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第166話 暴食の邪神の過去
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◆黒髪のクウネルSide◆
暴食の邪神は笑みを浮かべたまま答えた。
「んー、じゃあお母さんの過去話したらクウちゃんの過去話も聞かせてくれる?」
少し身構えていたクウネルは拍子抜けた声を上げる。
「え~~? でも、お母さんはずっと私の事見てたんだよね?」
「ふふ♪ この意識が目覚めたのは、クウちゃんが巨人に転生したタイミングだから地球での事は知らないの」
何やら意味深な事を話す暴食の邪神にクウネルは悩みながらも頷いた。
「う~ん……なら、それで良いよ。 何故か地球での記憶が今は鮮明だから話せると思うし」
「ふふ♪ それは……良いことね。 ……とっても♪ じゃあ、話すわね♪」
上機嫌で暴食の邪神は自身の事を話し始めた。
◆◇◆
――お母さんが生まれた神界には、多くの神が住んでたわ。
(ふーん、本当に神の住む世界があるのか)
神界に住む神々で、一般人的な存在を神と呼ぶの。
ある一定まで成長すると各専門神学校に自分で選んで通い、数億年から数十億年で大学まで進学し卒業出来たら各専門神になっていくのが習わしなのね。
(教育の概念が地球と同じなの!? その世界地球じゃないよね?)
ふふ、違うわよ? 私達の概念が地球に伝わってるのよ。
折角だから、代表的な専門神の各専門学校例を教えてあげる♪
上から順に上位の神よ。
創造神育成学校、役職名も性別で呼び方が違うの。 男神は創造神、女神は創造の女神ね。
ちなみに、お母さんはこの創造神育成学校の第1期生卒業なのよ~♪
第1期生は8柱しか居なかったから、お母さん凄く優秀だったんだから!
(え、お母さん超エリートやん! すっご!)
ふふ、ありがとう♪
大昔の話だけど、クウちゃんに褒められるなら頑張って良かったかしら?
次に戦神育成学校、男神は戦神、女神は戦女神よ。 地球で云う、警察みたいな役割の神ね。
(ほえー、じゃあ悪い事したら戦神達が捕まえに来るって感じ?)
んー……捕まえるんじゃなくて、滅しに来るの。
(こっっっっわ!! 悪即斬やん!)
そうね、お母さんも戦神達は嫌いよ~。
……昔、滅茶苦茶追い掛けられたから。
(え……何したのよお母さん)
ふふ♪ お母さんも昔は若かったから。
(いやいや、今も十分若いしなんなら私よりも若いよね! その見た目の若さも後で聞きたいんですけど?)
はいはい、じゃあ後でね。
えっと……そうだ、続きね~。 次は武神育成学校、男神は武神、女神は武の女神よ。
こっちは完全に軍隊ね。
神にも徒党を組んで悪さするのが居るから、それに対抗する戦闘狂の集まりよ。
昔ね、邪神達が徒党を組んで管理してる世界全てを使って神界に攻め込んだの。
その時の戦争を七欲の邪神戦争って呼ぶんだけど、凄かったのよ~。
(凄かったのよ~じゃ、ないのよ。 その戦争、絶対お母さん参戦してたでしょ!)
……てへっ♪
(てへっ♪ じゃ、ないよー! ヤバイよ! 既に母親の若かりし頃の黒歴史がヤバイよ!)
う~ん、でもあの戦争はお母さんもやりたかった訳じゃないから。
じゃあ、次いくわよ~。
治癒神育成学校、男神は治癒神、女神は治癒の女神って呼ぶの。
まぁ……医者ね。
(急に説明が雑い!)
人気の無い専門神だからね~。
最近は知らないけど、大昔は数柱しか選んで無かったわね。
それ以外は下級専門神ね。
上位の専門神のサポート的な? 助手的な?
でも、一応は一般人的な神よりは優秀なの。
(ふ~ん、前世で云うところの中間管理職って事?)
