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第161話 赤髪の少女
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◆赤髪のクウネルSide◆
(うぐぐぐ……痛い、痛い痛い痛い! どうしよう、キュウベイが……キュウベイが死んじゃう!)
ゴブリン達が聖木の葉を探しに向かってから暫く時間が経過したが、まだ戻って来ない。
赤髪のクウネルは痛みに呻きながらも、必死にキュウベイに話し掛けていた。
侵食が全身を蝕み、キュウベイの命は風前の灯となっている。
「キュウベイ! キュウベイ聞こえる? ダメだよ、意識を失ったら死んじゃうよ! お婆ちゃん達が、きっと、きっと直ぐに聖木の葉を取って来てくれるから……お願い頑張って!」
「ぁぐ……ぐ?! ……っ!?」
キュウベイに話し掛けるも、マトモな反応は返ってこない。
痛みで意識が朦朧としてるのか、何かに驚く様に目を見開いたと思ったらそのままキュウベイは動かなくなってしまった。
「ぁ……ぁぁ、キュウベイ、キュウベイ! ダメだよ! 死んじゃダメだよ!」
キュウベイから反応は無い。
黒い呪いが、キュウベイの顔を覆い始める。
「もう間に合わない、誰か、誰か助けてぇぇぇぇ!! お願いぃぃぃー!!」
巨木の森に赤髪のクウネルの懇願が響くも、誰からも応答は無かった。
(私のせいだ……私のせいだ! またダメだった、何も出来なかった、私のせいでキュウベイは死んだ)
完全に動きを止めたキュウベイから目を逸らし、頬を涙が伝う。
「ぅぅううう! あの時と同じ、私のせい、私の私の私の私の私の――アオーーーンッ!!」
赤髪のクウネルがポロポロと涙を流し泣いていると、何処からか遠吠えが聞こえた。
「ふぇ……?」
顔を遠吠えの聞こえた方に向けると、倒れ込む赤髪のクウネルに狼が向かって来た。
「え……? 誰……? あぐ?! 見たこと有るような無いような……」
「ガフ! 遅くなってすまない、っていうかキュウベイが早すぎるんだけどね!? 後で、危機を知らせる為に休まず走ってきたゴブリン兵士君に礼を言わなきゃねクウ……ネ……ル? あれ? 赤い髪……? まさか、君は……」
喋る狼を見つめ、思い出した赤髪のクウネルは即座に口を開き攻撃する。
「思い出した! あの夜に襲って来た敵だ! 敵敵敵敵敵!! ぐぅぅぅ……火炎! がぁぁぁぁぁ!!」
痛みに堪えながら口から炎を放つも、喋る狼には当たらずに回避されてしまう。
「クゥンッ!? あっぶな! やっぱりあの時の君か! キュウベイ、これどういう状況なんだい?!」
喋る狼は事切れたキュウベイの方へと移動し、ソレを見た赤髪のクウネルは更に怒った。
「キュウベイに馴れ馴れしく話し掛けるな! 敵のくせに! それにキュウベイは、キュウベイは……! ――姉御!」
身体を捩り叫んでいると、赤髪のクウネルを呼ぶ声が聞こえ目を見開いた。
「……え? キュウベイ……?」
憎々しく睨みつけていた喋る狼を視界から防ぐようにして、倒れる赤髪のクウネルの目の前にキュウベイが近付いて来た。
「はい、キュウベイです。 姉御、すいやせん自分の軽率な行動のせいで……」
「ち、違う、違うよ! 私の、私のせいだよ。 ごめんね、良かった、良かったぁ……でも、何で治ってるの……?」
「へい、姉御の母君が治して下さったみたいです! もうどこも痛くないです!」
(母君? 私のお母さん……? 違う、アイツの母親の事だ。 あの化け物が何で……? )
赤髪のクウネルは信じられなかったが、現に死にかけていたキュウベイは助かり五体満足で目の前に立っている。
(どうして助けてくれたの? 私をあの家に、部屋に閉じ込めてたあの化け物が何で? 何かを企んでるのか? きっとそうに違いない。 あんな化け物が助けてくれたなんて、絶対に何か裏があるに決まって……痛たたたた!)
