193 / 212
第187話 鳥と取引
しおりを挟む
◆赤髪のクウネルSide◆
クウネルがハルバードを構え、呼応する様に八咫烏達も翼を広げた。
八咫烏達からは殺気が溢れ、クウネルを取り囲む様にジリジリと間合いを詰めだす。
キュウベイは弓を構えいつでも戦闘に入れる状態だ。
「姉御、何時でもいけやす」
「ん。 さっさと殺って、お昼に焼き鳥パーティーしよう!」
一触即発となり、何時でも殺し合いが始まってもおかしくない空気をモロの遠吠えが斬り裂いた。
「アォォォォォォンッ!! 双方待ってくれ! クウネル、落ち着いてくれ。 頼むよ。 私を友と呼んでくれるなら、どうか待ってくれ!」
必死なモロの様子にクウネルは首を傾げる。
噴火した怒りはまだ静まらず、クウネルの爛々と光る紅い瞳がモロを見つめた。
周囲の八咫烏達にはキュウベイが目を光らせ、もし動けば直ぐに矢の餌食となるだろう。
「ねぇ……モロ、どういうつもり? モロは攫われたんだよ? なのに、こんな奴等の頼みを聞くべきって言いたいの?」
怒気を込めた問い掛けに、モロは冷や汗をかきながら答える。
「ガウ……頼むよ。 彼等は助けを求めていただけなのさ。 私は既に事情を聞いた。 だから、クウネルに頼んでみろと助言したのさ」
「ふーん……じゃあ、さっき下で八咫烏に襲われたのは? 頼み事をしたい相手を襲うとか意味分かんないんだけど」
全く許すつもりの無いクウネルは八咫烏達を睨み回し、その殺気に八咫烏達は思わずたじろぐ。
「ガァァァ、どうか……どうか言い訳をさせて欲しい。 そなたらを襲った2羽は飢えを堪えきれなかった若い者だったのじゃ。 あの若き2羽が戻らぬ理由も分かっておる。 数々の非礼、この老いた儂の命で許してもらえんだろうか……ゲホゲホッ!」
白い八咫烏が身体を起こし、クウネルに謝罪した。
(命で……? 何なのよコイツ等。 飢えを堪えきれなかったのも、全部そっちの勝手じゃない。 許せない、許せない!)
胸の中から燃え滾る様な怒りが溢れ出し、白い八咫烏の謝罪等受け入れれる筈も無かった。
ハルバードを構える手に力が込められ、怒りのまま振るおうとしたその時。
モロが悲しそうに呟いた。
「クゥン……クウネル、私からも頼むよ。 八咫烏達の状況は……森狼に起きた事とよく似てるんだ」
(……状況が似てる? 全然分かんないし、そんな……悲しそうな顔をしないでよ)
大切な友と呼べるモロの悲しみに満ちた表情を見て、クウネルの怒りは何処かへと霧散していった。
「はぁ~……モロ、ちゃんと説明して。 それを聞いて、私が納得したら考えたげるから」
構えていたハルバードを岩の足場へと突き立て、クウネルは全身の力を抜いた。
ようやく一触即発の空気が切れ、八咫烏達も安堵する様にか細く鳴く。
「クゥン、怒りを鎮めてくれてありがとう友よ。 彼等は襲われたのさ、森狼を襲ったのと同じ巨大な飛竜にね」
「それって……前に火葬した時に聞いた話?」
「ワフッ……そうさ。 君が倒してくれた飛竜さ。 アレが私の森に来る前に、この岩山近辺に突如として現れ八咫烏達は襲われたのさ。 八咫烏達は必死に戦ったけど……結果は森狼と同じ、殺戮で終わった」
モロの言葉に囲む八咫烏達は悲惨な記憶を呼び覚まし力無く項垂れる。
(何よ、皆元気無くしちゃった。 そっか……この鳥達も大切な仲間や家族を失ったのか。 まぁ、その飛竜を倒したのはアイツだけど)
「じゃあ、この八咫烏達も絶滅寸前ってこと?」
クウネルの問いに白い八咫烏が答えた。
「カァ……ここからは儂が話そう。 歴戦の八咫烏は殆ど死に絶え食われた。 ゲホゲホッ! 残ったのは、儂の隣に居る息子と若い八咫烏達と飢えた雛達だけじゃ」
(えー……そりゃ大変だろうけど、私に何ができる? 旅の途中だし、その原因となった飛竜は死んでるよね)
「そんな状況で私にどうして欲しいの?」
「カァ……飛竜はそなたが殺してくれたと聞いた、頼みとは儂の縄張りを食い荒らす奴等を殺して欲しいのだ。 ゲホゲホッ! ふぅ……既に雛達を食わせる事も出来ない程に近辺を荒らし、殆どの生き物を食われたせいで儂等は生き残る事すら難しくなっておる」