ふふ、そんな感じで大丈夫よ~。
後は~、各異世界で管理者の創造神に創造される神は最下級神ね。
あ、クウちゃんの会った巨神は創造神に創られた最下級神よ。
(あ~……え? あの巨神って最下級神なの? な~んだ、大したこと無いやん。 私も、女巨神だし? あれれ~? もしかして、もう巨神越えちゃったんじゃない?)
あらあら、残念だけど……クウちゃんはまだ亜神になったばかりだから神としては一般人的な神より下だし、最下級神より更に下よ。
(えぇぇぇぇ!? そうなの?! うっそーん……一般人的な神や最下級神より下なの?)
大丈夫よ♪ クウちゃんなら、直ぐに上の位に上がれるわ。 隙あらば、食えば良いのよ。
クウちゃんは、私の娘なんだから♪
(あはは……流石に神と云えど、人型の生き物はちょっと無理かな~? ほら、其処は越えたらいけない一線ていうか……ね?)
あら~、なら他にまだ方法はあるから大丈夫よ~♪
そして最後に、全ての神の頂点が最高神よ。
今も同じ最高神かは知らないけど、お母さんの時は滅茶苦茶な最高神だったわね~。
悪さすると、直ぐに罰を下して邪神に堕としてたわね~。
(ふ~ん、まぁ私には関係無いよね。 そもそも神界なんて行かないし)
それもそうね♪
で、ようやくお母さんの話ね。
(うんうん、中々に興味深かったよ。 で、お母さんは創造神育成学校を卒業してるし管理する側で戦争に参戦してたなら……創造の女神だったんだよね? なんで邪神になっちゃったのよ)
まぁ♪ ちゃんと話を聞いててくれたのね。
流石ねクウちゃん。
そうよ、お母さんは創造の女神として世界を造り管理してたの。
で~……その、ね? 邪神になったのは……えっと、管理する世界のご飯が美味しすぎて食べ過ぎたからなの。
(えぇ!? それだけ? 暴飲暴食したから邪神に堕とされたの?)
えっと~……それだけじゃなくて、その……全部食べたの。
(全部?)
そう、管理してる世界の生き物全部。
(あ~……それはお母さんが悪いよ)
暴食の邪神は笑みを浮かべたまま答えた。
「んー、じゃあお母さんの過去話したらクウちゃんの過去話も聞かせてくれる?」
少し身構えていたクウネルは拍子抜けた声を上げる。
「え~~? でも、お母さんはずっと私の事見てたんだよね?」
「ふふ♪ この意識が目覚めたのは、クウちゃんが巨人に転生したタイミングだから地球での事は知らないの」
何やら意味深な事を話す暴食の邪神にクウネルは悩みながらも頷いた。
「う~ん……なら、それで良いよ。 何故か地球での記憶が今は鮮明だから話せると思うし」
「ふふ♪ それは……良いことね。 ……とっても♪ じゃあ、話すわね♪」
上機嫌で暴食の邪神は自身の事を話し始めた。
◆◇◆
――お母さんが生まれた神界には、多くの神が住んでたわ。
(ふーん、本当に神の住む世界があるのか)
神界に住む神々で、一般人的な存在を神と呼ぶの。
ある一定まで成長すると各専門神学校に自分で選んで通い、数億年から数十億年で大学まで進学し卒業出来たら各専門神になっていくのが習わしなのね。
(教育の概念が地球と同じなの!? その世界地球じゃないよね?)
ふふ、違うわよ? 私達の概念が地球に伝わってるのよ。
折角だから、代表的な専門神の各専門学校例を教えてあげる♪
上から順に上位の神よ。
創造神育成学校、役職名も性別で呼び方が違うの。 男神は創造神、女神は創造の女神ね。
ちなみに、お母さんはこの創造神育成学校の第1期生卒業なのよ~♪
第1期生は8柱しか居なかったから、お母さん凄く優秀だったんだから!
(え、お母さん超エリートやん! すっご!)
ふふ、ありがとう♪
大昔の話だけど、クウちゃんに褒められるなら頑張って良かったかしら?
次に戦神育成学校、男神は戦神、女神は戦女神よ。 地球で云う、警察みたいな役割の神ね。
(ほえー、じゃあ悪い事したら戦神達が捕まえに来るって感じ?)
