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お品書き 妖怪 いちゃラブ 口裂け女

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 口裂け女。

 私が生きていた頃は、アースで特に有名な妖怪だった。

 事故で死んだ後、あの世でも働かないと生活出来ない事実を知った私は、深いため息を役所で吐き出した。

 そして、折角なので前世で有名だった口裂け女に派遣員として就職したのだ。

 「んー! 今日だけで9人も脅したぞー! 後1人で新記録ね。 ふふ、正社員になって8年目。 この調子で私は口裂け女のトップに立つ!」 

 夕方の住宅街で、帰らずに遅くまで遊ぶ子供を脅かして帰らせる。 地味だが、子供達の事故や不審者による事件を未然に防ぐ等の目的が有る仕事の為やり甲斐は凄まじい。

 鼻歌交じりにまだ帰ってない悪い子を探して住宅街を練り歩く。

 毎日の献身のお陰か、全く子供達に出会わない。

 「ん~……別に無理に新記録を狙う必要も無いか」

 勤務時間が終わり、あの世に転送されるまで残り数時間。  
 忙しなく生きていた頃より、私はのんびりと道を歩く。

 「……あ、居た。 でも、高校生ぐらいかな? どうしよう、一応対象の範囲内だけど……」 

 前方から歩いてくる黒髪の男の子。

 背は低いが、服装や持ち物を見る限り高校生に見える。
 顔立ちは可愛いく、おどおどしているのが庇護欲を誘った。

 「いっか。 だって……私が居ないとこの住宅街危ないんだもんね」

 私が担当する住宅街では、頻繁に変質者が現れ子供達が危険な目にあっているのだ。 

 あんな可愛らしい青年等、変質者に見つかれば即アウトだ。

 そそくさと近付き、何時ものお決まり文句を言う。

 「ねぇ……私、綺麗?」

 真っ黒な長い髪に、大きなマスク。
 真っ赤なロングコートと如何にも口裂け女ですという格好が、より恐怖を助長させる。

 青年は私の質問に答える事も無く、何故か他の者達の様に逃げ出す事も無かった。

 何故か顔を真っ赤にして俯いている。

 「あ、あの……その、質問に答える前に、付いてきてもらっても……良いですか?」

 「え? あ、あれ??」

 青年に手を引かれ、何処かへ歩き出す。

 困った事になった。 

 口裂け女の特性上、質問をしてしまうと相手が逃げ出すか答えるまで身体が勝手に対象の側から離れられないのだ。

 これは制約であり、強制的なものだった。

 (えぇ? 待って待って、何処に行くんだー!?)

 ◆◇◆

 (あわわわわ、どうしよう!!)

 「すみません、大人2人で……お願いします」

 「あいよ、203号室の部屋ね」

 青年は私の手を引いたまま、ラブホ街に訪れそのままラブホテルの部屋に連れ込まれてしまった。

 (帰還! 帰還……出来ない! まだ勤務時間が終わってないからだ! やばい、やばいやばいやばい) 

 部屋に入ると、青年が恥ずかしそうに服を脱ぐ。

 「あ、あの……シャワー、浴びてきますね」

 「私……綺麗?」

 何故か私の質問に顔を真っ赤にさせる青年は、恥ずかしそうに風呂場へと1人で向かう。

 質問に答えて貰うまで自由な会話すら出来ないのに、何故か青年を連れ込んだ悪い悪女みたいになっているのが何とも言えない。

 (ん~……でも、あの子可愛いんだよね。 ってダメダメ! 今の私は口裂け女。 どうせ、私のマスクを外した所を見たら泣き出して逃げるに決まってる!)

 仕方なく、青年がシャワーを終えるのを待った。

 「す、すみません……凄く緊張しちゃって」

 「ねぇ、私……綺麗?」

 (さぁ、答えなさい! そうすれば、こんな時間は直ぐに終わるの)

 青年は身体にタオルを巻いたまま、私の目の前にやってきた。

 「その……凄く、綺麗です♡」

 「よし! じゃあ……これでも?」

 ようやく質問に答えたので、意気揚々とマスクを外す。

 マスクの下は頬まで裂けた口があり、これを見たらどんなに強がる人でも泣いて逃げ出すのだ。

 「はい……とても、とても綺麗です♡」

 しかし、青年は全く怯まない。

 それどころか、熱を帯びた顔で近付いてくる。

 「あれぇ? え、怖く……無いの? ほら、私こんなに口裂けてるよ?」

 「貴女の魅力を引き立てる事以外の何物でも無い、その素敵な口をどうして怖がるのでしょうか……?」

 青年の顔は本気だ。

 「嘘よ。 嘘、私を騙そうとしても無駄よ」

 拒絶する私を青年は悲しそうな顔で見る。

 やめて、そんな可愛い顔で見ないで。

 「じゃあ……これで証拠になりませんか?♡」

 タオルを外した青年の下腹部は、私を見ている事で興奮しバキバキに張り詰めていた。

 ヤバ……我慢出来ないわ。

 そんな健気に太く大きくする青年を見て、私の自制心は壊れてしまった。

 ◆◇◆

 「んっ♡ んんっ♡ あっ♡ キス……上手じゃない♡」

 私は青年をベットに押し倒し、舌と舌を絡み合わせるキスをしてしまっていた。

 チュパ♡ クチュ♡ クチャ♡ チュッ♡

 「ありがとう……んっ、ございます」

 貪る様にキスをする私に対し、青年は全てを受け入れて丁寧に答えてくれる。

 「やばっ♡ 君……私の裂けた口で本当に興奮してるじゃん。 変態……だね♡」

 覆いかぶさっている間も、青年の物は脈打ち硬くなったままだ。

 興奮してきた私は、着ている制服をキスしながら脱いでいると青年が裂けた所を丁寧に舐め始める。

 「ちょっ♡ んあっ♡ 其処は敏感なのっ♡ あは♡ いけない子だ♡」

 可愛らしい青年に、こんなにいやらしく献身的にされると堪らなくなってしまう。

 青年と同じく全裸になった私は、青年にキスをされながら濡れた秘所を青年の猛々しい物に押し当て前後に擦る。

 「うぁっ! く、口裂け女さん……気持ち良いです♡」

 クチュ♡ グチュグチュグチュグチュグチュ♡

 「凄くいけない子へのご褒美だからね♡ んっ♡ んっんっんっんっ♡ 熱くてぇ、凄く硬い♡」

 久し振りの快楽に、下腹部がじんわりと熱くなるのを感じる。

 ダメな事をしているという自覚が更に快楽を生み出した。

 「んあっ♡ や、やばぁ♡ 腰、止まらない♡ あっ♡ あっあっあっあっあっ♡」

 擦る速度が上がり続ける。

 クチュ♡ クチュクチュクチュクチュクチュクチュ♡

 「ねぇ、胸も……触って♡ 好きにしていいから♡ あんっ♡」

 「口裂け女さん、口裂け女さん! 凄く、凄く綺麗です!」

 青年は騎乗位で動き続ける私の胸を掴み、揉みしだく。
 指先で、優しく硬くなった蕾をいじられるだけで子宮が快楽で疼き出す。

 「んあぁぁぁっ♡ 頭痺れる♡ 君……凄くエッチだね♡ 上手……気持ち良いよ♡」

 「嬉しいです♡ あっ、口裂け女さんっ! そんなに動くと……出ちゃう! 出ちゃいます!」 

 「ふふ♡ 良いよ♡ 出しな、このままぐちゃぐちゃにしてあげるから♡ んっ♡ んっんっんっ♡ あぁ♡ 私も……そろそろやばいかも♡」

 熱く硬い物に敏感な豆を擦る度に腰が抜けそうになる程の快楽が襲う。

 絶頂に向けて、私の腰は更に速度をました。

 「ほら♡ イッて良いよ♡ 私もイキそうだから♡ 一緒にイこ? ほら♡ ほらほらほら♡ んあっ♡ も、ダメ♡ おっ♡ おおんっ♡ イグ♡ イグゥイグゥイグゥぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 「あぁ♡ イキます!! イクっ!!!」

 ビュルルルルルルルルルルル♡ ビューーー♡ 

 ビクビクビクビク♡ プシャァァッ♡
 
 青年の上に乗ったまま、盛大に絶頂を迎え秘所で挟む物が精を吐き出すのを感じていた。

 「ふあぁぁぁ……♡ 気持ち良かったぁ……♡ でも、やっちゃったなぁ……」

 青年の可愛さに負けて、生きている人間と淫らな行為をしてしまったのだ。 

 あの世に帰ればクビは間違い無いだろう。
 数十年前にも、とある派遣の妖怪が少年とトイレで絡み合った結果クビになったと先輩に聞かされた事がある。

 青年の足下で快楽と後悔を感じていると、青年が今度は私の上に覆い被さってきた。

 「あ……♡ 青年、もしかして……まだ足りないのか?」 

 正常位で秘所に押し当てられた青年の物は、まだ物足りないと先程よりと硬く膨張していた。   

 「はぁはぁはぁはぁ……口裂け女さん。 好きです、ずっと前から好きでした! したいです、このまま……挿れても、良いですか?」

 興奮し過ぎて、今すぐに私の中へ突き挿れたいだろうに必死に我慢して告白とか……もう、いっか♡

 「良いよ、青年♡ 全て受け入れてあげる。 でも、終わったら……ちゃんと私の事は忘れるんだよ?」

 「ありがとう御座います! ん、んあっ! 凄く熱い!」

 ズプ……♡ ズププププ♡ ブチュンッ♡

 蕩け切った膣に硬い物が奥まで突き挿れられた。

 「んあぁぁぁっ♡ お゙っ♡ 青年の凄いっ♡ こんなに良いの初めてっ♡ かもっ♡ ん゙ん゙ん゙あっ♡ 良いよ♡ 凄く気持ち良いっ♡ もっと、もっと激しくしてぇっ♡」

 ズパンッ♡ ズチュッ♡ ズチュッズチュッズチュッ♡

 部屋に淫らな粘着音が響き、それが更に快楽へと誘う。

 「口裂け女さん、足で僕の背中、ギュッてして下さい!」

 青年の要望通り、足を青年の腰に絡める。

 「これで、ん゙っ♡ 良いの?♡ ん゙あっ?!♡ 深っ♡ こんなの初めてっ♡ 待っ!?♡ ん゙ん゙ん゙ん゙っ♡ ん゙ぁっ♡ ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙♡」

 青年に奥深くまで抉られ、更に激しいキスをされたせいで脳が焼ける。

 グチュ♡ チュパ♡ ドチュッドチュッドチュッドチュッ♡

 「口裂け女さん、口裂け女さん、好きです♡ 大好きです♡ 凄く、凄く可愛くて綺麗ですよ!」

 「ん゙お゙♡ 馬鹿っ♡ 今そんな事言うなぁっ♡ そんな事言われたら嬉しくてっ♡ ダメ、もうイグゥッ♡ 一緒に、ねぇ、一緒イこ? んぁ♡ お願い、中に全部出していいからっ♡ ん゙ん゙ん゙ぁ♡ ダメ、イグゥ♡ 頭おかしくなるっ♡ んあぁぁぁっ♡ イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 「出します! イクッ!」

 ビュルルルルル♡ ビュルルルルルルルル♡

 ビューーーーー♡ ビューーー♡

 長い射精が私の中を満たす。

 「あぐっ♡ 馬鹿……出しすぎ♡ あぁっ♡ ダメ、待って今抜かれたら……イグゥッ♡」

 大量に射精したのに、まだ硬く張り詰めている青年の物を引き抜かれただけで絶頂を迎えてしまう。

 「はぁー……はぁー……や、やばい。 身体の相性が良すぎるんだね。 青年と、私♡」

 秘所からゴポリと吐き出された精液を溢しながら、絶頂の余韻に浸る。 

 「口裂け女さん、凄く……気持ち良かったです。 でも、その……」

 秘所に当てられた物はまだまだ硬い。

 「ふふ、いけない子だ。 良いよ♡ 別れの時間まで、しよ?」

 それから私達は別れの時間まで愛し合い続けた。

 ◆◇◆

 「んあー! やっぱりクビかぁ~」
 
 あの世に帰ってきた私を持っていたのは当然ながらクビだ。

 生きている人間と交わった時点で、規則に反していたのだから当然ではあるが。

 だが、問題は其処ではない。

 「で? 青年……なんで君が私の元仕事場の事務所前に立ってるんだい? まさか……私を追って死んだんじゃないんだろうね? それなら、絶対に許さないよ」

 何故か事務所を出ると、青年が顔を赤らめて待っていたのだ。

 「ち、違います! 実は……叔父が閻魔大王をしてまして。 お盆で会う度に一目惚れした口裂け女さんに会えたら、あの世に連れて行って欲しいってお願いしてたんです。 なので、ずっとは居られませんが……毎日会いに来ますから!」

 「へっ、何だ何だ。 プロポーズか? でも、もう私の口は裂けて無いけど。 それでも私が好きなのか?」

 「はい。 数年前に、不審者に襲われた時に助けて貰ってから……一目惚れでした。 口裂け女さんを好きというよりも、貴女が好きなんです!」

 「はぁ……わかったよ。 観念する。 私は乃子あいこ青年の名前は?」

 「ぼ、僕は秋広あきひろです! じゃ、じゃあ」

 「よし、あきひろ。 飯行くぞ飯!」

 こうして、私は仕事を失ったが年下の目茶苦茶可愛い恋人が出来たとさ。  
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