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第四章 旅の始まり ゴブリン王国編
第92話 追ってきた者の正体
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「何だ? 後方には反応は無いのに、怯えるように何度も蟷螂達が振り返ってるね。 もしや、モロ達と戦闘になって逃げて来たとか? なら、モロ達とはそんなに距離は離れてないのかも!」
食用に向かない魔物の出現にクウネルは気落ちしていたが、予想よりも早くモロに会えそうだと気合を入れ直す。
「サクッと倒して行きますかね。 よっこらしょ!」
ズボォッ! っと、近くに生えていた手頃な大きさの木を力任せに引き抜いた。
「私にぴったりサイズな棍棒の出来上がりってね~」
根っ子には石やら土やらが付いたままなので、土魔法で固くするのを忘れない。
「枝の方は要らないや。 よし……こんなもんかな」
手刀で枝部分をバッサリと落とし、右肩に即席棍棒を担いだクウネルは蟷螂達に向かって歩き出す。
クウネルが木を引っこ抜いて、棍棒にしてる間も蟷螂達は後ろばかりを気にして微動だにせず固まっていた。 野生の魔物として有り得ない行動だが混乱しているせいで正常な判断ができないのだろう。
「そーれ! よいしょー! 叩き割りー!!」
密集している蟷螂達に棍棒を振り下ろし、戦技の叩き割りで滅多打ちにした。
地面が抉れ、木々は吹き飛び、蟷螂達が居た場所は瞬時にクレーターと化す。
「「「「ギギィィイ?! キ……キチキチ……ギィァァ……」」」」
蟷螂達は、お見せ出来ません状態でクレーターの染みに変わった。
「ぺっ……ふっ、安心しろ峰打ちだ! ……決まった。 完璧に決まったよ! いやぁ~、一度は言ってみたかったんだよね~」
«……? クウネル、対象は全テ絶命しテいまス。 峰打チとは言わナいカと»
「いいの! これは気分の問題なの! やれやれ、鑑定さんは浪漫が分かってないんだからー」
棍棒を担ぎ直し、鑑定に浪漫を解こうとしていると、気配察知に反応があった。
「あれ? 鑑定さん、何か来てない?」
«――訂。クウネルが戦闘中だッタ為、報告ヲ控えマしタ»
「じゃあ、さっきの峰打ち云々にツッコム前に教えてよ! ちょっ、気配大きくない? 」
地響きがクウネルの足下を揺らし、棍棒を杖代わりにして耐える。
「おおおぉぉぉぉ!? 何だー?!」
「ゴォガァァァァァァァ!」
巨木を薙ぎ倒しながら向かって来たのは、クウネルの半分程の大きさの四つん這いになったティラノサウルスに酷似した魔物だった。
しかし、クウネルの知っているティラノサウルスとは大きく違い、長い手足で巨木を薙ぎ倒しながら向かって来たのだ。 口も大きく、鋭利な歯がズラリと並んでいた。
そんな大きな口を開き、よだれを垂らしながら真っ直ぐにクウネルへと直進して来る。
「おいおい、私に何か御用ですかー? でも、何にしろお肉だ! ミート! ミート! しゃっ! やるぞー! 鑑定!」
ステータス画面
種族 アース ドラゴン
年齢 33
レベル 80
HP 10000/10000
FP 2500/2500
攻撃力 20000
防御力 4000
知力 2000
速力 15000
スキル 竜鱗Lv5. 土耐性Lv5. 魔物食らい. 魔物殺し. 大物食い. 同胞食い. 餓えし者
魔法 土魔法Lv6
戦技 爪連撃Lv7. 噛み付きLv6. 尻尾回転撃Lv4
状態異常 餓え 空腹 飢餓
「アースドラゴン? 日本語にすると、地竜でいいのかな? まぁ、種族名に王が付いてないから雑魚確定だ~! オッケー! コイツをサクッと倒して朝御飯に焼き肉だー! ひゃっはー!」
クウネルは念願の獲物に歓喜し、棍棒を構えて気合を入れた。
「ゴォオオオオガァァァァァッッ!!」
地竜も腹を空かせており、食べ応えのある獲物を見つけた事を喜ぶ様に叫ぶ。
「いくぞーー! お肉ぅぅぅぅぅ!!!」
巨木の森で、地竜とクウネルが激突した。
食用に向かない魔物の出現にクウネルは気落ちしていたが、予想よりも早くモロに会えそうだと気合を入れ直す。
「サクッと倒して行きますかね。 よっこらしょ!」
ズボォッ! っと、近くに生えていた手頃な大きさの木を力任せに引き抜いた。
「私にぴったりサイズな棍棒の出来上がりってね~」
根っ子には石やら土やらが付いたままなので、土魔法で固くするのを忘れない。
「枝の方は要らないや。 よし……こんなもんかな」
手刀で枝部分をバッサリと落とし、右肩に即席棍棒を担いだクウネルは蟷螂達に向かって歩き出す。
クウネルが木を引っこ抜いて、棍棒にしてる間も蟷螂達は後ろばかりを気にして微動だにせず固まっていた。 野生の魔物として有り得ない行動だが混乱しているせいで正常な判断ができないのだろう。
「そーれ! よいしょー! 叩き割りー!!」
密集している蟷螂達に棍棒を振り下ろし、戦技の叩き割りで滅多打ちにした。
地面が抉れ、木々は吹き飛び、蟷螂達が居た場所は瞬時にクレーターと化す。
「「「「ギギィィイ?! キ……キチキチ……ギィァァ……」」」」
蟷螂達は、お見せ出来ません状態でクレーターの染みに変わった。
「ぺっ……ふっ、安心しろ峰打ちだ! ……決まった。 完璧に決まったよ! いやぁ~、一度は言ってみたかったんだよね~」
«……? クウネル、対象は全テ絶命しテいまス。 峰打チとは言わナいカと»
「いいの! これは気分の問題なの! やれやれ、鑑定さんは浪漫が分かってないんだからー」
棍棒を担ぎ直し、鑑定に浪漫を解こうとしていると、気配察知に反応があった。
「あれ? 鑑定さん、何か来てない?」
«――訂。クウネルが戦闘中だッタ為、報告ヲ控えマしタ»
「じゃあ、さっきの峰打ち云々にツッコム前に教えてよ! ちょっ、気配大きくない? 」
地響きがクウネルの足下を揺らし、棍棒を杖代わりにして耐える。
「おおおぉぉぉぉ!? 何だー?!」
「ゴォガァァァァァァァ!」
巨木を薙ぎ倒しながら向かって来たのは、クウネルの半分程の大きさの四つん這いになったティラノサウルスに酷似した魔物だった。
しかし、クウネルの知っているティラノサウルスとは大きく違い、長い手足で巨木を薙ぎ倒しながら向かって来たのだ。 口も大きく、鋭利な歯がズラリと並んでいた。
そんな大きな口を開き、よだれを垂らしながら真っ直ぐにクウネルへと直進して来る。
「おいおい、私に何か御用ですかー? でも、何にしろお肉だ! ミート! ミート! しゃっ! やるぞー! 鑑定!」
ステータス画面
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年齢 33
レベル 80
HP 10000/10000
FP 2500/2500
攻撃力 20000
防御力 4000
知力 2000
速力 15000
スキル 竜鱗Lv5. 土耐性Lv5. 魔物食らい. 魔物殺し. 大物食い. 同胞食い. 餓えし者
魔法 土魔法Lv6
戦技 爪連撃Lv7. 噛み付きLv6. 尻尾回転撃Lv4
状態異常 餓え 空腹 飢餓
「アースドラゴン? 日本語にすると、地竜でいいのかな? まぁ、種族名に王が付いてないから雑魚確定だ~! オッケー! コイツをサクッと倒して朝御飯に焼き肉だー! ひゃっはー!」
クウネルは念願の獲物に歓喜し、棍棒を構えて気合を入れた。
「ゴォオオオオガァァァァァッッ!!」
地竜も腹を空かせており、食べ応えのある獲物を見つけた事を喜ぶ様に叫ぶ。
「いくぞーー! お肉ぅぅぅぅぅ!!!」
巨木の森で、地竜とクウネルが激突した。
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