んー……捕まえるんじゃなくて、滅しに来るの。
(こっっっっわ!! 悪即斬やん!)
そうね、お母さんも戦神達は嫌いよ~。
……昔、滅茶苦茶追い掛けられたから。
(え……何したのよお母さん)
ふふ♪ お母さんも昔は若かったから。
(いやいや、今も十分若いしなんなら私よりも若いよね! その見た目の若さも後で聞きたいんですけど?)
はいはい、じゃあ後でね。
えっと……そうだ、続きね~。 次は武神育成学校、男神は武神、女神は武の女神よ。
こっちは完全に軍隊ね。
神にも徒党を組んで悪さするのが居るから、それに対抗する戦闘狂の集まりよ。
昔ね、邪神達が徒党を組んで管理してる世界全てを使って神界に攻め込んだの。
その時の戦争を七欲の邪神戦争って呼ぶんだけど、凄かったのよ~。
(凄かったのよ~じゃ、ないのよ。 その戦争、絶対お母さん参戦してたでしょ!)
……てへっ♪
(てへっ♪ じゃ、ないよー! ヤバイよ! 既に母親の若かりし頃の黒歴史がヤバイよ!)
う~ん、でもあの戦争はお母さんもやりたかった訳じゃないから。
じゃあ、次いくわよ~。
治癒神育成学校、男神は治癒神、女神は治癒の女神って呼ぶの。
まぁ……医者ね。
(急に説明が雑い!)
人気の無い専門神だからね~。
最近は知らないけど、大昔は数柱しか選んで無かったわね。
それ以外は下級専門神ね。
上位の専門神のサポート的な? 助手的な?
でも、一応は一般人的な神よりは優秀なの。
(ふ~ん、前世で云うところの中間管理職って事?)
ふふ、そんな感じで大丈夫よ~。
後は~、各異世界で管理者の創造神に創造される神は最下級神ね。
あ、クウちゃんの会った巨神は創造神に創られた最下級神よ。
(あ~……え? あの巨神って最下級神なの? な~んだ、大したこと無いやん。 私も、女巨神だし? あれれ~? もしかして、もう巨神越えちゃったんじゃない?)
あらあら、残念だけど……クウちゃんはまだ亜神になったばかりだから神としては一般人的な神より下だし、最下級神より更に下よ。
(えぇぇぇぇ!? そうなの?! うっそーん……一般人的な神や最下級神より下なの?)
大丈夫よ♪ クウちゃんなら、直ぐに上の位に上がれるわ。 隙あらば、食えば良いのよ。
クウちゃんは、私の娘なんだから♪
(あはは……流石に神と云えど、人型の生き物はちょっと無理かな~? ほら、其処は越えたらいけない一線ていうか……ね?)
あら~、なら他にまだ方法はあるから大丈夫よ~♪
そして最後に、全ての神の頂点が最高神よ。
今も同じ最高神かは知らないけど、お母さんの時は滅茶苦茶な最高神だったわね~。
悪さすると、直ぐに罰を下して邪神に堕としてたわね~。
(ふ~ん、まぁ私には関係無いよね。 そもそも神界なんて行かないし)
それもそうね♪
で、ようやくお母さんの話ね。
(うんうん、中々に興味深かったよ。 で、お母さんは創造神育成学校を卒業してるし管理する側で戦争に参戦してたなら……創造の女神だったんだよね? なんで邪神になっちゃったのよ)
まぁ♪ ちゃんと話を聞いててくれたのね。
流石ねクウちゃん。
そうよ、お母さんは創造の女神として世界を造り管理してたの。
で~……その、ね? 邪神になったのは……えっと、管理する世界のご飯が美味しすぎて食べ過ぎたからなの。
(えぇ!? それだけ? 暴飲暴食したから邪神に堕とされたの?)
えっと~……それだけじゃなくて、その……全部食べたの。
(全部?)
そう、管理してる世界の生き物全部。
(あ~……それはお母さんが悪いよ)
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