「ガウッ! キュウベイ、後で事情は聞くからとりあえずクウネルを蝕んでるヤバそうな何かをなんとかしないと不味くないかい?」
キュウベイと赤髪のクウネルが話している間、転がっているゾンビ狼の死体を見つめていた喋る狼が戻って来た。
「へい! 治療に必要な素材を癒しの族長達が採りに行ってやす。 それと、マンドラゴラを調合すれば治療できるそうです!」
(さすがキュウベイ! あの痛みの中でもちゃんと聞いてたんだ)
初対面の時に抱いたキュウベイへの警戒心は全て消え去り、今では何をしても好意的に受け取ってしまっている事に赤髪のクウネルは自覚していなかった。 今頃、テレビで見ている黒髪のクウネルは何とも言えない感情に悶えている事だろう。
「グルル……スンスン、ふむマンドラゴラは近くにあるね。 よし、キュウベイは癒しの族長達を追いなさい。 私はマンドラゴラを抜きに行く」
「分かりました! よろしくお願いしやす! 姉御、もう暫し頑張って下さい! 直ぐに戻ります」
「ありがとうキュウベイ……待ってるから」
キュウベイは颯爽と走り出し、喋る狼は地面を嗅ぎながら背の高い森へと歩き始めた。
(別に狼には助けてくれなんて言ってないし、勝手にすればいい! マンドラゴラ抜いたら死ぬけどね! バーカ!)
キュウベイとは打って変わって、赤髪のクウネルは喋る狼に敵意剥き出しでマンドラゴラの危険を知らせようとしなかった。
すると、直ぐに鑑定からの警告が頭の中に響く。
«――告。 縄で抜いたマンドラゴラが有ることを伝えて下さい»
(イヤだ! アイツ嫌いだもん。 前に私の頭を凄い力で蹴ったんだよ!? 知らない! 私はマンドラゴラの悲鳴聞いても死なないし、キュウベイが聖木の葉と抜いてるマンドラゴラ取って来てくれるもん)
何処か幼い赤髪のクウネルに対し、鑑定は呆れる。
«――呆。 キュウベイも死にますよ? キュウベイの素早さなら直ぐに戻るでしょう、その時にマンドラゴラの悲鳴を聞いたら即死です»
(……えあぁ!? そうか! キュウベイも死んじゃうじゃん!! ダメダメ! ダメだよ! 鑑定もっと早く言いなさいよ! )
«――はぁ……どういたしまして»
呆れる鑑定を無視し、赤髪のクウネルは喋る狼を呼び止める。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! えっと、あの、その、喋る狼!!」
地面を嗅いでいた喋る狼は赤髪のクウネルの目の前に戻って来たが、不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「フス……私にはモロという名が有るんだけどね。 まぁいいさ、で? どうしたんだい」
(モロ? 変な名前。 黙れ人間! とか言わない?)
「名前なんてどうでもいい。 マンドラゴラだけど、癒しのお婆ちゃん達と偽者が縄で抜いたのがアッチに有るから取ってきて」
モロに対して赤髪のクウネルは無愛想に告げる。
(くそ、なんでこんなヤツを助けないといけないの……)
«――助けようとしているのはモロの方で、助けられてるのは貴女ですよ?»
鑑定に図星を突かれ、赤髪のクウネルは心の中で叫ぶ。
(うるさーーーい!! スキルなのにペラペラ喋るな!)
「ガルル……そうか、分かったよ。 でも、1つだけいいかな? 私の友を、黒髪のクウネルを偽者と呼ぶのはやめてくれ。 私を助けて、名までくれた大切な友だ」
モロは唸りながらも、できるだけ優しく赤髪のクウネルに頼んだ。 それが分かってしまった赤髪のクウネルはバツの悪そうな顔で反論してしまう。
「なによ……私が本物で、アイツが偽者だから偽者って呼んでなにが悪いのよ!」
モロは怒る事も無く、何処か寂しそうな悲しそうな顔をして森へと歩き始めた。
「クゥン……今はいいよ。 じゃあ、行ってくるからもう少しの辛抱だからね」
モロの姿も見えなくなり、赤髪のクウネルだけが残され森の静けさが心細くさせる。
(……ふんっ、別に寂しくないし。 痛たた! うぐ……あ~、首まで来たのか)
キュウベイが戻って来てくれるのを赤髪のクウネルは心待ちにするのであった。
(うぐぐぐ……痛い、痛い痛い痛い! どうしよう、キュウベイが……キュウベイが死んじゃう!)