クウネルは白い八咫烏の話しを聞きながら、確かに踏み潰した森にも何の気配も察知出来なかった事を思い出す。
「あ~、そういえばこの辺りの森には全然生き物居なかったね。 でも、それなら周りの八咫烏達に殺らせなよ。 なんで一々私に言うの? なんなら、あんたが荒らしてる奴等を殺しなよ」
「カァ……そうもいかんのだ。 ゲホゲホッ! 儂は年老い、ここから動く事もできん。 飛竜に襲われた時ですら、儂の身体は言うことを聞いてくれなんだ。 もう……死期が近いのだろう。 それに、他の八咫烏達では返り討ちにあい、息子だけでは足が足りぬのだ」
(足りないのは、手じゃなくて足なのね。 それもそうね、鳥に手は無いもんね。 しかし、どうするべきかな)
クウネルは眉をひそめ、思考を巡らす。
キュウベイも戦闘にはならないと判断したのか、肩から下りてモロの側へと移動する。
「モロ殿、どこも怪我はございませんか?」
「ワフッ、大丈夫さ! ありがとうキュウベイ」
(ふふ、キュウベイは優しいなぁ。 ん~、重い。 ちょっと皮袋も下ろしとくか。 さて……モロのお願いだから別に助けてもいいけど、見返りも無いしな。 キュウベイやモロを危険に晒すのも嫌だし、私は食べて回復も出来ない。 ……鑑定、どう思う?)
«――以外。 まさか私に聞くとは思いませんでした。 全ての事情を鑑みても、クウネルに得は何もありません。 暴食の力が無い状況で、無闇に戦闘を行うのは非推奨です»
(そりゃ、私のスキル何だから聞くわよ。 でも、そっか……やっぱり断ろっかな……ん?)
鑑定と相談していると、白い八咫烏の後ろから小さな鳥達が近寄ってきた。
(さっき言ってた雛達か。 あ~~……可愛いぃぃぃ! ずるいじゃん!)
「「「「「ピィピィピィ」」」」」
皮袋の方に向かって、一生懸命嘴を開けている。
親から餌を貰う時の行動だが、近くには親らしき八咫烏は見えない。
「ねぇ……この雛達の親は?」
「カァ……先の飛竜との戦いで戦死したのと、現在森を荒らす奴等に殺された。 残った雛もこれだけだ……もっと居たが奴等に殆ど食われたのだ」
白い八咫烏の顔が歪み、他の八咫烏達も無念さを訴えるように鳴いている。
(そっか、この雛達の親は死んでるのか。 ふんふん、へ~……そいつら気に入らないな)
クウネルの赤髪が揺らめき、目が赤く光り始めた。
「ガウ……クウネル?」
モロが心配そうに問い掛けるが、クウネルは怒りとは裏腹に優しげな表情で皮袋に手を突っ込む。
「とりあえず、これあげるね。 ほら、ゆっくり食べな」
皮袋から猪の干し肉を取り出し、雛達の口に放り込む。
雛達は与えられた久し振りの食事に大喜びし、クウネルの足下でピヨピヨと鳴きながら猪肉を頬張った。
「カァ、すまぬ。 感謝する、優しき者よ」
「やめて、私は優しくない。 ……私の名前はクウネル、偉大な巨人トールの孫にしてエルザとロスの娘。 私も家族を……親を殺された。 だから、雛達から親を奪ったその奴等ってのが気に入らない」
「カァァ、では頼みを聞いてくれるのか?」
「……キュウベイ、モロ、いいかな?」
「姉御の望む事をなさってくだせい。 俺はどんな事でもお供しやす」
「クゥン、勿論さ。 ありがとうクウネル」
旅の仲間の了承を貰ったクウネルは観念し、八咫烏達の願いを聞き入れる事にした。
「……いいよ、聞いたげる。 でも、なんでもいいから見返りはちょうだい」
「カァァァ! ゲホゲホッ! かたじけない、儂等の差し出せる最大限の礼をすると約束する」
「んじゃ、取引成立ね。 じゃあ、とりあえずご飯にしよっか。 皆、お腹空いてるんでしよ? はーい、並んで並んで~」
クウネルは猪の干し肉を他の八咫烏にも分け与え始めた。
嬉しそうに八咫烏達は干し肉に齧り付く。
(うわぁ、凄い勢い。 本当に限界だったんだね。 でも、はぁ……我ながら甘いなぁ。 仕方ない、味方すると決めたんだもん。 あれ? 私、もしかしてアイツと同じ事してない? いやいや、そんな筈は……無いよね?)
