の快感がメレを襲う。 

 「メレ……舌、入れるぞ」

 カイトは舌を誰にも見せたことも許した事もない奥へと侵入させる。
 溢れるほどに愛蜜が垂れる場所を舐める度に、部屋にいやらしい粘着音が響いた。

 「ひゃっ♡ あっ♡ あっあっあっあっ♡ そんな所……舐めるで無いっ?!♡ あがっ♡ 頭真っ白、止まらな……っ?!♡ ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ♡」

 もう腰の痙攣が止まらなくなったメレに、カイトは覆い被さる。

 「メレ……今まで、俺の物を受け入れて耐えれた者はいないんだ。 メレならきっと耐えてくれる。 俺は信じてる……挿れるぞ?」

 「かひゅー……♡ かひゅー……♡ ふふ、我は魔王ぞ? 我はお前を全て受け入れる。 だから……来て?♡」

 カイトは押し当てた極太の肉棒をメレの淫肉にゆっくりと突き刺す。
 接合部では、メレの愛蜜が溢れ奥を押し開けられながら突き進んだ。

 「っ?!♡ がっ♡ ん゙ん゙っ♡ 奥まで……このまま全部来て♡」

 カイトはメレの腰を掴み、メレの一番奥まで突いた。

 「かひゅっ♡ ん゙ん゙ん゙ん゙?!♡ お゙っ♡ 奥っ♡ ん゙っ♡ ん゙っ♡」

 メレの腰がビクビクと痙攣し、絶頂し続けているのをカイトの肉棒に伝える。

 「メレ、まだ……できるか?」

 メレが快楽に脳を焼かれ、涙を流しながらも頷くのを確認したカイトはメレの中で輸送を開始した。

 ゴリゴリと奥を抉り、引き抜くとカリが淫肉を削いだ。

 「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ♡ あっあっあっあっ♡ ぎもぢぃっ♡ こんなにエッチってぎもぢぃのかっ?!♡ 戻れなくなるっ♡ こんなの知ったら戻れなくなりゅっ♡ カイト、カイトっ♡ 我が好きか?♡」

 「好きだメレ。 俺を初めて受け入れてくれた最愛の妻メレ、愛してるぞ」

 重なり合いながら、口づけを交わす。

 「ん゙っ♡ ちゅっ♡ んぁっ♡ カイト……我も、我もお前が好きになってしまった♡ 絶対に離れないでね♡ ずっとずっと、我と居てね♡ ひんっ♡ あっ♡ カイトの大きくなった♡ ん゙っん゙っん゙っ♡」

 「メレ、初めて射精出来そうだ。 このまま出していいか? 全部出していいか?」

 カイトの腰が早くなり、接合部からは淫らな粘着音が響き渡る。 

 「勿論だっ♡ 我はお前だけの魔王メレだからな♡ 出して……沢山、我の中にっ♡ お゙っ♡ 凄っ♡ んぐっ♡ 凄いの来るっ♡ あっあっあっあっ♡ 出して♡ 出して出して♡ 奥にっ♡ ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ♡」

 「ぐっ出る!!」

 「ん゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ♡ 奥っ♡ 熱っ♡ ひゃぁぁんっ♡ ぁ゙っ♡」

 一際大きく奥を突いたカイトは人生で初めての射精をメレの子宮に注いだ。 長く永遠とも思える長い射精は続き、接合部から溢れた精液がベットのシーツを汚した。 

 「かひゅー……♡ かひゅー……♡ カイト……我、キスしたい♡」

 「俺もだ。 メレ……愛してる」

 2人は何時までも余韻に浸り、長く長く愛し合った。

 ◆◇◆

 後日、魔王の夫となった歴史上初の勇者から裏切り者が現れたと世界には激震が走った。

 人間達は恐れ慄き、父違いの多くいる兄弟達は祝福したという。

 そして、腐った国々を滅ぼし魔物も人間も幸せに暮らす魔王の国を立ち上げたそうだ。
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