ゴブリン達が聖木の葉を探しに向かってから暫く時間が経過したが、まだ戻って来ない。
赤髪のクウネルは痛みに呻きながらも、必死にキュウベイに話し掛けていた。
侵食が全身を蝕み、キュウベイの命は風前の灯となっている。
「キュウベイ! キュウベイ聞こえる? ダメだよ、意識を失ったら死んじゃうよ! お婆ちゃん達が、きっと、きっと直ぐに聖木の葉を取って来てくれるから……お願い頑張って!」
「ぁぐ……ぐ?! ……っ!?」
キュウベイに話し掛けるも、マトモな反応は返ってこない。
痛みで意識が朦朧としてるのか、何かに驚く様に目を見開いたと思ったらそのままキュウベイは動かなくなってしまった。
「ぁ……ぁぁ、キュウベイ、キュウベイ! ダメだよ! 死んじゃダメだよ!」
キュウベイから反応は無い。
黒い呪いが、キュウベイの顔を覆い始める。
「もう間に合わない、誰か、誰か助けてぇぇぇぇ!! お願いぃぃぃー!!」
巨木の森に赤髪のクウネルの懇願が響くも、誰からも応答は無かった。
(私のせいだ……私のせいだ! またダメだった、何も出来なかった、私のせいでキュウベイは死んだ)
完全に動きを止めたキュウベイから目を逸らし、頬を涙が伝う。
「ぅぅううう! あの時と同じ、私のせい、私の私の私の私の私の――アオーーーンッ!!」
赤髪のクウネルがポロポロと涙を流し泣いていると、何処からか遠吠えが聞こえた。
「ふぇ……?」
顔を遠吠えの聞こえた方に向けると、倒れ込む赤髪のクウネルに狼が向かって来た。
「え……? 誰……? あぐ?! 見たこと有るような無いような……」
「ガフ! 遅くなってすまない、っていうかキュウベイが早すぎるんだけどね!? 後で、危機を知らせる為に休まず走ってきたゴブリン兵士君に礼を言わなきゃねクウ……ネ……ル? あれ? 赤い髪……? まさか、君は……」
喋る狼を見つめ、思い出した赤髪のクウネルは即座に口を開き攻撃する。
「思い出した! あの夜に襲って来た敵だ! 敵敵敵敵敵!! ぐぅぅぅ……火炎! がぁぁぁぁぁ!!」
痛みに堪えながら口から炎を放つも、喋る狼には当たらずに回避されてしまう。
「クゥンッ!? あっぶな! やっぱりあの時の君か! キュウベイ、これどういう状況なんだい?!」
喋る狼は事切れたキュウベイの方へと移動し、ソレを見た赤髪のクウネルは更に怒った。
「キュウベイに馴れ馴れしく話し掛けるな! 敵のくせに! それにキュウベイは、キュウベイは……! ――姉御!」
身体を捩り叫んでいると、赤髪のクウネルを呼ぶ声が聞こえ目を見開いた。
「……え? キュウベイ……?」
憎々しく睨みつけていた喋る狼を視界から防ぐようにして、倒れる赤髪のクウネルの目の前にキュウベイが近付いて来た。
「はい、キュウベイです。 姉御、すいやせん自分の軽率な行動のせいで……」
「ち、違う、違うよ! 私の、私のせいだよ。 ごめんね、良かった、良かったぁ……でも、何で治ってるの……?」
「へい、姉御の母君が治して下さったみたいです! もうどこも痛くないです!」
(母君? 私のお母さん……? 違う、アイツの母親の事だ。 あの化け物が何で……? )
赤髪のクウネルは信じられなかったが、現に死にかけていたキュウベイは助かり五体満足で目の前に立っている。
(どうして助けてくれたの? 私をあの家に、部屋に閉じ込めてたあの化け物が何で? 何かを企んでるのか? きっとそうに違いない。 あんな化け物が助けてくれたなんて、絶対に何か裏があるに決まって……痛たたたた!)
「ガウッ! キュウベイ、後で事情は聞くからとりあえずクウネルを蝕んでるヤバそうな何かをなんとかしないと不味くないかい?」
キュウベイと赤髪のクウネルが話している間、転がっているゾンビ狼の死体を見つめていた喋る狼が戻って来た。
「へい! 治療に必要な素材を癒しの族長達が採りに行ってやす。 それと、マンドラゴラを調合すれば治療できるそうです!」
(さすがキュウベイ! あの痛みの中でもちゃんと聞いてたんだ)
初対面の時に抱いたキュウベイへの警戒心は全て消え去り、今では何をしても好意的に受け取ってしまっている事に赤髪のクウネルは自覚していなかった。 今頃、テレビで見ている黒髪のクウネルは何とも言えない感情に悶えている事だろう。
「グルル……スンスン、ふむマンドラゴラは近くにあるね。 よし、キュウベイは癒しの族長達を追いなさい。 私はマンドラゴラを抜きに行く」
「分かりました! よろしくお願いしやす! 姉御、もう暫し頑張って下さい! 直ぐに戻ります」
「ありがとうキュウベイ……待ってるから」
キュウベイは颯爽と走り出し、喋る狼は地面を嗅ぎながら背の高い森へと歩き始めた。
(別に狼には助けてくれなんて言ってないし、勝手にすればいい! マンドラゴラ抜いたら死ぬけどね! バーカ!)
キュウベイとは打って変わって、赤髪のクウネルは喋る狼に敵意剥き出しでマンドラゴラの危険を知らせようとしなかった。
すると、直ぐに鑑定からの警告が頭の中に響く。
«――告。 縄で抜いたマンドラゴラが有ることを伝えて下さい»
(イヤだ! アイツ嫌いだもん。 前に私の頭を凄い力で蹴ったんだよ!? 知らない! 私はマンドラゴラの悲鳴聞いても死なないし、キュウベイが聖木の葉と抜いてるマンドラゴラ取って来てくれるもん)
何処か幼い赤髪のクウネルに対し、鑑定は呆れる。
«――呆。 キュウベイも死にますよ? キュウベイの素早さなら直ぐに戻るでしょう、その時にマンドラゴラの悲鳴を聞いたら即死です»
(……えあぁ!? そうか! キュウベイも死んじゃうじゃん!! ダメダメ! ダメだよ! 鑑定もっと早く言いなさいよ! )
«――はぁ……どういたしまして»
呆れる鑑定を無視し、赤髪のクウネルは喋る狼を呼び止める。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! えっと、あの、その、喋る狼!!」
地面を嗅いでいた喋る狼は赤髪のクウネルの目の前に戻って来たが、不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「フス……私にはモロという名が有るんだけどね。 まぁいいさ、で? どうしたんだい」
(モロ? 変な名前。 黙れ人間! とか言わない?)
「名前なんてどうでもいい。 マンドラゴラだけど、癒しのお婆ちゃん達と偽者が縄で抜いたのがアッチに有るから取ってきて」
モロに対して赤髪のクウネルは無愛想に告げる。
(くそ、なんでこんなヤツを助けないといけないの……)
«――助けようとしているのはモロの方で、助けられてるのは貴女ですよ?»
鑑定に図星を突かれ、赤髪のクウネルは心の中で叫ぶ。
(うるさーーーい!! スキルなのにペラペラ喋るな!)
「ガルル……そうか、分かったよ。 でも、1つだけいいかな? 私の友を、黒髪のクウネルを偽者と呼ぶのはやめてくれ。 私を助けて、名までくれた大切な友だ」
モロは唸りながらも、できるだけ優しく赤髪のクウネルに頼んだ。 それが分かってしまった赤髪のクウネルはバツの悪そうな顔で反論してしまう。
「なによ……私が本物で、アイツが偽者だから偽者って呼んでなにが悪いのよ!」
モロは怒る事も無く、何処か寂しそうな悲しそうな顔をして森へと歩き始めた。
「クゥン……今はいいよ。 じゃあ、行ってくるからもう少しの辛抱だからね」
モロの姿も見えなくなり、赤髪のクウネルだけが残され森の静けさが心細くさせる。
(……ふんっ、別に寂しくないし。 痛たた! うぐ……あ~、首まで来たのか)
キュウベイが戻って来てくれるのを赤髪のクウネルは心待ちにするのであった。
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