八咫烏達に食事を分け与え、何の得もない願いを聞き入れるクウネルを見て、モロは嬉しそうに微笑むのであった。
クウネルがハルバードを構え、呼応する様に八咫烏達も翼を広げた。
八咫烏達からは殺気が溢れ、クウネルを取り囲む様にジリジリと間合いを詰めだす。
キュウベイは弓を構えいつでも戦闘に入れる状態だ。
「姉御、何時でもいけやす」
「ん。 さっさと殺って、お昼に焼き鳥パーティーしよう!」
一触即発となり、何時でも殺し合いが始まってもおかしくない空気をモロの遠吠えが斬り裂いた。
「アォォォォォォンッ!! 双方待ってくれ! クウネル、落ち着いてくれ。 頼むよ。 私を友と呼んでくれるなら、どうか待ってくれ!」
必死なモロの様子にクウネルは首を傾げる。
噴火した怒りはまだ静まらず、クウネルの爛々と光る紅い瞳がモロを見つめた。
周囲の八咫烏達にはキュウベイが目を光らせ、もし動けば直ぐに矢の餌食となるだろう。
「ねぇ……モロ、どういうつもり? モロは攫われたんだよ? なのに、こんな奴等の頼みを聞くべきって言いたいの?」
怒気を込めた問い掛けに、モロは冷や汗をかきながら答える。
「ガウ……頼むよ。 彼等は助けを求めていただけなのさ。 私は既に事情を聞いた。 だから、クウネルに頼んでみろと助言したのさ」
「ふーん……じゃあ、さっき下で八咫烏に襲われたのは? 頼み事をしたい相手を襲うとか意味分かんないんだけど」
全く許すつもりの無いクウネルは八咫烏達を睨み回し、その殺気に八咫烏達は思わずたじろぐ。
「ガァァァ、どうか……どうか言い訳をさせて欲しい。 そなたらを襲った2羽は飢えを堪えきれなかった若い者だったのじゃ。 あの若き2羽が戻らぬ理由も分かっておる。 数々の非礼、この老いた儂の命で許してもらえんだろうか……ゲホゲホッ!」
白い八咫烏が身体を起こし、クウネルに謝罪した。
(命で……? 何なのよコイツ等。 飢えを堪えきれなかったのも、全部そっちの勝手じゃない。 許せない、許せない!)
胸の中から燃え滾る様な怒りが溢れ出し、白い八咫烏の謝罪等受け入れれる筈も無かった。
ハルバードを構える手に力が込められ、怒りのまま振るおうとしたその時。
モロが悲しそうに呟いた。
「クゥン……クウネル、私からも頼むよ。 八咫烏達の状況は……森狼に起きた事とよく似てるんだ」
(……状況が似てる? 全然分かんないし、そんな……悲しそうな顔をしないでよ)
大切な友と呼べるモロの悲しみに満ちた表情を見て、クウネルの怒りは何処かへと霧散していった。
「はぁ~……モロ、ちゃんと説明して。 それを聞いて、私が納得したら考えたげるから」
構えていたハルバードを岩の足場へと突き立て、クウネルは全身の力を抜いた。
ようやく一触即発の空気が切れ、八咫烏達も安堵する様にか細く鳴く。
「クゥン、怒りを鎮めてくれてありがとう友よ。 彼等は襲われたのさ、森狼を襲ったのと同じ巨大な飛竜にね」
「それって……前に火葬した時に聞いた話?」
「ワフッ……そうさ。 君が倒してくれた飛竜さ。 アレが私の森に来る前に、この岩山近辺に突如として現れ八咫烏達は襲われたのさ。 八咫烏達は必死に戦ったけど……結果は森狼と同じ、殺戮で終わった」
モロの言葉に囲む八咫烏達は悲惨な記憶を呼び覚まし力無く項垂れる。
(何よ、皆元気無くしちゃった。 そっか……この鳥達も大切な仲間や家族を失ったのか。 まぁ、その飛竜を倒したのはアイツだけど)
「じゃあ、この八咫烏達も絶滅寸前ってこと?」
クウネルの問いに白い八咫烏が答えた。
「カァ……ここからは儂が話そう。 歴戦の八咫烏は殆ど死に絶え食われた。 ゲホゲホッ! 残ったのは、儂の隣に居る息子と若い八咫烏達と飢えた雛達だけじゃ」
(えー……そりゃ大変だろうけど、私に何ができる? 旅の途中だし、その原因となった飛竜は死んでるよね)
「そんな状況で私にどうして欲しいの?」
「カァ……飛竜はそなたが殺してくれたと聞いた、頼みとは儂の縄張りを食い荒らす奴等を殺して欲しいのだ。 ゲホゲホッ! ふぅ……既に雛達を食わせる事も出来ない程に近辺を荒らし、殆どの生き物を食われたせいで儂等は生き残る事すら難しくなっておる」
クウネルは白い八咫烏の話しを聞きながら、確かに踏み潰した森にも何の気配も察知出来なかった事を思い出す。
「あ~、そういえばこの辺りの森には全然生き物居なかったね。 でも、それなら周りの八咫烏達に殺らせなよ。 なんで一々私に言うの? なんなら、あんたが荒らしてる奴等を殺しなよ」
「カァ……そうもいかんのだ。 ゲホゲホッ! 儂は年老い、ここから動く事もできん。 飛竜に襲われた時ですら、儂の身体は言うことを聞いてくれなんだ。 もう……死期が近いのだろう。 それに、他の八咫烏達では返り討ちにあい、息子だけでは足が足りぬのだ」
(足りないのは、手じゃなくて足なのね。 それもそうね、鳥に手は無いもんね。 しかし、どうするべきかな)
クウネルは眉をひそめ、思考を巡らす。
キュウベイも戦闘にはならないと判断したのか、肩から下りてモロの側へと移動する。
「モロ殿、どこも怪我はございませんか?」
「ワフッ、大丈夫さ! ありがとうキュウベイ」
(ふふ、キュウベイは優しいなぁ。 ん~、重い。 ちょっと皮袋も下ろしとくか。 さて……モロのお願いだから別に助けてもいいけど、見返りも無いしな。 キュウベイやモロを危険に晒すのも嫌だし、私は食べて回復も出来ない。 ……鑑定、どう思う?)
«――以外。 まさか私に聞くとは思いませんでした。 全ての事情を鑑みても、クウネルに得は何もありません。 暴食の力が無い状況で、無闇に戦闘を行うのは非推奨です»
(そりゃ、私のスキル何だから聞くわよ。 でも、そっか……やっぱり断ろっかな……ん?)
鑑定と相談していると、白い八咫烏の後ろから小さな鳥達が近寄ってきた。
(さっき言ってた雛達か。 あ~~……可愛いぃぃぃ! ずるいじゃん!)
「「「「「ピィピィピィ」」」」」
皮袋の方に向かって、一生懸命嘴を開けている。
親から餌を貰う時の行動だが、近くには親らしき八咫烏は見えない。
「ねぇ……この雛達の親は?」
「カァ……先の飛竜との戦いで戦死したのと、現在森を荒らす奴等に殺された。 残った雛もこれだけだ……もっと居たが奴等に殆ど食われたのだ」
白い八咫烏の顔が歪み、他の八咫烏達も無念さを訴えるように鳴いている。
(そっか、この雛達の親は死んでるのか。 ふんふん、へ~……そいつら気に入らないな)
クウネルの赤髪が揺らめき、目が赤く光り始めた。
「ガウ……クウネル?」
モロが心配そうに問い掛けるが、クウネルは怒りとは裏腹に優しげな表情で皮袋に手を突っ込む。
「とりあえず、これあげるね。 ほら、ゆっくり食べな」
皮袋から猪の干し肉を取り出し、雛達の口に放り込む。
雛達は与えられた久し振りの食事に大喜びし、クウネルの足下でピヨピヨと鳴きながら猪肉を頬張った。
「カァ、すまぬ。 感謝する、優しき者よ」
「やめて、私は優しくない。 ……私の名前はクウネル、偉大な巨人トールの孫にしてエルザとロスの娘。 私も家族を……親を殺された。 だから、雛達から親を奪ったその奴等ってのが気に入らない」
「カァァ、では頼みを聞いてくれるのか?」
「……キュウベイ、モロ、いいかな?」
「姉御の望む事をなさってくだせい。 俺はどんな事でもお供しやす」
「クゥン、勿論さ。 ありがとうクウネル」
旅の仲間の了承を貰ったクウネルは観念し、八咫烏達の願いを聞き入れる事にした。
「……いいよ、聞いたげる。 でも、なんでもいいから見返りはちょうだい」
「カァァァ! ゲホゲホッ! かたじけない、儂等の差し出せる最大限の礼をすると約束する」
「んじゃ、取引成立ね。 じゃあ、とりあえずご飯にしよっか。 皆、お腹空いてるんでしよ? はーい、並んで並んで~」
クウネルは猪の干し肉を他の八咫烏にも分け与え始めた。
嬉しそうに八咫烏達は干し肉に齧り付く。
(うわぁ、凄い勢い。 本当に限界だったんだね。 でも、はぁ……我ながら甘いなぁ。 仕方ない、味方すると決めたんだもん。 あれ? 私、もしかしてアイツと同じ事してない? いやいや、そんな筈は……無いよね?)
八咫烏達に食事を分け与え、何の得もない願いを聞き入れるクウネルを見て、モロは嬉しそうに微笑むのであった。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
望んでいないのに転生してしまいました。
ナギサ コウガ
ファンタジー
長年病院に入院していた僕が気づいたら転生していました。
折角寝たきりから健康な体を貰ったんだから新しい人生を楽しみたい。
・・と、思っていたんだけど。
そう上手くはいかないもんだね。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる